【適応障がいの中学生は環境が原因】具体的な対応法〜接し方を解説
中学生は、進学に伴う環境変化や心身の成長などによって、適応障がいになってしまうケースがあります。最初は頭痛や倦怠感などの症状が現れますが、酷い場合にはうつやパニック障がいを引き起こす可能性もあり、早急な対応が求められるでしょう。
本記事では、中学生が適応障がいになってしまった場合の対応法について、詳しく解説します。代表的な原因や、周囲のサポート方法なども解説しますので、周囲に適応障がいで悩んでいる中学生がいる方は、ぜひ参考にしてください。
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もくじ
中学生は環境の変化から適応障がいになる可能性がある
中学生は、進学で周囲の環境が大きく変わるために、適応障がいになってしまう可能性があります。小学生から中学生になるタイミングで、同級生や先生などの人間関係や、生活環境が大きく変化するためです。
進学に伴う大きな変化は、中学生にとって大きなストレスとなるでしょう。時には、変化に適応できず心身に不調をきたしてしまうケースもあります。変化に伴うストレスが過剰になってしまうと、適応障がいになるのです。
適応障がいとは
適応障がいとは、環境の変化によるストレスで、心身に不調をきたす障がいです。定義においては、ストレスの原因が明確であるかどうかが重要になってきます。中学生が適応障がいになる主な原因は、人間関係や学習、部活動などです。
また、いじめが原因になる場合もあるでしょう。さらに、自分自身の身体の成長に対して心の成長が追いつかず、精神的に不安定になってしまって、症状が出てしまうケースもあります。【参考:e-ヘルスネット「適応障害(てきおうしょうがい)」】
具体的な環境の変化って?中学生が適応障がいになる3つの原因
適応障がいは、環境の変化に適応できず発症する精神障がいです。では、適応障がいになってしまうような変化とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?中学生が発症する場合には、以下のような原因が考えられます。
【中学生が適応障がいになる3つの原因】
- 新しい人間関係
- 学校生活
- いじめ・仲間外れ
上記のように、人付き合いや勉強、その他学校内での活動などが、適応障がいになる主な原因とされています。こうした原因について、以下で詳しく見ていきましょう。
新しい人間関係
中学でできた新しい人間関係は、適応障がいの原因となる代表的なものです。新しいクラスメイトだけでなく、小学生時代とは異なる先輩付き合いや、先生との関わり方など、さまざまな変化が障がいの原因となり得るでしょう。
また、小学生と中学生では考え方も変わってくるので、友達との付き合い方や、主な話題も異なります。小学生時代はうまく友達ができたのに、中学生になってからは周囲と会話が噛み合わず、人間関係で悩むケースも多くあるでしょう。
【人間関係で起こりうるストレス】
- 初対面の人と仲良くなれない
- グループが出来てしまって、その輪に入りにくい
- 新しい先生との関わり方が分からない
- 小学生時代よりも、周囲と合わないと感じる場面が増える
学校生活
学校生活の変化も、適応障がいの原因となります。勉強量が増えたり、授業の内容が難しく付いていけなくなったりして、ストレスを感じやすくなるでしょう。中学生では「受験」を意識する場面も増え、進路関係の悩みも合わさって大きなストレスを感じやすいようです。
勉強だけでなく、部活動や委員会などもストレスの原因となるものです。中学生は学生同士で自主的に活用する場面が増えますが、「自分で考えなくてはいけない」「責任が伴う」といったことに対して、ストレスを感じる中学生も少なくないでしょう。
【人間関係で起こりうるストレス】
- 勉強量が増えて、対応できない
- 勉強が難しくなり、付いていけないと感じる場面が増える
- 自分達で考えて活動しなくてはならない
- 委員会や部活動などでの、上下関係が窮屈に感じる
いじめ・仲間外れ
いじめや仲間外れは、適応障がいのみならず、さまざまな精神疾患を引き起こすものです。中学生になると、いじめや仲間外れの手口も高度になって、より精神的に追い詰められるケースもあるでしょう。
昨今は、スマホを持っている中学生も多くいるため、SNSを用いたいじめや仲間外れも多く見られます。ネットを介したいじめは、学校から離れていても続き、1日中精神的ストレスを受け続ける中学生もいるのです。
治療はできる?適応障がいの中学生にできる3つの対応方法
人間関係や勉強などで、中学生が適応障がいになってしまった場合、大切なのは初期対応です。早い段階で適切な対応ができると、症状の悪化や長期化を防げます。具体的には、以下のような対応方法がおすすめです。
【適応障がいの中学生にできる3つの対応方法】
- 今の環境を変えてみる
- 無理に学校へは行かせない
- 適切な治療法を受ける
今の環境自体がストレスになっているため、その環境から距離を置いて、しっかりと休むのを心がけましょう。以下では適応障がいの対応方法について詳しく解説しますので、今障がいで悩んでいる方は、参考にしてください。
今の環境を変えてみる
適応障がいになってしまったら、まず今の環境を変えてみましょう。転校をせずとも、保健室登校に切り替えたり、部活や委員会をやめたりと、変えられるものはたくさんあります。いじめの原因となっているものを取り除けば、症状が軽くなるはずです。
原因の内容によっては、学校へ行くだけで症状が出てしまうケースもあるでしょう。学校へ行くだけで症状が出てしまうのであれば、転校するのも選択肢のひとつです。ただし、転校をすれば大きな環境の変化が発生し、心身に負担がかかるため、慎重な判断が求められます。
無理に学校へは行かせない
無理に学校へ行かせるのは、絶対にやめましょう。適応障がいになってしまった子どもは、学校へ行かないのではなく、「どう頑張っても行けない状態」です。学校へ行けなくなっている子どもを無理に学校へ行かせると、症状が悪化する可能性も高いため、絶対にしてはいけません。
また、外出するのも難しい場合は「たまには外へ出てみたら?」といった声かけも控えたほうが良いでしょう。本人が「外へ出たい」と考えるようになるまでは、しっかりと休ませて様子を見るようにしてください。
適切な治療法を受ける
精神障がいは長期化するほど治療も難しくなるとされているため、早期に適切な治療を受けるようにしてください。早い段階で適切な治療を受ければ、症状が良くなって学校へスムーズに復帰できる可能性も高まります。
適応障がいになってしまった場合、主な治療法には「薬物療法」と「認知行動療法」の2つが考えられます。どちらの治療法のほうが優れているということはなく、特性や症状によって適しているものは異なるので、まずはクリニックで医師に相談しましょう。
薬物療法
薬物療法では、脳内物質の分泌を整えて、症状を和らげる効果が期待できます。症状によって処方される薬は異なりますが、うつ症状や情緒不安定を和らげる薬のほかに、睡眠導入剤を処方されるケースもあるでしょう。
また、症状の度合いや治療状況によって、出される薬の強さも変わります。状況に応じて強い薬が処方される場合もありますが、最終的には薬がなくても大丈夫なように、ほかの治療法と併せて薬の強さや量を抑えていくのが一般的です。
認知行動療法
認知行動療法とは、患者の「認知」に働きかける治療法です。強いストレスを受けると、認知に歪みが生じて、ものの受け取り方や主観が過度に悲観的になっています。こうした認知の歪みを見つけ、解決に導くのが認知行動療法です。
例えば「自分なんてダメだ」「周囲の人みんなが、自分を否定している」といった考えを持っていたら、どうしてそう考えるのか、現実はどうなのかを一緒に考えます。認知行動療法で認知の歪みが解決されると、正常な判断ができるようになり、症状も改善していくでしょう。
周りの人は注意必須!適応障がいの中学生への3つの接し方
中学生が適応障がいになってしまった場合、周囲のサポートも大切です。適応障がいの症状が出ている場合は、適切な判断ができない可能性も高いので、治療方針や家での過ごし方などについて、周囲がきちんと相談に乗ってあげましょう。
【適応障がいの中学生への3つの接し方】
- 一人で抱え込ませない
- 原因を明確にする
- 無理はさせずリラックスを意識する
適応障がいの中学生に接する場合は、否定せず話を聞いてあげたり、過度な干渉をせず休ませたりするのを大切にしてください。以下で解説する内容を参考にしてくいただくと、より本人に負担のない形で、接することができるでしょう。
一人で抱え込ませない
一人で考え込むと、どんどんネガティブな思考になってしまうので、周囲のサポートが必須です。話を聞いてあげるだけでも、気持ちが和らぐので、できる限り周囲の人が悩みやストレスについて相談を受けましょう。
ただし、干渉しすぎるのは禁物です。「体調良くなった?」「どんなことが辛かったの?」など過度に干渉してしまうと、子どもは負担に感じてしまいます。本人が話したそうでなければ、過度に詮索しないように注意してください。
原因を明確にする
適応障がいを克服するためには、原因を明確にするのが大切です。原因が明確にならないと、何をどう対処すれば良いか分からず、治療の方針も定まらなくなってしまいます。また、学校側との協力も難しくなってしまうでしょう。
本人も原因がよく分からない場合もあるので、詮索するのではなく、コミュニケーションを取りながら原因を掴んでいくのが大切です。学校外に原因がある可能性もあるので、最近の生活について色々と話しながら、原因になりそうなものを少しずつ明確にしていきましょう。
無理はさせずリラックスを意識する
適応障がいになってしまったら、無理せずリラックスして休める環境を確保しましょう。適応障がいになってしまった中学生は、「早く学校に戻らなくては」と焦っているかもしれないので、周囲が率先して「休んで大丈夫」「しっかりサポートする」と伝えるのが重要です。
リラックスして休める環境が確保されていれば、子どもは無理なく心から休めるでしょう。睡眠や休養は、適応障がいを治療するのにも必要不可欠です。症状を早期に回復させるためにも、無理をさせずリラックスできる環境を作ってあげましょう。
まとめ
中学生は身体と心が大きく成長するタイミングなので、精神的に不安定になりやすく、適応障がいにもなりやすいとされています。たとえ適応障がいになっても「自分は人よりダメなんだ」などと思わず、成長途中なんだと捉えましょう。
適応障がいになってしまっても、早い段階で適切な対処をすれば、早期に回復するケースも少なくありません。逆に、無理をするほど症状が悪化・長期化してしまいますので、異変を感じたら無理をせず、周囲の大人や専門家に相談するようにしましょう。
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