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【子どもがワーキングメモリを鍛える7つの方法】日常でできるゲーム・得られる利点を解説

勉強や仕事、さらに日常生活を円滑に進めるうえで大切な「ワーキングメモリ」とは、記憶力や判断力に関わる脳の機能を指します。幼少期にトレーニングをすることで、脳の容量が増えるとされています。

本記事では、子どもがワーキングメモリの鍛え方について、詳しく解説。鍛えた場合の利点についても解説しますので、ワーキングメモリについて詳しく知りたい方や、子どもの能力を鍛えたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。



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ワーキングメモリは子どもの内に鍛えられる

ワーキングメモリは子どもの内に鍛えられる

行動や判断に関わる脳の働き「ワーキングメモリ」は、子どもの時に鍛えられるとされています。幼少期は脳がどんどん発達するタイミングのため、適切なトレーニングを行えば、効果的に鍛えられるためです。

ワーキングメモリの強さには個人差があり、幼少期のトレーニング次第で、強さが大きく異なります。遺伝的な要因や発達障がいも影響しますが、日常的にトレーニングを行えば、高い記憶力や判断力が身につくでしょう。

ワーキングメモリとは

ワーキングメモリとは、情報の記憶や整理などをする脳の働きを意味します。入ってきた情報を記憶し、重要度を判断して取捨選択したうえで、必要な情報のみ残すといった働きをするものです。ワーキングメモリの要素としては下記の通りになります。

【ワーキングメモリの要素】

  • 音韻ループ(音情報の記憶)
  • 視空間スケッチパッド(視覚情報の記憶)
  • エピソードバッファ(音と映像を組み合わせた記憶)
  • 中央実行系(上記3つに繋がっていて、それぞれに指示を出す)

例えば会話をする際は、相手の話を記憶し、情報を整理して、返事をした後は細かなニュアンスを忘れるといったように脳が働きます。また、何か文章を読む際にも、入ってきた情報を一言一句覚えるのではなく、読み進めるうちに重要な部分のみ頭に残るでしょう。

会話や読み書き、計算、家事など日常生活のあらゆる場面で活躍するのがワーキングメモリです。容量が大きい場合は、情報をスムーズに処理できて、判断力も高くなるとされています。

ゲームもある!日常で子どものワーキングメモリを鍛える7つの方法

ゲームもある!日常で子どものワーキングメモリを鍛える7つの方法

幼少期は、ワーキングメモリを鍛えるのにうってつけの時期です。しかし、記憶力や判断力などを鍛えた経験がなければ、どのように鍛えれば良いか想像がつかないでしょう。

ワーキングメモリ自体に馴染みがない方にとっては、「専用の教材が必要なのでは」「親が訓練できるものじゃないのでは」と思うかもしれません。しかし、以下のような方法でご家庭でも簡単に鍛えられます。

【日常で子どものワーキングメモリを鍛える7つの方法】

  • 暗算ができるゲームをする
  • デュアルタスクを行う遊びをする
  • 適切な睡眠を行う
  • 絵本の読み聞かせをする
  • 逆さ言葉トレーニングをする
  • 外遊びをする
  • 後出しジャンケンをする

ゲーム感覚でワーキングメモリを鍛えるトレーニング方法もあります。この後の項目では、それぞれのトレーニング方法について詳しく解説しますので、子どもの脳を鍛えたいと考えている親御さまは、ぜひご覧ください。

暗算ができるゲームをする

暗算を必要とするゲームは、ワーキングメモリを鍛えるのに効果的です。暗算をする場合「数字を短期的に記憶する」「計算方法を長期記憶から探し出す」といった脳の働きが求められます。短期記憶や長期記憶との連携などが、ワーキングメモリを鍛えるのに役立つのです。

【暗算ゲームの例】

  • ナンプレ(数独)
  • ループコース
  • 足し算クロス

単純な計算式を繰り返し行うと、脳が活性化するといった研究結果もあります。昨今はスマホやタブレットのアプリでも、暗算を用いて問題を解く脳トレゲームなどがありますので、活用してみると良いでしょう。

暗算ができる代表的なゲームは、ナンプレ(数独)です。ナンプレは暗算を用いずに解くのが一般的ですが、連立法的式を用いて数字を埋める解き方があります。また、各マスの数字を記憶する必要があるため、トレーニングにぴったりでしょう。

デュアルタスクを行う遊びをする

2つの作業を同時に行う「デュアルタスク」も、ワーキングメモリを鍛えるのに効果的です。デュアルタスクとは、運動と思考を同時に行うもので、2つの動作を行う際に情報や考えを整理する必要があるため、「情報整理」を鍛えるのに役立つとされています。

デュアルタスクの例としては「歩きながら暗算をする」「家事をしながらテレビを見る」「メモを取りながら会話をする」などがあります。最初は大変かもしれませんが、慣れてくると脳の情報整理力が高まり、スムーズにデュアルタスクを行えるようになるでしょう。

適切な睡眠を行う

睡眠不足の状態が続くとワーキングメモリが低下するため、適切な睡眠を取りましょう。ワーキングメモリは前頭前野の背外側部と前部帯状回が担っているとされていますが、睡眠時間が短すぎると前頭前野を含めた脳全体の働きが悪くなってしまうのです。

実際、アメリカの合同研究チームによる論文や、ウェスタン大学の研究などによって、睡眠不足で脳の働きが悪くなることが明らかになっています。脳が健康でなければ、いくら訓練をしても効果が出ません。しっかりと睡眠を取って、トレーニングをしましょう。

絵本の読み聞かせをする

絵本の読み聞かせは、音情報と視覚情報どちらの処理能力も高められるトレーニング方法です。絵本の読み聞かせでは、読み手の声を聞きながら絵本を見て、受け取った情報を処理する能力を必要とします。効果的な絵本読み聞かせる方法は以下の通りです。

【絵本を読み聞かせる方法】

  • 通常通り、絵を見せながら読む
  • 絵を見せずに音読のみ行い、音情報を映像化する力を養う(素話)
  • 途中で読み聞かせを止めて、続きを想像させる
  • 読み聞かせ後に、感想を聞いたり、絵本に関する絵を描いてもらったりする

また、音情報と視覚情報を処理するだけでなく、映像化して記憶する力も鍛えられるでしょう。ワーキングメモリの要素である「音韻ループ」「視空間スケッチパッド」「エピソードバッファ」すべてを活用するので、効率よくトレーニングできます。

逆さ言葉トレーニングをする

逆さ言葉トレーニングは、答えを考える過程で短期記憶が鍛えられるトレーニング方法です。逆さ言葉とは、文や単語を逆さにしたものを見て正しい状態にするトレーニングで、文字を覚えながら逆さに直していく時に、短期記憶を活用します。

【逆さ言葉トレーニングの手順】

  • 問題を用意する(例:とっても良い日だな)
  • 逆さ言葉にする(例・なだひいいもてっと)
  • 子どもが、逆さ言葉を正しい状態にして答える
  • 上記の逆パターンも行う

逆さ言葉トレーニングをする場合、最初は単語からスタートするのがおすすめです。「いたいけ(携帯)」「ぱっりす(スリッパ)」「びれて(テレビ)」など身近なものを活用して、少しずつ文字数を増やしていくと良いでしょう。

また、逆さ言葉を正しく直すだけでなく、身近なものを逆さ言葉にするトレーニングも効果的です。親が「鏡」「スマホ」「鉛筆」など問題を出して、子どもが逆さ言葉にするといったトレーニングをすれば、手軽にワーキングメモリを鍛えられます。

外遊びをする

運動は記憶力の向上に役立つとされています。外遊びをして運動する習慣を身につければ、記憶力が向上して、ワーキングメモリを鍛えるのに効果があると言えるでしょう。

【効果的な外遊びの例】

  • おにごっこ
  • サッカー
  • 野球
  • かくれんぼ

また、外遊びはデジタルデトックスにも有効です。スマホを長時間使っていると、過剰に情報を受け取ってしまい、脳が疲労してしまいます。脳の疲労は、ワーキングメモリの低下にも繋がるため、外遊びでスマホから離れる時間を作るのも重要です。

後出しジャンケンをする

相手の手を見てから、自分が勝てる手を判断して出す「後出しジャンケン」も、ワーキングメモリのトレーニングに適しています。視覚情報(相手の手)を処理する力や、ルールに沿って勝てる手を判断する力が求められるため、処理能力や判断力が鍛えられるでしょう。

【後出しジャンケンのやり方】

  • 「後出しじゃんけん・じゃんけん・ぽん」の掛け声で、親が手を出す
  • 子どもは、親の手に勝てる手を判断して、出来る限り早く出す
  • 慣れてきたら「後出しじゃんけん・じゃんけん・ぽん・ぽん」の掛け声で、2回目の「ぽん」で子どもが手を出すようにする
  • さらに慣れてきたら、スピードを速めたり、勝ち負けを指示したりする

後出しジャンケンに慣れてきたら、音情報の処理を追加してみてください。「後出しジャンケン・ジャンケン・ポン・負けて!(勝って!)」と出すべき手を言葉で指示すると、視覚情報と音情報を同時に処理する力が鍛えられます。

ワーキングメモリを増やすことで得られる3つの利点

ワーキングメモリを増やすことで得られる3つの利点

ここまでワーキングメモリを増やす方法について解説しましたが、実際にトレーニングをすると、どのような利点があるのでしょうか?ワーキングメモリを増やす利点には、以下のようなものがあります。

【ワーキングメモリを増やすことで得られる3つの利点】

  • 計算力・文章読解力が上がる
  • 記憶力が高くなる
  • マルチタスク能力が身に付く

ワーキングメモリを増やすと、上記のように勉強や仕事に役立つさまざまなスキルが身につくでしょう。以下の解説も参考にして、ワーキングメモリを増やす意味をしっかりと把握したうえで、トレーニングを行ってください。

計算力・文章読解力が上がる

ワーキングメモリを増やすと、計算力や文章読解力が上がるとされています。計算においては、数字を短期的に記憶したり、文章を読んだ情報を処理したり、解き方を長期記憶から探したりといった力が発揮されると言えるでしょう。

文章読解力においては、直前に読んだ文章を記憶し、必要な情報のみを残してほかを忘れる(要約する)といった力が活かされます。ワーキングメモリを増やして、計算力・文章読解力を高めれば、さまざまな教科の学習がスムーズになるでしょう。

記憶力が高くなる

ワーキングメモリを鍛えれば、短期記憶・長期記憶どちらの記憶力も向上します。ワーキングメモリ自体が、短期的な記憶や情報処理、そして長期記憶の活用などをする働きだからです。

記憶力が高くなると、英単語の暗記や、歴史の勉強、数学の解法パターンの暗記などに役立ちます。また、将来就職した際にも、会議の要点を素早くまとめたり、長期的な業務スケジュールの把握などに活きてくるでしょう。

マルチタスク能力が身に付く

マルチタスク能力が身につくのも、ワーキングメモリを増やす利点です。ワーキングメモリを増やせば、マルチタスクに必要な「タスクの記憶」「優先順位の判断」などがスムーズに行えて、ミスなくタスクをこなせるでしょう。

例えば、電話をしながらメモを取る場合は「話の内容を記憶する」「情報を処理して要点を絞りこむ」「要点のみをメモに書く」などの作業が必要です。記憶力や情報処理能力の向上に繋がる脳の訓練は、マルチタスク能力を身につけるのにも有効と言えます。

まとめ

まとめ

ワーキングメモリは、私たちが日常生活を送るうえで欠かせない能力です。しかし、ワーキングメモリには個人差があります。ワーキングメモリが弱いと、記憶力や判断力が必要な場面でミスが増えてしまうでしょう。

ワーキングメモリを増やすためには、脳が発達する幼少期のトレーニングが効果的です。幼少期から日常の中でトレーニングをすれば、勉強や仕事をスムーズに進める力が身につくでしょう。



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