「勉強しろって言われるけど、やり方が分からない…」「勉強しているのにどうして成績が上がらないの？」「子どもに正しい勉強方法を教えてあげたい」

こういった悩みを抱えている子どもや親はたくさんいるでしょう。本記事ではそんな方のために、そもそも勉強のやり方がわからなくなってしまう理由や、おすすめの勉強方法をご紹介します。

これを読めば、今まで成績が上がらなかった理由や、どうすれば効率的に学習できるのかが分かります。どうやって勉強すればいいのかわからず悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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勉強のやり方がわからない事態に子どもが陥りやすい理由

テストや受験を控えて勉強するぞと意気込んでみたものの、何から手をつければ良いのかわからずに手が止まってしまう。もしかしたらそれは、勉強のやり方がわかっていないからかもしれません。

それでは、まず初めに、どうして勉強のやり方がわからなくなってしまうのか、その理由から解説します。

勉強のやり方がわからなくなる理由がわかれば、対処方法がわかるかもしれません。まずは自分がなぜ勉強のやり方がわからないのかを突き止めてみましょう。

①教科書を読むだけで勉強した気になってしまう

教科書を読むことは、あらゆる勉強方法の中でも最も基本的で、かつ最も重要な勉強方法です。しかし、ただ教科書を読むだけではその内容をを定着させることはできません。

教科書の大事な部分に蛍光ペンでラインを引いたり付箋を貼ることももちろん大切ですが、それだけで満足していないでしょうか。知識はインプットするだけでなくアウトプットすることで、初めて脳に定着させられます。

教科書を読んだら、演習問題などで知識をアウトプットする訓練も忘れずに行いましょう。

②得意な教科・分野ばかり勉強してしまう

やはり得意教科の勉強は楽しいので、集中して長い時間取り組めます。これはつまり、得意教科の勉強のやり方は分かっているということです。

得意教科を伸ばすことは勉強を好きになったり自信をつけるためにも大切ですが、それ以外の教科の勉強方法が身につきません。得意教科だけでなく、苦手な教科も意識して取り組むようにしましょう。

③やる気がおきなくて時間だけが過ぎてしまう

勉強を開始して1時間も経つのに1ページも教科書が進んでいない、という経験をしたことがある方も多いと思います。 あるいは、少し勉強をしたらすぐに休憩をしてしまい、結局ほとんど勉強できなかったという方もいるでしょう。

せっかく勉強をしようと思ったのにやる気が出ずに全然進まず、そしてまた自己嫌悪に陥って負の連鎖が続いていきます。 勉強のやる気が起きないというのは、一番大きな理由かもしれません。

勉強のやり方がわからない子どもにおすすめの勉強方法

勉強のやり方がわからなくて悩んでいる方も、これからご紹介する勉強方法を試してみてください。効率的な勉強方法を知ることができれば、無理なく勉強に集中して成績をアップさせられます。

勉強は、がむしゃらに何時間もやり続ければ成果が出るものではありません。必ず一人一人に合った、最適な勉強方法があるはずです。

あなたにピッタリの勉強方法を見つけ出して、楽しく勉強をしていきましょう。

①勉強する内容の全体像を掴んで計画を立てる

いきなり教科書を読み始めてその内容を隅から隅まで覚えていくやり方は、効率的とは言えません。まずは何となくでもいいので、これから学ぶ内容はどんな内容なのかを把握するようにしましょう。

ぼんやりとでも学習内容のイメージを掴むことができれば、圧倒的に知識を定着させることが楽になります。

「要するに、この内容はこういうことを言っているんだ。こういうことがしたいんだ。」と、誰にでも理解できるような簡単な言葉でまとめてみましょう。簡単なイメージ図をノートに書いてみるのもおすすめです。

勉強時間は限られているので、どうしても早く問題を解いたり教科書を読み進めたりしたい気持ちは強いでしょう。しかし、まずは落ち着いて勉強する内容の全体像を捉えてみると、案外今やるべきことが明確になり、勉強の計画も立てやすくなります。

②子どもに合う勉強方法を選択する

勉強方法は人それぞれで、絶対にこれが正しいという方法はありません。よく「教科書は読むだけじゃなくて書き出さないと意味がない」「ノートにまとめるのは非効率的だ」などと言われることがあります。

しかし、人によっては教科書を読むだけで覚えられる人もいるし、ノートにまとめることで覚えられる人もいます。つまり、効率良く勉強を進めていくためには、自分に合った方法で勉強をすることが重要です。

自分に合った勉強方法を見つけるためには、いろいろな勉強方法を調べたり周りの人に聞いてみたりして、実際に試してみるのが一番です。試してみる際は、最低でも1週間、できれば1ヶ月程度はその勉強方法を続けてみましょう。

そして一定期間試したら、楽しく勉強できたか、実際に定着しているかを振り返ってみましょう。自分に合った勉強方法を見つけられると、学生の間だけでなく社会人になってからも一生役立てられます。

ぜひ本記事で紹介している勉強方法や、それ以外の方法もたくさん試してみて、自分に合った勉強方法を見つけてみてください。

③問題集・参考書は1冊のみで勉強する

新たに勉強を始めようとしたときに、ほとんどの人は教科書や参考書を準備すると思います。「さあ勉強するぞ」と意気込んでいることもあり、複数の参考書を一気に購入した経験がある方も多いでしょう。

しかし、１冊の参考書を3回勉強する方が、3冊の参考書を1回ずつ勉強するよりも身に付きやすいと言われています。世の中には多くの参考書がありますが、実は書かれている内容はほとんど一緒です。

1冊の参考書を繰り返し解いても何冊もの参考書を解いても、身につけられる知識はほとんど変わりません。そのため、1冊の参考書を繰り返し解いて、理解度を100%にするのがおすすめです。

もちろん、1冊の参考書を100％理解できたのであれば、新しい参考書に挑戦してみてもいいでしょう。

④長時間続けて勉強をするのは避ける

人間の集中力は、90分が限界であると言われています。3〜4時間以上続けて勉強をすることも可能ですが、勉強の効率や疲労の蓄積なども考えると90分が限界であると言われています。

勉強の効率よくするには、適宜休憩をとりリフレッシュすることが非常に大切です。集中力が切れたら休憩するという方法もありますが、時間を決めてメリハリをつけた勉強をするのがおすすめです。

例えば25分勉強して5分休憩を挟むというサイクルでの勉強方法は、ポモドーロ・テクニックと呼ばれる生産性を上げるための有名な方法です。ただ、25分で区切るのが嫌で一気に長時間集中する方が効率がいいという方もいるので、自分に合った方法を選択してください。

⑤アウトプットで学習内容を定着させる

勉強の内容を記憶に定着させるには「インプット3：アウトプット7」の割合が最も効率的だと言われています。アウトプットの重要性には先にも少し触れましたが、ここでは具体的なアウトプットの方法をご紹介します。

絵や図に描いてみる、音読してみる、先生になったつもりでエア授業をしてみる、などが簡単にできる方法です。ここで、最もおすすめしたいアウトプット方法は「1分間ライティング」と呼ばれるものです。

「1分間ライティング」は、1つの分野について1分間で覚えていることをできるだけたくさん書き出す、という方法です。実は、記憶力日本選手権の優勝者の方も使用していたという方法で、非常に効果が期待できます。

1分間に時間を制限することで、「素早く思い出してアウトプットする力」を身につけられます。初めはほとんど書き出せないかもしれませんが、何回か繰り返すうちに格段に知識が定着していることを実感できるでしょう。

より効率よく勉強するために集中力を高めるコツ

ここまでで、いくつかのおすすめの勉強方法をご紹介してきました。 それでは、ここからはどうしても集中が続かないという方に向けて簡単に集中力を高める方法をご紹介していきます。

集中力は、決して生まれ持った才能などではありません。多くの人は自分の集中力を高める方法を知らないだけです。

その方法を知るだけで、誰でも簡単に集中できます。自分の集中力を自由に操ることができれば、勉強だけでなく生活のすべてのことが効率化できます。

集中力を高める方法はどれも気軽にできるものなので、早速今日から試してみてください。

①スマホは近くに置かないようにする

スマホは、わからないことを調べたり電卓やタイマー機能があったりと勉強にも役立ちます。しかし、その反面、誘惑も非常に多いです。集中している時にスマホの通知が鳴ってしまうと、急激に集中が切れてしまいます。

実際にある研究では、スマホをポケットに入れていた人よりもスマホを別室に置いていた人の方がテストで高いスコアを取る傾向があったようです。勉強をする時には通知や電源をオフにして、可能ならそもそも目に入らないところに置いておきましょう。

②勉強をする環境・姿勢を整える

静かな環境と良い姿勢で机に向かうことは、集中力を高めるために非常に重要な要素です。お気に入りのカフェや図書館など、自分が一番集中ができる場所を見つけてみましょう。

また、イスに深く座る、膝を揃える、背筋を伸ばすなど正しい姿勢で勉強を行うように心がけることも重要です。正しい姿勢で勉強をすることで胸が開いて肺に空気を取り込みやすくなり、脳に酸素を送りやすくなります。

さらに、肩や首・目の疲れ、腰痛を防止もでき、長時間集中しても疲れにくくなります。

③眠くなったら仮眠をとる

勉強中に眠気が襲ってくることも多いと思いますが、そんな時は仮眠をとりましょう。眠くても我慢して勉強し続けなければと思うかも知れませんが、眠気を我慢しながらの勉強は効率が著しく悪くなります。

最もおすすめなのは、15分〜20分程度の短い時間の仮眠をとることです。15分〜20分の仮眠をとることで、眠気の解消だけでなく疲れた脳をスッキリさせられます。

ただし、仮眠で一番怖いのは長時間寝てしまうことです。目覚まし時計やアラームをかけて、短時間で起きられるように気をつけましょう。

まとめ

勉強方法がわからなくなる理由や、おすすめの勉強方法、集中力を高める方法を一気にご紹介しました。がむしゃらに勉強に取り組むのではなく、自分に合った勉強方法や集中力を高める方法を探すことが重要です。

若いうちに自分に合った勉強方法を確立できれば、社会人になってからも資格取得やキャリアアップに役立てられるでしょう。勉強のやり方がわからない、どうしても集中力が続かないという方は、ぜひ紹介した方法を試してみてください。

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