【帰国子女の大学受験は有利?】出願条件〜4つの受験方法を解説
帰国子女の大学受験は有利との声が上がっていますが、どうやって大学に受験できるのか、志望校の探し方が分からなくて不安を抱えている人はたくさんいます。また、日本と海外の教育制度や授業スタイルは大幅に異なるので、勉強法や受験対策のやり方自体も分からない人もいるでしょう。
この記事では、帰国子女が大学受験が有利なのかと出願条件や4つの受験方法をまとめました。さらに、帰国子女を受け入れている大学や受験対策も解説するので、これから志望校を選定する際の参考にしてください。
この記事を読む方で、お子さまの「学力」についてお悩みではないですか?
すららは、1人ひとりのペースで学習できる「無学年方式」を採用した学習教材です!
自宅ですらら学習を使えば「出席扱い」にもできるため、内申点対策、自己肯定感の一助にも大きく貢献致します。
【すららのここがスゴイ!】
- 自宅で出席扱い
- 学習がストップした箇所からカリキュラムを提案
- 学校授業に追いつくための、最短カリキュラムもご用意
- キャラクターの先生が教えてくれるから、人と関わるのが苦手なお子さまも安心
すららでは、現在無料のサービス資料を無料配布しております。ぜひこの機会にご利用ください。
学習のお悩みを、すららが徹底サポート致します!
もくじ
帰国子女の大学受験は有利?
帰国子女の大学受験は一概に有利とは限りません。ただし、帰国子女には帰国生入試という制度があり、実施している大学であれば受験が有利に進めれます。帰国生入試は一般入試に比べるとメリットが多いですが、デメリットがないわけではありません。
帰国子女が大学受験をするメリット
- 帰国生入試だと試験科目が少ない
- 受験生の倍率が低い
- グローバルに特化した大学や学部だと英語力が高ければ優遇されやすい
帰国子女が大学受験をするデメリット
- 出願条件のハードルが高い
- 帰国生入試を利用すると受験に対する情報量が少ない
- 海外の高校から書類を準備する必要がある
- TOEFL®やTOEIC®のスコアが求められる
帰国子女という理由で優遇される部分もありますが、免除される試験科目が増えることから高い英語力が求められたり証明となるTOEFL®やTOEIC®のハイスコアが必要になったりします。
さらに、受験する際に準備する書類が多く、海外の高校からも卒業証明書を取り寄せる必要があり、願書提出までに時間がかかることを踏まえておかなければなりません。
大学受験における帰国子女の出願条件
大学受験における帰国子女の出願条件は大学や学部によってさまざまです。よって一概に言えませんが、一般的には以下の条件が定められています。
帰国子女の出願条件
- 12年間の学校教育を修了した者、または終了の見込みがある者
- 海外の高等学校で正規の教育課程を2年以上受けた者
- 学力の証明である資格を取得している者
12年間の学校教育といっても国によって学年と年齢や卒業月が異なるので、今まで通っていた学校で一度確認しておかなければなりません。また、海外の高等学校の教育課程が2年未満でも受け入れてくれる大学があれば、3年間通わないと受験できないケースもあります。
さらに、学力の証明になる英語力の試験や国の統一試験などは帰国時期によっては願書提出の後に行われる可能性があるので、受験前には志望大学への確認は忘れないようにしておきましょう。
日本の大学へ行くには!帰国子女ができる4つの受験方法
帰国子女が日本の大学に行くためには主に4つの受験方法があります。まずは、以下をご覧ください。
- 帰国生入試(帰国子女入試)
- AO入試
- 公募推薦
- 一般入試
前提として、全ての大学が上記の受験方法を実施しているわけではありません。特に、それぞれで願書提出のスケジュールが異なるので、海外の高校に通っている人は卒業時期を踏まえながら方法を探す必要があります。
以下では受験方法ごとに実施している大学も紹介しているので、これから志望校を探す上でも参考にしてください。
帰国生入試(帰国子女入試)
一般入試とは別枠で帰国子女に向けた帰国生入試を実施している大学があります。試験内容は英語に加えて小論文や学部によって必須科目が出てきますが、一般入試に比べると少ないです。
ただし、英語力に関しては高いレベルが必要となり、TOEFL®やTOEIC®で一定以上の成績を収めておかないと入試資格を得られません。また、国家統一試験の成績を重視したり入試の結果に比重を置いたりなどさまざまで、なかには面接だけで済む大学もあります。
帰国生入試を実施している大学は主に以下の通りです。
帰国生入試を実施している大学
- 国際教養大学
- 国際基督教大学
- 早稲田大学
- 立教大学
- 法政大学
- 上智大学
- 明治大学
- 慶應義塾大学
上記以外でも帰国生入試を実施している大学はありますが、難関私立大学になるとTOEFLが100点以上じゃないと願書を提出できないケースも多いです。よって、事前に受験する大学を調べて何が必要なのか確かめておく必要があります。
必要書類・スケジュール
帰国生入試は一般入試と違って9月頃に実施されるケースが多く、願書も7~8月までに提出の大学もあるので早めに準備しておかなければなりません。
以下は必要書類とスケジュールの概要です。
必要書類
- 入学願書
- 高校の卒業証明書または卒業見込みの証明
- 高校の成績と在学の証明書
- 国家統一試験または大学入試資格の証明
- TOEFL®やTOEIC®の成績
- 推薦状
スケジュール
- 6月までに志望大学の絞り込みと必要書類の準備
- 7月~8月に願書提出
- 9月~11月に入試または面接
なかには9月に願書提出して11月頃に入試がある大学もあります。また、4月入学ではなく8月に受験して9月入学の大学もあるので、今まで暮らしていた国の卒業時期によってスケジュールを調整しておきましょう。
AO入試
AO入試とは、大学側が求める人物であるか判断して入学の可否を決める選抜制度です。大学入試においては令和3年4月からはOA入試から総合型選抜へと名称が変更されました。
一般的には面接や書類のみで合否が決定するケースがほとんどで、帰国子女の場合は高い英語力をアピールする人が多いです。例えば、書類試験であれば英語でエッセイを提出したり面接で会話をしたりして、自分の長所を大学側へと伝えます。
AO入試を実施している大学は主に以下の通りです。
AO入試を実施している大学
- 早稲田大学
- 慶應義塾大学
- 法政大学
- 立命館大学
上記の大学はグローバル教養学部や国際教養学部など帰国子女に向けたAO入試を実施しています。ただし、願書資格にTOEFLやIELTSのスコアを必要とする大学もあるので、どのくらいの点数か事前に確認しておいてください。
必要書類・スケジュール
AO入試は4月入学と9月入学の2つがあり、海外の高校を卒業後に試験が受けられます。ただし、すべての大学で9月入学に対応しているわけではないので注意が必要です。必要書類とスケジュールは以下になります。
必要書類
- 入学願書
- 高校の調査書(内申書)
- IELTS®やTOEIC®の成績
- 小論文やエッセイなどの課題
- 推薦書(志望理由書)
スケジュール
- 10~1月に願書提出して1~3月に試験(9月入学)
- 6~9月に願書提出して9~12月に試験(4月入学)
AO入試に関しては大学側が求める人物像が前提にあるので、必要書類やスケジュールは大学によって大幅に異なります。また、一般的には高校側からの推薦書は必要なく、本人の希望があれば願書提出は可能です。
ただし、その分倍率が高い傾向にあるので、スケジュールに余裕を持って小論文や面接で英語力をアピールする準備をしておきましょう。
公募推薦
公募推薦は通っている高校からの推薦状が必要になります。AO入試との違いはこの高校側からの推薦状が必要か否かになり、出願条件が若干厳しいです。
試験内容は主に面接や小論文になりますが、大学によっては学科試験を実施するケースもあります。また、出願条件となる英語力は高校が推薦してくれれば特に問題ありません。
ただし、高い英語力があるほど合格しやすい傾向にあるので、TOEFL®やTOEIC®で好成績を収めている方が有利に進められます。公募推薦を実施している大学は以下の通りです。
公募推薦を実施している大学
- 早稲田大学
- 明治大学
- 上智大学
- 法政大学
全国各地に公募推薦で受験ができる大学はたくさんありますが、高校からの推薦状が必要になるので、海外の学校を卒業して直接願書提出するのは厳しいかもしれません。よって、途中から日本の高校に転入した帰国子女であれば公募推薦が一つの選択肢に含まれると考えられます。
必要書類・スケジュール
公募推薦は4月入学になるので11月以降に願書を提出するのが一般的です。以下は、必要書類とスケジュールになります。
必要書類
- 入学願書
- 高校の調査書(内申書)
- 学校長の推薦状
スケジュール
- 6~7月に公募推薦の募集要項が発表
- 9月までに高校に推薦してもらいたい旨を伝える
- 11月から願書提出
- 12月に入試と面接
1年ごとに募集要項が変更しており、発表後に高校側に公募推薦で受験したい旨を伝える必要があります。本人の意思のみで受験できるわけではないので、検討している人は早めに申請するようにしましょう。
一般入試
一般入試は日本の高校生と同じように大学受験をする方法です。試験内容も全て同じになるので、英語以外に国語や数学、地理歴史などの勉強をしておかないといけません。
海外から帰国したばかりだと合格するハードルが高く、一から日本の勉強を始める必要があります。ただし、グローバル教養学部といった英語に特化した学部が設置されている大学もあるので、長所を活かして受験することも可能です。一般入試を実施している大学は以下になります。
一般入試を実施している大学
- 国際教養大学
- 国際基督教大学
- 上智大学
- 立命館アジア太平洋大学
国際教養大学と国際基督教大学は英語でトップ成績を誇る大学で受験するハードルは高いですが、TOEFL®やTOEIC®などでハイスコアを収めているなら合格する可能性があるかもしれません。
ただし、他の科目に関しても一定以上の成績を求められるので、海外の高校に在学中の人は日本のオンライン教材で学習する習慣を身につけておくことをおすすめします。
必要書類・スケジュール
一般入試は日本の教育に合わせて4月入学です。さらに、日本の大学は国立と私立によっても違うので、必要書類やスケジュールが若干異なります。以下は、一般入試の必要書類とスケジュールです。
必要書類
- 入学願書
- 高校の卒業証明書または卒業見込みの証明
- 高校の調査書(内申書)
- 大学入学共通テスト成績書
スケジュール
- 9~10月に大学入学共通テストの願書提出
- 11月までに書類の準備
- 1月に大学入学共通テストを受ける
- 12~1月にかけて願書提出(私立大学)
- 2月に願書提出(国立大学)
もし国立大学を受験する場合は大学入学共通テストが必要になり、1月の試験後の2月に願書提出となります。私立大学だと早ければ12月頃から願書を受け付けており、大学入学共通テストは必須ではありません。
ただし、選択肢を広げて自分の学力の証明のためには、私立大学でも大学共通テストを受験している日本の学生は多くいます。
帰国子女の大学受験に関するよくあるQ&A
帰国子女の大学受験に関するQ&Aを紹介します。ここで紹介する質問は以下の通りです。
- 帰国子女の受験対策は?
- IELTS・TOEFL®・TOEIC®の目安スコアは?
- 大学受験に失敗してしまった場合は?
以下のQ&Aは帰国子女が実際に疑問を抱える質問ばかりです。これからの大学受験で役立つ情報も紹介しているので、見ていきましょう。
帰国子女の受験対策は?
帰国子女の受験対策は、英語力の強化と日本の勉強に慣れ親しむ必要があります。事実、海外と日本の学校は授業スタイルが大幅に違い、帰国子女が受験で困っているケースが多いです。
もし海外の高校を卒業してそのまま大学受験に臨むなら、オンライン教材を使って日本の学習を並行していくと良いでしょう。さらに今はタブレット教材といった方法があります。
高校生でも日本語の勉強を一からスタートできる無学年方式を採用しており、誰にも気にせず自分のペースで学習することが可能です。小中高問わず全ての学年に対応している教材が増えているので、日本の高校に編入した帰国子女も一度検討してみてください。
IELTS・TOEFL®・TOEIC®の目安スコアは?
学部や大学によって目安スコアは異なりますが、IELTSであれば5.0以上、TOEFL®iBTだと70点、TOEIC®はL&Rde700点が最低ラインといえます。
以下は、主な大学の願書提出の目安スコアです。
大学名 | IELTS | TOEFL® | TOEIC® |
国際教養大学 | 6.5 | iBT72・PBT530 | LR+SW1200 |
国際基督教大学 | 6.5 | iBT79 | LR800 |
上智大学 | 5.5 | 72 | LR785・SW310 |
中央大学 | 5.0 | iBT61 | LR+SW940 |
帰国子女の場合は高い英語力が求められることを考えると、国際教養大学や国際基督教大学のスコアを目安にした方が良いでしょう。特に帰国生入試やAO入試は重要となる項目になるので、日本の学習と並行して高いスコアを目指す必要があります。
大学受験に失敗してしまった場合は?
再度大学受験に臨むために再入試のために勉強をするか、現在の英語力を使って就職する方法があります。ただし、日本は学歴を重視する傾向にあり、帰国子女だとしても高卒で受け入れてくれる企業は少ないかもしれません。
よって、前者である1年後に向けて再度大学受験をする方法が一般的です。さらに、帰国生入試やOA入試で受験した人は次は一般入試となるので、今まで以上に日本の勉強に取り組む時間が必要になってきます。
日本の勉強に慣れてきた人は予備校や学習塾に通ってみるのも良いですが、もし不安がある場合は受験対策と同様でオンライン教材を利用して一から自分のペースで学習するのも方法の1つです。
まとめ
帰国子女の大学受験は一概に有利とは限りません。英語を共通語として使っている国や滞在期間が長い人であれば問題ないかもしれませんが、今まで暮らしてきた国によっては逆に大変になる可能性もあるでしょう。
まずは今暮らしている国が日本の国内外問わず受験対策する必要があります。日本語に不安のある人や授業スタイルに馴染めない場合は、タブレット教材やオンライン家庭教師を利用するなどして補っていきましょう。
この記事を読んだ方で、お子さまの「学習」についてお悩みではないですか?
すららは、1人ひとりのペースで学習できる「無学年方式」を採用した学習教材です!
自宅ですらら学習を使えば「出席扱い」にもできるため、内申点対策、自己肯定感の一助にも大きく貢献致します。
【すららのここがスゴイ!】
- 自宅で出席扱い
- 学習がストップした箇所からカリキュラムを提案
- 学校授業に追いつくための、最短カリキュラムもご用意
- キャラクターの先生が教えてくれるから、人と関わるのが苦手なお子さまも安心
すららでは、現在無料のサービス資料を無料配布しております。ぜひこの機会にご利用ください。
学習のお悩みを、すららが徹底サポート致します!
まずはお子様がやってみようと思えるかどうか、
無料体験してみてください
のお子様が
学習を継続!!
「すらら」は「見る、聞く、書く、読む、話す」などの
いろいろな感覚を使った飽きない学習システムなので、
ゲーム感覚で楽しく集中して勉強ができます。
※2016年1月~2017年6月の期間ですららを3ヶ月以上継続している生徒の継続率