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親の会

ホープ&ライフ

基本情報

代表者 中村昌代
設立 2016年9月
開催場所 かけはし都筑(横浜市都筑区荏田東4-10-3 )
開催日時 毎月第2土曜日13:30~15:30、不定期平日
参加費用 200円
TEL
E-mail mail@hopeandlife.org

運営者情報

運営者イメージ
ホープ&ライフは、横浜市都筑区を中心に2016年9月から、不登校の子どもを持つ親の会として活動を始めました。
2026年現在は、学齢期の不登校の子どもを持つ方々はもちろん、18才以上のひきこもりや生きづらさを抱えている子どもを持つ方々も集まることができる親の会として活動を続けています。同じ会場に集まり、グループに分かれて近況や悩みを話し合っています。
子どもが不登校やひきこもりになると、親も想像を超える不安に襲われるのではないでしょうか。
ホープ&ライフは、同じような経験をしている方と、悩みや思いを語り合う横のつながりの場です。話すだけでも、聞くだけでも構いません。初めてのかたも、どうぞお気軽にご参加ください。

運営者からのメッセージ

ホープ&ライフでは、同じような経験をした保護者同士が、悩みや経験を安心して話せる場を大切にしています。
それぞれの家庭の経験に触れることで、ご自身やお子さんに合った考え方や関わり方を見つけるきっかけになればと思っています。
親の会に参加するタイミングは人それぞれですので、どうぞご自身のペースを大切にしてください。
「誰かと話してみたいな」「ほかの家庭の話を聞いてみたいな」と思ったときに、来ていただけたら嬉しいです。

インタビュー

横浜市都筑区を中心に活動する「ホープ&ライフ」は、不登校やひきこもり、生きづらさを抱える子どもの保護者が、悩みや経験を分かち合う親の会です。
代表の中村さんも、かつてお子さんの不登校を経験した一人。当時は親の会やフリースクールの存在を知らず、「ほかの家庭はどうしているのだろう」と感じながら過ごしていたといいます。
その後、フリースクールでのボランティア活動などを経験し、「親の会なら自分にもできるかもしれない」と始めたホープ&ライフは、2026年で活動10周年を迎えました。
今回は中村さんに、親の会を始めたきっかけや、保護者同士で話すときに大切にしていること、10年間活動を続けてきた中で感じている変化について伺いました。
中村昌代
横浜市都筑区を中心に活動する親の会「ホープ&ライフ」の代表。
中村昌代
自身の子どもの不登校をきっかけに、フリースクールでのボランティア活動を経験し、同じ悩みを持つ保護者がつながれる場として会を設立。
2026年に活動10周年を迎え、保護者同士の経験の共有や学びの場づくり、地域の親の会との連携に取り組んでいる。

子どもの不登校をきっかけに知った「親の会」

――まず、中村さんがホープ&ライフを始めるまでのことを教えてください。

中村: 20年ほど前に、私の子どもが不登校になりました。

当時は、不登校の子どもを持つ親が集まる会や、フリースクールの存在をほとんど知りませんでした。家庭でできることをしながら過ごしていましたが、「ほかの家庭はどうしているのだろう」と、ずっと思っていました。

自分の子どもが不登校になったことで、周りにも学校へ行っていない子どもがいることに気づくようになりました。それまでは気づかなかったことが、急に目に入るようになったんです。

――そこから、どのように親の会につながったのでしょうか。

中村: あるとき、図書館で不登校やひきこもりに関する本の特集を目にしました。その中の本を読んで、初めてフリースクールという場所があることを知りました。

その後、都内のフリースクールで週に一度、ボランティアをするようになりました。そこで不登校について学ぶ中で、全国には「親の会」というものがあることも知りました。

自宅の近くにも、不登校の子どもや家族はたくさんいます。

「自分にも何かできないかな」と考えたとき、フリースクールを始めるのは難しくても、「親の会だったら、私にもできるかもしれない」と思ったんです。

そこから始めたのが、ホープ&ライフです。

同じ経験をした保護者だから話せること

――ホープ&ライフでは、どのように会を進めていますか。

中村: 参加者の年代や状況に合わせて、いくつかのグループに分かれて話しています。

小中学生、高校生年代、18歳以上など、できるだけ近い状況の保護者同士で話せるようにしています。

会では、一人ひとりが自分や子どもの状況を話します。

誰かが悩みを話したときも、「こうしたほうがいい」と答えを示すというより、それぞれの家庭で経験したことを伝え合うことを大切にしています。

――アドバイスをするのではなく、経験を共有するのですね。

中村: そうですね。

それぞれの家庭で状況は違いますから、ある家庭でうまくいったことが、そのまま別の家庭にも当てはまるとは限りません。

でも、「うちではこうだった」「こんな考え方もあった」という話を聞くことで、「うちとは少し違うけれど、そういう考え方もあるんだ」と気づくことがあります。

私たちが答えを教えるのではなく、いろいろな人の経験を聞きながら、参加した方自身が何かを感じたり、考えたりできる場になればと思っています。

不登校を経験していない友人には話しにくいことでも、同じような経験をした保護者同士だからこそ話せることもあります。

10年間続けるために大切にしてきたこと

――ホープ&ライフは2026年で活動10周年を迎えました。長く続けるために大切にしてきたことはありますか。

中村: 最初は私一人で活動していました。

でも、一人ですべてを考えて続けていくのは、やっぱり大変でした。

そこで、会の運営や、これからどんなことをしていくかを一緒に考えてくれる人を募ったところ、何人かの方が手を挙げてくれました。

今も、その方たちと一緒に活動しています。

複数人で考えられるようになったことは、とても大きかったと思います。

――スタッフの皆さんが無理なく関われることも大切にしているそうですね。

中村: スタッフは全員ボランティアです。

ですから、「毎回必ず来てください」という形にはしていません。来られるときに来て、必要なときに手伝ってもらうようにしています。

子どもの年齢や家庭の状況によって、その時々でできることも変わります。

「できる人が、できるときに関わる」。

無理をしないことも、長く活動を続けるためには大切だと思っています。

また、スタッフの子どもたちも成長しています。今の小中学生を取り巻く環境と、私たちが経験した頃とでは違うこともあります。

だからこそ、さまざまな年代の保護者が関わってくれることも大切だと感じています。

親の会につながるまでにも時間が必要

――ホープ&ライフには、どのようなタイミングで参加する方が多いのでしょうか。

中村: 今は、インターネットで検索して見つけてくださる方が多いです。

ただ、不登校になってすぐの頃は、親御さん自身が不安でいっぱいで、親の会を探したり、実際に出かけたりする力が残っていないことも多いようです。

少し時間が経ってから、「ほかの家庭はどうしているのだろう」「親の会があるなら行ってみようかな」と思う方が多いのではないかと思います。

でも、「行ってみようかな」と思ってから実際に参加するまでにも、力が必要だとよく聞きます。

――参加するタイミングは、人それぞれなのですね。

中村: そうですね。

早い時期に来る方もいれば、しばらく時間が経ってから来る方もいます。

いつ来なければならない、ということはありません。

「誰かと話してみたいな」「行ってみようかな」と思ったときに来てもらえたらと思っています。

学びの場から、地域や行政とのつながりへ

――ホープ&ライフでは、保護者同士で話す会だけでなく、専門家を招いた学びの場もつくっていますね。

中村: これまで、フリースクールの方や医師など、専門的な立場の方をお呼びして学ぶ機会をつくってきました。

私たちは、同じ経験をした保護者ではありますが、専門家ではありません。

専門的な立場の方のお話を聞くことで、その後の会でも「この前のお話では、こういう考え方がありましたよね」と共通の学びとして話せるようになります。

参加された方からも「聞けてよかった」と言っていただくことが多いので、これからも続けていきたいと思っています。

――活動は、ほかの親の会や行政とのつながりにも広がっています。

中村: 会を続けていると、毎年、新しい方が同じような悩みを抱えて来られます。

「子どもが学校へ行けなくなって、どうしたらよいか分からない」「親自身も不安でいっぱい」という話を、毎年聞くんです。

そうした様子を長く見ているうちに、一つの親の会で話を聞くだけではなく、もう少し広く声を届ける必要があるのではないかと思うようになりました。

その後、横浜市教育委員会とのつながりが生まれたり、横浜市内の親の会同士でつながるようになったりしました。

現在は、市内の親の会がつながる「はま親ねっと 」にも関わっています。

――親の会同士がつながることには、どのような意味があると思いますか。

中村: 不登校の子どもの中には、家庭で過ごしている子もたくさんいます。

そうした子どもや家族の状況は、外からはなかなか見えません。

だからこそ、親の会がつながり、家庭で過ごしている子どもや家族の声を伝えていくことにも意味があるのではないかと思っています。

一つの会だけでは届きにくい声も、いくつかの親の会がつながることで、伝えやすくなることがあります。

ホープ&ライフを始めたときには、そこまで活動が広がるとは考えていませんでした。

本当に、活動を続けているうちに自然につながっていった、という感じです。

10年間で変わったこと、変わらないこと

――10年間活動する中で、不登校を取り巻く環境にはどのような変化を感じていますか。

中村: 10年前と比べると、不登校への考え方はかなり変わってきたと思います。

以前のように、学校へ戻すことだけを目標にするのではなく、学校以外にもさまざまな選択肢があることが知られるようになりました。

また、最近では、子どもだけでなく、保護者への支援も大切だと考えてもらえるようになってきたと感じています。

――一方で、変わっていないと感じることもありますか。

中村: 不登校になったばかりの子どもや保護者が抱える不安や苦しさは、今も変わらないと思います。

制度や支援の形が変わっても、突然、子どもが学校へ行けなくなったときの戸惑いや不安はあります。

私の子どもはもう大人になりました。

それでも親の会を続けているのは、不登校を取り巻く環境が、これからさらにどう変わっていくのかを見ていきたいという思いもあります。

そして、「ほかの家庭はどうしているのだろう」と思ったときに、同じような経験をした人とつながれる場所があることは、これからも大切なのではないかと思っています。

インタビュー後記

一人で始めたホープ&ライフは、活動を続ける中で仲間が増え、現在ではほかの親の会や行政とのつながりも生まれています。

一方、中村さんのお話から繰り返し伝わってきたのは、「同じような経験をした保護者同士だからこそ話せることがある」ということでした。

不登校になってすぐに親の会へ足を運べる人もいれば、少し時間が経ってから「ほかの家庭はどうしているのだろう」と思い、初めて参加する人もいます。参加するタイミングは人それぞれです。

ホープ&ライフは、保護者が「誰かと話してみたい」と思ったときにつながることのできる場所の一つです。

活動や講演会について気になる方は、ホープ&ライフの公式サイトもぜひご覧ください。

執筆者
あした研究室編集部 (あしたけんきゅうしつへんしゅうぶ)
あした研究室編集部は、(株)すららネットの子どもの発達支援室に所属するスタッフと、学び・発達支援に関心を持つ編集チームによって運営されています。教育・発達支援・子育て・学習法などのテーマについて、現場視点と実証的な知見を大切にしながら、企画・取材・執筆・編集・校正・発信まで一貫して取り組んでいます。私たちの使命は、保護者や教育関係者、子ども自身が次の一歩を見つけられるような 信頼できる知見とアイデアを届けること。読者の皆さまには、根拠ある情報と温かい視点を通じて、学びと成長を支えるパートナーでありたいと考えています。
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