「グレーゾーンかも?」勉強の遅れと“将来の不登校”への不安。娘が素直に変わり始めた50日間
「本当に不思議なんですけど、ほめビリティを始めてから、心なしか子どもが素直になって。すららをやる時の文句が減ったんですよ」
そう語るのは、小学2年生の娘さんを持つEさん。 当初、学習教材「すらら」に取り組む娘さんとの時間は、Eさんにとって「苦痛な時間」そのものでした。続けてほしいと願う親心とは裏腹に、子どもは投げやりで適当。注意することが増え、お互いがイライラする悪循環。「このままでは勉強嫌いになってしまう」ーそんな切実な危機感から、Eさんは「ほめビリティペアレンティング」への参加を決意しました。そこからの50日間で、家庭の中にどのような変化が訪れたのか。 褒めることで親子関係がどう変わり、そして母親であるEさん自身がどんな「心の安定」を手に入れたのか。その変化の軌跡を伺いました。
【ほめビリティの公式サイト】家庭学習が「苦痛な時間」になるまで——投げやりな娘と、焦る母

─まずは、ほめビリティに参加される前のお話から伺わせてください。当時、お子さんとの学習時間はどのような状況でしたか?
娘は小学1年生の途中から学習教材「すらら」を始めました。最初はゲーム機能や育成機能を楽しんで積極的にやってくれていたんですが、だんだんとやりたがらなくなってきてしまって…。親としては学習面で心配があったので続けてほしかったのですが、子どもはもう飽きてしまっていて。取り組むまでに時間がかかるし、いざ始めても動画を「1.5倍速」にして飛ばしたり、問題を適当に選んで答えたり。 それを見ていると、もうこっちもイライラしてきてしまって。どうしても注意することが多くなり、子どもも「嫌々やらされてる」雰囲気になる。学習が授業に追いつけるようにと始めたのに、これでは逆に勉強嫌いになってしまうんじゃないかと、すごく危機感を抱いていました。
─「1.5倍速で飛ばす」というのは、見ているお母様としても焦ってしまいますね…。娘さんは元々、学ぶこと自体に抵抗感や苦手意識があったのでしょうか。
やる気がないわけではないんです。ただ、1年生の時に先生から指摘されたこともあり、私としては「もしかしたらグレーゾーンなのかな」という心配はずっとあって。 本人はやろうとしているけれど、文章を読むことが苦手で、うまく解けなくて自信をなくしている。そこが「ちょっとまずいな」と思っていました。
─本人は頑張りたいのに、つまずいてしまう…。その様子を見守るのも、親としてはもどかしく、お辛いお気持ちだったと思います。当時、そうした状況の中で特に課題に感じていた関わり方はありましたか?
ほめビリティの講義動画の中にも「悪い例」として出てきていた、「イライラを引きずって褒めない」という対応をまさにやってしまっていました。 子どもが文句を言いながらもなんとか最後までやった時に、途中の文句に対して私もイライラしていたので、最後までできても「やっと終わった…」みたいな感じで褒めずに終わらせてしまったり。
私自身、否定的な言葉はかけないように気をつけてはいたんです。でも、口には出さなくても「なんでこんなのもわかんないの」というイライラが「オーラ」として出てしまっていたんだと思います。それが伝わって、子どももやりたくなくなるという悪循環でした。 「すららで補強しないと授業についていけなくなる」という焦りもあって、本当に苦痛な時間になっていました。
「いよいよヤバイ」藁にもすがる決断。壁を超えさせた「危機感」

─そんな苦痛な時間帯が続いていた中での参加のご決断だったのですね。参加を決めた理由を教えてください。
「すらら」からほめビリティ ペアレンティングの案内が何回か来ていて興味はあったのですが、「うまく続けられるかな」「仕事もあるしな」と、なかなか申し込む勇気がありませんでした。知らないことに申し込むのって、やっぱり勇気がいりますし。 でも、いよいよ娘と私の状態が「ヤバイな」と思い始めたタイミングでまた案内が来て。仕事のスケジュール的にも今なら参加しやすい時期かなと思い、思い切って申し込みました。
─勇気を出して一歩踏み出されたんですね。実際に参加してみて、当初感じていた「続けられるかな」という不安や、プログラムへの印象はどう変わりましたか?
最初は「決まった時間に集まらなきゃいけないのかな」と不安でしたが、自分の自由な時間に投稿できる仕組みだったので助かりました。 それに、最初の自己紹介で皆さんのエピソードを見て、「あ、大変なのはうちだけじゃないんだな」と思えたのが大きかったです。他の方の状況を知って、「自分だけじゃない、一緒に頑張ろう」という仲間意識が芽生えました。
─「大変なのは自分だけじゃない」と思える環境は、何より心強いですよね。ただ、そうはいっても50日間という期間は決して短くはありません。途中で挫折せずに最後まで継続できた一番の理由は、どのような点にあったと思われますか?
まず、「50日間で最終ステージに行く」という明確な目標があることです。逆算してペース配分ができるのでやりやすかったですね。それと、投稿するとメンターさんが「投稿したこと」そのものを絶対に褒めてくださるんです。だから安心して投稿できるし、他の方の投稿を見ても「自分もやらなきゃ」と刺激をもらえる。 もしこれが、ただ「やってください」と放り投げられるだけだったら、絶対続けられなかったと思います。この仕組みに支えられました。
「苦痛」が「褒める」時間に。文句を減らした「スル褒め」の効果

─日々実践を続けられる中で、娘さんの様子に「あ、変わってきたな」と感じる瞬間はありましたか?
本当に、ほめビリティを始めてから、心なしか子どもが素直になって。「すらら」をやる時の文句が減ったんですよ。 すごく不思議なんですけど、前よりもスムーズに取り組めるようになりました。「あ、すごい効果あるんじゃないかな」と実感しましたね。
私自身も、今回学んだ「スル褒め※」を実践して、文句を言っているところはスルーしつつ、最後は「頑張ったね」と褒めるようにしました。以前は怒って終わって罪悪感がありましたが、今は褒めて終われるので、こちらの気持ちも安定して、学習時間を良い雰囲気で終えられるようになりました。
※スル褒め:「スルーして褒める」の略。好ましくない行動には反応せず(スルーし)、その代わりに見られた好ましい行動を褒める「ほめビリティ」内の実践手法。
─お互いにイライラして終わるのではなく、「褒めて終わる」ことができるようになった。罪悪感から解放されたというのは、Eさんにとっても本当に大きな救いですね。 文句が減ったこと以外にも、お子さんの姿を見ていて「これは嬉しい変化だ!」と感じた具体的なエピソードはありますか?
勉強が得意な方ではないと思うんですが、本人がそこをあまり気にせず、勉強自体は嫌いじゃない状態でいてくれているのが嬉しいです。 学校の宿題に加えて「すらら」やドリルをやる時も、あまり文句を言わずにやってくれるようになりました。私が声をかけなくても「これとこれやればいいんだっけ」と自分から言ってきてくれたり。
あと、なぜか「私、九九の●の段は得意なんだ!」みたいな、謎のポジティブさがあって(笑)。そういう自信を持ってくれているのが安心というか。勉強嫌いにならず、「謎の自信」を持ってやってくれていることがすごく嬉しいです。
「私のやり方はこれでいい」母が得た心の安定と、家族への変化

─娘さんが変わっていく一方で、以前は「自分の接し方が悪いのでは」と悩まれていたEさんご自身の気持ちや心持ちには、どのような変化がありましたか?
やっぱり「褒めよう」という意識がすごく大きくなりました。 以前は「自分の接し方がダメなんじゃないか」と落ち込むことが多かったんですが、「ぐた褒め※」「スル褒め」といった技術を学んでからは、うまくいかない時があっても「自分のやり方としてはこれでいいんだ、大丈夫」と思えるようになって。 その安心感が、自分の気持ちの安定にすごく繋がっています。
※ぐた褒め:「具体的に褒める」の略。行動療法における「肯定的な注目」の一つで、子どもの好ましい行動や言動に対し、何が良かったのかを具体的に言葉にして褒める「ほめビリティ」内の実践手法。
─「これでいいんだ」という育児の軸ができると、心の余裕が全然違いますよね。その安心感や新しい関わり方は、娘さんだけでなく、ご家族全体にも良い影響として広がっていきましたか?
下に年長の息子がいるんですが、息子に対しても「あ、この考え方で接すればいいんだ」と思えるようになりました。癇癪が起きても「スルーして落ち着いたら声をかけよう」と応用できていて、すごく役立っています。
あと、「ルール設定」の効果も大きかったです。 今まで曖昧だったYouTubeの視聴時間を、ほめビリティを機にルール化したんです。そうしたら、上の子も下の子も案外素直に従ってくれて。「1日3個までだよ」と言うと守ってくれるし、こっちから注意しなくて良くなりました。 昨日なんて、下の子がルールを破ろうとしたら、上の子が「え、今日4つ観たら明日観れる分が1つ減るよ」って注意してくれて(笑)。ルールが浸透して、すごく楽になりました。
「先回り」の準備と、「大人も褒められる」嬉しさが変えたもの

─良い変化が定着しつつあるのですね。ただ、頭では「褒めよう」と分かっていても、とっさに「褒め言葉」を出すのは実はすごく難しいことだと思います。そのあたりは、自然と出てくるようになりましたか?
最初は難しくて言葉が出てこなかったんですが、修行を重ねて(笑)、前よりは出てくるようになりました。今は「先回り」して考えるようにもしています。娘は人見知りで挨拶が苦手なんですが、お迎えに行く前に「もし挨拶できたら、こうやって褒めよう」とセリフを用意してから行くんです。 咄嗟には出てこないので、事前にシミュレーションして準備しておく。これは今も意識して続けています。
─最後に、同じような悩みを持つ方へメッセージをお願いします。
一番良かったのは、「子育てで困っているのは自分だけじゃないんだ」と心から思えたことです。 参加する時は勇気がいりましたが、実際にこれだけの効果が得られたので、もし困っている方がいたら本当におすすめしたいです。
あと、メンターさんが私のことをすごく褒めてくれるのも大きかったです。「大人も褒められるって嬉しいな」って改めて思いました。自分一人だけだったら絶対うまくいかなかったけれど、メンターさんや仲間に支えられて最後までやれました。
不登校になったり勉強が大嫌いになってから元に戻すのは、本当に大変な労力がいると思います。 だからこそ、今のうちに参加して本当によかったです。
─ありがとうございました。
