「怒ってばかり」から「褒める」へ ~勉強嫌い、ゲーム漬けの日々を変えた親子の記録~
「ほめビリティを始めてからストレスなく暮らせているので、本当に参加してよかったと思います」 そう語ってくださったのは、小学3年生のお子さまのお母さま。発達に傾向のあるお子さまの学習の困難さや行動面での悩みを抱えながらも、ほめビリティでの実践を通じて、親子関係と学習習慣に大きな変化を感じているといいます。

もくじ
【ほめビリティ参加前】子どもの良いところを探そうという発想がなかった
――ほめビリティに参加される前は、お子さまのどのような状況でお悩みでしたか?

お母さま:最初から良いところを探すという発想がなかったので、悪いところや自分と違うところばかり目についていました。勉強をさせようと声をかけても、子どもは全く勉強しません。そして、癇癪を起こしてどこかへ行ってしまう。それを連れ戻すのにもストレスがかかり、それが毎日のように繰り返されていました。
――癇癪はどのような場面で起こることが多くありましたか?

お母さま:勉強に関わるタイミングです。例えば宿題をしている時に、答えがわからなくても言い出せない。わからないと言いたくないのに、私が教えようとすると癇癪を起こしてしまったり、泣き出したりしてしまうことが日常茶飯事でした。そして部屋の隅っこに行って泣いて、そこから出てこなくなってしまうんです。それが一番困っていた状況でした。
――どのように対応したら良いのか悩まれたかと思います。
お母さま:正直に言うと、怒鳴ってばかりでした。だんだんと口調が荒くなり、子どもに対する圧も強くなっていくことに自分でも気づいているのに、それを抑えることも難しくて。ストレスが常にかかっているような状態が続いていました。
――お母さまも本当に大変でしたね。そのような状況はいつ頃から続いていたのでしょうか?
お母さま:1年生の時、最初は椅子に座って宿題をすることさえ難しかったです。なんとかなだめながら座らせるのが精一杯といった状況で、2年生になってようやく椅子に座ることができるようになってきました。そして、3年生になると、今度は癇癪が加わってきて、また新しい困難に直面することになりました。
どうしたら良いか分からず、悩みに悩んで学校の先生に相談したところ、具体的な数値があると接し方を客観的に考えられるかもしれないとアドバイスをもらい、病院も受診しました。しかしながら、得意や不得意に凸凹はあるといった結果ではあったものの具体的な診断はなく、大きな解決には繋がりませんでした。
――かなり長い期間、試行錯誤されてきたのですね。
勉強以外の面では、どのようなことが気になっていましたか?

お母さま:起きている時間のほとんどをゲームとYouTube視聴に費やしていました。この生活リズムをどうにかしなければと思いながらも、具体的な解決方法が見つけられない状況が続いていました。
【ほめビリティとの出会い】スルーしてから褒めることで大きく変わった子どもの行動
――そのような中で、ほめビリティのことを知ったきっかけは?
お母さま:家庭学習の教材として利用していた「すらら」からメールが来たのがきっかけです。すららには発達障がいの子ども向けの要素も含まれいたり、知能検査サービスも行われていたりするので、何か良いヒントが得られるかもしれないと思いました。
――ほめビリティへの参加を決めた理由を、もう少し詳しく教えていただけますか?
お母さま:本当に、どうしたら良くなるのか、全くわからない状況でした。特に将来への不安が大きかったです。小学生のうちは親が関われますが、中学校、高校となるとそうはいきません。今のうちにしっかりと学力をつけさせてあげたい。でも、私の対応が悪くて、子どもにきちんと理解させることができなかったらどうしようという不安が強くありました。そんな切実な思いで、藁をもすがる思いで参加を決めました。
――解決の糸口を必死に探されていたのですね。
実際にほめビリティを始めて、特に印象深かった場面はありましたか?

お母さま:大きな変化を感じたのは、「スルーしてから褒める」※を実践しはじめた時です。それまでは子どもが癇癪を起こしてどこかへ行ってしまうと、すぐに追いかけて行ってなだめていたのですが、スルーをしてみたら予想外の反応がありました。しばらくすると子どもの方から近づいてきて、ドアをコンコンと叩いたり、猫が好きなので「にゃー」と鳴いてみたり。そうやって自分から私の注目を得ようとする行動がみられました。さらに驚いたことに、そのまま待っていると、何事もなかったかのように自分から椅子に座って勉強を始めました。これはマニュアル通りの変化が起きているんだと、とても驚きました。

※「スルーしてから褒める」とは、子どもの好ましくない行動(癇癪や逃避など)に対して、一時的に反応を示さず(スルー)、落ち着いて好ましい行動が出てきた時に褒めることで、適切な行動を強化する技法です。
【ほめビリティ実践後】ルールを守れるようになった子どもと充実した時間が増加!
――まさに、スルーで好ましくない行動を減少させたのですね。
今、学習面ではどのような変化を感じていらっしゃいますか?
お母さま:ほめビリティに取り組む中でどんどん変化が見られて、今では宿題だけでなく、「すらら」の学習も一緒にできるようになり、漢字の練習もできるようになってきました。以前のように「宿題が終わらなかったらどうしよう」といった不安も減り、ストレスがなくなって、少しずつですが充実感を持てるようになってきました。

子どもの特性上、長時間の集中が難しいので時間で区切って少しずつ進めるようにしていましたが、以前は休憩時間が長引いて、なかなか勉強に戻れないことが多くありました。そこで、気持ちの切り替えがしやすいようにタイマーを使い始めました。「あと5分ね」と時間を決めて、ピピピっと鳴ったら「もうなったよ」と声をかけると、子どもは自分から勉強に戻れるようになりました。以前はタイマーが鳴っても勉強に戻ることが難しかったので、こんなにも変わるのかと私自身も驚いています。
――ゲーム時間についても変化があったと伺いました。
お母さま:はい。これは大きな変化の一つです。「夕食後はゲームもメディアも見ない」というルールを導入して、ほめビリティが終了した今も継続出来ています。以前はほとんどの時間をゲームやYouTubeに費やしていたのが、今では決めた時間で区切れるようになってきました。
――ルールを入れることにお子さまは抵抗を示さなかったのでしょうか。

お母さま:それが、抵抗はなかったんです。「ゲームの時間が長いからルールを決めようと思うんだけど、どれぐらいなら減らせそうかな?」と持ち掛けて、最初から急激な制限は難しいと考えて夕食後の制限を提案したら、「それなら出来る」とすんなり受け入れてくれました。ゲームの時間を制限するなんて絶対に無理だと思っていたので、とても驚きました。その代わりに、今は家族でUNOやトランプをして過ごすようになり、子どもたちもその時間をとても楽しみにしてくれています。
――素晴らしいですね。ゲーム時間の代わりに、家族との時間が増えたということですね。
親子関係にも変化は感じられますか?

お母さま:以前と比べて、本当に関係が良くなったと感じています。子どもの方から甘えてくることも増えましたし、私自身も子どものことを可愛いと素直に思えるようになりました。それまでは子どもの可愛さを感じる余裕もなかったのですが、今は些細なことでも「可愛いな」「よく頑張ってるな」と、前向きに見られるようになりました。就寝前も、以前は関わる時間がほとんどありませんでしたが、今では布団の中でスキンシップを取ったりする時間も増えて、本当に関係が良くなったと実感しています。ほめビリティを始めてからストレスなく暮らせているので、本当に参加してよかったです。
ほめビリティ参加後の今だからこそ、伝えたいこと
――お母さまご自身の気持ちにも大きな変化があったのですね。
最後に、同じように悩まれている方へメッセージをいただけますか?
お母さま:ぜひ、一歩を踏み出して取り組んでみてください。私たちも最初は不安でしたが、必ず何か変化が起きる可能性があります。
――ほめビリティへの参加後、お子さまの些細なことに「かわいいな」「よく頑張ってるな」と感じられるようになり、お子さまと関わる時間が増えたとの言葉が非常に印象的でした。貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
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