親の会
スイッチオン
基本情報
| 代表者 | 阿部 千枝 |
|---|---|
| 設立 | 2022/11/1 |
| 開催場所 | オンライン ※Zoom(カメラオフ、マイクオフ、ニックネームOK) |
| 開催日時 | 平日朝8:15~8:45 |
| 参加費用 | 無料 |
| TEL | ー |
| morning.switch.on@gmail.com |
運営者情報
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そんなふうに笑って話す、あべさん。
頑張りすぎない、飾らない。
その「ゆるさ」が、朝のモヤモヤを抱える親子をそっと包み込んでいる。
運営者からのメッセージ
孤独感の軽減、生活リズムを整えることを目的としている会です。
インタビュー
不登校のわが子と始めた、自宅でのラジオ体操が活動の原点
--自己紹介と、これまでのご経験についてお伺いできますでしょうか。
あべ:私には子どもが一人いるのですが、小学校1年生の頃から不登校になりました。途中で母子登校をしたり、3時間だけ登校したりと色々な形を試みましたが、小学校時代は概ね不登校で過ごし、現在は中学生になっています。
この活動の原点は、わが子との日常にあります。子どもが学校に行かなくなると、どうしても家の中で運動不足になりがちです。そこで「せめて家の中でラジオ体操だけでもしようか」と、親子二人で始めたのがきっかけでした。実際にやってみると、決まった時間に体を動かすことは私たち親子にとって非常によい習慣になりました。
不登校の子どもを持つ保護者として、自分に何かできることはないかと考えるようになったのは、私自身もなかなか辛い時期を経験したからです。そうした日々の中で、誰かと繋がることによって、すごく気持ちが楽になるという実感がありました。その安心感を誰もがもっと気軽に得られる場所にしたいという想いが、現在の活動に繋がっています。
画面オフの安心感と、「心のスイッチ」を切り替えるユニークな雑談タイム
--オンライン会議システムのZoom(ズーム)を使ってラジオ体操をされているそうですが、具体的にはどのような雰囲気で行っているのでしょうか。
あべ:一番の目的は「孤独感の軽減」です。画面は皆さん大体オフにされていますので、実際に体操をしているかどうかは私からは見えません。自分の体操している姿を人に見せたくないという気持ちはよく分かりますので、耳を傾けながらその時間を共有していただくだけで良いと思っています。
不登校の子どもが家にいると、朝、外から登校する子どもたちの声が聞こえてくるだけで、親も子もしんどくなったりモヤモヤしたりすることがあります。たとえ登校の流れには乗れなくても、誰かと「おはよう」と言い合える場がある。それだけで気持ちが切り替わるスイッチになればいいなと考えています。
--それが「スイッチオン」という名前の由来なのですね。雑談のテーマも非常にユニークだと伺いました。
あべ:私一人でネタを考えるのは大変なので、「読売KODOMO新聞」の記事を参考にしたり、ネットで「今日は何の日」と検索して出てきたトピックを皆さんに投げかけたりしています。雑談の最中に「今日は何の日か検索してみようか」と一緒にサイトを見て、「どれが気になる?」と話すこともありますし、単に「今日は肩が凝っている」「こんな夢を見た」といった日常の話をすることもあります。
以前、「スーパーサイヤ人はなぜ上半身裸でも怒られないのか」という疑問をテーマにしたことがありました。これは参加者の小学生からの疑問だったと思うのですが、不登校の子どもさんは賢くて、ユニークな視点を持っている子が多いと感じます。「アニメだからいいんじゃないか」「いや、わいせつ罪で捕まるのでは」といった面白い答えを返してくれる子もいて、私自身も楽しんでいます。
「この場所があるから起きられた」 運営を通じて感じる生活リズムへの手応え
--親子で始めたラジオ体操を、オンラインの活動へと広げた経緯を教えてください。
あべ:親子でラジオ体操を続ける中で「これは良いな」という実感があったので、色々な方と話すうちに、他の人にも伝えてあげたらいいのではないかと考えました。自分の運動のついでにオンラインで繋いでみようという、生活の延長線上の非常に気軽なスタートでした。
--実際に運営してみて、手応えを感じる場面はありますか。
あべ:朝8時15分という、ちょうど学校で着席していなければならない時間に設定しているのですが、保護者の方から「そのために頑張って起きた」と言っていただけることがあります。布団をかぶったまま、寝癖がついた状態で「おはよう」と言ってくれる子もいました。もしこの場所がなければまだ寝ていたかもしれない、という声を聞くと、誰かの生活リズムを整える役に少しは立てているのかなとやりがいを感じます。
必要な人に居場所を届けるために。宣伝の難しさと継続への想い
--活動の輪はどのように広がっていったのでしょうか。
あべ:最初は身近な知り合いに声をかけるところから始まりました。ただ、状況は常に変化していくので、ずっと同じメンバーが繋がっているわけではありません。より必要としている方に届けばと思い、不登校支援サイトに掲載したり、地域の教育センターや相談所にチラシを置かせてもらったりして、少しずつ知ってもらえるようになりました。
SNSでの発信も行っていますが、継続するのがなかなか難しくて、以前の投稿がそのままになっていることもありますね(笑)。
--現在の運営状況についての課題はありますか。
あべ:現在の登録は15名ほど。最近はお子さんの参加が少なくなっていて、現在はわが子ともう一人のお子さま、そしてちょくちょく参加してくださる保護者さんの参加が数名いらっしゃるという状況です。もっと真面目に宣伝しなきゃいけないなと思っています。大人数ではありませんが、私が辞めてしまえば消えてしまう場所なので、ひとまずやれるだけやってみようという気持ちで取り組んでいます。
頑張りすぎている保護者の方へ。「本名・顔出し不要」でいつでもお待ちしています
--今後の展望や、この記事を読んでいる保護者の方へのメッセージをお願いします。
あべ:決まった時間に何かをすることは、自分自身の体調や気持ちを整えることにも繋がっています。私自身、毎日同じ動きをすることで自分の調子の良し悪しに気づけるようになりました。今後はオンラインの利点を活かして、もっと遠くの地域の方とも繋がれたら嬉しいなと思っています。
ただ、私は基本的には「めんどくさがり屋」ですし、この活動はボランティアですので、自分の生活を圧迫しない範囲で続けていきたいと考えています。不登校の子どもさんを持つ親御さんは、子どものことを想うあまり頑張りすぎてしまいがちですよね。一生懸命情報を集めて「あそこに行こう」と準備をしても、子どもが「行かない」となってしんどくなる。そんな経験は誰もがあると思います。だからこそ、私自身も無理をせず、皆さんにも「頑張りすぎないで」と伝えたいです。
「スイッチオン」は本名もいりませんし、顔出しも不要です。「おはよう」も言わなくて大丈夫、ただ参加してくださるだけで私は嬉しいです。また、雑談タイムでは自分が作ったものや好きなことの話をしてもらえると嬉しいです。子どもたちに届くといいなと思います。何かを見せてくれたら、私が興味をもって話題を深堀します。「自分だけではないんだ」を感じてもらえる場所でありたいと思っています。いつでも、お待ちしています。
インタビュー後記:朝のモヤモヤを、軽やかな「おはよう」に
不登校の親御さんにとって、登校風景が賑やかな「朝」は最も心がざわつく時間かもしれません。そんな重い空気をパチッと切り替えてくれるのが、あべちえさんが主宰するオンラインの居場所「スイッチオン」です。
インタビューで印象的だったのは、あべさんの「頑張りすぎない」という温かな姿勢。ラジオ体操と雑談を行うこの会は、顔出し・マイクオフ・本名不要と、参加のハードルが驚くほど低く設定されています。
「布団の中から聴くだけ」「『おはよう』が言えなくてもいい」。そんな飾らない「ゆるさ」があるからこそ、孤独を感じる朝にそっと寄り添ってくれる安心感が生まれています。
「生活リズムを整えたいけれど、気合を入れるのはしんどい……」そんなときこそおすすめの「スイッチオン」。ユニークな雑談とラジオ体操で、ぜひ、一度「スイッチ」を押してみませんか?