【引きこもりの中学生に親ができる支援】やってはいけない対応や引きこもりになる原因・理由もご紹介
中学生は心と体が著しく成長し、様々な悩みが募りやすい時期です。不安な気持ちが続くと不登校や引きこもりになることもあります。
引きこもりの子どもを見ていると、親として不安な気持ちになるのは当然です。「子どものために何がしてあげなければ」という思いから様々な支援を考えると思います。
しかし、中には状況を悪化させてしまうような「やってはいけない対応」もあるので注意が必要です。
今回の記事では、中学生が引きこもりになる原因や親ができる支援を紹介します。さらに、やってはいけない対応についても詳しく解説していくのでぜひ参考にしてください。
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監修:道地真喜
(株)すららネット 子どもの発達支援室 臨床心理士
カリフォルニア州立大学院(修士)教育学 他
もくじ
引きこもりの定義
「引きこもり」という言葉を耳にすることはありますが、具体的にどういった状態を指すのでしょうか。厚生労働省は以下のように定義しています。
仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅に引きこもっている状態
不登校とは異なり、学校以外の社会参加もできていない状態が引きこもりです。不登校から引きこもりになる人もいれば、年齢が上がって就職後にそのような状態になる人もいます。
中学生が引きこもりになる原因・理由
中学生はどういった原因・理由から引きこもりになるのでしょうか。様々な理由がありますが、ここでは主なものを4つ紹介します。
【中学生が引きこもりになる原因・理由】
- 自分に自信がなく他人からの目線が気になる
- 友人や先輩との人間関係への恐怖心
- 家族や学校の先生への反抗心
- 将来に対する不安
中学生は様々な悩みから引きこもりになり得ることが分かります。それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
自分に自信がなく他人からの目線が気になる
思春期は、自分と他人を比べるようになったり周囲の目線が気になったりし始める時期です。「自分はあの子より劣っているのではないか」「みんなに冷たく見られている気がする」などと思うようになり、自分に自信が持てなくなる子もいます。
そういった自信のなさから「人に見られたくない・会いたくない」という思いが強くなると、自分を守るために引きこもるようになるのです。
このケースでは心の成長につれて状況が改善されることもあります。
友人や先輩との人間関係への恐怖心
中学に入ると小学校とは違った交友関係が築かれる上に、部活などが始まり先輩との関わりも増えるものです。そこでの人間関係がうまくいかず引きこもりになるケースも少なくありません。
「特定の人が怖くて外に出られない」という場合もあれば、「誰であっても人と関わること自体が怖くて外出が難しい」という状態になることもあります。
家族や学校の先生への反抗心
中学生は多感な時期であり、家族や先生の指摘にも過敏になります。そういった大人への反抗心から引きこもりになるケースもあるのです。
このような場合は学校側に問題があるとは限らないので、先生からしっかり状況を聞くことが大切です。また、親が感情的になってしまうと子どももヒートアップしてしまう可能性があるので注意しましょう。
将来に対する不安
小学校の授業は活動的なものがほとんどで楽しく学習してきた子も多いです。テストも簡単なものが多く、順位も付けられません。
しかし、中学生になると本格的な試験が始まり順位も発表されます。授業は自分から学ぶ意欲がないと付いていくことができず、職業体験など将来を考える機会も出てくるでしょう。
そのような中で漠然と将来に対する不安を抱くことがあります。「このままで良いのか」「これからどうしたら良いのか」などを一人で考えるうちに、人との関わることが難しくなってしまうのです。
引きこもりの中学生に親ができる支援
実際に引きこもっている中学生の子どもに対して、親はどのような支援ができるのでしょうか。ここでは、親ができる主な支援を5つ紹介します。
【引きこもりの中学生に親ができる支援】
- 子どもが安心できる家庭を作る
- 一人の人間として子どもの意見を尊重する
- 感情的にならずに見守る
- 生活リズムを整える
- 専門家や相談機関を頼る
特別な準備は必要なく、子どもとの接し方を変えるだけでも関係性は大きく異なってきます。できることから始めていきましょう。
子どもが安心できる家庭を作る
家の中では子どもが安心できる環境を作ってあげましょう。
引きこもりになった本人はなりたくてなったわけではありません。ほとんどの子は外でつらい思いをし、家の中に引きこもることで自分の心を何とか守っている状態です。家の中でまで居場所を失ってしまうと、心を休ませることができず回復が難しくなってしまいます。
引きこもりの状態を責めるようなことはせず、見守ることが大切です。部屋から出て話せるようであれば、家族団欒の時間を過ごせるようにしていきましょう。本人が前向きに話せるようになるまでそっと見守ってあげてください。
一人の人間として子どもの意見を尊重する
中学生は大人から見たらまだ子どもだと感じるかもしれませんが、本人なりの意思や考えははっきりしています。親の言う通りに行動してほしいと思っていても、子どもにはやりたいこと・やりたくないことがあるのは当然です。
そのため、一方的に意見を押し付けるのではなく、一人の人間として子どもの思いを尊重することも大切です。子どもが過ごす時間は子ども自身のものであることを忘れないように注意しましょう。
感情的にならずに見守る
先ほども述べたように、子どもを責めたり叱ったりはせずにそっと見守ることが大切です。しかし、引きこもりの状態の子どもと一緒にいるのに、ただ見守るだけというのは不安や焦りを感じるかもしれません。
どうしても感情的になってしまう時は、親自身がリフレッシュする時間を作り、心の余裕を保てるようにしましょう。
親の暗い表情ばかりを見ていると子どもは、「自分のせいで親がつらそうだ」と罪悪感を覚えてしまいます。親が楽しそうにしていたり、充実した様子だったりすると子どもも安心しやすいです。
生活リズムを整える
学校に行かなくても心のバランスを保つには、生活リズムを崩さないことが大切です。
引きこもりの状態が続くとどうしても昼夜逆転しやすくなってしまいます。できるだけ睡眠や食事は同じ時間にできるように声をかけましょう。
可能であれば朝は太陽の光を浴び、日中に身体を動かす習慣を作れると睡眠の質が上がります。
専門家や相談機関を頼る
子どもの引きこもりについては、家族だけで抱え込まず専門家や相談機関を頼るのも大切です。
引きこもりの状態が続くと、健康面・家族の関わり方・将来など気になることが出てきます。専門家や相談機関に頼ることで、そういった悩みを解決する糸口が見つかるかもしれません。
相談機関には市区町村の窓口をはじめ、様々なものがあるので近くで活用できそうな場所があるか探してみてください。
ただし、中には活動内容の怪しいものや本当に支援になるのか分からないものも存在します。信頼できる機関かどうかよく確認することが大切です。
引きこもりの中学生にやってはいけない対応
ここまでは、引きこもりの親ができる支援を紹介してきました。子どもの気持ちに寄り添うことを念頭に、できることから始めましょう。
反対に、引きこもりの中学生にやってはいけない対応もあるので注意してください。
【引きこもりの中学生にやってはいけない対応】
- 引きこもりになったことを責める
- 引きこもりの原因や理由を判明させようとする
- 無理やり外出・登校させる
- 「甘え」や「怠け」と言う
- 過剰な期待をする
- 子どもの言いなりになる
気付かないうちについやってしまう対応もあるでしょう。これらの対応はどうしてやってはいけないのか詳しく解説していきます。
引きこもりになったことを責める
引きこもりになったことを責めるのは絶対にやめましょう。
子どもは何らかのつらい経験をし、我慢を重ねた上で自分を守るために引きこもっています。何もしていないように見えるかもしれませんが、ゆっくり心を休めて前に進む準備をしているのです。
その状態で「もっと頑張らないと」「なんで家から出ないの?」などの言葉をかけるのは、子どもを追い詰めるだけで何も解決しません。まずは子どもの状態を受け止め、そっと見守りましょう。
「家族は分かってくれている」と思うと家が安心できる場所になり、回復も早くなる可能性があります。
引きこもりの原因や理由を判明させようとする
親として「どうして我が子が引きこもりになってしまったんだろう」と思うのは当然です。解決したいと思うほど原因や理由を判明させたくなってしまうかもしれませんが、やめましょう。
「いじめられたの?」「何が嫌なの?」などと尋ねられても、本人が話す準備ができていない間はうまく伝えられません。悩みの原因を人に話したくない場合や、何が引きこもる決め手になったか自分でも分からない子もいます。
もし、本人から「聞いてほしいことがある」と言われたら話を聞いてあげましょう。この時、本人を責めたり感情的に学校に連絡したりするのはやめ、子どもの希望に寄り添うことが大切です。
無理やり外出・登校させる
子どもが何日も外に出てない状態が続いていると、「外に出してあげないと」と考えるかもしれません。しかし、本人が望んでいない間は無理やり外出や登校をさせないようにしましょう。
「人に会うのが怖い」「誰かに見られるのが耐えられない」といった心の状態で無理やり外に出しても状況は悪化してしまいます。
家に引きこもっている間は心の充電期間です。外に出たいとまた思えるまでそっと見守ってあげてください。
「甘え」や「怠け」と言う
ほとんどの子は引きこもりの状態であることに罪悪感を覚えていたり、不安や焦りを感じたりしています。表面的には気にしていない様子であったとしても、つらい気持ちに蓋をしている可能性が高いため、「甘え」「怠け」という類の言葉を投げかけるのも避けましょう。
そのような言葉は子どもを余計に追い詰めるだけで何も解決しません。場合によっては親子関係の修復が難しくなることもあります。
過剰な期待をする
一歩の前進が見られると、このまま状態は良い方向に向かうだろうと期待してしまうものです。もちろん希望を持って子どもと向き合うことは大切ですが、過剰な期待は親子双方にダメージを与えかねません。
次のステップに進むには再び心の休息が必要になることが多く、一歩進んで二歩下がるように見えることもあります。あまり過剰に期待していると、そのような様子をゆっくり見守ることができません。
「昨日はできたのに!」と責めてしまうと子どもも苦しくなってしまいます。できるようになったことは一緒に喜び、本人が無理のないペースで頑張れるようにゆったりとして心構えで見守りましょう。
子どもの言いなりになる
子どもにとって安心できる家庭にすることと、子どもの言うままに甘やかすことは異なります。引きこもりの子どもの言いなりにはならず、「これは許されない」という線引きをしましょう。
例えば、「ゲームやスマホを無制限に使用する」「食事の時間を守らない」「できるのにやらない」などは、許さないと決めたら子どもの不機嫌には屈せずに貫くことが大切です。
守るべき内容は本人を含めた家族間で共有しておき、押し付けるのではなく話し合って決めましょう。
引きこもりの中学生に関するよくある質問
最後に、引きこもりの中学生に関するよくある質問に答えます。
【引きこもりの中学生によくある質問】
- 引きこもりの中学生の将来は?
- 引きこもりの中学生の親に特徴はある?
疑問に思っていることがあればぜひ解決に役立ててください。
引きこもりの中学生の将来は?
中学生の時に引きこもりだったとしても、高校・大学への進学や就職して自立できている人は多いです。定時制高校に通うのが難しいようであれば、通信制高校・フリースクール・高等専門学校という選択肢もあります。
本人が進路について前向きに捉え始めたら、一緒に道を模索していきましょう。
引きこもりの中学生の親に特徴はある?
「こういう親だから子どもが引きこもりになる」という定義があるわけではありません。中学生は多感な時期であり、引きこもりになる要因には様々な可能性が考えられます。
ただし、引きこもりになったあとの親の関わり方は子どもに大きな影響を与えるものです。信頼できる温かい家庭であれば、子どもは少しずつ回復していきます。
反対に引きこもりであることを責められたり、無理やり外に出されたりすると事態は悪化してしまうかもしれません。
まとめ:引きこもりの中学生は休ませることが大切!子どもにとって安心できる居場所を作ろう!
今回は、引きこもりの中学生に親ができる支援や避けるべき対応などを紹介しました。引きこもりの期間は何もしていないように見えるかもしれませんが、ゆっくり心を休めて前に進む準備をしています。
大切なのは、家庭が子どもにとって安心できる居場所であることです。家族が状況を責めたり必要以上に詮索したりすると、余計に傷つき親子関係の修復も難しくなりかねないので、心が十分休まるまでそっと見守りましょう。
引きこもりはすぐに解決できる問題ではありません。長い時間をかけ、ゆっくり回復できるよう心に余裕を持って子どもと向き合ってください。
この記事を読んだ方で、お子さまの「不登校」についてお悩みではないですか?
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