すららが考える教育の未来

地域間格差やITリテラシーなどICT教育の課題・解決法を解説

2022.10.07

文部科学省はGIGAスクール構想を掲げ、ICT教育が実践され始めています。しかし一方で、地域間格差やITリテラシー格差といった課題もあります。「ICT教育を進めていきたいけど、どうやって進めれば良いのだろう」といった悩みを抱えている方もいるでしょう。この記事では、学校間格差やITリテラシー格差などの具体的な課題を挙げ、解決策を紹介します。課題をクリアにして、より効果的なICT教育を行いましょう。

I CT教育とは?導入効果を解説

そもそもICT教育とは一体どのような教育なのでしょうか。ここでは、ICT教育についての説明や導入効果について解説します。

ICT教育とはデジタル化された教育のこと

ICT教育とは、デジタル化された教育のことを言います。時代の変化とともにICT教育は学校現場に取り入れられ、電子黒板・タブレット・パソコンなどを活用して行われています。これは、生徒だけでなく先生や親にもメリットがあり、多くの学校でICT教育が実践され始めています。

ICT教育は文部科学省によって推進されている

文部科学省はGIGAスクール構想によりICT教育の実践を推進しています。コロナ禍において、GIGAスクール構想の取り組みはより一層加速化し、現在では多くの学校でICT環境の整備が進められています。

ICT教育は教育の質を向上させるために必要

ICT教育は教育の質を向上させるために有効です。その理由について、教員・生徒・親それぞれの目線から解説します。

教員にとってのICT教育の導入メリット

教員にとってのメリットは、業務の効率化です。書類ベースだと毎回作成する手間が生じ、印刷の時間もかかります。そのため、重視すべき子どもとの時間が奪われていました。ICT教育では無駄な時間を省略でき、校務文書も教員間で簡単に共有できます。また、授業では板書せずにモニターに映すだけで良くなるため、板書計画の時間も省略可能です。AIドリルを活用することで、これまで以上に個別最適な学びを提供することも可能となります。

生徒にとってのICT教育の導入メリット

生徒にとってのメリットは、授業内容の理解が深まることです。これまでは、気になる内容があってもすぐに調べることはできませんでした。ICT教育ではタブレット等を使用して、生徒も簡単にインターネットで調べられます。そのため、気になることを放置することなく、より深い学びを実践できます。AIドリルなどを導入していれば、自分によりあった問題を解き進めることも可能です。

親にとってのICT教育の導入メリット

親にとってのメリットは2つあります。
1つ目は、学校との連絡が楽になることです。これまで、学校への連絡手段は電話のみでした。しかし、ICT教育ではメッセージ1つで簡単に連絡ができます。
2つ目は、子どもの理解度が分かりやすくなったことです。AIドリル等を使った学習では、子どもの理解度やレベルが視覚化されます。自分の子どもは何が苦手で何を課題としているのかを明確にできます。

小中学校の9割が端末を導入?ICT教育の現状を解説

2021年8月段階で全国の公立小・中学校の約9割がICT端末を整備していると発表しています。 この数字を見ると、ICT端末の整備が進んでいるように感じるでしょう。しかし、まだICT環境が整っていない自治体や学校も一定数存在しています。また、公立高校は自治体によって端末の整備状況に差が開いています。すでに端末の導入が終わっている自治体は少なく、費用を保護者負担にしている地域もあります。

ICT教育には課題や問題点をわかりやすく解説

メリットの多いICT教育ですが、いくつか課題や問題点が挙げられています。
・活用の度合いが学校や先生にゆだねられている
・教員への浸透に時間がかかる
・教員の負担が短期的に増える
1つずつ見ていきましょう。

課題①活用の度合いが学校や先生にゆだねられている

ICT機器活用の度合いは多くの場合、学校や先生にゆだねられているのが実情です。そのため、ICT機器を活用している場合とそうでない場合で差が生まれてしまっています。

課題②教員への浸透に時間がかかる

多くの教員もICT教育については始めたばかりです。ICT機器を使いこなすには、一定のITリテラシーが求められます。ですが、急激にICT機器の導入が進んだため、現状教員に対するICT教育は後手となってしまっている場合があります。結果として、教員へ浸透させることに時間がかかってしまいます。

課題③教員の負担が短期的に増える

加えて、教員は業務量が多く、多忙な職種です。ICTの導入に伴う、業務、例えば、OSやアカウントの運用・管理といった業務等があるため、短期的にはさらに負担が増えてしまいます。さらに、その活用方法を勉強する時間も必要になることが、ICT機器の活用が進みにくい要因となっています。

ICT教育の課題はどう解決すべき?

先述したICT教育の課題をそれぞれどのように解決すべきなのでしょうか。ここでは、ICT環境が教育の課題をそれぞれどのように解決すべきかについて解説します。

まとめ

ICT教育は生徒だけでなく教員にも効果を発揮します。しかし、その一方でまだまだ解決しがたい課題が多いのが現状です。それぞれの立ち位置で課題解決のために行動することで、より良いICT教育が実践できます。ぜひ今回ご紹介した方法を参考にしてみてください。

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