放課後等デイサービスは、6歳から18歳の障がいがある子どもを対象とした学童のような福祉施設です。子どもの居場所になりサポートできる児童福祉の…
障がいがある子どもが、生活力を向上させるために学校が終わった後の放課後や休日などに通える放課後等デイサービス。放課後等デイサービスでは、子どもへの支援・保護者のサポート・学校や自宅への送迎などが主な業務です。
「障がいがある子どものための施設で働きたい」「持っている資格を活かした仕事をしたい」と考えている方におすすめできる職場と言えるでしょう。
本記事では、放課後等デイサービスで優遇される資格や具体的な仕事内容について詳しく解説します。職員に必要なスキルも紹介するので、放課後等デイサービスで働きたい方はぜひ参考にしてください。
この記事を読む方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
- 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
- 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」
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もくじ
放課後等デイサービスとは
放課後等デイサービスは、障がいのある就学児童が放課後や休日などに通う福祉サービスの施設で、生活力を向上させるためのプログラムを提供しています。
生活力の向上だけでなく、学校や周りの子どもに馴染めない児童の居場所作りや家族のサポートをすることも役割の一つです。
利用対象者は基本的に小学1年生から高校3年生までですが、必要性が認められれば例外として20歳まで通うこともできます。
放課後等デイサービスの主な仕事内容
「放課後等デイサービスでは具体的にどんな仕事をするの?」という疑問を抱えている方も少なくないのではないでしょうか。ここでは、放課後等デイサービスの主な仕事内容についてお伝えします。
【放課後等デイサービスの主な4つの仕事内容】
- 個別支援計画を基にした子どもへの支援
- 学校・自宅への送迎
- 保護者のサポート
- 書類作成などの事務作業
障がいがある子どもやその家族のためにどういったサービスを提供しているのか、まずはその内容について深く理解しておきましょう。
個別支援計画を基にした子どもへの支援
放課後等デイサービスに通う子どもは、それぞれ異なる特性を持っており悩みも多種多様です。一人一人に適したサポートをするために、放課後等デイサービスでは個別計画を基にした支援を行います。
日常生活を送るうえで必要となる学習や、他者とのコミュニケーションスキルなどを身につけるための支援を行いますが、その方法は運動・音楽・創作活動などさまざまです。
さらに、社会経験を豊かにするために地域で行われている行事への参加や社会科見学の実施などもあります。
学校・自宅への送迎
施設によっては送迎サービスを導入していることもあります。送迎サービスを行っている場合、支援を実施している職員がその役割も担うのが一般的です。
平日は学校・休日は自宅へ迎えに行き、施設で過ごした後に自宅へ送ります。送迎は子どもへの安全の配慮はもちろん、決まった時間を守る必要があるため、大切な仕事の1つとして認識しておくようにしてください。
保護者のサポート
放課後等デイサービスでは、子ども本人だけではなくその保護者に対するサポートも大切な仕事です。
施設での様子を説明するのはもちろん、保護者が不安や心配を抱えている場合は、相談に乗ってアドバイスをしたり悩みを聞いて適切な対応策などを導き出したりします。
保護者の不安を少しでも軽くするために気持ちに寄り添うのも欠かせない重要な仕事です。
書類作成などの事務作業
紹介した3つ以外に書類作成などの事務作業もあります。ケアの記録・支援計画の作成・請求事務・相談支援など、仕事内容はさまざまです。
また、施設によっては保護者からの相談内容をしっかりと記録し、それをスタッフ全員が共有できるように独自でまとめた資料を作成するケースも少なくありません。
どれも放課後等デイサービスの運営にとって重要な書類となるため、正しく作成して運営に支障がでないようにします。
放課後等デイサービスの職員に必要なスキル
放課後等デイサービスは障がいのある子どものための施設です。一人一人の特性や発達状況に合わせた支援を行うため、職員として働くために欠かせない大切なスキルがあります。
【放課後等デイサービスの職員に必要なスキル】
- コミュニケーションスキル
- 子どもの発達や障がいの特性に関する知識
- 他者と連携する力
3つのポイントについてそれぞれ詳しく紹介します。
コミュニケーションスキル
放課後等デイサービスの職員として、まずはコミュニケーションスキルが何より大切です。通っている子ども1人1人に適した支援を行えるようにするためにも、気持ちに寄り添いながらコミュニケーションを取るスキルが求められます。
保護者や子ども本人との信頼関係をしっかりと築き上げることによって、障がいの程度や特性についてだけではなく、育児をする上で困っていることや悩んでいることなどを聞き出すことにも繋がります。
施設で過ごす時間が子どもにとって楽しくなるようにするためにも、放課後等デイサービスで働く職員のコミュニケーション能力は必要不可欠です。
子どもの発達や障がいの特性に関する知識
放課後等デイサービスに通っている子どもは、障がいがあったりグレーゾーンだったりします。そのため、子どもの発達や障がいの特性に関する知識はしっかりと学ばなければいけません。
通っている子どもたちは一人一人障がいが異なり、その程度も特性も違うため、シーンに合わせて臨機応変な対応が求められます。子どもは生活環境や性格もそれぞれ異なるため、発達や障がいの特性に関する基本的な知識はしっかりと学んでおきましょう。
他者と連携する力
放課後等デイサービスでは、保護者や関係機関との連携がとても大切です。先ほどもお伝えしたように、保護者との情報交換で悩みを聞いたり、さまざまな社会的経験を積むために地域や企業に協力してもらうケースもあります。
関連機関とうまく連携することができれば、保護者への情報発信にも繋げることが可能となるため、子どもだけでなく家族全体をサポートできます。最初から全てをうまく行うことは難しいため、仕事をすすめながら他社との連携を意識してみてください。
放課後等デイサービスで優遇される資格
放課後等デイサービスには人員配置の基準があり、下記の表のようになっています。
管理者 | 1名以上 |
児童発達支援管理責任者 | 常勤・専任で1名以上 |
児童指導員・保育士 |
|
放課後等デイサービスは無資格でも働けますが、資格がない場合は上記の表の人員配置にはカウントされません。そのため、優遇される資格があります。
ここでは、放課後等デイサービスで優遇される6つの資格について紹介します。
【放課後等デイサービスで優遇される6つの資格】
- 児童発達支援管理責任者
- 児童指導員
- 保育士
- 小・中・高の教員免許
- 幼稚園教諭
- 普通運転免許
児童発達支援管理責任者
施設の全体的な管理を管理者と共に行いながら、子どもに対する療育を主導するのが児童発達支援管理責任者の役割です。「児発管」とも呼ばれています。
児童発達支援管理責任者の資格を取得するためには、下記のいずれかに当てはまった上で、老人福祉施設や医療機関以外の障がい者福祉の分野において3年以上の実務経験が必要です。
【児童発達支援管理責任者の必要な実務経験】
- 相談支援業務5年以上
- 直接支援業務10年以上
- 社会福祉主事や児童指導員、保育士などの該当資格を保有しており、さらに直接支援業務5年以上
- 社会福祉主事や児童指導員、保育士などの該当資格を保有して5年以上従事しており、支援業務3年以上
実務経験を満たしたあとは、都道府県で実施している研修を修了しなければいけません。また、都道府県ごとに独自の基準を設けているケースもあるため、事前にしっかりとチェックしておくようにしてください。
児童指導員
児童指導員は、児童福祉施設において日常生活を向上させるための指導や個別の支援などを行います。
そもそも「児童指導員」という名称の資格はありません。児童指導員と名乗れるようになるためには、下記の要件のいずれかを満たす必要があります。
【児童指導員になるための要件】
- 4年生大学で指定科目の修了
- 厚労省が指定する養成施設を卒業する
- 高校卒業後に2年以上児童福祉事業に従事
- 社会保育士などの資格を保有している
さらに、児童指導員は児発管や他の職員と連携しながら仕事をすすめていくため、協調性や積極性なども必要なスキルになります。
保育士
上記で紹介した放課後等デイサービスの人員配置から分かるように、管理者と児童発達支援管理者以外のスタッフはほとんどが児童指導員と保育士です。そのため、保育士資格も放課後等デイサービスでは重宝されます。
保育士は保育に携わるための国家資格となり、厚生労働大臣が指定する学校や施設で必要科目を修了後に卒業し、試験に合格することで取得となります。
小・中・高の教員免許
小学校・中学校・高等学校のそれぞれの教員免許を保守している方は、児童指導員任用の資格要件を満たしていると判断されます。そのため、保育士と同様に重宝されやすいです。
教員免許を保有しているものの休眠資格となっている場合、実務要件なしで児童指導員として放課後等デイサービスで働くことが可能となっています。
幼稚園教諭
上記でお伝えした教員免許同様に、幼稚園教諭を保有している場合も児童指導員任用資格が満たされていると判断されます。幼稚園教諭は、文部科学省が認定している短大や大学にて所定単位を履修することで取得が可能です。
過去に幼稚園で働いており、ライフステージとともに休眠資格となっている方も多くいるため、そういった場合は放課後等デイサービスで資格を活かすことができます。
普通運転免許
放課後等デイサービスでは、施設によって送迎サービスを導入しています。そのため、普通運転免許を保有していることで優遇されるケースは少なくありません。
放課後等デイサービスで送迎ドライバーとなる場合、安全運転や時間厳守などの高い技術力はもちろん、子どもと積極的にコミュニケーションをとって信頼関係を築くことも大切なスキルとなります。
放課後等デイサービスの資格に関するよくある質問
放課後等デイサービスの資格については、さまざまな疑問や悩みを抱えている方が多くいるのではないでしょうか。そこで、放課後等デイサービスの資格に関する質問の中からよくある3つの内容について回答します。
【放課後等デイサービスの資格に関する3つのよくある質問】
- 放課後等デイサービスは資格なしでも働ける?
- 児童指導員任用資格は今後なくなる?
- 放課後等デイサービスの開業・立ち上げに資格は必要?
放課後等デイサービスは資格なしでも働ける?
放課後等デイサービスは資格がなくても働けます。実際の求人をチェックしてみると、未経験や無資格でもOKと記載されている施設は少なくありません。
しかし、この場合は非正規職員としての雇用がほとんどとなり、「児童指導員」と名乗ることはできません。正規雇用を希望する場合は、まずは非正規雇用でスタートして、経験を積みながら資格を取得するケースが多くあります。
未経験・無資格で働くのであれば、先輩スタッフからのサポートや研修制度など、学べる環境が整っているかどうかを事前にしっかりとチェックしておきましょう。
児童指導員任用資格は今後なくなる?
現在、児童指導員任用資格がなくなるという情報はありません。児童指導員は、放課後等デイサービスの人員配置基準でカウントされる人材となるため、今までもこれからも変わらず重宝されます。
未経験でスタッフとして働く場合は、まず初めに児童指導員を目指しましょう。本記事でお伝えしているように「児童指導員の資格」はなく、定められた要件をクリアすることで名乗れるため、働きながらレベルを上げていきましょう。
放課後等デイサービスの開業・立ち上げに資格は必要?
新しい放課後等デイサービスの施設を開業・立ち上げする場合、定められた人員基準を満たしていればオーナー自身に資格は必要ありません。それぞれの役職を適切に配置できれば無資格でも開業できます。
もちろん、施設全体を管理する立場としてある程度の知識などはあって損はありませんが、必ず保有しておくべき資格などは定められていません。
まとめ:放課後等デイサービスでは優遇される資格がある!働きながら資格取得を目指して支援のプロになろう!
放課後等デイサービスは人員配置基準が定められており、そこにカウントされる人材は基本的に資格が必須です。未経験や無資格でも働くことが可能ですが、やはり資格を保有していれば優遇される場面も多く、自分の自信にも繋がります。
また、保護者の視点で考えると、資格があるスタッフの方が安心できるという点は否定できません。働きながら目指せる資格もあるので、少しずつ現場で経験を積みながら知識を蓄えて支援のプロを目指してみましょう。
優遇される資格や必要なスキルについては、ぜひ本記事で紹介している内容を参考にしてください。
この記事を読んだ方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
- 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
- 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」
すららネットでは上記問題を解決するためのセミナーを“期間限定”で開催中です。
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