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子どもが動けるようになる!「効果的な指示」4つのポイントとCCQ

「何度言っても伝わらない」「指示を出すたびに親子でイライラしてしまう」……そんな悩みはありませんか?

指示が通らないのは、伝え方の「環境」や「方法」に原因があるかもしれません。子どもがスッと指示を受け入れられるようになるための、具体的なテクニックをご紹介します。

指示を出す前にチェックすべき4つのポイント

指示を出す前に「妨害を遮る」「近距離で」「目線を合わせる」「具体的に落ち着いて伝える」の4つのステップを実例で示す写真。
スマホやテレビなどの「妨害」を遮り、物理的に近づいて目線を合わせる。指示を出す「前」の状況を整えるだけで、コミュニケーションのすれ違いは大幅に減らせます。

指示を出す際は、内容よりも先に「状況」を整えることが大切です。

■妨害刺激を取り除く

特に集中が苦手なタイプのお子さんの場合、テレビやスマホがついたままだと指示が耳に届きません。

  • 対策: スマホを見ているなら、一度スマホと本人の間に手を入れて視線を遮るなど、注意をこちらに向けてから話し始めましょう。

■近距離で伝える

遠くからの声がけは「自分に言われている」という実感が湧きにくく、確認も不十分になります。必ず本人のそば(近距離)まで行って話しかけましょう。

■視線を合わせる

視線が合うと、言葉は脳に届きやすくなります。立ったまま見下ろすのではなく、子どもの目線の高さまで腰を下ろして目を合わせるのがポイントです。

■短く具体的に、落ち着いて

「ちゃんとしなさい」ではなく、「机の上の消しゴムを筆箱にしまって」など、何をどうしてほしいかを具体的に伝えます。口調は、感情的にならず、落ち着いたトーンできっぱりと言い切ることで、子どもの反発を防ぐことができます。

指示を出すための準備が整ったら、次はいよいよ「伝え方」の具体的なテクニックです。 アメリカの教育現場などでも広く活用されている、伝え方の黄金法則「CCQ」をご紹介します。

伝え方の黄金法則「CCQ」

指示を出す際の「CCQ(Calm:落ち着いて、Clear & Concise:短く明確に、Question:確認する)」という黄金法則を説明する図解。
子供に指示が伝わりにくい時は、伝え方の黄金法則「CCQ」を意識してみましょう。感情的にならず、短く具体的に伝えるだけで、お子さんの反応は劇的に変わります。

どれほど正しい内容でも、威圧的な態度や遠くからの叫び声では、子どもの心には届きません。

以下の3つの頭文字を意識することで、指示の通りやすさが劇的に変わります。アメリカの教育現場などでも意識されている、効果的な伝え方の頭文字をとったルールです。

  • C:Calm(穏やかに)…… あなた自身が落ち着いた状態で。
  • C:Close(近づいて)…… 子どもの近くまで寄って。
  • Q:Quiet(静かに)…… 声のトーンを抑えて静かに伝える。

この「CCQ」を意識するだけで、指示が「小言」や「命令」ではなく、子どもにとって「受け入れやすいメッセージ」へと変わります。

知っておきたい「指示の心得」

指示を3回まで繰り返す心の余裕と、イライラした時に数秒〜数十秒その場を離れる「一時退散(タイムアウト)」を説明する図。
指示を聞いてくれない時にイライラしたら、数秒間その場を離れて「心の温度」を下げるのも有効な手立てです。親側の余裕が、お子さんの落ち着きに直結します。

「指示は繰り返すもの」と心得ておく

1回の指示ですぐ動ける子どもは稀です。「1回で聞くはず」と思っていると、動かない時にイライラしてしまいます。「指示は何度か繰り返す必要があるもの」と最初から心に留めておくだけで、親の心の余裕が変わります。

待つ時間と「一時退散」

指示を出した後は、子どもが行動に移すまで数秒〜数十秒の猶予を与えてください。もし指示に従わず、お互いイライラが爆発しそうなら、一度その場を離れて時間を置くのも有効な手立てです。

集団への指示の工夫

学校の教室で、教師が「ささやき作戦」で生徒の注意を引き、「合言葉」を使ってクラス全体の意識をリセットする指導法。
大声で注意する代わりに「ささやき」で好奇心を刺激したり、決まった「合言葉」で意識を切り替えたりすることで、怒鳴らないクラス運営が可能になります。

大勢の子どもに指示を出す場合は、個別の「近距離」が難しくなります。そんな時は以下の工夫を試してみましょう。

  • ささやき作戦: あえて小さな声で話し始め、子どもたちの「えっ?何?」という注意を引く。
  • 合言葉(コール&レスポンス): 「先生が〇〇と言ったら、みんなで△△と返す」というルールを作り、全員の意識を一度リセットさせてから指示を出す。

実践!「従いやすい指示」から始めよう

「ティッシュ取って」などの簡単な指示(低いハードル)から始め、徐々に難しい指示(高いハードル)へとステップアップする様子を描いた図。
最初は必ず「1回でできる簡単なこと」から頼み、成功体験を積み重ねることが大切です。指示を繰り返すことで、お子さんの「聞き入れる土台」が育っていきます。

いきなり「勉強しなさい」のようなハードルの高い指示を出すのではなく、まずは「成功体験」を積むことから始めましょう。

指示のレベル具体的な例
従いやすい指示(低ハードル)「そこのティッシュ取って」「そのペンを貸して」
従いづらい指示(高ハードル)「早く宿題やりなさい」「部屋を全部片付けて」

まずは、子どもにとって「これならすぐやってくれそう」という簡単な指示を5つ考えてみることがおすすめです。その簡単な指示を出し、少しでも従おうとしたら「1回で聞いてくれてありがとう!」とすぐに褒める。この繰り返しが、難しい指示にも従える「土台」を作ります。

まとめ

正しい指示の出し方をマスターすれば、お互いのストレスはぐっと減り、子どもの自信にもつながります。今日からできる小さな一歩を、ぜひ一緒に実践してみませんか。

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