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親子で育む「スペシャルタイム」:褒める練習と絆づくりの15分間

思春期前のお子さんをお持ちの方にぜひ取り組んでいただきたいワークが「スペシャルタイム」です。

これは単に「子どもと遊ぶ時間」ではありません。親にとっては「褒めるスキルの特訓」であり、子どもにとっては「100%認められる安心感を得る」ための、非常に濃密な時間です。

スペシャルタイムとは?

親子の特別な時間のルール。1日15〜20分、1対1で子供の好きな遊びをする「褒めのトレーニング」の解説図。
【基本のルール】1日15分から始める、子供のための「特別な時間」の作り方。 親の「褒める練習」が最大の目的。週に数回、余裕がある時に設定しましょう。

親が子どもを適切に褒めるための練習として、1対1で向き合う『特別な時間』の目的と基本ルールをまとめたイラスト

最大の目的は「親の練習」

この時間は、子どものための時間であると同時に、「お父さん・お母さんが褒める練習をする時間」だと考えてください。子どもの好ましい行動を観察し、褒めるチャンスを見つけて実践する、いわば「褒めのトレーニング」です。

基本のルール

  • 時間: 15分〜20分(大人が集中して褒め続けられる限界がこの時間です)。
  • 頻度: 事前に「週に◯回、何時から」と目標を決めて子どもに伝えます。
  • 環境: 親の心と時間に余裕がある時(夕食後や寝る前、お風呂の時間など)を選びます。

遊びの選び方と「主導権」

スペシャルタイムにおすすめの遊び(ボードゲーム、トランプ、お絵描き)と、避けるべき遊び(ゲーム、動画、料理)の比較。
スペシャルタイムの主役は子ども!指示を出さずに楽しめるボードゲームやお絵描きがおすすめです。 相互のやり取りが減るデジタル類や、注意が必要な「料理」などはこの時間は避けましょう。

スペシャルタイムの主役は子どもです。遊びの主導権はすべて子どもに預けます。

おすすめの遊び

  • ボードゲーム、トランプ、ブロック、お絵描きなど、双方向にやり取りができるもの
  • もし子どもが何をしていいか迷いそうなら、親が「これなら指示を出さずに済みそう」と思う候補を3つほど用意し、その中から選ばせてあげましょう。

避けるべき遊び

  • デジタル類(ゲーム機、YouTubeなど): 相互のやり取りが減るため。
  • 指示が必要なもの(料理など): 「包丁に気をつけて」「火が強いよ」など、どうしても指示や注意が出てしまうため。

やってはいけない「4つの禁止事項」

スペシャルタイム中の禁止事項(アドバイス、命令、否定、質問)と、子供がズルをした時の肯定的な対応方法。
15分間は「教える・指示・批判・質問」を封印。ありのままの子供を受け入れる練習です。もしズルをしても批判せず「そんな遊び方もあるんだね」と肯定的に捉えるのがコツ。

この15分間だけは、以下の4つを封印してください。

  1. 教える: 「こうやるんだよ」というアドバイス。
  2. 指示をする: 「次はこれ片付けて」などの命令。
  3. 批判をする: 「それはダメだよ」「ズルしちゃいけないよ」などの否定。
  4. 質問をする: 「これ何色?」「どうしてこうしたの?」

質問は一見良さそうですが、子どもにとっては「理解力を試されている」「テストされている」と感じるプレッシャーになることがあります。

ズルをした時は?

ボードゲームなどで子どもがズルをしても、「それはズルだよ!」と批判せず、「お、そういう遊び方もあるんだね」と、その場はすべて肯定するのがポイントです。

スペシャルタイム中の関わり方

増やしたい行動は即座に褒め、減らしたい行動は見て見ぬふり(スルー)をするペアレント・トレーニングの概念図。
望ましい行動には「即座に褒める」、困った行動には「スルー」を徹底し、子供の行動を変えていきます。「見て見ぬふり」が効果的。ただし、危険な行為の時はすぐに中断させてください。

増やしたい行動を「褒める」

子どもの様子をじっくり観察し、良い行動(集中している、工夫している、楽しそうにしている等)を見つけたら、即座に褒めましょう。

減らしたい行動は「見て見ぬふり(スルー)」

ちょっとしたわがままや、望ましくない行動は基本的には無視します。

  • 例外: 暴言を吐く、物をぶつけるなどの危険な行為があった場合は、一度忠告し、それでも続くようならその日のスペシャルタイムは中断します。

よくある状況への切り返し

スペシャルタイム終了時の「楽しい思い出」にする伝え方と、兄弟には「今は二人だけ」と伝えるルールの解説。
「もっとやりたい」で終わるのがコツ。楽しい思い出として締めくくることで次回への意欲に繋がります。兄弟がいる場合は「今は二人だけの時間」とルールを明確にし、順番に時間を作りましょう。

「もっとやりたい!」と言われたら

「今日のスペシャルタイムはここまで。一緒に遊べて楽しかったよ!このまま遊びたかったら、ここからは『普通の遊びの時間』として遊ぼうね」と、特別時間は終了したことを明確に伝えます。

「兄弟も一緒に」と言われたら

理想は1対1です。「妹のことも考えてくれてありがとう。でも今は、〇〇ちゃんとのスペシャルタイムなんだ。もし3人で遊びたいなら、今はスペシャルタイムをおしまいにして、3人の遊びの時間にしようか」と提案しましょう。

まとめ

スペシャルタイムを継続することで、親は「褒め」の感度が研ぎ澄まされ、子どもは「ありのままの自分を認められた」という満足感から、普段の生活でも協力的な態度をみせてくれるようになります。

まずは1日15分から、お互いが笑顔になれる「褒めの特訓」を始めてみませんか?

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