思春期のための「クオリティタイム」|反抗期を乗り越え、信頼を再構築する
子どもが思春期に入ると、親が口を開けば「勉強しなさい」「片付けなさい」といった指示や批判になりがちです。子ども側も「どうせまた小言を言われる」と身構え、関係がギクシャクしてしまうことも少なくありません。
そんなネガティブなサイクルを断ち切り、親子関係をポジティブに修復するのが「クオリティタイム」です。
クオリティタイムとは?

思春期特有の難しさに配慮した、親子関係構築のための時間です。小学生までの「スペシャルタイム」よりも少しルールが緩やかで、日常生活に取り入れやすいのが特徴です。
最大の目的は「信頼関係の修復」
親にとっては「子どもの良いところを見つけて知らせる練習」であり、子どもにとっては「親は自分の味方だ」という安心感を再確認するための時間です。褒める回数が増えることで信頼が貯まり、結果として親の指示が届きやすくなります。
基本の進め方
- 時間: 5分〜15分程度(短時間からでOK)。
- タイミング: 事前に宣言する必要はありません。親の心に余裕がある時に「今から始めよう」と心の中で決めて開始します。
- 頻度: 週に3〜4回が理想的です。回数を重ねるほど、子どもの行動改善が早く見られるようになります。
クオリティタイムの具体的な過ごし方

思春期の子どもは直接的な「褒め」を嫌がることもあるため、関わり方に工夫が必要です。
■「興味・関心」を示す
「すごいね」と評価するのではなく、子どもが今熱中していることに寄り添います。
- 例: ゲームをしている横で「どんなゲームしてるの?」「今の動き、難しそうだね」と興味を持って眺める。
■スキンシップを活用する
マッサージなどのスキンシップは、愛情ホルモンを促し、心の距離を縮めるのに非常に有効です。
- 例: 「マッサージして」と頼まれたら、それをクオリティタイムにする。「こうやってあなたと過ごせる時間が嬉しいよ」と素直な気持ちを伝えます。
■「ながら」の時間を利用する
忙しくて時間が取れない場合は、車の送り迎えの時間などを活用しましょう。密室で横並びになる車内は、面と向かって話すのが照れくさい思春期にとって、意外と本音を話しやすい環境です。
やってはいけない「禁止事項」

この時間だけは、親の「教育者」としての顔を横に置いておきましょう。
- 質問攻めにしない: 「学校どうだった?」「テスト返ってきた?」などの質問は避けます。
- 指示・教示をしない: アドバイスや命令は厳禁です。
- 批判をしない: どんな姿を見ても、この時間は否定的なことは言いません。
もし「当たり前じゃん!」と反発されたら?
せっかく褒めたのに、子どもが「そんなの当たり前でしょ」と不機嫌になったり、疑ってきたりすることがあります。そんな時は以下の可能性を考えてみてください。
■内発的動機づけ(自分でやりたくてやっていること)を褒めた:
本人が「口がスッキリするから歯を磨く」と思っているのに「磨いて偉いね」と言うと、「子ども扱いされた」と感じてしまうことがあります。
■裏があると思われている:
「急に褒めるなんて、何か頼み事があるんじゃないか?」と警戒しているケースです。
【重要】負のサイクルに戻らないために
反発されても、「せっかく褒めたのに!」と感情的にならないことが最も大切です。ここで怒ってしまうと、「やっぱりいつものイライラしてるお母さんだ」と元通りになってしまいます。
反発は一時的なものと考え、根気強く「よいところを見つけ続ける」姿勢を見せることが、信頼回復への近道です。
まとめ
クオリティタイムは、特別な準備はいりません。
質問・指示・批判を封印する、子どもの世界に興味を持つ、週に数回、5分から続けるという積み重ねが、思春期の難しい時期を乗り越える強い絆を作ります。
親が感情的にならずによいところを見つける習慣を積み重ねることで、子どもとの絆が深まり家庭がより温かな場所になりますので、ぜひ一緒にクオリティタイムを実践してみませんか。
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