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【発達障がいの勉強法】特性別の3つの学習方法〜親が意識すべきポイントを紹介
子どもが発達障がいで勉強遅れを気にしている親も少なくないのではないでしょうか。勉強法を取り入れようと考えても、具体的に何から始めたらいいか迷うケースもあるでしょう。
今回は、発達障がいの学習方法を特性別にまとめ、親が意識すべきポイントもそれぞれ解説しています。特性に応じた子どもへの接し方や具体的な勉強法を、この記事参考にしていただけると幸いです。
この記事を読む方で、お子さまの学習について下記の様なお悩みを持っている方はいませんか?
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監修:道地真喜
(株)すららネット 子どもの発達支援室 臨床心理士
カリフォルニア州立大学院(修士)教育学 他
もくじ
発達障がいの勉強は特性を理解することから始めよう
まずは、発達障がいの特性を理解するしていきましょう。子どもに合った勉強法を取り入れるためには特性への理解が最も重要なポイントです。以下をご覧ください。
発達障がいの種類 | 特性 |
ASD(自閉スペクトラム・アスペルガー症候群) |
コミュニケーションが苦手 強いこだわりを持つ 想定外のことに対応できない 同時進行が苦手 特定の五感が敏感や鈍感 |
ADHD(注意欠如多動性障がい) |
集中力が保てない 忘れ物や小さなミスが多い 手足がソワソワしている 興味が他に移りやすい 静かにできない |
LD(学習障がい) |
字を読むのが困難 字を書くのが困難 算数・計算するのが困難 |
上記は、発達障がいの種類別の特性になります。できないことを改善するのは大切ですが、子ども個人の性格や個性をしっかりと理解して、できることを探してあげるのも勉強法を取り入れるためには必要な要素です。
発達障がい「ASD(自閉スペクトラム・アスペルガー症候群)」の3つの勉強方法
ASD(自閉スペクトラム・アスペルガー症候群)の3つの学習方法を紹介します。
- 本人のこだわりを否定しない
- わからない部分・疑問は丁寧に答える
- 事前の勉強時間を細かく伝えておく
ASDがある子どもには、曖昧な情報は避けて明確な言葉で伝えることが大切です。関心があることには高い能力を発揮できるため、長所を伸ばす勉強法も取り入れてみましょう。
本人のこだわりを否定しない
勉強をする時には、なるべく本人のこだわりを尊重してあげましょう。独自の世界観を持っているため、押しつけは子どもにとって大きなストレスです。
こだわりも個人で違い、自分のやり方じゃないと勉強にやる気が起きず腹を立てることもあります。まずは、子どものこだわりのポイントを理解することが大切です。
個性を受け入れることで長所に変わるので、得意なことを伸ばせる勉強法を取り入れましょう。
わからない部分・疑問は丁寧に答える
曖昧な言葉を避けて、分からない部分や疑問点には丁寧に答えてあげましょう。ASDがある子どもにとって、疑問を抱えることはストレスの原因です。
勉強中に「なぜ?」と感じるだけで手が止まるケースがあり、1つの問題を何時間も考え続けたりします。分からないまま時間だけが過ぎていき、勉強嫌いに繋がるケースも多いです。
学校の授業で自分が教える環境にいない時には、分からない部分にチェックを入れて、自宅で一緒に学習できる場を与えてあげましょう。
事前の勉強時間を細かく伝えておく
勉強の時間を細かく伝え、毎日の学習スケジュールを明確にしておきましょう。ASDがある子どもは、急な環境の違いに対応するのが苦手です。
その日ごとで勉強の時間を変えてしまうと、ストレスの原因となり勉強嫌いへと繋がります。まずは、学習時間の見通しを立てて毎日のルーティンを作ることが大切です。
子どもが「今は勉強の時間」と理解できるため、ストレスを減らし迷いなく取り組めます。
発達障がい「ASD(自閉スペクトラム・アスペルガー症候群)」の子どもが勉強を進める際に親ができるサポート
ASDがある子どもには、視覚化・具体化・段階的を意識した勉強法が有効的です。コミュニケーションを取るのが苦手な傾向にあるので、言葉を発するのではなくノートに書いて目で見て会話できる環境を作ってあげましょう。
曖昧な言葉である「明るい色」や「小さな四角」ではなく、具体的に「黄色」や「3㎝の正方形」といった明確に伝えることが大切です。そして、子どもが段階的に理解できる目標を立てましょう。
毎日の勉強で「漢字を5つ覚える」や「九九の3の段を覚える」など、具体的な目標を立てると子どもが迷いなく取り組めます。ASDがある子どもは関心を持てば高い集中力で勉強ができる長所があるため、本人の得意な分野を理解しサポートしてみましょう。
親が意識すべきポイント
- 曖昧な言葉や不規則なことを嫌うため、毎日のルーティンを作ってあげる
- 同時進行するのが苦手なので1つずつ勉強に取り組ませる
- コミュニケーションを取らなくても勉強できる環境を作る
発達障がい「ADHD(注意欠如多動性障がい)」の3つの勉強方法
ADHD(注意欠如多動性障がい)の3つの学習方法を紹介します。
- シンプルな問題集を解く
- 学習のスケジュールを細かく見積もる
- 絵や記号を多用した学習をする
ADHDは「不注意」と「多動性・衝動性」の2つと、どちらも混合した「混合型」に分類されます。特性に違いがありますが、共通しているのは集中力が保てないことです。
そのため、集中力が持続できる勉強法を取り入れる工夫をしていきましょう。
シンプルな問題集を解く
情報量が多いと集中力が持続しないため、シンプルな問題集を解く勉強法を取り入れてみましょう。できる勉強から取り組むと、子どもが成功体験を積んで学力の向上へと繋がります。
短時間で集中して勉強できる工夫をし、回数で積み重ねると効果的です。わからない問題ばかりだと飽きる可能性があるため、まずは分かる内容から繰り返し勉強させて少しずつステップアップしていきましょう。
2.学習のスケジュールを細かく見積もる
目で見て分かるリストを作って、学習のスケジュールを細かく立てましょう。学習内容や休憩時間など、細かに見積もることが大切です。
何をするかリストを見て分かるので、子どもが安心して毎日の勉強に取り組めます。もし勉強するのを忘れてしまった時には、一緒にスケジュールを共有してあげましょう。
3.絵や記号を多用した学習をする
絵や記号を多用した教材を使うと学習内容の理解が高まります。ADHDがある子どもは、言葉を耳で聞くよりも視覚でイメージする方が得意です。
「5個あるケーキを2個食べたら残りはいくつか」といった絵があると、本人が理解できるため集中力が持続しやすくなります。理解できる喜びと覚える楽しさを一緒になって共有することが大切です。
発達障がい「ADHD(注意欠如多動性障がい)」の子どもが勉強を進める際に親ができるサポート
子どもが集中力を保てる状態で勉強に取り組める環境を作ってあげましょう。無理やり勉強机に向かわせたりと、抑制してはいけません。勉強を嫌いと感じさせると、集中力は低下してしまいます。
本人に勉強が楽しいと感じさせることがポイントです。毎日の積み重ねで子どもの学力は上がります。成果が見えると勉強に対する苦痛は軽減し、覚える楽しさを感じられれば、集中力も高まるでしょう。
親が意識すべきポイント
- 無理やり勉強させず、本人が苦痛にならないよう促す
- 短時間学習で回数を積み重ねて成果を感じる勉強法を取り入れる
- 雑音や不要なものを置かないなど勉強に集中できる環境を作る
発達障がい「LD(学習障がい)」の3つの勉強方法
LD(学習障がい)の3つの学習方法を紹介します。
- 電子機器を取り入れた学習をする
- 意味が分かることを優先する
- 繰り返し暗記する
- LDは文字の読み書きや計算が困難な傾向にあるため、それぞれの特性を理解することが大切です。子どもによっては、学習以外の生活に支障がないケースもあります。
- 分かることを優先して、段階的な学習をしていきましょう。
電子機器を取り入れた学習をする
ディスレクシア(読字障がい)がある子どもには、電子機器を使った勉強法を取り入れてみましょう。タブレット教材を利用して読字しやすいフォントに変更すると、子どものストレスを軽減させることが可能です。
さらに、絵や図を多用しているため、文字の意味をイメージしながら理解できます。読むことが困難で親のサポートが必要だった勉強が、人に教わらずに自分でできることで楽しさへと変わるでしょう。
意味が分かることを優先する
ディスグラフィア(書字障がい)がある子どもには、文字を書くよりも意味が分かることを優先しましょう。最初は文字が書けなくても大丈夫です。
意味が理解できたら次は読むこと、最後に書く勉強といった感じで、段階的な勉強法が大切になってきます。読み書きも必要ですが、文字の意味を理解することが重要です。
できないことを無理やりさせると本人がストレスになるので、できることから取り組みましょう。
3.繰り返し暗記する
ディスカリキュア(算数障がい)がある子どもには、繰り返し暗記する勉強法を取り入れましょう。計算式を覚えるのではなく、読み方として暗記する方法です。
掛け算であれば九九を文字として暗記できます。足し算だと「じゅうたすさんはじゅうさん」といった内容です。暗記力に問題があるのではなく暗記する手法に問題があるので、繰り返し読み書きする学習をしてみましょう。
発達障がい「LD(学習障がい)」の子どもが勉強を進める際に親ができるサポート
LDがある子どもには、特性を理解して段階的な勉強法のサポートが大切です。本人が分かることからスタートして、少しずつ苦手な分野を勉強させる工夫をしていきましょう。
分からないことで一番ストレスに感じているのは本人です。時にはイライラして反発することがあるかもしれません。その時は親が子どもを優しくサポートしてあげてください。
学習の一部が苦手という意識を持ち、他の長所を伸ばすのも勉強法のひとつです。
親が意識すべきポイント
- できることから探して段階的な勉強法を取り入れる
- 学習以外ができるからこそ子どものストレスがたまりやすい
- 長所を伸ばす勉強法も工夫の一つ
まとめ:発達障がいの勉強法は特性に合わせた学習を
今回は、発達障がいの特性別に3つの学習方法を紹介しました。具体的な学習方法は以下の通りです。
- ASDの子どもには、こだわりを否定せず疑問点をそのままにしない
- ADHDの子どもには、視覚を利用した勉強法を取り入れ成功体験を積ませる
- LDの子どもには、電子機器を取り入れる勉強法とできることから始める工夫
子どもが前向きに勉強に取り組むには、親のサポートが必要となってきます。この記事で紹介したポイントを意識しつつ、子どもに最適な勉強法を取り入れてください。
この記事を読んだ方で、お子さまの学習について下記の様なお悩みを持っている方はいませんか?
- 「集中が続かない…」
- 「同じミスを繰り返す…」
- 「何回勉強しても覚えられない…」
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