【小学生が不登校になる7つの原因!】学年別の不登校理由や親ができる対応などを徹底解説
新しい経験をたくさんする小学生は、環境の変化やさまざまな要因で不登校につながることも珍しくありません。子どものこれからの学校生活・将来がどうなってしまうのか不安な気持ちが強くなっている方も多いでしょう。
そこで今回は、小学生の不登校の原因や親ができる対応方法について徹底的に解説します。子どもが気負わずに一歩前進できるように、不登校の原因や関わり方を把握しておきましょう。
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もくじ
不登校の定義

文部科学省によると、「不登校」は下記のように記述されています。
「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」
引用:文部科学省「不登校の現状に関する認識」
精神的・身体的な要因で、一定の期間どうしても登校することが困難になってしまった状況のことを不登校と定義しています。
小学生の不登校の人数と割合

文部科学省の調査によると、全国の国公私立小学校における不登校の人数や割合は下記の通りです。
全小学生の人数 | 6,333,716人 |
不登校の小学生の人数 | 63,350人 |
不登校の小学生の割合 | 1.00% |
上記の結果から分かるように、100人に1人程度の割合で不登校になる子どもがいます。
不登校児童生徒数の推移は以下の通りです。

グラフからわかるように、不登校になる子どもは毎年増加しています。特に小学生はここ数年で約2倍にもなっているようです。
小学生の不登校は中学生になっても継続しやすい?

不登校だった小学6年生は、中学生になっても学校に行けない状態が続いてしまうのでしょうか。
文部科学省の調査から、中学校への進学後もそのまま学校へ通えない状態が続いている割合は半数ほどであることが分かります。
令和2年度の不登校の小学6年生 | 19,881人 |
令和3年度の前年度から継続して不登校の中学1年生 | 10,909人 |
約54.9%の子どもは不登校が継続していますが、残りの約半数は登校ができるようになっている事実もあります。環境が変わり、子どもにとって心機一転しやすいタイミングになることが理由に挙げられるでしょう。
小学生が不登校になる7つの原因・理由

全く同じ状況の子どもはいないので不登校の原因を突き止めるのは難しいですが、大きくは次の7つが問題として考えられます。
【小学生が不登校になるとされる7つの原因】
- 親と離れることによる不安(母子分離不安)
- 環境の変化
- 同級生との人間関係(いじめ)
- 勉強の遅れ
- 家庭での生活の乱れ
- 学校に行く意味がわからない
- 発達障がいや病気
原因をはっきりさせることで子どもへの接し方も変わってきます。思い当たる点がないか改めて確認してみてください。
親と離れることによる不安(母子分離不安)
「母子分離不安」という症状があるのをご存知でしょうか。文字通りの意味で、親から離れることに不安を感じることが原因で不登校になることがあります。特に低学年の子どもに生じることが多く、母親から長い時間離れることにストレスを感じ、結果的に不登校にいたっているようです。
母子分離不安は、友達ができて学校生活に慣れることで徐々に改善していく傾向にあります。母親がしっかりと子どもと向き合い、学校での頑張りを褒めてあげることも自立へつながります。
環境の変化
小学校へ入学すると初めて経験することがたくさん出てきます。急な環境の変化に対応できないことも多いでしょう。例えば下記のような問題が起こります。
- 新しい人間関係にうまく馴染めない
- 先生と合わない
- 勉強についていけない
小学校生活で訪れる新しい悩みを自分の中で抱え込んでしまうことは精神的につらく、学校へ行くことへの恐怖感が増してきます。
子どもの様子に変わった点がないか注意深く観察して、会話をたくさんすることが大切です。誰かに話せば楽になることもあるので、子どもの悩みに気づけるように日頃からコミュニケーションを取るようにしましょう。
同級生との人間関係(いじめ)
いじめなどの人間関係が不登校の直接の原因になることは多いです。相談しづらい話題なので、周囲の人はなかなか気づきにくく、親であっても察することは難しいかもしれません。
1日の大半を学校で過ごす子どもにとって、友達との人間関係は重要なポイントです。少しでも悩んでいるような素振りがあれば、話をしっかり聞いてあげて子どもが楽になるようにサポートしてあげましょう。
また、親は学校での様子を見ることができないので先生との連携も大切です。気になることがあれば、連絡をとって情報共有するよう努めてください。
勉強の遅れ
学校での授業についていけず、勉強への不安が募っていることもあります。友達と比較して自分に自信がなくなったりテストの点数を馬鹿にされたりと、勉強が原因で学校へ行くのが苦痛になっているかもしれません。
学習面でのサポートが必要であれば、学校以外でも勉強できる環境を整えてあげましょう。「分からない」と言いにくい可能性もあるので、日頃からコミュニケーションを取ることが大切です。会話の中で子どもが不安に思っていることに気づくことができると早期解決につながります。
家庭での生活の乱れ
学校では規則正しい生活が求められるため、家でも規則的な生活リズムで過ごすことが大切です。十分な睡眠時間が取れていないなど、不規則な生活を送ることは様々な面で悪影響を及ぼしかねません。
家庭での乱雑な生活が結果的に不登校につながってしまうこともあるので、家での子どもの様子については親も注意深く観察しておきましょう。
学校に行く意味がわからない
そもそもなぜ学校に行くのか意味が分からないと感じてしまい、不登校になってしまうケースは少なくありません。また、中には学校に通っている最中も常に違和感を感じていることもあります。
何かをきっかけに限界に達して糸が切れ、突然不登校になってしまう子どももいます。きっかけなど決定的なことが起こらなくても、学校に行く意味がわからない・学校に行く必要性を感じないという思いから、不登校になる例も珍しくありません。
こうした子どもの中には、友だち関係に関する大きな悩みや学校生活における特別な不満など、ハッキリとした理由がないこともあります。
発達障がいや病気
不登校の原因を探している中で、発達障がいや病気が判明することもあります。発達障がいは生まれつきの脳機能の発達の偏りによるもので、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態です。具体的には下記のような症状が見られます。
病名 | 症状 |
自閉スペクトラム症 | 言葉・視線・表情・身振りなどを用いて相互的にやり取りをしたり、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取るのが苦手。 |
注意欠如・多動症(ADHD) | 年齢に比べて落ち着きがない・待てない・作業にミスが多い。 |
学習症(学習障がい・LD) | 全般的な知的発達には問題はないが、読む・書く・計算するなど特定の事柄のみが難しい。 |
チック症 | まばたきや咳払いなどの運動チックや音声チックが現れる。 |
叱音 | 滑らかに話すことができない状態。音を繰り返したり、音が伸びたり、なかなか話しだせないなど。 |
起立性調節障がい | たちくらみ・失神・朝起き不良・倦怠感・動悸・頭痛など、自律神経系の異常で循環器系の調節がうまくいかなくなる。 |
発達障がいは「不登校」の定義には当てはまりませんが、これらの症状が原因で人間関係や勉強がストレスになって学校へ行きづらくなることも考えられます。
自分では判断しづらいため、医療機関を受診して適切な対応方法を指導してもらうことが重要です。
【学年別】小学生が不登校になる原因・理由

小学校6年間は子どもが大きく変化する貴重な時期で、低学年・中学年・高学年と成長の過程でそれぞれに特徴があります。小学生が不登校になる原因も学年ごとに違いが見られるため、対応方法も一緒ではありません。
不登校になる理由を学年ごとに紹介するので、子どもの様子と比較して当てはまるポイントがないかチェックしてみてください。
1・2年生(低学年)
低学年では、「母子分離不安」が不登校の根本の原因であることが多いです。母親から長い時間離れることに大きな不安を感じてしまうことから、登校を拒否するようになります。また、学校生活に慣れていないことも考えられるでしょう。
時間とともに改善することが多いので、様子を見ながら子どもと十分なコミュニケーションを取るようにしてください。
3・4年生(中学年)
中学年は勉強が少しづつ難しくなるため、学力に関する悩みを抱える子どもが増えてくる時期です。定期的に行われるテストでも成績が明らかになり、点数が悪いことで自信をなくし授業への意欲を失うこともあるでしょう。
学校にいる間はほとんどが勉強の時間のため、学習に関する悩みが最終的に不登校の要因となることがあります。
5・6年生(高学年)
高学年になると友達との人間関係がはっきりしてきます。個人の自我が徐々に芽生えてくるので、友人とぶつかることもあるでしょう。友人関係が思うようにいかないことが苦しくて不登校になってしまうことがあります。
また、勉強の難易度もさらに上がり、中学受験も控えるこの時期は学習面での不安が一段と大きくなります。必要以上にプレッシャーにならないようにサポートしてあげてください。
身体的にも変化が出てきて多感な時期なので、変わらずコミュニケーションをたくさん取るように努めましょう。
不登校の小学生へできる親の対応

小学生の子どもが不登校になっても焦りは禁物です。親が落ち込んで焦っている様子が子どもに伝わるのは逆効果のため、心に余裕を持って接してあげてください。
まだまだ家族の助けが必要な小学生に親ができる対応はたくさんあります。ここからは、代表的な対応を6つ紹介します。
- 学校を休む選択肢を与える
- 子どもの我慢・努力を認める
- 子どもの話をしっかりと聞き、コミュニケーションを増やす
- 先生やスクールカウンセラーと連携する
- 別室登校(保健室登校)を提案する
- フリースクールなどの学校以外での学びの場を検討する
どんな対応をするとしても、必要になるのは十分なコミュニケーションを取ることです。子どもの気持ちを尊重して手助けをしてあげましょう。
学校を休む選択肢を与える
多くの不登校の子どもは、「学校へ行かなければいけないのに行っていない」と罪悪感があります。学校に行けなくて困っているのは子ども本人であることを理解し、無理に登校させることは避けましょう。
「学校を休んでもいいよ」と一言声をかけてあげることで子どもの気持ちも楽になります。「無理をしなくてもいい」「親は味方」と思えることは、子どもにとっては気持ちが休まるポイントです。
子どもの我慢・努力を認める
不登校は、子どもがつらい思いをして我慢ができなくなった結果起こっています。そのため、学校へ行けないことを問い詰めたり無理に登校させようとせず、これまでの頑張りを優しく認める言葉をかけてあげましょう。
「親が自分の気持ちを分かってくれる」と思うことで、一人で抱えていた悩みを打ち明けやすくなります。
子どもの話をしっかりと聞き、コミュニケーションを増やす
不登校についての悩みは話しにくい話題のため、つらさを自分一人で抱え込む子どもが多いです。子どもが相談しやすいように、話をさえぎったり否定したりせずに最後までしっかりと聞いてあげましょう。親身になって耳を傾けることで、親への信頼が高まり子どもも相談がしやすくなります。
コミュニケーションなしでは本当の子どもの思いを理解することは難しいです。たくさん会話をして本心を知ることが適切なサポートにも繋がります。
先生やスクールカウンセラーと連携する
子どもは自宅と学校で見せる顔が異なります。普段の学校での様子については、担任の先生やカウンセラーに聞いて情報を共有してもらいましょう。家では見せない姿を先生達は知っているので、定期的に交流を取ることをおすすめします。
また、先生やカウンセラーに解決に向けての相談もしましょう。自分だけで解決しようともがくことは親にとってもストレスになるので、周囲の協力を得て行動することが最終的に子どもの将来のためにも効果的です。
別室登校(保健室登校)を提案する
授業には参加できないけれど学校に行くことには抵抗がない場合、別室登校を提案してみましょう。別室登校でも学校の先生や友達と接する機会があり、ふとしたきっかけでまた授業に参加しようと思うこともあります。
ただし、「学校へ通わせたい」という親の意思で別室登校をさせるのでは意味がありません。あくまで、子どもの希望である場合のみ別室登校は有効です。状況に応じて別室登校(保健室登校)を子どもに提案してあげましょう。
不登校の支援団体に相談する
子どもの不登校で困った時は、支援団体に相談するのも一つの手です。不登校の問題は国の重要な教育課題の一つにもなっており、支援団体は公的・民間と複数用意されています。主な支援団体は以下の通りです。
【公的な支援機関】
- 教育支援センター
- 児童相談所・児童センター・児童家庭支援センター
- ひきこもり地域支援センター
- 発達障がい者支援センター
【民間の支援機関】
- フリースクール
- 不登校カウンセラー
それぞれの支援団体はその道のプロなので、必ず力になってくれるでしょう。
フリースクールなどの学校以外での学びの場を検討する
学校の他にも学びの場はたくさん存在しています。子どもの状況・性格によっては、無理に復学を目指すよりも学校以外での学習が適している場合もあるでしょう。
下記に主な学習の場所として3つ例を挙げたので、必要に応じて利用を検討してみてください。
種類 | 特徴 |
フリースクール | • 勉強の他にも多面的な教育を受けることができる • 社会的な復帰を目指していて、子どもの将来を考えた教育をしてもらえる • フリースクールの登校で、所属の学校の出席扱いとなることもある |
家庭教師 | • 家庭教師の先生が自宅まで来てくれるので環境を変えずに学習ができる • 子どものペースで学習を進められる • 第三者とのコミュニケーションの場になる |
タブレット学習 | • 自分のタイミングでいつでも学習ができる • ゲーム感覚で楽しんで勉強ができる •人に教わらなくて済む •場合によっては所属の学校の出席扱いとなることもある |
それぞれメリットが異なるので、子どもの状況や希望に応じて段階的に進めていくことも効果的です。「学校に復学しなければいけない」と固執せず、広い視野で子どもに適した学習の場を提供することを心がけましょう。
不登校の小学生にしてはいけない対応

ここからは、不登校の小学生にしてはいけない対応を解説します。4つのポイントを紹介するので、ご自身の普段の対応を見直してみましょう。
- 無理に学校に行かせる
- 登校しないことを感情的に責める・怒る
- 子どもを避ける
- 今の学校への登校にこだわる
いずれも、とにかく解決しようと焦っていることから生じる対応です。親が焦るのは無理もありませんが、一番つらい思いをしているのは子ども本人であることを忘れないでください。
無理に学校に行かせる
小学生の子どもは、自分が学校へ行っていないことへ罪悪感を抱えています。学校へ通うことを強要されると、それができていない自分に対して失望して余計にふさぎこんでしまうかもしれません。
まずは、学校へ行かせようと強要しないで落ち着くまではゆっくり休ませてあげる必要があります。子ども供に余裕が出てきた時に学校の話題を出しましょう。
登校しないことを感情的に責める・怒る
不登校の子どもに学校へ登校しないことを叱っても意味がありません。子どもは責められることで、「学校へ行けない自分自身はダメな人間だ」と傷つき頑張る気力を失うことがあります。
自身の不登校が原因で感情的になった親を見て喜ぶ子どもはいません。簡単なことではありませんが、親自身も心にゆとりを持ち、焦らずに子どもと向き合うようにしましょう。
子どもを避ける
不登校への対応が分からないからといって、子どもを避けるようなことは絶対にしてはいけません。不登校の子どもには、ひとりで溜め込まないようにケアが必要です。
特に、今までよりも多くコミュニケーションを取るように心がけましょう。親は味方だと子どもが思えることが大切です。
今の学校への登校にこだわる
通っていた学校への復学だけが必ずしも正しい道とは言い切れません。転校や学校以外の学習の場を作ることも考えてあげましょう。
子どもの状況に応じて幅広く選択肢を提供してあげるのが親の大切な役目となります。復学だけにこだわらないように注意してください。
不登校の解決に近づく4つの手順
一度子どもが不登校になってしまうと、どのようにすれば学校にけるようになるのか、解決させるためには何をすべきなのか分からずに悩んでしまう保護者は少なくありません。
不登校の解決に近づくためのステップとして、意識して行うべき具体的な4つの手順について詳しくみていきましょう。
【不登校の解決に近づく4つの手順】
- ①子どもをゆっくり休ませ好きなことさせてみる
- ②無理のない範囲で勉強を再開させてみる
- ③学校以外の場所で勉強・習い事をしてみる
- ④学校について考えてみる
①子どもをゆっくり休ませ好きなことさせてみる
不登校になった子どもは、体力・気力ともに疲れ切っており、心身のエネルギーが不足している状態になっています。こうした状況の時に無理に学校に行かせようとする行為や怒ったりすることはかえって逆効果になってしまうでしょう。
まずは子どもをゆっくりと休ませてあげてください。興味のあることや趣味など、好きなことをさせて充実した時間を過ごさせてあげるのがおすすめです。絵描き・読書・料理・ペットのお世話・工作など、子どもが自主的にやりたいことをやりやすくする環境を整えてあげることが大切です。
好きな事の取り組むことで気持ちが前向きになり、エネルギーを回復させることに繋がります。また、こうした場面で子どもの新しい一面に気付き、才能や能力を見つけることも可能です。
②無理のない範囲で勉強を再開させてみる
リフレッシュして気力が戻ったら、無理のない範囲で勉強を再開させてみましょう。もちろん、本人のやる気がなければ無理にやらせる必要はありません。しかし、少しでも勉強に取り組む姿勢が見られれば、一度声をかけてみてください。
勉強の遅れは、学校再開の際の大きな壁になってしまいます。しかし、逆に言えば不登校であってもスムーズに勉強に取り組んでいれば、学びに対する大きな弊害もなくスムーズな復学が実現可能です。
しかし、あくまでも無理のないい範囲で行う事を意識してください。学校再開が難しくなるからと勉強を強制すると、ますます心を閉ざしてしまうため、注意が必要となります。
③学校以外の場所で勉強・習い事をしてみる
不登校になった後、少しでも外出する機会が増えてきたら、学校以外の場所で勉強や習い事などに取り組めるようにしていきましょう。
「学校以外にも居場所がある」「家庭以外にも信頼できる人がいる」と思えることは、子どもの心を安定させ、不登校を解決させる第一歩になります。
不登校対応の塾やフリースクール、適応指導教室などは不登校に対する深い理解があるため、子どもも安心して通うことが可能です。無理せずゆっくりしたペースで、外部との関わりがもてるような環境を整えてあげてください。
④学校について考えてみる
生活リズムが整い、勉強や心が安定してきたら、具体的に学校についてどうするかを考えるようにしましょう。不登校期間中に学校と連携できていると、情報共有がスムーズになるため登校再開や転校など、次のステップへの行動がとりやすくなります。
今通っている学校だけに関わらず、そもそも小学校という仕組みが向いていない子どもも少なくありません。学校に通わないことで社会性から離れてしまう可能性は否定できませんが、家庭教師・学習塾・フリースクールなどの代替案は豊富にあります。
学校に行ってほしいという親の気持ちを押し付けてしまうと、保護者も子ども本人も追い詰められてしまうため、専門家の力を借りながらまずは生活を充実させ、広い視野を持つよう心掛けてください。
小学校の不登校の原因解決には意味がないこともある
小学校の不登校の原因を解決したからと言って、必ずしも次の一歩にすすめるとは限りません。そもそも不登校になった子どもの中には、なぜ学校に行けないのか、その理由を自分自身でもよく分かっていないケースがあります。
きっかけや理由を聞かれても答えられず、ますます追い詰めて心を閉ざしてしまうことも少なくありません。さらに、仮にきっかけとなった問題を解決したとしても、不登校中に学校に行けない新しい理由が出てしまうこともあります。
その一方、原因を解決しないまま学校再開に至るケースもあるため、まずは子どもの心に寄り添うことを第一としてください。無理矢理原因を特定・解決させるのではなく、子どものペースに合わせて適切な次の一歩を見つけられるようにしましょう。
小学生の不登校に関するよくある質問

最後に、小学生の不登校についてよくある質問を紹介します。
- 不登校の小学生の家での過ごし方は?
- 不登校の原因が不明の時は何をする?
- 小学生が不登校になりやすい家庭の特徴とは?
分からないことを少なくしておくことで心にゆとりができます。不登校を解決するためにもぜひ参考にしてください。
不登校の小学生の家での過ごし方は?
不登校になったばかりの時は、無気力で精神的に不安定であることが多いです。始めのうちはゲームをしたりテレビを見たり、本人が好きなことをさせておいて問題ありません。
ただし、そのような時も親子のコミュニケーションは重要です。たくさん会話をして子どもの小さな変化も見逃さないようにしましょう。
不登校の原因が不明の時は何をする?
原因が分かったからといって不登校が解決するとは限りません。そのため、不登校の原因が不明であったとしても無理に突き止めるのはやめましょう。原因を解明することに注力することは子どもを追い詰める可能性があります。
もちろん、原因を探ることも大切です。子どもが落ち着いたタイミングで原因について話し合うようにしましょう。
また、支援団体などの専門機関の助けを借りるのも有効です。周囲に協力してもらいながら、最終的に子どもの助けになるように取り組んでいきましょう。
小学生が不登校になりやすい家庭の特徴とは?
すべての家庭に当てはまることではありませんが、小学生が不登校になりやすい家庭は主に下記のような特徴がみられるケースが多くあります。
【小学生が不登校になりやすい家庭の代表的な特徴5選】
- 子どもに対して関心がない
- 子どもへの対応が過保護
- 両親が不仲
- 父親、もしくは母親のどちらかが不在
- 親子のコミュニケーションが不足している
子どもに対しての過保護や無関心など、偏った接し方は避けてください。また、親と子のコミュニケーションだけではなく、親同士の仲の良さなども子どもの心に大きく影響します。
家庭内が安心できる場所であること、家族が頼れる存在であることを示すためにも、家庭内における不仲やコミュニケーション不足などは早期に解決しておきましょう。
まとめ:不登校の原因は子どもによって異なる!焦らずにゆっくり見守ってあげよう

今回は、小学生の不登校の原因や親ができる対応方法を紹介しました。小学生が不登校になる理由は、大きく分けて以下の6つが考えられます。
- 親と離れることによる不安(母子分離不安)
- 環境の変化
- 同級生との人間関係(いじめ)
- 勉強の遅れ
- 家庭での生活の乱れ
- 発達障がいや病気
大きくは上記の6つで分けられますが、原因の詳細は子どもによって異なります。子どもとコミュニケーションを取って何が原因になっているのか解明しましょう。
ただし、原因を突き止めることに注力するのは子どもを追い詰める可能性があります。親の焦りや不安は子どもに伝わるので、ゆとりを持って接するようにしてください。
不登校の間は子どもと向き合う大事な期間です。この記事を参考に、親にしかできないことをして長い目で子どもと向き合っていきましょう。
この記事を読んだ方で、お子さまの「不登校」についてお悩みではないですか?
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