【段階的な解消でOK】アスペルガーがある子どものこだわり行動の具体的な事例〜関わり方
アスペルガー症候群にはこだわりが強いという特性があり、人それぞれで現れる行動パターンが違います。よって、こだわりという言葉1つで理解するのが難しく、特性に表れる行動の具体例を知りたいという親も多いのではないでしょうか。
本記事では、アスペルガーがある子どものこだわり行動の特徴と具体例を紹介します。また、これから接していくための関わり方もまとめました。日常の生活から行動を照らし合わせつつ、これからの対処法として役立ててください。
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もくじ
アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障がい)のこだわり行動
行動に表れる特性として、生活のパターンやモノなどに自分なりの強いこだわりを持ち、人に触られたり変化したりするのを極端に嫌います。また、自分のルーティーンを大切にすることから、同じ行動を決まった動きを繰り返すケースも少なくありません。
さらに、こだわりを変えられると臨機応変に対応できず、パターン化するまで時間がかかってしまいます。とはいえ、変化したパターンがルーティーン化すれば長所として伸ばすことも可能です。
アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障がい)とは
アスペルガー症候群とは、人の気持ちを汲み取るのが苦手で自分に対して強いこだわりを持つ広汎性発達障害の一種であり、現在は自閉症スペクトラム障がいと名称が変更されました。文部科学省によるアスペルガー症候群の定義は以下の通りです。
アスペルガー症候群とは、知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものである。なお、高機能自閉症やアスペルガー症候群は、広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorders・・・PDDと略称)に分類されるものである。
日常の生活でコミュニケーションや行動に人と違った一面が見られても、知的発達の遅れがないので、幼少期に発見されずに大人になるまで気づかれないケースがあります。
また、割合にすると100人に約2~3人とされており、特性との向き合い方次第では大人になってから高い能力を発揮できた人も多いです。
アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障がい)のこだわり行動の特徴
アスペルガー症候群のこだわり行動の特徴は以下の通りです。
- 環境や周りの変化を受け入れづらい
- 同じことを繰り返してしまう
- やったことがない新しい経験に拒否反応が出る
日常のあらゆる場面で、そもそも特性として持っている特徴がこだわり行動に表れます。まずは特徴を理解しておかないと、こだわり行動の理由と結びつかない可能性があり、今後接していく際に上手く対処できないかもしれません。
本人の心理を知るためにも、日常の場面を照らし合わせながら見ていきましょう。
環境や周りの変化を受け入れづらい
まず1つ目の特徴が、環境や周りの変化を受け入れづらいことです。基本的に、モノの置き場所や勉強をする時間など、すべて自分なりのルールを決めた上で行動しています。
変化を受け入れづらい行動の特徴
- お風呂と夕食の順番を入れ替わるのを嫌がる
- 予定していたスケジュール通りに進まないと嫌がる
- 日課ができないと嫌がる
几帳面な特性を持ちつつ、自分のスタイルを変えることに苦手意識があります。そして、その行動に強いこだわりを持っていることから、誰かに変化されると急に怒ったり泣き出したりするかもしれません。
また、自分が原因で変化したとしても、臨機応変に対応できずパニックになるケースもあります。自分が変化することに不安を抱くことも少なくないため、適応するまでに時間がかかると考えておきましょう。
同じことを繰り返してしまう
続いて2つ目の特徴は、同じことを繰り返してしまう行動です。こだわりは本人の興味や関心にもあり、特定の遊びや勉強などに誰よりも熱中しやすい傾向にあります。行動の特徴は以下の通り。
同じことを繰り返す行動の特徴
- 響きが心地よい言葉を何回も言葉にする
- 回ったり飛び跳ねたり同じ行動を繰り返す
- 同じ間違いを繰り返す
同じ言動を繰り返し行い、周りの人からはしつこいと言われてしまう機会も少なくありません。また、毎日同じことをやっても飽きず、ときには時間を忘れて取り組むケースも見られます。
体の一部を触ったり動かしたりなど、癖と呼ばれる行動を人以上に続けてしまうことが特性の1つです。
やったことがない新しい経験に拒否反応が出る
そして3つ目の特徴は、新しい経験に拒否反応が出ることです。そもそも本人が強いこだわりを持つきっかけになるのは、体験をして興味を抱いた結果、ルールを自分なりに決めているからです。
新しい経験に拒否反応が出るときの例
- 新しい教室や人など周りの環境が変化する
- 大勢の人がいる場所に行く
- 複数業務の進行
さらに、特性の1つに想像力に対する困難さがあるので、新しい経験にはどう対応していいか分からず、拒否へのこだわりが人よりも強い傾向にあります。
アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障がい)のこだわり行動の具体例
ここからはアスペルガー症候群のこだわりのある行動例を3つのタイプ別の紹介します。タイプは以下の通りです。
- 想像力のこだわりの具体例
- 決めたルーティーン・ルールのこだわりの具体例
- 興味があることへのこだわりの具体例
先ほど解説した特徴から、日常の生活や学校などでこだわり行動が表れます。ただし、一概にすべての具体例に当てはまるわけではなく、人それぞれで違うことを踏まえておかないといけません。
また、興味があることに対してルーティーン化しているケースもあるので、より強いこだわりを持っている可能性もあります。特徴を踏まえた上で、行動の具体例と日常のあらゆる場面を頭に浮かべながら見ていきましょう。
想像力のこだわりの具体例
そもそも特性の1つに想像力が困難で未知の体験をイメージしづらい点があります。よって、想像できないことから自分のこだわりが強くなり、行動や言動に表れてしまうのです。
例えば「鍵が閉まってるか見てきて」と頼んだ際に、頭の中でイメージできず鍵を閉めないまま見るだけで戻ってくるようなケースがあります。また、自分の行動や発言で相手がどう感じるかを想像しづらいので、空気を読めずに人を不快にさせたり困らせたりするかもしれません。
想像力のこだわりの具体例
- 先に起こる予測の想像が難しい
- 自分の思ったことをストレートに発言する
- 抽象的な言葉だとイメージが浮かばない
決めたルーティーン・ルールのこだわりの具体例
ルーティン化の具体例としては、宿題をやって食事をした後に風呂に入るといった感じで自分のルールが決まっています。さらに、このルールに強いこだわりがあるので、もし予定が変わると急に機嫌が悪くなるかもしれません。
学校の授業でやり方を教えられたのに自分のルールで進めたり、本棚から漫画を借りて戻した際にちょっと位置がずれただけでかんしゃくを起こしたりなど、こだわりがあれば人が触るだけでも嫌います。
決めたルーティーン・ルールのこだわりの具体例
- 本人のルールを変えると機嫌が悪くなる
- スケジュールが変わると臨機応変に対応できない
- 決められたルールがあっても自分のやり方で進める
- 家に帰ってからのパターンが同じ
興味があることへのこだわりの具体例
興味に対する具体例では、例えば国語や社会が苦手でも理科が好きなら、徹底的に勉強してテストの成績が人より高い反面、他の科目は極端に成績が悪いことがあります。
また、電車や新幹線に興味があるなら誰も知らない駅名や住所まで記憶していたり、一度調べ始めると時間を忘れて声をかけても耳に入らないケースも多いです。
興味があることへのこだわりの具体例
- 一度関心を持てば時間を忘れて取り組む
- 興味があることの記憶力が優れている
- 好きな勉強だけ真剣に取り組む
- 興味がなければ全く関心を持たないこともある
アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障がい)のこだわり特性への関わり方
アスペルガー症候群のこだわり特性はすぐに改善するものではないため、親や周りの人の接し方がとても重要です。アスペルガー症候群への関わり方は以下の通りです。
- 長所として捉える
- 苦手に感じていることは一気に解決させない
- 次にやるべきことを噛み砕いて伝える
そもそもアスペルガー症候群は知的発達には問題がないので、特性の関わり方次第では人よりも高い能力を発揮できます。ただし、その能力を伸ばすためには親のサポートがないと、まだ幼い子どもの力だけでは難しいです。
事実、本人は特性と言われても理解できていません。よって、親が特性の理解を深め、子どもがより良い人生を歩めるために段階的なサポートをしていきましょう。
長所として捉える
持っている特性を短所と思わず長所として捉えることが大切です。子どもがアスペルガー症候群と聞いてネガティブに感じるかもしれませんが、こだわりが強いのは長所に繋がるのでポジティブに考えてみましょう。
親にとっては、全てがそつなくできるのを優秀に感じるかもしれません。ただし、1つの物事に特化した人材は、将来的に成功できる場面が多いです。
さらに、一度ルーティーン化した物事は長所を伸ばすために最大限に活かせます。親の考え方次第で本人の向き合い方を変化できるので、興味があるこだわりを今一度確認してみてください。
苦手に感じていることは一気に解決させない
子どもが苦手に感じていることは一気に解決させないようにしましょう。段階的にアプローチさせて、決して無理をしないよう1つずつ克服することが大切です。
周りのルールに合わせられずに困っているなら、まずは子どもがどう思っているか理由を聞いてあげてください。そして、その理由から子どもにさせるのではなく、こだわりを尊重した言葉で「こうしてみると上手くいくかもよ」と伝えていきましょう。
基本的に、親も同じで苦手な物事を強制されるのは嫌な気分になるはずです。無理をさせるとストレスを抱えてしまうので、より一層こだわりが強くなる可能性があります。
次にやるべきことを噛み砕いて伝える
次にやるべきことはかみ砕いて伝えるようにしましょう。なるべく具体的に理由を添えつつ説明をし、自分でイメージしなくてもやれる状況を作ることが大切になります。
例えば掃除をする場合だと「机の上の教科書を本棚に直そうね」と伝え、終わった後に「タオルを濡らして机の上を拭いてね」と1つずつより詳しく指示してあげると最適です。
特性として自分で見えない物事を想像するのは苦手ですが、経験を積んでいけばルールを覚えてパターン化していけます。なるべく抽象的な言葉は避け、子どもがイメージできずに困っているときには耳を傾け再度伝えてあげてください。
まとめ
アスペルガー症候群は、ルーティーンや興味に対するこだわり行動が日常生活や学校で表れます。周りにとっては大したことじゃなくても、本人が強く気分を害したり機嫌が悪くなったりするかもしれません。
とはいえ、こだわりは長所として捉えられるので、特性との関わり方次第では高い能力を発揮できます。長所を伸ばすためにも、本人のこだわりを理解して親がサポートしていきましょう。
この記事を読んだ方で、お子さまの学習について下記の様なお悩みを持っている方はいませんか?
- 「集中が続かない…」
- 「同じミスを繰り返す…」
- 「何回勉強しても覚えられない…」
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- ゲーム感覚で楽しめる学習方で、どんなお子さまでもやる気UP
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