放課後等デイサービスでは、遊びを通して支援を行うことがあります。単独で遊ぶ1人遊びと集団遊びの2種類があり、集団遊びは放課後等デイサービスに…
放課後等デイサービスは、施設単体での活動だけではなく、地域や学校との連携が欠かせません。とくに、子どもが通っている学校とはしっかりと情報を共有しておくことが大切です。
正しく双方の情報共有ができていないと、子どもに対して適した支援が見極められないこともあります。しかし、学校とどのように連携をとるのか具体的な方法について理解できていない方は少なくありません。
そこで本記事では、放課後等デイサービスと学校の連携が必要な理由や具体的な連携方法について詳しく解説します。これから施設の開業を考えている方や学校との連携について悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
この記事を読む方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
- 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
- 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」
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もくじ
放課後等デイサービスと学校の連携はガイドラインでも求められている
厚生労働省の「放課後等デイサービスガイドライン」では、放課後等デイサービスと学校の連携が下記のように求められています。
【厚生労働省による放課後等デイサービスと学校の連携】
将来の自立や地域生活を見据えた活動を行う場合には、子どもが通う学校で行われている教育活動を踏まえ、方針や役割分担等を共有できるように学校との連携を図りながら支援を行う。
引用:厚生労働省「放課後等デイサービスガイドライン」
放課後等デイサービスの役割には、子どもの生活能力の向上や社会との交流の促進があります。そのため、学校との連携は必須であり、学校における教育活動を理解したうえで、それぞれの役割分担を明確にして正しい支援を行うことが求められています。
放課後等デイサービスと学校の連携の現状
まずは、放課後等デイサービスと学校の連携が実際にはどの程度実施されているか現状について紹介します。
文部科学省の「教育と福祉の連携について」によると、放課後等デイサービスと学校の連携については下記のような結果となりました。
通常学級と放課後等デイサービスの連携 | 十分にできていると思う:1.2% |
おおむねできていると思う:18% | |
どちらともいえない:28.8% | |
どちらかというとできていないと思う:12.1% | |
ほとんどできていないと思う:15% | |
放課後等デイサービスの利用者がいない:25.5% | |
特別支援学級と放課後等デイサービスの連携 | 十分にできていると思う:3.7% |
おおむねできていると思う:36.7% | |
どちらともいえない:31.1% | |
どちらかというとできていないと思う:13.6% | |
ほとんどできていないと思う:14.9% |
引用:文部科学省「教育と福祉の連携について」
上記の結果からわかるとおり、通常学級・特別支援学級ともに「連携ができている」と回答している割合は半数にもおよびません。「十分にできている」という回答は、どちらの場合でも5%に届かないほど低い数字です。
この現状は国としても問題視されており、今後はさらに強化することが求められ、双方の連携における改善が期待されています。
放課後等デイサービスと学校の連携方法
放課後等デイサービスと学校の連携は、子どもへ適した支援を提供するために必ず行うべき大切なポイントになります。連携方法については、厚生労働省の「放課後等デイサービスガイドライン」にも記されているため、ここでそれぞれを詳しくみていきましょう。
【放課後等デイサービスと学校の連携方法】
- 設置者・管理者向け
- 児童発達支援管理責任者向け
設置者・管理者向け
放課後等デイサービスと学校の連携について、設置者・管理者に向けては以下のような方法が記されています。
【放課後等デイサービスと学校の連携方法:設置者・管理者向け】
- 学校との役割分担を明確にし、積極的に連携を図る
- 行事予定の交換・登下校時間の確認・引継ぎ項目情報などを正しく共有しておく
- 送迎時の対応について、子どもの安全確保のため事前に調整しておく
- 下校の際のトラブルや病気など、イレギュラーな事態における連絡体制について調整しておく
- 保護者の同意のうえで、放課後等デイサービスの支援計画を提供する
- 個別支援計画がない子どもの場合、保護者の同意のうえで特別支援教室コーディネーターと情報を共有する
- 学校行事や授業参観に積極的に参加する
引用:厚生労働省「放課後等デイサービスガイドライン」
設置者・管理者は、施設の方針を定める立場にあります。上記の内容について整備したうえで、施設の職員に共有しなければいけません。
児童発達支援管理責任者向け
児童発達支援管理責任者は、子ども一人ひとりに合った支援計画の作成や集団療育の企画・管理などが主な仕事内容になります。施設で行う支援の中心人物です。
児童発達支援管理責任者に向けては以下のように記されています。
【放課後等デイサービスと学校の連携方法:児童発達支援管理責任者向け】
- 学校との役割分担を明確にし、連携を図る
- 保護者の同意のうえで、放課後等デイサービスの支援計画を提供する
- 個別支援計画がない子どもの場合、保護者の同意のうえで特別支援教室コーディネーターと情報共有する
- 学校行事や授業参観に積極的に参加する
- 学校で配慮している点について理解し、施設の従業者へ徹底させる
- 連絡会議を開催するなど連携の機会を設ける
- 行事予定の交換・登下校時間の確認・引継ぎ項目などを正しく共有しておく
- 送迎時のルールを作成して学校に協力を仰ぐ
- 送迎時の身分証明書の提示などを従業者に徹底させる
- 下校の際のトラブルや病気など、イレギュラーな事態における連絡体制について調整しておく
- 保護者の同意のうえで、医療的ケア情報や気になる点などを学校と共有する
引用:厚生労働省「放課後等デイサービスガイドライン」
児童発達支援管理責任者に向けた内容は、設置者・管理者向けと大きな違いはありません。しかし、設置者・管理者よりも施設のスタッフとの共有が求められており、他の従業者と協力しながら学校との連携を充実させる必要があります。
放課後等デイサービスと学校の連携の具体例
最後に、放課後等デイサービスと学校の連携を実際の施設がどのように行っているのか具体的な例を紹介します。
【放課後等デイサービスと学校の連携の具体例6選】
- 施設側が主体になり年に3回ほど連絡会を開催する
- 施設と学校が電話で情報交換を行う
- 学校の終わりの会で下校方法を確認し、放課後等デイサービスへ安全に子どもを引き渡す
- 施設の担当者と相談員が学校へ訪問し、個別の支援計画を立てる
- 担任が気軽に質問できるよう、アンケート用紙などを投函できるポストを設置する
- 保護者の要望に合わせて連携の姿勢を強化する
小学校から中学校へ上がる際の相談や出席認定の依頼についてなど、放課後等デイサービスから学校へ連絡を取るケースが少なくありません。ほとんどの場合で、放課後等デイサービスと学校の連携は施設側が主体となります。
保護者の中には、施設への要望として「双方で日頃の様子を共有してほしい」「学校では十分は配慮が得られていないため、できる限り改善してほしい」という声が多いのも現状です。
こうした家族からの声をしっかりと聞き、可能な限り学校と連携を図ることにより保護者も安心することができます。
まとめ:適切な支援や安全を確保するためにも放課後等デイサービスと学校の連携は何よりも大切!
本記事では、放課後等デイサービスと学校の連携について詳しく解説しました。
現在、双方の連携がうまく取れずに十分な配慮ができていないケースが少なくありません。こうした現状は国も問題として認識しているため、可能な限り強化して取り組んでいくことが求められています。
放課後等デイサービスは、ただ単純に支援を行うだけではありません。子ども一人ひとりの特性を理解して、「学校ではどのように生活しているのか」「何が苦手なのか」を把握したうえで、適切な支援計画を作成する必要があります。
子どもが十分な配慮を得るためにも、学校と放課後等デイサービスの双方で密に連携を図り、子どものための支援をお互いに考えて実施していくことが大切です。
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