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【学校に行けない…】パニック障がいを抱えている中学生へ親ができる接し方

パニック障がい自体は命に別状がないものと分かってはいても、実際に目の前で子どもが発作を起こす様子を見てしまうと、親としては本当に大丈夫なのか、どのように子どもに接すれば良いのかと、不安や心配に襲われる人も多いでしょう。

パニック障がいは不安からくることが多いとされています。中学生であれば、自分の将来や人間関係、勉強など思春期特有の悩みが派生して、パニック障がいが発症してしまう可能性も少なくありません。

そこで本記事では、パニック障がいについてその概要や、パニック障がいを抱えている中学生へ親ができる接し方について解説します。子どもがパニック障がいと診断されて悩みを抱える人は、ぜひ参考にしてください。



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パニック障がい・不安障がいは中学生でも起こりやすい

悩む女性

不安障がいの1つであるパニック障がいの好発年齢は、男女とも20歳~30歳代とされますが、実は中学生でも十分起こりやすい症状です。思春期真っただ中にある中学生は、身体の成長だけでなく心の成長が急速に進むため、周りと比較して不安になりやすい時期でもあります。

特に「自分はこういう人間だ」と、社会の中に自分自身を位置づける「アイデンティティの確立」が進んでいく中ではさまざまな悩みを抱えやすくなり、心が不安定な状態となった結果、パニック障がい・不安障がいが起こってしまいます。

一生のうちにパニック障がいを経験する人は、1000人に6〜9人弱といわれており、多くの人が発症する可能性のある病気です。子どもがパニック障がい・不安障害と診断されたとき、親ができることをして支えてあげることが大切でしょう。

パニック障がい・不安障がいとは突然発作を繰り返す障がい

パニックの男性

パニック障がいはめまいや呼吸困難などのパニック発作を繰り返してしまう障がいです。発作時は、死にそうにそうな苦しさが募り、発作を恐れてさらに不安になる発作を繰り返します。厚生労働省のHPによると、パニック障がい・不安障がいは以下のように定義です。

突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作(パニック発作)を起こし、そのために生活に支障が出ている状態

引用:厚生労働省「パニック障がい・不安障がい」

パニック障がい・不安障がいの原因はまだはっきりしていないものの、脳からの命令を身体に伝える神経伝達物質の中のホルモンバランスが乱れることにより発症するといわれています。

突然パニック発作を起こすと、心臓や呼吸器系の病気を疑う人も多いですが、病院に行ってみて気になる所見がない場合は、パニック障がいである可能性を考えた方が良いようです。

パニック障がい・不安障がいの症状

パニック障がい・不安障がいには主に以下のような症状があります。

【パニック障がい・不安障がいの症状】

  • パニック発作:呼吸困難・発汗・めまい・動悸など
  • 予期不安:いまにも発作が起きるのではないかと強い不安感に襲われること
  • 広場恐怖:もしも発作が起きた際、この苦しみから逃げられない、助けてもらえない恐怖心から特定の場所や状況を避けること

パニック障がい・不安障がいは、まずパニック発作が起こります。パニック発作を繰り返すことで、いまにも息が苦しくなってしまうなど不安を感じたり、公共交通機関に乗ったり行列や群衆の中にいたりすることができなくなる特徴があります。

自然治癒するものではないため周りの協力も必要になりますが、診療科や精神内科などで適切な治療を行うことで完治も見込まれるため、時間をかけて向き合っていきましょう。

パニック障がい・不安障がいの中学生に起こりやすい5つのサイン

目を合わせない中学生

ここからは、パニック障がい・不安障がいの中学生に起こりやすいサインを5つ見てみましょう。以下の通りです。

【パニック障がい・不安障がいの中学生に起こりやすい5つのサイン】

  • 過度な人見知りをしてしまう
  • 特定の場所・状況に恐怖を抱く
  • パニック発作が起きる
  • 将来・非現実への過剰な不安がある
  • 他人・周りの人物に恐怖してしまう(対人恐怖)

中学生は、周りの友人との違いや部活動などの人間関係、これからの人生など大人の一歩を踏み出す年齢でもあるため、不安になりやすい心配事を考えやすくなる時期でもあります。そのため、子どもが以前と違う様子をしているかどうか、親や周りの人は気を配らなければなりません。

これから紹介するパニック障がい・不安障がいの5つのサインを確認し、中学生の子どもが該当しているかどうか確認してみてください。

過度な人見知りをしてしまう

パニック障がい・不安障がいの中学生は、知らない人に話しかけたり大勢の人が集まる前で発言をしたりする場面で不安を感じ、過度な人見知りをする場合があります。中学生に起きやすい具体的な事例は以下の通りです。

【過度な人見知りの例】

  • クラス替えで初めての人の隣になると挨拶ができない
  • 話しかけてきた人の目を見て話せない
  • 他の学校の人と話せない

まだ起こっていないことに対して、「自分が話をしたら変に思われるのではないか」「あとで笑われてしまうのではないか」と大きな恐怖を感じるためです。また、知らない人が大勢いる場では、心を許せる人がおらず、自分の気が合う人と離れた結果分離不安になっているケースもあります。

特定の場所・状況に恐怖を抱く

特定の場所や状況に恐怖を抱くのも、パニック障がい・不安障がいの症状です。蜘蛛や蛇、植物や動物など、本能的に症状が誘発される場合もあれば、他の人にとっては何でもない場所や状況に恐怖を感じる場合もあります。

【特定の場所・状況に恐怖を抱く例】

  • 移動した教室が狭すぎる
  • 大勢の前で話さなければいけない
  • エレベーターに乗ると閉じ込められる
  • 飛行機に乗ると墜落する

たとえば、暗所、高所、閉所、飛行機、エレベーターなどさまざまです。場所や状況を見て想像を頭の中で膨らますことで、恐怖心がどんどん大きくなってしまいます。

パニック発作が起きる

パニック発作は上述した通り、パニック障がい・不安障がいの代表的な症状の1つです。強い恐怖や不安を感じた際、動悸やめまい、吐き気などの症状が出現し、10分以内にピークに達します。

【パニック発作の例】

  • 発汗
  • 手足の震え
  • 息苦しさ
  • 吐き気
  • めまい
  • 寒気

パニック発作は命には別状はないものの、発作を起こしている本人は大変な苦しさと大きな恐怖を味わうため、子どもがパニック発作を起こした際は少しでも不安を取り除けるよう声をかけてあげてください。

将来・非現実への過剰な不安がある

まだ見ぬ将来や、現実ではない出来事を想像し、それにいつまでもこだわって不安に思っている場合は、パニック障がい・不安障がいの現れかもしれません。

【将来・非現実への過剰な不安がある際の例】

  • 両親が死んでしまって自分一人になったらどうしようと不安がる
  • お腹があまりにも痛いため、重大な病気になってしまったと思い悩む

自分の思考にとらわれていつまでもこだわっていると、現実の世界に支障をきたす可能性もあります。中学生になれば、将来や人生について考え始める子どもも少なくありません。ふとしたことで不安になる場合もあるため、周りの人は変化に機敏になっておきましょう。

他人・周りの人物に恐怖してしまう(対人恐怖)

子どもが他人の目を気にし、周りの人物に恐怖を感じている場合も、パニック障がい・不安障がいの疑いがあるでしょう。初めて話すクラスメイトや学校の先生など勘繰り深くなってしまい、コミュニケーションがうまくできないケースもあります。

【対人恐怖の例】

  • 授業で当てられたときにクラスの視線が集まるのに不安を感じ、震えが止まらず一言も話せない
  • いまは仲良く話していても、自分が離れると悪口を言われるのではないかと周りの人間に興味を感じる

他人の目が気になったり、自分がなにか言うと笑われるのではないかと思ったり、恐怖心や過度の緊張から、パニック発作が現れる子どもも存在します。

パニック障がいを抱えている中学生へ親ができる接し方

楽しく話をする親子

パニック障がいのサインについて見てきましたが、最後に、実際に中学生の子どもがパニック障がいを抱えたとき、親ができる接し方を紹介します。

【パニック障がいを抱えている中学生へ親ができる接し方】

  • 子どもと細かくコミュニケ―ションを取る
  • 些細な変化にも気づくようにする
  • 焦らずに治療に専念する
  • 発作時は背中をさすってあげる

パニック障がいの治療は一朝一夕で効果が出るものではないため、親も焦らず、我が子と向き合っていくことが大切です。順番に見ていきましょう。

子どもと細かくコミュニケーションを取る

パニック障がいは脳の機能的障がいであるにも関わらず、「ストレス性のもの」や「疲労が原因」「休めば治る」などと思われる、大変理解されにくい病気です。それゆえパニック障がいを抱えている本人は、そのつらさや不安を周りにわかってもらえず、孤独を感じやすいです。

親はまずパニック障がいがどのようなものかを理解し、子どもと会話をしたり一緒に物事を楽しむなどして、コミュニケーションを取りましょう。

家族が自分の持つパニック障害という病気について理解してくれているわかると、子どもの不安は軽減されます。

些細な変化にも気づくようにする

親は子どもの変化に絶えず気を配るようにしてください。パニック障がいを抱えた子どもは、自身の些細な変化にも不安を感じ、不安を増幅させてパニック症状が出てしまう可能性があります。

子どもが感じた不安に対して、親が先に気づいていれば、「大丈夫」と安心させることができるのです。部活で嫌なことがあったり、失恋したり、先生に怒られたり、悩みを抱え込みすぎているケースもあります。

中学生の子どもの気持ちを傷つけすぎないように、普段から細かい変化に気づけるコミュニケーションを取って、親子でも信頼関係のある状態を意識して接しましょう。

焦らずに治療に専念する

子どもがパニック障害の治療を受け始めたら、焦らずにじっくりと治療に専念しましょう。パニック障がいは良くなったり悪くなったりと、一日一日進んだり戻ったりしながら治っていく病気です。

そのため、昨日は良かったのに今日は症状が悪化してしまったなど、目の前の症状に左右されても、良い結果は生まれません。時間がかかったとしても、適切な治療により完治できますので、不安や悩みは医師に相談しながら、ゆっくりと焦らず治療を続けていきましょう。

発作時は背中をさすってあげる

パニック発作が出た際は、優しく声をかけながら背中をさすってあげると効果的です。発作では死なない、と頭でわかっていても、非常に苦しい発作の中では、本人は強い不安に襲われてしまいます。

パニック発作時は親がそばについて背中をさすることで、本人の不安が軽減される可能性があるでしょう。「大丈夫大丈夫」「私は味方だからね」など子どもの不安をかき消す言葉をかけながら、とにかく安心させるような声かけも同時に行ってください。

まとめ

笑顔の親子

中学生の子どもがパニック障がい・不安障がいと診断されたとき、うちの子はどうなってしまうのかと不安に感じ、悩んだ親はたくさんいることでしょう。

病気を完治させたい場合は、まず病気を知ることからはじめてみてください。パニック障がい・不安障がいはパニック発作の苦しさから重篤な病気と思われますが、焦らず根気強く治療に取り組むことで、完治も可能です。

親子で諦めることなく、親は子どもを見守り、支えつつ、できることをしていきましょう。



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