【母子分離不安とは】親ができる対応方法〜年齢別の子どもの行動特徴を紹介

幼い子どもが、親と一緒にいたいと癇癪を起こしてしまったこともあるのではないでしょうか。抱っこをやめられない、学校へ行きたがらないなど、子どもが親から離れたがらず、困ってしまった経験がある親御さまもいらっしゃるでしょう。

極端なほど親と一緒にいたがる子どもは「母子分離不安」かもしれません。本記事では、母子分離不安とは何か、症状が表れたらどのように対応すべきかについて詳しく解説します。子育てでお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。



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母子分離不安とは母親と離れる状況で不安になる状態

母子分離不安とは母親と離れる状況で不安になる状態

母子分離不安とは、母親と離れて過ごすのに対して、子どもが強い不安を抱くことです。必要以上に親と一緒にいたがる原因について、以下にまとめましたのでご覧ください。

【母子分離不安になる主な原因】

  • 防衛本能(親から離れると危険)
  • 環境の変化(進学、学年が上がった等)
  • もともと持っている性格(甘えたがり、人見知り)

乳児であれば、親と一緒にいたがるのは普通です。生まれたばかりの子どもは、親と過ごさないと危険だと本能的に理解しているでしょう。自分の身を守り、親の近くで愛情を確かめるために、そばにずっと居ようとします。

しかし、小学生になっても母親から離れられないケースでは、何らかの対応が必要です。上記のような原因に思い当たる点があれば、早急に対応して、学校生活への影響が出ないようにしていきましょう。

いつからいつまで?母子分離不安の時期

親と別々で行動するのに強いストレスを感じるのは、通常は生まれてから3歳ごろまでとされています。自分の身を守るために、親と常に親と一緒に居たがるため、乳児や幼児は親から離れるとストレスを抱くのです。

親と離れるのにストレスを感じ続けると、体調が悪くなるケースも少なくなりません。頭痛や腹痛、吐き気、めまい食欲不振、などさまざまな症状が表れます。

成長とともにストレスは和らぎますが、就学後も症状が続くケースもあります。入学・進学したタイミングは、環境の変化によってストレスを感じやすくなるためです。環境変化のあったタイミングで極端に体調が悪くなれば、母子分離不安を疑いましょう。

泣き止まない…年齢別の母子分離不安による行動の特徴

泣き止まない…年齢別の母子分離不安による行動の特徴親と別々の行動に強いストレスを抱く症状は、年齢とともに特徴が異なってきます。子どもの状況を正しく理解し、適切な対応ができるように、年齢ごとの具体的な特徴を知っておきましょう。

【年齢別の母子分離不安による行動の特徴】

  • 3歳以下の子ども行動の特徴(乳児期)
  • 3歳以降の子どもの行動の特徴(幼児期〜小学校)

この後の項目では、親と離れたくないときに見られる特徴について、3歳以下の子どもと、3歳以降の子どもそれぞれのケースをご紹介します。

3歳以下の子ども行動の特徴(乳児期)

3歳以下の子どもが常に親と一緒に居たがる場合、「抱き癖」や「癇癪」などの特徴が見られます。いずれも、親といつでも一緒にいたい、常に触れていたいといった感情から起こるものです。

乳児期に関しては、以下のような特徴が見られたとしても、ある程度見守ってあげてください。体調不良を伴うようであれば病院で受診の必要がありますが、そうでなければ深刻に捉えずぎず、自然と成長していくのを待ってあげましょう。

抱き癖がある

だっこを止めるとすぐに泣いてしまう「抱き癖」は、3歳以下の子どもに多く見られる特徴です。親と常にふれあっていたい、愛情を感じたいといった心理から、抱き癖の特徴が表れます。

抱き癖のよくあるケース

  • 抱っこしないと泣き止まない
  • 抱っこしないと眠りに入らない
  • 抱っこしないとぐずる など

抱っこをしてほしいと泣いてしまうのは、親が安心・信頼できる存在と認識していると言えます。親に対して安心感や信頼感があるからこそ、常に抱っこしてほしいと思うのです。3歳以下であれば、成長過程において自然なことと考えて問題ありません。

母親の姿が見えない・離れると泣く

親の姿が視界から消えたり、親が遠くへ行くと、号泣するといった特徴も多く見られます。自分で自分の身を守れない乳児は、親の存在が見えなくなると、自分の身が危険にさらされていると思うためです。

母親の姿が見えない・離れると泣く際によくあるケース

  • 母親が見えないと探し始める
  • 周りに母親がいないと怒る など

親がいなくなってストレスを抱いても、自分のもとに親が戻ってくると分かれば、自然と感情が乱れなくなっていきます。ただし、親とふれあっているのが好きな子どもの場合は、戻ってくるものだと理解した後も癇癪を起こすでしょう。

3歳以降の子どもの行動の特徴(幼児期〜小学校)

3歳以降の子どもは、親がいなくなる不安から症状が出てきます。また、家庭の外でストレスを感じた際に、安心を求めて親のそばにいたくなるケースもあるでしょう。

3歳以降の子どもが一人で行動したがらない時の特徴はさまざまで、気付きにくいときもあります。注意深く子どもを見ておくのが大切です。

母親のそばを離れたがらない

特に多いのは、親のそばを離れたがらないといったものでしょう。外出時にずっと親にしがみついている、手をつなぎたがる、迷子や誘拐を極端に恐れるといった症状が多く見られます。親の膝に座りたがる「赤ちゃん返り」が起きるケースもあります。

母親のそばを離れたがらないときのよくあるケース

  • 膝の上に乗ってくる
  • 部屋にひとりでいられない
  • そばにいないと怒り出す など

また、子ども部屋を作ったのに、1人で部屋にいれない子どももいます。親が常に見える場所でないとストレスを抱く、または1人だと心細いといった理由から、親と常に一緒にいようとする子どもが多いでしょう。

寝つきに時間がかかる

小学校になっても一人で眠れないといった特徴も、多く見られるものです。暗い部屋に一人でいる恐怖心も合わさって、非常に強いストレスを抱く子どももいます。

寝つきに時間がかかるよくあるケース

  • 悪夢を見てしまう
  • 暗闇を極度に嫌がる など

また、親が寝かしつけをしていたとき、眠ると親がどこかへ行くと知った子どもが、まったく寝つかなくなるケースもあります。度々起きてしまったり、いつまでも親に抱きつかないと眠れなかったりすることもあるでしょう。

学校・友人との遊びに行きたがらない

親から離れたくないために、学校へ行くのを嫌がる子どもも少なくありません。就学して間もない子どもは、環境の変化によるストレスから、一人行動が心細くなってしまうケースがあります。

学校・友人との遊びに行きたがらない際によくあるケース

  • 保育園/幼稚園も行きたがらない
  • 公園の遊具で遊べない
  • 小学生でも登校に母親の助けが必要 など

今までは一人で学校や遊びに行っていた子どもが、急に嫌がるようになったら注意が必要です。行きたくない理由を聞いたうえで、早急に対応しないと、長期化する可能性があります。

依存させない!母子分離不安の子どもへ親ができる4つの対応方法

依存させない!母子分離不安の子どもへ親ができる4つの対応方法

子どもが常に親と一緒に居たがるケースでは、負担をかけない形で少しずつケアをしていきましょう。無理に親と別々にさせるのは、精神的なストレスを大きくしてしまうため、逆効果です。以下のような形で対応してみると、スムーズに症状を緩和できます。

【母子分離不安の子どもへ親ができる4つの対応方法】

  • 親子でいる時間を増やす
  • 無理に学校へ行かせない
  • 子どもが主体的に動いたとき干渉しない
  • 親の行動で不安がらせない

大切なのは「親と一緒にいたい」といった欲求を満たしたうえで、子どもが自ら親と別々に過ごそうと考えられるように促すことでしょう。この後の項目では、子どもが常に親と一緒に居たがる場合の対応方法について解説します。

親子でいる時間を増やす

まずは親子でいる時間を増やし、愛情をたっぷりと注いであげましょう。子どもが常に親と一緒に居たがる場合、親への信頼が揺らいでいる可能性もあります。子どもとたくさんふれあい、親がどれだけ愛しているかを伝えてあげてください。

愛情を注ぐ方法

  • 大切にしている旨を言葉で伝える
  • ことあるごとに励ましたり褒めたりする
  • 常に笑顔で接する など

愛情を注ぐと、子どもは「親と離れても大丈夫だ」と安心できるようになります。いつでも親が自分を思ってくれていると分かれば、不安は小さくなり、安心感が大きくなっていくはずです。子どもと向き合う時間を増やし、確かな信頼関係を築きましょう。

無理に学校へ行かせない

無理に学校へ行かせると、子どもは今まで以上のストレスを感じ、ストレスが大きくなってしまいます。癇癪がひどくなるケースもあるので、無理に学校へ行かせのはやめましょう。

無理に学校へ行かせた場合に考えられること

  • 不登校になる可能性がある
  • ネグレクトになる可能性がある など

不登校ぎみになると、親は「甘えてるんだろう」「わがままだ」と考えがちです。しかし、親と別れて慣れない環境に行くのは、子どもにとって非常に大きなストレスとなります。無理はさせず、子どもに寄り添った対応をしてあげましょう。

子どもが主体的に動いたとき干渉しない

子どもが主体的に動いたときは、親は遠くから見守るようにしましょう。子どものストレスにうまく対応できると、本人は少しずつ1人で行動しようと考えはじめます。せっかく主体的に動いたのに親が干渉してしまっては、逆戻りの原因になるでしょう。

子どもが主体的に動いたとき

  • 興味/関心のあることに集中できた
  • 率先して学校/保育園/幼稚園に行った
  • やりたいことを伝えてくれたとき など

1人行動に対して不安があったとしても、何も言わず見守るのがベストです。段階を踏みながら少しずつ主体的な行動ができるようになれば、負担なく症状が治まるでしょう。

親の行動で不安がらせない

親が母子分離不安に対して動揺してしまうと、子どもは異変を感じて、状況が悪化してしまう可能性があります。子どもは親のことをよく見ていて、ちょっとの変化も敏感に感じ取るので、日々の言動には特に注意してください。

子どもを不安にさせる親の行動

  • 急かしてしまう
  • 忙しくて放置する
  • 怒鳴り声を上げる
  • 他の子どもと比べる
  • 人格を否定する など

子どもの成長に不安があったとしても、なるべく前向きに考えて、動揺が出ないよう努めましょう。常に親と一緒に居たがるのは、成長過程において珍しくないことです。ポジティブな視点で見守ってあげてください。

まとめ

まとめ

母子分離不安は、子どもが親から離れることを極度に不安がるものです。乳児であれば、自然な感情のため問題ありません。就学時期になっても症状が表れる場合や、環境が変化した際に症状が見られるようになったら、早期に対応しましょう。

もし子どもが親から離れたがらない時は、まずたっぷり愛情を注いであげるのが大切です。「親から離れても大丈夫」と確信できれば、子どもは次第に一人で行動し始めます。時間がかかる場合もありますが、焦らずゆっくりと対処しましょう。



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