【反抗期の高校生が不登校】学校へ行かない心理〜親の接し方を解説
反抗期の高校生が不登校になってしまうと、親もうまくサポートできず、長期化しやすいとされています。実際、親や先生が手を差し伸べようとしても、反抗期の子どもはそれを拒否しがちなため、不登校の改善が難しいケースもあるでしょう。
本記事では、反抗期の高校生が不登校になってしまう原因や心理について、詳しく解説します。反抗期の不登校生徒に対する、親の適切な接し方についても解説しますので、不登校や反抗期でお困りの親御さまはぜひ参考にしてください。
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もくじ
。高校生は自我が芽生えることで反抗期になる
中学生から高校生にかけて、子どもは自我を強く意識するようになり、言動が反抗的になります。ここで言う「自我」とは、子ども自身が「こうしたい」「これは嫌だ」など自分の言動にたいして持つ考えのことで、中学生ごろからこうした自我を強く意識するようになるのです。
自我を強く意識するようになると、自分と異なる考えに対して強く反抗するようになります。また、精神的な発達は自分の感情をコントロールしにくくなる原因にもなるため、子どもは自分が意図しないレベルで親や先生に反抗してしまうケースもあるでしょう。
反抗期のあらわれが不登校につなげるケースもある
第二次反抗期になると、反抗心や精神的なゆらぎが不登校に繋がるケースも少なくありません。親や先生が「勉強しなさい」「学校へ行きなさい」と言うのに対して、「なぜ学校へ行かなくてはいけないのか」「親や先生の言うことなんて聞きたくない」などと考えやすくなるためです。
特に、小学生〜中学生時代に反抗期が訪れず、うまく反抗できないで育った子どもは、感情のコントロールがうまくできなくなりがちです。そしおて、そういった精神的に不安定な状態が、不登校に繋がる場合もあります。
高校生の不登校の現状
文部科学省が行った不登校に関する調査によると、不登校の児童生徒は8年連続で増加しているのが現状です。昨今の生活環境の劇的な変化や、不登校に関する考え方の変化などが主な原因と考えられています。下記をご覧ください。
平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | |
高校生 | 164,528人 | 181,272人 | 196,127人 |
【引用:文部科学省『令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要』】
不登校生徒のうち約55%は90日以上も長期欠席しており、文部科学省も『憂慮すべき状況』としています。学校に対して「無理に行かなくても良い」「休むのは悪じゃない」といった価値観が浸透した反面、学校の必要性を見出せない子どもや親も増加していると考えられるでしょう。
学校へ行かない…反抗期の高校生が不登校になってしまう5つの心理・原因
反抗期の高校生が不登校になってしまう心理・原因としては、親子関係や人間関係、さらに勉強や部活などの問題などが主なものとして挙げられます。具体的には、以下のような原因が考えられるでしょう。
【反抗期の高校生が不登校になってしまう5つの心理・原因】
- 親にほったらかしにされてきた
- やりたくないことを我慢してきた
- 学業が上手くいっていない
- 大人や社会に嫌気が差している
- 将来・進路の不安が大きくなっている
ここからは、5つの心理・原因についてそれぞれ解説します。子どもが反抗期に突入した親御さまや、不登校で悩んでいる方は、ぜひ以下の内容をご覧ください。
親にほったらかしにされてきた
親に放置されがちな子どもは、親からの愛情を感じられず精神的に不安定になってしまい、不登校になりやすくなります。「自分は大切にされていない」「自分なんてどうでも良いんだ」と考えてしまい、自己肯定感が極端に低くなってしまうために、心が揺らぎやすくなるのです。
また、不登校の原因のひとつである「生活リズムの乱れ」に関しても、親が気付かないうちに状況が悪化してしまい、学校に行けなくなるケースも少なくありません。親が忙しく放任ぎみだと、子どもは心身のバランスを崩しやすくなり、不登校になりやすくなります。
やりたくないことを我慢してきた
親や周囲からの期待に応えて、やりたくないことを我慢してやってきた場合も、不登校になりやすくなります。子どもは親の期待に応えたいと頑張りすぎる場合が多く、ストレスを溜め込んでしまいがちです。プレッシャーやストレスにさらされ続けた子どもは、どこかで爆発してしまいます。
そして、溜め込んだストレスが爆発すると、一気に反抗的になってしまったり、逆に無気力な状態になってしまったりします。特に、結果がうまく出なかったり、何かを達成したりすると、精神的に不安定になってしまい、これまで我慢できていたものが限界を迎えてしまうようです。
学業が上手くいっていない
学業が上手くいっていない場合も、不登校に繋がる原因になります。学校では、「勉強」「人間関係」「部活動」などさまざまな場面でストレスを受けます。
しかし、どれも上手くいっていない時に受けるストレスは非常に大きなものです。また、学校では逃げ場がないケースも多いため、学業が上手くいかないと、学校で過ごす時間の大半がストレス源になります。
不登校の原因に関する調査結果においても、「友人・先生とのトラブル」や「学業不振」などが不登校の原因だったと回答した学生は多くいました。こうした結果からも、学業が上手くいかず不登校になる子どもも少なくないでしょう。
大人や社会に嫌気が差している
高校生になると、大人や社会に対して深く考える機会も増え、嫌気が差してしまう子どももいます。特に、先生や親の言動不一致や、社会における理不尽なことが目に付くようになると、社会全体に嫌悪感を抱く原因になるでしょう。
また、学校に行く価値が見出せないなどの理由から、嫌気が差して不登校になってしまうケースもあります。特に、昨今は「休んでも良い」といった価値観が浸透しており、周囲に不登校の子どもがいる場合も少なくないため、その流れで不登校になり子どもいるでしょう。
将来・進路の不安が大きくなっている
将来や進路に対する不安が大きくなっている場合は、精神的に不安定になって学校を休みがちになります。進路の不安に関しては、問題の本質が子どもによって異なり、夢がない不安や、学力不足からくる不安などがあります。
また、それまで学力や部活動において自分に自信を持っていた子どもの場合、自分より優秀な人を見て心が折れてしまい、将来に強い不安を抱くようになるケースもあります。
特に進学校に通う子どもでは、自分の強みとしていたものが否定されてしまうと、自尊心や自己肯定感が大きく傷つき、精神的にも不安定になるため、不登校に繋がってしまうケースも少なくありません。
チャンスかも?反抗期の高校生が不登校になった際に親ができる3つの対策
反抗期の高校生が不登校になってしまった場合、親子関係を見つめ直すチャンスと捉えられます。また、子どもが時間をかけて将来について考えるきっかけにもなるでしょう。そうしたチャンス・きっかけを活かすためには、以下のような対策を取るのがおすすめです。
【反抗期の高校生が不登校になった際に親ができる3つの対策】
- 子どもはもう大人と意識する
- 原因を明確にする
- 子どもに考える機会を与える
上記のようなポイントを意識して対策すると、これまでよりも良い状態で通学復帰できるかもしれません。3つの対策について、以下で解説しますので、ぜひ参考にしてください。
子どもはもう大人と意識する
高校生は、子ども扱いされるのを極端に嫌います。これは、自我を意識するようになり、自分なりの考えで行動するようになるためです。子ども扱いは「親が上・子どもが下」といった上下関係を明確に表すもののため、大人と同じ感覚で生きている高校生は、強く反発するでしょう。
子どもが余計に反抗しないようにするためには、親は子どもに対して、同じ大人として接してあげるのが大切です。子どもと対等な目線で接してあげれば、子どもは「自分を認めてくれている」と感じて、親を信頼しやすくなるでしょう。
親子感の信頼関係が強まれば、反抗的な態度を取る場面も減っていくはずです。
原因を明確にする
不登校の原因を明確に把握するのも、親ができる対策のひとつです。不登校の原因はさまざまで、対応方法も原因によって異なります。原因が明確にならないと、どのように対応していくかの方針が定められません。
いじめ、先生とのトラブル、学習面などいろいろな原因が考えられますから、まずは学校とも協力しながら、原因を明確にしましょう。ただし、子どもに対して執拗に質問するのはNGです。
「何か嫌なことがあったの?」「どうして学校へ行かないの?」などの詮索をすると、子どもはプレッシャーや罪悪感から親を遠ざけ、反抗的な態度を取るケースもあります。そのため、子どもに干渉しすぎず、学校や専門機関などと協力しながら原因を明確にしましょう。
子どもに考える機会を与える
反抗期の子どもは、精神的に不安定になっており、自分でも感情のコントロールがうまく出来ていない可能性が高いと言えます。そのため、まずは時間をかけて子どもを休ませるとともに、自分の考えをまとめる機会を与えてあげましょう。
また、子どもに考える機会を与えずに、親の考えを押しつけてしまえば、子どもの反抗心が余計に強まってしまいます。高校生であれば、自分自身でいろいろなことを考えられるので、子どもを信じて待つ時間も大切にしましょう。
気をつけて!反抗期の高校生が不登校になった際の3つの注意点
反抗期の高校生が不登校になってしまった場合、通常よりもどのように接するか注意が必要です。ほんの少し言い回しを間違えてしまうだけでも、子どもを余計に怒らせたりしてしまうので、以下のような点に注意しながら対応していきましょう。
【反抗期の高校生が不登校になった際の3つの注意点】
- 過干渉しすぎない
- わがままになりすぎたら要求を聞き過ぎない
- 子どもが話し始めたら聞き役に徹する
上記のような点を注意しつつ、子どもと対等な目線で接してあげれば、状況が著しく悪くなるような結果にはなりにくいでしょう。3つのポイントについて以下でそれぞれ解説しますので、不登校の子どもの対応で困っている方は、参考にしてください。
過干渉しすぎない
不登校になったからといって、「大丈夫?」「何かやって欲しいことある?」など干渉しすぎると、余計に反抗的になるのでやめましょう。過干渉気味の親は、「子どもにこうなって欲しい」といった考えが強く、子どもが思い通りにならないと強い不安を感じます。
しかし、その考えが子どもにとっては支配されているように感じるのです。親の理想を押しつけられがちな子どもは、自分の考えが通らないストレスから、反抗的な態度を取るようになります。
そして、そうした反抗的な態度が余計に親の過干渉を悪化させてしまい、悪循環に陥るケースも少なくありません。このように、過干渉は親子関係に大きな溝を作りかねないため、絶対にやめましょう。
わがままになりすぎたら要求を聞き過ぎない
過干渉の類義語である「過保護」も、不登校の子どもにはあまり良くありません。過干渉は、親の考えを通そうとしすぎるものですが、過保護は子どもの考えを尊重しすぎてしまい、わがままも聞き入れてしまう状態です。
過保護な子育ては、諦めるクセや嫌な物事からすぐ逃げる習慣が身についてしまうため、良くありません。そして、逃げグセや諦めグセが身についてしまうと、学校で少し嫌なことがあれば強いストレスを感じ、不登校になりやすくなってしまいます。
また、学校への復帰も難しくなってしまうでしょう。責任感や忍耐力を育み、早期に不登校の状態を解消するためにも、わがままを聞き過ぎる「過保護」な子育てはやめるべきです。
子どもが話し始めたら聞き役に徹する
子どもが話し始めたら、反論やアドバイスはせず、聞き役に徹してください。子どもが不登校に関して何か話してくれると、親は嬉しくなり、「それはこうした方が良いよ」「そんな大したことじゃないよ」など親の立場として意見したくなりがちです。
しかし、子どもはそうした意見を求めていないケースも多くあります。子どもと親では視点が違うため、反論やアドバイスは「そういう意味じゃ無いのに」「私の気持ちを理解してくれていない」と子どもが反発する原因にもなりかねません。
そのため、子どもが何か話しをしてくれたら、「そうだったんだね」「話してくれてありがとう」と話してくれたことに感謝の気持ちを伝えたうえで、聞き役に徹するのがベターです。
まとめ
反抗期の高校生が不登校になってしまうと、子どもとまともにコミュニケーションが取れない場合も少なくないため、長期化しやすいと言えます。一方で、子ども自身も「感情がうまくコントロールできない」「親との関わり方が分からなくなった」と悩んでいるケースも多くあります。
大切なのは、高校生になった子どもを信頼し、対等な目線で接してあげることです。また、子ども自身も大きな不安や悩みを抱えているかもしれませんので、時間をかけてゆっくり状況を改善していくようにしましょう。
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