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『期待値0』で子どもの自主性が芽生えた ― 癇癪も減り、自らゲームを止められるように―

「子どもの姿をありのままに見てあげようという思いが出るようになりました。『期待値メーターを0にする』という考え方が自分の中にストンと落ちて、イライラも随分減りました」

そう語るのは、小学5年生の男児を持つ保護者の方。ほめビリティ ペアレンティングでの実践を通じて、子どもの気持ちに寄り添えるようになり、以前は課題だった癇癪も減少し、子どもの自主性も育まれました。親子関係に大きな変化が生まれたといいます。

【ほめビリティの公式サイト】

言っても直らない「癇癪」と、進まない「自宅学習」への焦り

―お子さまとの関係で、どのようなお悩みを持たれていらっしゃいましたか?

一番の悩みは癇癪でした。気持ちの切り替えが苦手で、自分の思い通りにいかなかったり、周りに何か言われたりしたことに対して怒ったり暴れたりすることがありました。相手を思いやることができるときもあれば、例えば、一緒に話し合って決めたことも当日になって別のことを要求してきたりと、無理がある完全なわがまま状態なときもあったりして。言っても言っても同じことを繰り返しされると、私自身もイライラが高まってしまっていました。

また、学習面にも課題がありました。特に算数は5年生になって内容が難しくなり、自宅学習なしでは対応できないほど点数が下がってきていました。子ども自身もテストでいい点数を取りたいと言うものの、宿題や勉強を自ら行うことはなく。どうにか声がけして宿題に取り掛かっても、『もう勉強したくない!』と宿題以上に取り掛かるのは難しく、自宅学習はゼロの状態になってしまっていました。

三つ目が兄弟関係です。弟とは仲良く過ごす時もありましたが、なにかと突っかかる場面も多く、その関係も変えられたらいいなと思っていました。

―そうだったのですね。特に癇癪は、互いにエネルギーを使いますよね。

そうですね。特に土日はよく私が怒りを爆発させていました。土日は宿題も多い上に、子どもも休日モードになって遊びなどのやりたいことを優先してしまいがちなんですよね。そうしてやらなきゃいけないことを後回しにする上に癇癪もあると、こちらもイライラしてしまうことが多くありました。

―その中で何か対処法を探されたりしましたか?

子育て本なども目を通してみたこともあるのですが、なかなか読む時間も十分に取れずにいました。またネットで情報収集もしましたが、得られる情報も断片的でした。例えば、買い物の場面での対応方法など個別の場面については分かっても、それを他のシチュエーションに落とし込む方法が分からなかったりと、どうしても全体的な対応方法が見えてきませんでした。特に悩んでいた癇癪やわがままへの対応や、家での勉強習慣づけなどはどうしたらいいのだろうと疑問は解消されませんでした。

―そんな中、ほめビリティを知ったきっかけは?

もともと「すらら」を利用していたので、「ほめビリティ ペアレンティング」の案内をもらったことがキッカケでした。

―ほめビリティに参加しようと思われた決め手は何だったのでしょうか?

学習教材の学校での導入実績もあり、信頼できる企業が運営しているという安心感がありました。さらにメンターがついてフォローをしてくれる点や、断片的な知識ではなく、子どもを肯定的に高める方法を体系的に学べることに魅力を感じました。

孤独な育児を変えた、顔の見えない「仲間」と「メンター」の存在

―実際に参加されてみていかがでしたか?

最初はどこまで書いて良いのか戸惑いがあったものの、皆さんが赤裸々にお悩みや日常について投稿をされるので、全部出していいんだ、と思えるようになりました。メンバーの方々も皆さん優しくて。頑張ろうという同じ思いを持っているので、リアクションをし合ったり、励ましのコメントをいただいたりして励みになっていました。何度かやりとりをしていくうちに、段々と〇〇さんが今日も投稿しているから私も頑張ろう。とグループをチェックするのが楽しみになっていましたね。顔も名前も知らない相手ではあるのですが、ちょっとした友情を感じていました。

―ちなみに、日常生活でお悩みを話せる場面はありましたか?

一応スクールカウンセラーがいるので、そこに予約をしてアドバイスをもらったりしたことはありましたが定期的ではなく、友人に癇癪のことは話すことは出来ませんでした。子どもの人間関係について話をしたりはするものの、同じ小学校に通っていたりもするのでざっくばらんには話せなくて。

―身近な人ほど相談しづらいこともありますよね。

そうですね、そういう意味では凄く苦しくて。他の家庭はどうなんだろうと気になるけど、言えないし言いたくないですし。どうしたらいいんだろうと悩んでいました。その点、ほめビリティは匿名で参加できることで、自分の困りごとや家庭の様子を隔たりなく伝えられる安心感がありました。またメンターの方が一つ一つの回答に丁寧にフィードバックをしてくださって、私自身も褒めてもらえたり励ましてもらえたり、時には一緒に喜んでもらえるので、実践投稿をするのが楽しみになっていました。最終的にはグループが大きな心の支えとなっていたように思います。

「期待値メーターを0」にしたら、イライラが消えた

―実践を多く重ねていただきましたが、何か印象に残った出来事などはありますか?

今までは、子どもがようやく勉強を始めても、終わったときに「頑張ったね」という声がけしかしていませんでした。しかしほめビリティ ペアレンティングで学んだことを活かして、勉強を始めたタイミングで「やり始めたんだ、えらいね」と声をかけると、子どもが驚いた表情を見せるんです。今までそんなふうに褒められたことがないという様子でした。そういった場面が何度かあって、私自身も「自分が思っていた”褒める”の基準が全く違っていた」と気づきました。子どもも最初は驚いた様子でしたが、嫌な感じではなく、むしろ少し照れくさそうな表情を見せてくれました。

また、癇癪についても変化が見られるようになりました。全くなくなったわけではありませんが、以前のような感情的な爆発が減り、自分なりに気持ちを抑制しながら表現できるようになってきました。さらに「こうしたい」という自分の思いを言葉で伝えようとする場面も増え、時には相手の話を聞くこともできるようになりました。

―お母様ご自身の気持ちにも変化はありましたか?

子どもの姿をありのままに見てあげようという思いが出るようになりました。メンターさんからいただいた「期待値メーターを0にする」という言葉が私の中ではストンと落ちました。

―期待値メーターを0にする、ですか。

はい。今までは「ここまでできて当たり前」「これが普通」という基準で子どもを見ていましたが、自分の中で期待値をどんどんあげてしまっていたんだと、メンターさんの言葉で気付きました。例えば勉強においても、以前は「勉強しなさい」と先回りして言ってしまっていたんです。ただ考え方を変えることで、イライラが随分と減りました。

―つい子どものことを思って言ってしまう気持ち、とても分かります。

その期待値を一旦ゼロにして子どもを観察してみたら、今は子どもの行動が主体的に起こることを待つことが出来るようになって。自分でやりたい時間を決めさせて、行動が起こるのを待っていると、言われなくても自分から宿題をやることが多くなりました。決めた時間にやれなくても、翌朝早く起きてやることもあります。そんな姿が見られるようになるとは思ってもいなかったので、成長を感じました。

見守ることで育まれた自主性。「自分からやる」が増えていった

―ゲームについても変化があったと伺いました。

はい、今までは自分の好きなタイミングでゲームをやろうとしたり、終わるまでにも何時間もかかることもありました。宿題を一つやったら、またゲームを要求してくるといったことも多かったのですが、ほめビリティを通じて褒める実践をすると共に、子どもと一緒にルールを決めて、時間通りに止められたら少しプラス何分など、工夫を重ねていきました。これは他の参加者の方の投稿を参考にさせていただいたのですが、とても効果がありました。

次第に子どもが自分でゲームを止められるようになりました。この間は、ゲームをやめられない弟に対して「続けたら駄目だ。僕はもう自分で止められるんだよ」と話すまでになりました。少し自慢げではありましたが、それだけ自信が持てるようになったのだと感じています。

―これからも大切にしていきたいことはありますか?

子どもの行動一つ一つをしっかり見ていきたいと思います。「期待値メーターを0にする」という考え方を忘れずに、さっと片付けを始めたり、自分から勉強を始めたり、間が空いても自分で片付けられたり。そういった小さな成長の瞬間を見逃さず、褒めて声をかけていきたいと考えています。

―ありがとうございました。

【ほめビリティの公式サイト】