不登校中のお子さまをお持ちの方の中には、勉強遅れについて不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。中学校の勉強は今後の勉強の基礎になる部分も多いため、不登校中であってもしっかりと身に着けておきたいものですよね。

当記事では、以下の2点について重点的にご説明します。

学校以外でもお子さま一人一人に合った勉強方法を選択し、勉強遅れについての不安をなくしていきましょう。

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不登校の中学生でも勉強遅れは十分追いつく

現在、不登校の中学生で勉強遅れがあるという場合も、学校以外に勉強する環境を整えてあげることで、解消できる可能性があります。

中学校での授業スピードは小学校に比べて早いように思うかもしれません。しかし、授業では1人の先生が1クラス全員の生徒たちに向けて理解できるよう丁寧に説明が行われますので、1回の授業で行う単元はそこまで多くないのが実状です。

不登校中の時間を勉強に充てることで、勉強遅れは十分に追いつけます。

不登校の中学生の将来！高校進学率は85%近くに上る

文部科学省の追跡調査報告で、中学生で不登校になった子どもの高校進学率は85%近くに上るという結果が出ています。

引用：文部科学省「「不登校に関する実態調査」 ～平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書～（概要版）」

中学生のときに不登校となることで高校に進学できないのではないかと思う保護者の方もいるかもしれません。しかし、実際には、不登校を経験した後も高校進学率は高い数字が示されています。

無理に学校に行かせようとせず、まずはお子さまが落ち着くのを待ち、勉強へ取り組んでも遅くありません。

不登校の中学生は適切な勉強方法を選ぶのが大切

不登校の子どもには、その子に合った適切な勉強方法を選択していくのが大切です。子どもが不登校になった原因は様々なため、一概に「この勉強方法が良い」との提案はできません。

気力が無くただなんとなく学校に行かなくなってしまった子どもは、少人数でも人と会って刺激を受ける勉強方法が合うかもしれません。

自分の子どもにどの方法が合うのか、見極められるのは保護者の目です。子どもを良く見守り、適切な勉強方法を選んでいきましょう。

不登校の中学生におすすめの5つの勉強方法

ここからは、不登校の中学生におすすめの5つの勉強方法をご紹介します。

以下で、具体的なメリットやデメリットを見ていきましょう。

１．フリースクールで勉強する

1つ目の勉強方法は、フリースクールで勉強する方法です。フリースクールとは、不登校の子どもに対し、サポートを行う民間の施設のこと。主にNPO法人や民間企業が運営しています。

フリースクールに通うことで学校が出席扱いになる施設も多く存在し、個人の理解度に合わせて学習できます。中学生であっても、小学校で習う箇所の復習が必要である場合、重点的にその箇所に取り組めるのです。

学校の授業は一定のスピードで進んでいくため、周りのペースに左右されたくない子どもに適しているでしょう。

フリースクールのメリット・デメリット

フリースクールは学校のように学年でクラスを分けないため、様々な年齢の子どもと交流ができるのもメリットと言えるでしょう。

また、フリースクールが出席扱いになるのは、不登校生が義務教育段階であり、学校外で指導を受けている場合、かつ、校長の認可を得ることが条件となります。出席扱いにならないフリースクールもあるため、通う場合は、注意が必要です。

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２．自宅学習をする

2つ目の勉強方法は、自宅学習です。先生や友人など人間関係が原因で不登校になり、現在も外に出たくない・人に会いたくないといった悩みを抱える子どもの場合は、まずはこの方法が頭に浮かぶと思います。

自宅学習でも周りのペースに合わせる必要がないため、個人の理解度に合わせた学習が可能です。

自宅学習のメリット・デメリット

子どもの解いた問題を親が採点や解説などを行えるため、親と子どもの交流が増える点はメリットと言えますね。学校で使用している教科書を使えば、費用をかけずに取り組めます。

しかし、自宅学習では、分からないことがあっても基本的には保護者自身の理解が必要なため、心が折れてしまい勉強意欲が失われてしまう懸念がある点がデメリットです。

他の子どもたちはどこまで進んでいるのか保護者と学校が連携を取り、進行具合をチェックする必要があります。

３．塾に通う

3つ目の方法は、塾に通う方法です。不登校の子どもの中には、学校には通いたくないが塾なら良いと感じる子も少なくありません。そのため、その子が抱える不安から、塾の形式を選択すると無理なく通える可能性があります。

塾は多数の子どもが一緒に学ぶ集団学習塾から一対一で学べる個別指導塾、自宅で授業を受けられるオンライン塾など、多くの形式を持ちます。

 

塾での学習におけるメリット・デメリット

塾の形式で主なものは3種類あり、その中の個別指導塾であれば、子ども一人一人の学習意欲に合わせた授業が受けられます。

塾ではこれまでの指導経験から、効率的な学習のノウハウを教えてもらえるため、短い時間でこれまでの勉強遅れを取り戻せるかもしれません。

とはいえ、毎月の月謝が必要であったり、担当の先生や他の子どもと馴染めなければ、さらにストレスを感じてしまう場合もあります。勉強遅れが不安でも、精神的に無理にならないような塾を選びましょう。

４．家庭教師をつける

4つ目は、家庭教師をつける勉強方法です。

家庭教師に来てもらう場合、子どもとの相性を考えて先生を選べるため、子どもが更に勉強意欲が高まる可能性があります。

また、学習塾であれば学校が終わった時間帯に始まる場合多いですが、家庭教師であれば昼の時間帯に来てもらうなど、時間の融通が利くのもおすすめポイントとして挙げられます。

家庭教師によるメリット・デメリット

家庭教師は基本的には一対一のため、分からない部分は分かるまでしっかりと取り組めます。

普段と違う環境に不安を感じやすい子どもでも、自宅のリビングや自室であれば安心して授業を受けられるため、この点もメリットに挙げられます。

しかし、家庭教師は、毎月の月謝は塾よりも高額になる場合があり、家庭教師自身のスキルにより質が大きく変わります。子どもひとりひとりに合わせたカリキュラムを作成してくれるため、より学習効果があるおかげと思えば納得かもしれません。

５．通信教育で学習する

5つ目の勉強方法は、通信教育で学習する方法です。

代表的な通信教育は、タブレット学習が挙げられます。子どもが興味を持ちやすく、人に教わらずに勉強できる点が魅力といえるでしょう。自宅でできるため、人間関係に悩みを持つ子どもも安心して学習できます。

通信教育によるメリット・デメリット

通信教育は学校や集団学習塾と違い、今の子どもに必要な分野の学習が行えるため、以前学校で習った箇所に戻って、勉強を再開することができます。

しかし、通信教育を使って自宅で学習を続けるには、緻密なスケジュール管理と、誘惑に負けずに実行する意思が必要です。勉強中に近くの本を手に取って、気づけば2時間が経っていたなんて経験を持つ方も少なくないでしょう。

通信教育をする際は、保護者の方もお子さまのスケジュールを把握し、サポートに徹しなければなりません。自宅で一緒に勉強でき、子どもに対してしっかりとケアも欠かさない保護者であれば、きっと良い結果を出せるでしょう。

まとめ：不登校の中学生に合った勉強方法を選ぼう

現在勉強が遅れているのではないか、このままでは将来どうなってしまうのだろうと不登校の子どもに不安を感じる保護者の方に向けて、学校以外でできる勉強方法をご紹介しました。

不登校中で現在勉強が遅れている場合でも、十分取り返すのは可能です。そのためには、親が不登校の子どもに親身にサポートできる環境を作ることも大切でしょう。

今回ご紹介した内容が、お子さまの勉強に役立つ選択肢になりましたら幸いです。

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