当社代表取締役社長 湯野川孝彦のメッセージをご紹介します。

株式会社すららネットは、2017年12月18日、東京証券取引所マザーズに上場いたしました。
ここに謹んでご報告させていただくとともに、これもひとえに皆様方のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。

当社は、2005年にeラーニングの企画・開発に着手した当時より、「教育の光が行き届いていないところにも、光を届けたい」という想いで事業に取り組んでまいりました。

現在、eラーニング教材の主流となっているのは、動画配信を主としたものやアプリ等を使ったドリルタイプのものです。これらは、学習意欲が高い「できる子」には効果を発揮しますが、学力がまだ低い子や学習習慣の身についていない子には、十分とは言えません。

そこで「すらら」は、「学力の低い生徒でも自立的に学習することができる教材」にこだわりました。一つひとつの単元を概念から丁寧に学習できるのはもちろんのこと、個々の学習のつまずきを見つけ出し、それをしっかりと学びなおせるようにしました。

そして、学習したことを着実に定着させ、応用・活用ができる点や、自ら学習の目標と計画を立て、それを達成させていく楽しみを感じてもらう点にも力を入れて開発しました。

こうした取り組みにより、日本における学校や学習塾の抱える課題を解決できるサービス提供が可能となっただけではなく、放課後等デイサービスや院内学級での活用など、発達障がい・学習障がいのあるお子さまの学習支援にも取り組むことができるようになりました。

また、海外に目を向ければ日本以上に教育の機会格差は大きく、「すらら」が役立てる場はまだまだ沢山あるのだということを実感します。

今後さらに、ビッグデータによる解析、バイタルデータとの連動、AIの活用などを通じて「すらら」を進化させ、子ども達に全く新しい教育体験を提供していくのはもちろんのこと、それをしっかりと教育の現場で活かせるよう提案・コンサルティング活動の質も向上させていく所存です。

皆様におかれましては、より一層のご支援、ご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

株式会社すららネット

代表取締役湯野川 孝彦

経歴
大阪大学基礎工学部卒。
東証一部上場企業の新規事業担当役員時代にeラーニング教材すららの事業を企画・開発。2010年、すらら事業をMBOにより買い取り独立した。すららはそのアダプティブな機能により、生徒一人一人の学力に応じて楽しみながら学べる教材として急速に広まっており、「多様化への対応」がテーマであった2016年の教育再生実行会議においては有識者として参画した。
「所得格差と教育機会格差の負のスパイラルを断ち切る」という理念を掲げ、NPO法人と連携しての低所得世帯の学習支援活動なども実施。将来的には、世界中の子供たちに低料金で高品質な教育を提供することを視野に入れ、中国やシンガポール等の学校や学習塾に日本語版「すらら」を提供している。さらに、海外現地の子ども達向けには、スリランカでマイクロファイナンス機関と連携し「Surala juku」の展開を、インドネシアでは学校向けの事業展開も行なっている。
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