すららアクティブ・ラーニングを卒業した先輩にインタビュー

参加して感じたこと・良かったこと

小学生での初参加から7年以上たったOGOBインタビュー④
第1回から4回連続出場、初代最優秀賞受賞チームのメンバー
スキルと自信、勇気を得た「すららアクティブ・ラーニング」
 井手さんは現在、薬学部で学び薬剤師を目指している大学2年生です。「第1回 すららアクティブ・ラーニング」(※)に小学5年生の時に初めて参加し、最優秀賞を受賞したチームのメンバーの一人です。それ以降中学2年生まで4回連続で参加、参加した全てで最終プレゼン大会に進出し、最優秀賞を3回獲得するという成績を収めています。
 「すららアクティブ・ラーニング」での経験を通じて培った「答えのない問題に取り組む力」が、現在の大学生生活でも活きていると語ります。

※第1回では「すららソーシャルラーニング」というイベント名で実施していました。


当時について振り返る井手さん

■初めて参加した時のこと

インタビュー1の写真
小5で初参加した時の井手さん
答えがない問いへの取り組みに戸惑い
 私は小学5年生のときに初めて「すららアクティブ・ラーニング」イベントに参加しました。通っていた塾の先生に「こういうのあるんだけどやってみない?」と声をかけられて、深く考えずに「やってみようかな」という軽い気持ちで参加を決めました。しかし、実際に参加してみると、予想以上の難しさに直面しました。答えがない問題について考えるのが、すごく難しいと感じました。今までの授業や学習では必ず正解があったのに、急に「どちらでもいい」とか「どちらもある」という状況に戸惑いました。
自分の苦手なことも、仲間がいたから安心して取り組めるように
 私は取り組みをしていくなかで気が付いたことがありました。それは、私は意見を言うのが苦手だということです。話し合いをしている時もどちらかというと聞いているタイプでした。しかし、話し合いを進めていくうちに、だんだん意見が言えるようになりました。リーダーは1つ年上で初対面だし、初めてのことで緊張していたのだと思います。そのうちみんなで一緒に過ごす時間が増え、休憩時間にゲームをしたりして仲良くなりました。そうすると自然と意見を言い合えるようになりました。安心して自分の考えを言える間柄になれたのが大きかったのかもしれません。
 いろいろな意見が出てくるようになると、それをまとめるのがとても大変でした。レポートを書くときも、たくさんの意見をどうまとめればいいか悩みました。そんな時は、先生に整理してもらいながらなんとか進めていきました。そうやって答えのない問題に少しずつ取り組んでいったのを覚えています。

■仲間と共に取り組む「すららアクティブ・ラーニング」で、スキルと自信、勇気を得た

自分の意見を言うこと、他人の意見を聞くことの大切さを知る
 グループワークでは、自分の意見を持って参加することの大切さを学びました。自分の意見を持つことで、他の人の意見もよく聞けるようになったと思います。
 さらに、「すららアクティブ・ラーニング」を通じて、人との関わり方も変化したと感じています。もともとは学校生活などで、周りの空気を読みすぎて自分の意見を言えないタイプでした。でも、意見を言うことの大切さに気づき、言っても嫌われないんだと思うようになったのです。
インタビュー3の写真
小6の時2年連続で最優秀賞を受賞
(中央が井手さん)

新たなスキルの習得と自分の自信、チャレンジする勇気につながっている
 私は全部で4回「すららアクティブ・ラーニング」に参加しました。毎回答えのない問題に取り組むことへの戸惑いや困難を感じていたように思います。でも、仲間と協力しながら粘り強く取り組むことで、新たなスキルが身につき、自信につながっているように感じています。例えば、高校でも調べ学習や発表の機会が多くありましたが、「すららアクティブ・ラーニング」での経験がとても役立ちましたし、現在大学でも、レポート作成や発表の経験が学びにも直結しています。特に、細かく調べたことから重要なポイントを抜き出す能力は、「すららアクティブ・ラーニング」で身についたと実感していますし、自分の長所として自信を持っています。
 さらに、進路選択においても、「すららアクティブ・ラーニング」での経験が活きていると思います。大学では薬剤師の資格を目指して勉強していますが、多くの人は必要最低限の科目を履修しています。そのようななかで私は、特定の分野で専門的な知識と技術を有する薬剤師であると認定される認定薬剤師または専門薬剤師を目指すための科目も履修しており、その分勉強も大変ではあります。それができるのは、答えのない問題に何度も取り組んだ経験があるからこそ、楽な道ではなく、自分がやりたいことに挑戦する勇気が持てているからだと思います。

■「すららアクティブ・ラーニング」について、みんなに伝えたいこと

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人生を豊かにしてくれる貴重な機会。躊躇せずに、ぜひチャレンジを!
 答えのない問題について考えるのは、本当に大変です。最初は全然意見も出てこないかもしれません。でも、「すららアクティブ・ラーニング」の魅力は、みんなで協力して取り組めることです。一人では思いつかなくても、数人で集まれば必ず意見が出てきます。そして、出てきた意見についてさらに掘り下げていけば、また新しい考えが生まれてきます。
 やり始めてみれば、意外とできるものです。この経験は、きっと将来役に立ちます。私自身、学校での学びや進路選択にも活かされていると実感しています。
難しそうだと躊躇せずに、ぜひチャレンジしてみてください。新しい視点を得たり、自分の意見を言う大切さを学んだり、得られるものはたくさんあります。何より、仲間と一緒に考え、成長できる貴重な機会です。この経験は、きっとみなさんの人生を豊かにしてくれると思います。
  

■すららネット担当者より

 小学5年生での初出場のときから発表も堂々とこなしていたはる香さん。そこにたどり着くまでに、「答えのない問い」に向き合うことや、自分の意見を発信することへの戸惑いを乗り越えられていたんですね。当時から将来の夢として医療系の職業を挙げられていましたが、初志貫徹で、薬剤師という目標に向かって着実に努力されている姿、とても嬉しく思いました!夢を叶えられるよう、心から願っています。