【不登校を長期化させないために】長引いてしまう原因〜解決策を解説
子どもが不登校になってしまうと、長期化してしまうケースも少なくありません。長期化する要因として、精神的なダメージによって外出への恐怖心や、人間不信、無気力などが考えられます。
本記事では、不登校が長期化してしまう原因について、文部科学省の調査結果なども踏まえながら解説していきます。現在、ご家族や周囲の人で不登校に悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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もくじ
不登校になるきっかけは様々
不登校の原因は学校内外のさまざまな要因が関係しています。下記は、文部科学省の不登校に関する調査において、『最初に行きづらいと感じ始めたきっかけ』という質問た対する小中学生の回答をまとめたものです。
小学生 | 中学生 | |
友達のこと (いやがらせやいじめがあった) |
25.2% | 25.5% |
先生のこと (先生と会わなかった、先生が怖かった、体罰があった など) |
29.7% | 27.5% |
勉強が分からない (授業がおもしろくなかった、成績がよくなかった、テストの点がよくなかったなど) |
22.0% | 27.6% |
身体の不調 (学校に行こうとするとおなかが痛くなったなど) |
26.5% | 32.6% |
生活リズムの乱れ (朝起きられなかったなど) |
25.7% | 25.5% |
きっかけが何か自分でもよくわからない | 25.5% | 22.9% |
【引用:文部科学省「令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要」】
不登校の原因として特に多いのは『身体の不調』で、次いで『先生のこと』『友達のこと』といった人間関係に関する回答が上位にあがっています。
『きっかけが何か自分でもよくわからない』という回答も多く、10代の精神的に未成熟な段階だからこそ、不安定で不登校になりやすい側面もあると言えるでしょう。
不登校が長期化してしまう原因は親も関係している
また、文部科学省の調査において、『最初のきっかけとは別に学校に行きづらくなる理由』として、約25%前後の学生が「親や家族のこと」と回答しました。
小学生 | 中学生 | |
親のこと (親と仲が悪かった、親がおこった、親の注意がうるさかったなど) |
10.2% | 15.1% |
親の学校に対する考え (親がそもそも学校に行く必要はないと考えていたなど) |
1.3% | 2.5% |
家族関係 (自分以外の家族どうしの仲が悪かった、家族が失業した、家族が離れ離れになったなど) |
6.6% | 6.6% |
【引用:文部科学省「令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要」】
この結果からは、不登校が長期化してしまう原因には、親も関係していると言えるでしょう。
一方で、不登校に関して相談した相手は誰かという質問に対して、約50%の学生が「家族」と回答しています。つまり、家族の関わり方によって不登校の状況が大きく左右されるのです。
不登校が長期化してしまっている子どもの3つの心理
不登校が長期化してしまう原因は、子どもによってさまざまです。しかし、子どもが心の中で考えていることには、ある程度の共通点があります。特に、以下のような心理が働いて、不登校が長期化してしまうケースが多いでしょう。
【不登校が長期化してしまっている子どもの3つの心理】
- 行くことが面倒に感じてしまっている
- 長引くことで不安が大きくなっている
- 行けない自分を責めてしまっている
無気力さや強いストレスなどによって、不登校が長期化するケースが多いようです。以下では、3つの心理についてそれぞれ解説しますので、不登校の子どもの考えが知りたい方は、参考にしてください。
行くことが面倒に感じてしまっている
長く学校へ行かないと、行くことが面倒になってしまいがちです。行かなくても生活自体は成り立つことや、行かないほうが楽であること、そして今から学校へ復帰するのに強いストレスを感じるからでしょう。
学校は、勉強や人間関係などさまざまなストレスが発生します。そのため、行かないのが当たり前になってしまえば、今まで以上に学校へ行くのが面倒になるでしょう。そうした「面倒くさい」といった気持ちが、さらに不登校を長期化させます。
長引くことで不安が大きくなっている
不登校が長引くことで、もともとあった不安がさらに大きくなっているケースもあります。特に、いじめや学業不振などが原因では下記の心理が関係し、想像が膨らんで不安が大きくなりやすいでしょう。
- 戻ったらさらに酷いいじめを受けるかもしれない
- みんなが嫌っている
- 成績が最下位になっている など
不登校が長引けば、ネガティブな想像がだんだんと現実のように思えてしまい、実際の状況よりも物事を悪く考えやすくなります。そして、「これから登校してもダメだ」「もう手遅れだ」など、悪い想像による不安から、不登校が長引いてしまうのです。
行けない自分を責めてしまっている
行けない自分を責め続けて、どんどんと精神的に追い込まれてしまい、登校する精神的な余裕が無くなるケースもあります。自分を責め続けると、自己肯定感が極端に低くなってしまうため、「どうせ自分なんて…」「もう登校できない」と絶望感を感じ、不登校が長引きやすくなるでしょう。
自分を責め続けて精神的に弱ってしまうと、全ての物事に対してモチベーションを保てなくなり、寝たきりになるケースも少なくありません。そして、寝たきりの自分をさらに責めてしまうといった悪循環に陥る子どももいます。
すぐに復帰できる?不登校を長期化させない4つの方法
前述した調査結果からも分かるように、不登校の改善にあたっては、親の接し方が非常に重要です。不登校を長期化させないために、子どもに寄り添い時間をかけてサポートしていく姿勢が求められます。特に、以下のような点を意識すると良いでしょう。
【不登校を長期化させない4つの方法】
- 親自身が不安になりすぎない
- 子どもが変化する前提で接する
- 小さいステップで区切っていく
- 学校以外の接点を持たせる
子どもの変化に柔軟に対応しながら、改善に向けてじっくりと寄り添っていくのが重要です。4つの方法について以下で解説しますので、子どもが不登校になってしまった親御さまは、ぜひご覧ください。
親自身が不安になりすぎない
不登校を長期化させないためには、親自身が不安になりすぎないのが重要です。親の不安や焦りが子どもに伝わると、子どもはプレッシャーに感じて精神的に追い詰められてしまい、余計に不登校が長期化する原因となります。
もちろん、不登校に対して親が不安になるのは当たり前です。しかし、10代の子どもが不登校になったとしても、対策次第でしっかりと挽回できます。不安な気持ちを押し殺す必要はありませんが、子どもを信じて時間をかけて見守る余裕も必要でしょう。
子どもが変化する前提で接する
不登校となった子どもは、親に反抗的になったり、寝たきりになったりと常に変化していきます。そのため、子どもの言動は変化する前提で接しましょう。急に態度が変わったとしても、「今はそういう気分なんだな」と受け止めてあげてください。
不登校は段階的な変化を経て、回復していくと考えられています。暴力行動が見られる段階から、無気力な段階、昼夜逆転してしまう段階など子どもによってその過程はさまざまです。
心理的な変化に合わせて、行動もどんどん変わるため、「昨日と言っていることが違う」「なぜ急に反抗的になったのか」など過度に言及せず、変化を受け入れましょう。
小さいステップで区切っていく
不登校は、前述の通りさまざまな心理的変化を経て、回復に向かいます。そうした心の変化に合わせてステップを区切り、少しずつ外へ出ていけるようにしてあげると、無理なくスムーズに不登校の状態を改善できるでしょう。
具体的には、ごはんの時間を一定にする、睡眠をはじめとした生活リズムを整える、1日のうち何らか会話をする、勉強を再開する、外へ出るなどです。
子どもの状況に合わせてどのようなステップを踏んでいくかは異なりますが、必ず小さなステップを1つ1つ時間をかけて踏んでいくようにしてください。
学校以外の接点を持たせる
家にこもって日々を過ごしていると、これからもこのままで良いと考えてしまい、不登校が長期化しやすくなります。そのため、学校以外の接点を持たせて、生活に変化を与えると良いでしょう。
学校以外の接点には、不登校特例校や教育支援センターといった公的機関から、フリースクールをはじめとした民間機関などがあります。子どもの状況によって適切なものは異なりますので、それぞれの機関について調べながら、子どもとも相談したうえで検討するのがおすすめです。
【学校以外の接点の例】
- 不登校特例校
- 教育支援センター
- 教育相談所
- 保健所
- 精神福祉センター
- フリースクール
- 引きこもり・不登校自立支援センター
不登校が長期化している子どもが回復期を迎えた場合の3つのサイン
不登校が長期化した場合、子どもが回復しはじめたサインを見逃さないのが大切です。前述したように、不登校は6〜7段階を経て回復するとされており、その中でも「回復期」にさしかかった子どもに対しては、慎重な対応が求められます。
【不登校が長期化している子どもが回復期を迎えた場合の3つのサイン】
- 外に出る頻度が高くなる
- 周囲の人との会話で意見を発信し始める
- 将来や勉強・進路などに前向きに捉え始める
回復期にさしかかると、子ども自身が頑張り始める反面、頑張りすぎてしまい、状況が後戻りしてしまうケースもあります。そのため、以下で解説するような「回復期を迎えたサイン」を見逃さず、しっかりとサポートしてあげましょう。
外に出る頻度が高くなる
外出が増えるのは、子どもが不登校改善に向けて頑張ろうとしている兆候です。家に引きこもっていた子どもにとって、強いストレスを感じる外出をたくさんするのは、気持ちが前向きに変わり、活力もみなぎってきたことを意味します。
ただし、外出の頻度を極端に上げている場合は、注意が必要です。不登校になってしまった子どもは精神的にダメージを受けていますから、急に頑張りすぎると、すぐに疲れて元の状態に戻ってしまうかもしれません。
子どもの頑張る姿勢は応援しつつも、過度に頑張りすぎているようであれば、負担がかかりすぎないようにサポートしてあげましょう。
周囲の人との会話で意見を発信し始める
意見を発信し始めるのは、人間不信やストレスによって閉ざしていた心が、少しずつ回復してきたと捉えられます。不登校の子どもは、反抗的であったり無気力な状態だったりするため、自分から意見を言いません。
そのため、人と会話をして意見を発信し始めたのであれば、精神的に不安定な状況が解消しつつあると言えるでしょう。不登校の子どもが積極的に会話に参加して、自分の考えを述べるようになったら、きちんと話を聞いてあげてください。
「自分の話を聞いてもらえた」「同意してもらえた」といった経験は、自尊心や自己肯定感を回復して、健全な精神状態を作るのに繋がるでしょう。
将来や勉強・進路などに前向きに捉え始める
将来のことを明るく考えられるようになったら、無気力な状態を脱したと言えます。不登校初期の子どもは、極度にネガティブであったり無気力な精神状態だったりするため、将来について明るく考えるのが難しいでしょう。
そのため、進路や勉強についてポジティブな言動があるならば、精神的にも元気になってきたと考えられるのです。将来や勉強・進路に関して前向きな発言があったら、親はしっかりと受け止め、一緒に考えてあげましょう。
前述したように、不登校の子どもをサポートする機関やコミュニティもたくさんあるので、子どもの考えに合わせて、さまざまな選択肢を提示してあげるのもおすすめです。
まとめ
不登校にはさまざまな原因がありますが、最初のきっかけや長期化の原因に関しては、家族が関係している場合も少なくありません。しかし、家族の関わり方によっては長期化を防ぐことは可能です。
大切なのは、子どもによりそって時間をかけてサポートしてあげることです。子どもの精神状況は日々変化していくので、その変化に寄り添いながら、状況の改善に向けて対応していきましょう。
この記事を読んだ方で、お子さまの「不登校」についてお悩みではないですか?
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