【再登校の意味とは】不登校の子どもが気分良く再登校するための3つの方法
子どもが不登校になってしまうとこのまま学校に行けないのか、将来はどうなってしまうのか不安を抱える親も多いでしょう。しかし、文部科学省の調査によると、小中学校で不登校だった子どものうち、85.1%は学校に復帰し、高校へ進学したという数字が出ています。
不登校から学校に復帰することを再登校と呼び、親はもちろん学校側も、子どもが再登校できるように色々な方法を考えてくれているようです。
本記事では、再登校についての概要や、子どもが再び気分良く登校するための方法、さらには再登校がはじまってからの子どもに対するサポートについて紹介します。子どもの不登校に悩んでいる親は、ぜひ参考にしてみてください。
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もくじ
再登校とは長期欠席中の人が学校に出席し始めること
「再登校」とは、学校を長期欠席している子どもが、再び学校に出席し始めることを指します。東京都教育庁指導部の調査によると、東京都における小・中学校における長期欠席の状況は年々増加しており、令和3年度は中学校で5.76%、小学校で1.33%を占めているようです。
【不登校出現率】
年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 |
小学校 | 0.56% | 0.74% | 0.88% | 1.06% | 1.33% |
中学校 | 3.78% | 4.33% | 4.76% | 4.93% | 5.76% |
【引用:東京都教育庁指導部「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上諸課題に関する調査」について】
しかし、全ての長期欠席者が永久に学校を休むということはなく、同資料によると、不登校の子どもの令和3年度の学校復帰率は小学校で26.7%、中学校で22.6%となっています。
現在子どもが不登校になっている場合でも、親が学校と連携を取ってサポートをしてあげることで、再登校に向けて動き出すことができるといえるでしょう。
再登校は強制ではなく焦らなくても良い
子どもが不登校になったからといって、親はすぐに再登校させようと焦ることはありません。なぜなら、再登校は強制ではない上に、無理に再登校しなくても、不登校の子どもが該当する施設において指導等を受けた日数を出席扱いとする制度があるからです。
【出席扱い制度】
不登校児童生徒が学校外の施設において指導等を受けている場合,これらの児童生徒の努力を学校として評価し支援するため,我が国の義務教育制度を前提としつつ,一定の要件を満たす場合に,当該施設において指導等を受けた日数を指導要録上「出席扱い」とする
【引用:文部科学省「不登校への対応について」】
出席扱い制度を利用するためには学校以外の施設での学習が、学校への復帰を前提として子どもの自立を助ける上で有効・適切であると判断され、さらに保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていることが重要とされています。
「当該施設」にはフリースクールや教育支援センター、適応指導教室等、学校外の公的機関や民間施設の学校外施設のほか、「すらら」の通信学習システムも該当しています。
親は子どもに対して無理に再登校をさせようと行動するのではなく、まずは子どもに合った学習方法を一緒に模索していくと良いでしょう。
復帰が怖い…不登校の子どもへ学校側が再登校を促す3つの意味・理由
上記で紹介したように、子どもが不登校になっても、出席扱い制度があるため、無理に再登校をする必要はありません。
しかし、学校側は子どもの想いとは裏腹に、親に頻繁に連絡を取ったり、別室登校や保健室登校を促したりと、何とか再登校してほしいと働きかけを行います。
不登校の子どもへ学校側が再登校を促すのはなぜなのか、3つの意味・理由を見てみましょう。
【不登校の子どもへ学校側が再投稿を促す3つの意味・理由】
- 生徒自身の進路を心配している
- 家庭の問題を危惧している
- 学校と繋がってもらいたい
生徒自身の進路を心配している
学校側が不登校の子どもに再登校を促す1つめの理由は、生徒自身の進路を心配しているからです。学校に行かないでも自宅や学校以外の施設で学習を続けることはできますが、特に中学校で不登校になると学校側は学力以外の観点を評価できず、高校への進学が危うくなる可能性があります。
【中学生の成績評価の観点】
- 知識・技能
- 思考・判断・表現
- 主体的に学習に取り組む態度
知識・技能でテストや技術、思考・判断・表現で課題解決のための思考力や判断力や表現力を身に着けているかどうか、主体的に学習に取り組む態度では、自身の学習状況を把握し、学習の進め方について試行錯誤するなどが評価対象となっています。
不登校になって学校に行かない場合、知識・技能以外の観点で成績評価がしづらく、学校側も成績をつけられないため高校進学への道が危うくなってしまうでしょう。学校側は成績評価のシステムをよく理解しているため、生徒の進路を心配し、再登校を促しているのです。
家庭の問題を危惧している
子どもの不登校の原因として、勉強が分からなかったり、友達との関係が上手くいかないなどが多く挙げられますが、親との不仲や家族関係を原因としている可能性がある場合、学校側は「機能不全家族」を疑います。
【機能不全家族とは】
- 親から子どもに対する身体的・性的・精神的虐待
- 育児放棄
- 家族の不仲や対立
- 生活貧困
- 親の子どもに対する期待が過度に大きい
- 親が家にいないことが多い
機能不全家族とは上記のような環境から子どもの人格に大きな歪みをもたらし、家族としての機能が停止している状態を指します。
外側からは問題のない家庭に見えていたとしても、実際は機能不全家族であり、最悪の場合家庭内で子どもの命が脅かされているかもしれません。
学校側が再登校を促すのは、子どもの家庭が機能不全家族であることを心配しているからという理由が挙げられます。
学校と繋がってもらいたい
不登校の子どもに再登校を促す理由の3つ目として、今後の進路指導や高校受験に必要な書類手続きをスムーズに進められることが挙げられます。
子どもが不登校になると学校との繋がりを一切絶とうとする家庭も存在しますが、子どもが中学生の場合、いざ義務教育を終えて子どもが高校に進みたい、就職をしたいとなった際、中学校からの調書や書類手続きが不可欠です。
一旦全ての繋がりを経って必要となったときに学校側に連絡を取るよりも、学校と繋がり続けることで、必要書類の作成などがスムーズにいくことでしょう。子どもが不登校のままであって学校側は再登校を促し続け、再登校をしやすい環境を整えているといえます。
前向きになるには?不登校の子どもが気分良く再登校するための3つの方法
子どもの不登校が解消して再登校するようになっても、気分が後ろ向きでは、また何かがきっかけになり、不登校になってしまうことも考えられます。
ここからは、不登校の子どもが気分良く再登校するための方法を3つ見ていきましょう。
【不登校の子どもが気分良く再登校するための3つの方法】
- 学校へ生かせる無理強いはさせない
- 家庭での生活リズムは整えておく
- 教室が難しければ保健室登校から始める
決して無理やり学校に行かせることはせず、いつ再登校しても良いような準備を子どもと一緒に行っていけるのが理想でしょう。具体的な方法を以下で紹介します。
学校へ行かせる無理強いはさせない
親は、不登校の子どもを学校へ行かせるために、無理強いをしないようにしましょう。もちろん親も子どもが不登校になると不安になると思いますが、無理に学校に行かせようとすることで、子どもは親から否定されたと感じ、親子関係が悪化してしまう恐れがあります。
不登校の原因が何であれ、不登校中の子どもの心は傷つき、ストレスを抱えている状態です。傷を癒すために学校を休み、十分な休息を得たあとに子ども自身が学校に行きたいと思うタイミングで再登校ができるよう、親は子どもを見守ることに徹すると良いでしょう。
家庭での生活リズムは整えておく
不登校の子どもの心の傷が軽くなり、再登校への意欲が沸いてきたときのために、家庭での生活リズムは整えておくようにしましょう。不登校になると自身が不登校である自責の念や自己管理の難しさから、昼夜逆転の生活を送る子どもも少なくありません。
少し古いデータになりますが、実際に文部科学省が行った、不登校生徒の5年後の状況の追跡調査をまとめた資料の中で、不登校中に生活リズムが乱れて苦労したという声は、全体の約70%に上っています。
【不登校中生活が乱れ苦労したという質問に対する回答】
- おおいにあった 33.8%
- 少しあった 34.0%
寝る時間を早くしてみたり、徐々に日中の活動を増やしていったりすることで、昼夜逆転の生活が改善する可能性があります。
ただ昼夜逆転している子どもの場合、うつ病や睡眠相後退症候群といった病気も考えられるため、不安がある場合は専門家や外部機関へ相談し、良い方法を探っていくのが良いでしょう。
教室が難しければ保健室登校から始める
友達や先生に対して不安があり、再登校の意思を持ってもいきなり教室に入るのが難しい場合は、保健室登校から始める方法もあります。保健室登校とは、学校に行っても教室に入らず、学校にいる間の時間のほとんどを保健室で過ごすことです。
保健室登校は学校への出席が認められる上に、子どもの孤立を防ぎ、長く不登校であった子どもにとっては、学校のリズムに慣れる手段のひとつとなります。
一定期間保健室登校を行ったあとは、1時間だけ授業を受けたり、給食の間だけ戻ったりを教室復帰を目指して段階的に行っていくと良いでしょう。
注意点あり!不登校の子どもが再登校してからすべき3つのサポート
子どもが再登校をして不登校が解消されたからといって、全て前の通りというわけにはいきません。不登校の子どもが再登校をしてから、親がすべきサポートの方法を3つ紹介します。
【不登校の子どもが再登校してからすべき3つのサポート】
- 学校と親で細かくコミュニケーションを取る
- いきなり毎日行かせなくて良い
- 家・学校以外の居場所を作る
「こうしなければいけない」「ああしなければいけない」と子どもに強いることはせず、子どもがやりたいことを見守るスタンスでサポートを行っていけると良いですね。
具体的な方法を以下で見ていきましょう。
学校と親で細かくコミュニケーションを取る
再登校後の子どもの様子を知るために、親は学校と細かくコミュニケーションを取るようにしてください。些細なことでも学校での出来事を聞くことで、自宅でのサポート方法は変わってきます。
何か嫌なことがなかったか?どんな様子だったか?親は、遠慮せず学校に確認していきましょう。
いきなり毎日行かせなくて良い
不登校の子どもが再登校したからといって、いきなり月曜日から金曜日まで毎日学校に行くことはありません。子どもの気持ちに合わせてスケジュールを考え、もし学校に行きたくないと思えば、休んでゆっくり過ごすことも大切です。
「毎日学校に行かなければならない」と思うと、子どもはそれをストレスに感じ、再度不登校になってしまうこともあり得ます。子ども自身に任せ、親はそれを見守るというスタンスは、子どもへの信頼に繋がり、子どもに安心感と自信をつけさせるでしょう。
家・学校以外の居場所を作る
再登校を果たしても、家と学校以外に居場所がないと考える子どもは、孤独を感じやすく何事もネガティブに捉えやすくなり、無気力状態になって再度不登校になりかねません。この悪循環を変えるために、親は子どもに家と学校以外の居場所を作ってあげましょう。
祖父母の家や友達の家、子どもが興味を持てば、習い事やスポーツを行うのも効果的です。家や学校以外の居場所を作ることで、もし子どもが学校でストレスを抱えてしまっても、早い回復が期待できます。
まとめ
不登校から学校に復帰することを再登校といい、学校側も生徒自身の将来や家庭の状況を心配して、再登校できるようになるためのサポートを行ってくれます。
不登校状態の子どもはさまざまな原因から大きなストレスや心の傷を抱えてしまい、学校に行く元気や体力が無くなっている状態のため、親は無理に学校に行かせようとするのではなく、学校とも相談してできることをしていくことが大切です。
子どもが再登校したあとも、再び不登校にならないよう、学校との繋がりを強化したり休みたい日は休ませたりと子どもに安心感を与え、自信の回復に繋がるサポートを行いましょう。
この記事を読んだ方で、お子さまの「不登校」についてお悩みではないですか?
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※2016年1月~2017年6月の期間ですららを3ヶ月以上継続している生徒の継続率