知的障がいとは、18歳までの発達期と呼ばれる時期に知的機能の障がいが現れる状態です。障がいの程度や現れ方は個人差があり、気づかれないまま大人…
障がいのある6歳から18歳までの子どもが通える放課後等デイサービスでは、生活能力の向上や集団生活への対応力を伸ばすためにさまざまな支援を提供しています。その1つが「室内遊び」です。
本記事では、放課後等デイサービスで行っている室内遊びはどういったものなのか、その目的や注意点などについて詳しく紹介します。
放課後等デイサービスの利用を検討している保護者はもちろんのこと、放課後等デイサービスの運営を目指している方もぜひ本記事の内容を参考にして質の良い施設作りを目指してください。
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もくじ
放課後等デイサービスの室内遊びとは
放課後等デイサービスの室内遊びは、支援の一環としてほとんどの施設で積極的に取り入れられています。楽しく遊びながらボディイメージのトレーニングになるうえに、コミュニケーション能力を高めることも可能です。
多くの施設では15時前後に行われ、送迎などの時間を考慮しつつ無理のないスケジュールで遊びながら能力を向上させることができます。あえて室内遊びには誘わずにそれぞれの状況に合わせて様子を見守るなど、個別のアセスメントに応じた対応を取ることがポイントです。
放課後等デイサービスにおける室内遊びの3つの狙い
室内遊びは事業所ごとに特色がありますが、狙いとしている部分はどの施設であっても共通しています。
【放課後等デイサービスの室内遊び3つの狙い】
- 基礎体力の向上
- コミュニケーション能力の向上
- 社会性・協調性を養う
ここでは、3つの狙いについて詳しく紹介します。どういった狙いがあるのか、室内遊びのその効果について深く理解しておきましょう。
①基礎体力の向上
1つ目の狙いが基礎体力の向上です。障がいの有無に関わらず、子どもにとっての遊びは体力作りにとても重要で、遊ぶことそのものが効率の良い運動になります。
たとえば、ブロック遊びなら手の運動機能を鍛えることができます。壁にある突起を登るクライミングウォールなどは、体全体をしっかりと動かしたりバランス感覚を鍛えたりすることが可能です。
また、学校などの集団生活に苦手意識を持っている子どもの場合、思い切り体を動かすことが難しいケースが少なくないため、室内遊びによって体を動かす楽しさを伝えることもできます。
②コミュニケーション能力の向上
放課後等デイサービスの室内遊びは、1人遊びと集団遊びに分けて行うことが一般的です。集団での室内遊びの場合、ルールの理解や順番を守るということをゲームを通して学びます。
先ほどもお伝えしたように、障がいがある子どもの中には集団行動が苦手で、どうしても人の輪の中に入れないケースも少なくありません。室内遊びで他の誰かと一緒に遊ぶことで自己抑制や自己葛藤を養い、コミュニケーション能力の向上が期待できます。
③社会性・協調性を養う
コミュニケーション能力の向上と似ていますが、室内遊びでは社会性・協調性を養うことも可能です。一連のルールを守ることで社会性を学び、チームの様子を観察することによって協調性を伸ばすことに繋がります。
たとえば、チーム対抗の「リレー遊び」は、決められたルールに沿って行動して次の子にバトンタッチをするというルールです。この遊びでは、「合図を守る」「指示通りの行動をする」「次に待っている子にタッチする」という一連の動作を通じで、社会性・協調性を養うことができます。
放課後等デイサービスの室内遊びの具体例
放課後等デイサービスで行われているいる室内遊びの具体例をここで詳しくみていきましょう。
遊びの種類 | 狙い |
おもちゃ遊び (おままごと・積み木・カードゲーム・あやとり・絵合わせ・トランプ・ブロックなど) |
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工作・もの作り (指編み・ねんど遊び・お絵描き・おもちゃの手作りなど) |
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集団で行うゲーム遊び (ハンカチ落とし・かくれんぼ・椅子取りゲーム・玉入れ・風船リレーなど) |
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音楽を用いた室内遊び (リズム体操・リトミック・ミュージックパットなど) |
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こうした室内遊びは、天候に左右されることがほぼありません。計画通りに実施することが可能なため、子どもたちがストレスを感じずに行えるという点も魅力の1つです。
放課後等デイサービスの室内遊びにおける注意点
体力の向上や様々な感覚を育むことができる室内遊びは、放課後等デイサービスの重要な支援内容の1つです。しかし、ただ単純に遊べばいいというわけではありません。
ここでは、室内遊びを有意義な時間にするために意識すべき大切な5つのポイントについて紹介します。
【放課後等デイサービスの室内遊びにおける5つの注意点】
- 遊びの内容を明確に決める
- 遊びのルールを一貫させる
- 安全性を考慮する
- 子ども同士の相性を考える
- 先生の得意ジャンルを取り入れる
遊びの内容を明確に決める
室内遊びでは、その内容を明確に決めることが大切です。内容が決まっていないと以下のようなトラブルが起きる可能性があります。
【遊びの内容を明確にしないことで起きてしまうトラブル】
- 子どもたちがそれぞれ自由に好きな遊びをしてしまう
- 周囲の状況に関係なく勝手に遊んでしまう
内容を明確に決めなければ子どもたちが好き勝手に遊んでしまい、危険な行動に繋がったり周りに迷惑がかかったりします。そのため、室内遊びをする際には子どもの様子や周囲の環境を考えつつ、楽しめる内容を明確に決めるようにしてください。
遊びのルールを一貫させる
室内遊びでは、遊びのルールを一貫させることも重要です。遊び始める前に、時間がかかってもしっかりとルールを説明し、子どもたちが理解できるようにしておきましょう。
ルールが理解できていない子どもがいると、遊んでいる最中に子ども同士でもトラブルが生じてしまう可能性が高まります。ルールの説明をする際には、ホワイトボードを使用したり視覚的に分かりやすくする工夫が大切です。
安全性を考慮する
室内遊びは、外で遊ぶ時よりも動けるスペースが限られてしまうため、安全性を考慮することがとても重要です。放課後等デイサービスを利用する子どもの中には、周囲の状況を考えずに勝手な行動をする子も少なくありません。
また、遊びに夢中になりすぎて周りを全く見なくなってしまったり、遊び方が分からず癇癪を起す子もいます。自分の感情を優先してトラブルに繋がってしまうこともあるため、しっかりと安全性を考慮して実施するようにしてください。
子ども同士の相性を考える
室内遊びではグループに分かれて遊ぶこともありますが、その時には子ども同士の相性も考えなければいけません。放課後等デイサービスでは、友だち同士の関係が良くないと小さなことでトラブルが起きてしまいます。
メンバー構成を一切考えずに室内遊びをスタートさせてしまうと、トラブルや喧嘩が起きてそれを解決するために多くの時間を使うことになるので、楽しい時間を提供することができません。
また、トラブルを起こしていない子どもにとってはつまらない時間となってしまうため、本来の必要な支援を十分にできないといった問題も生じてしまいます。
先生の得意ジャンルを取り入れる
放課後等デイサービスで行う室内遊びは実にさまざまな種類があります。その中で、先生が得意とするジャンルをうまく取り入れてみてください。先生が特技を見せることで、頼れる存在として子どもに認識してもらうことができます。
その結果、職員と子どもとの間により一層強い信頼関係を結ぶことが可能です。先生によって得意な部分は異なるため、それぞれをしっかりとアピールしましょう。
また、いつも一緒にいる先生の特技を見ることで、子どもたちが自ら「自分もやってみたい」「先生みたいに上手にできるようになりたい」という気持ちを持つことにも繋がります。
放課後等デイサービスの室内遊びに関するよくある質問
最後に、放課後等デイサービスの室内遊びに関するよくある質問に回答します。室内遊びについての理解を深めるためにとても大切な内容をピックアップしたのでぜひご覧ください。
【放課後等デイサービスの室内遊びについてよくある2つの質問】
- 集団遊びにはどんなものがある?
- ルールのある遊びは避けるべき?
集団遊びにはどんなものがある?
放課後等デイサービスの集団遊びは、個別での遊びよりも様々なことを体験でき、子どもの成長をサポートするうえで大切な要素が多く含まれています。集団遊びにはどんな内容があるのかをみていきましょう。
【放課後等デイサービスの集団遊びの例】
- ダンス
- お菓子作り
- すごろくゲーム
- 創作活動
- カードゲーム
集団遊びをすることにより積極性や協調性を育むことができます。社会性やコミュニケーションを伸ばすためにも、ぜひうまく取り入れてください。
ルールのある遊びは避けるべき?
「ルールを守る」ということを教えるのも大切な支援の一部になります。そのため、ルールのある遊びを避けるべきではありません。
ただし、参加する子どもが全員しっかりとルールを理解することが大切です。本記事でもお伝えしているように、しっかりと把握できるようにホワイトボードを使用するなどの工夫をして教えましょう。
まとめ:室内遊びは放課後等デイサービスの大切な支援の一環
今回は、放課後等デイサービスの室内遊びについて解説しました。ただ楽しんで終わるのではなく、色々な体験をしながら遊べる室内遊びは、放課後等デイサービスで提供する大切な支援の一環です。
状況に応じた対応力・人とのコミュニケーション能力の向上やルールを守ることの大切さなど、色々な面で大きく成長を手助けしてくれます。
本記事でお伝えした内容を参考に、室内遊びの狙いを明確にしてぜひ取り入れてみてください。
この記事を読んだ方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
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