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「不登校の娘を褒めることが難しい」と嘆いた私が、娘の笑顔と対話を取り戻すまで

「最初は褒めることが本当に難しくて…。学校にも行っていない、勉強もしていない、ただYouTubeを見ているだけ…。一体どこを褒めればいいの?って」
1年以上不登校が続き、思春期特有の反発から中学2年生の娘さんと大事な話ができない状態が続いていたHさん。腫れ物に触るような毎日の中で、藁にもすがる思いで参加したのが「ほめビリティペアレンティング」でした。
「褒めるところがない」と嘆いていたHさんですが、50日間の実践を通じて「見守る視点」と「アサーティブな伝え方」を習得。その変化は娘さんの心にも届きました。「お茶碗を水につけて」という要望を実践してくれたり、約束の時間にスマホを置いて夕飯準備を手伝ってくれたり。そこには、以前よりも自信を持ち、前向きに行動する娘さんの姿がありました。 親子の対話を取り戻し、「会話が楽になった」と語るHさんの変化の軌跡を伺いました。

【ほめビリティ公式サイト】

「お腹痛い」で閉ざされる会話。ルール作りすらままならない現状

ほめビリティ ペアレンティングに参加する前の娘さんの状況を教えていただけますか。

娘はもう1年以上学校に行けてなくて、とても落ち込んでる時が多くて。でも思春期なので、私が何か言ってもちょっと反発したりとかする感じだったんです。

雑談みたいなことは心がけていて、娘の好きなYouTuberの話とか、推し活の話とか、そういうたわいのないことは普通に話せるんです。でも学校のこととか、『すらら』をやってるので勉強をしなきゃとかそういう話になると、もう聞きたくないみたいな感じで。ちょっと衝突するみたいなことが多かったです。

雑談はできるけれど、肝心な話になると壁ができてしまう…。踏み込みたいけれど踏み込めないという状況が続いていたのかなとお察しします。その中でも、特に「ここが一番しんどかった」「課題だな」と感じていたのは、どのような場面でしたか?

私がうまく踏み込めないというか。体調崩して学校に行けてないので、本当は言わなきゃいけないこともちょっと遠慮して言えなくなっちゃって。YouTubeの時間制限とか、ルールについて話し合ってもうまくいかなかったり。私が言うと「お腹痛いからもうその話聞きたくない」って言われると、もう何も言えなくなっちゃったり。会話がやっぱ大事な話ができないっていうのが難しかったです。

もっとうまく関われる方法があるんじゃないかなって思ってるんですけど、どういう風にやったらいいのかは分からなくて。結局衝突しちゃうし、言いたいことは遠慮して言えないし、もどかしい感じでした。

「藁にもすがる思い」で参加も、最初は「褒めることが難しい」

そのような葛藤を抱える中で、今回の「ほめビリティ」とはどのようにして出会われたのですか?

『すららコーチ※』の方と面談をした時に、私が困ってる話をしたら「『すらら』で認知行動療法を使った勉強会があって、すごいためになるから是非やった方がいいですよ」って勧められて。中身もよくわからなかったんですけど、娘と私の関わり方が改善できるんじゃないかなと思って申し込みました。

自分でももうどうしていいのか、娘との関係ってどうやったら良くなるのかなっていうのは色々試してきたんですけど、なかなかいい方法がなくって。もう本当に藁にもすがる思いっていうか、これで改善できたらすごい嬉しいなっていう気持ちでしたね。

※すららコーチ:学習教材『すらら』を家庭学習で受講されている方の特性や学力に合わせた学習設計や学習面でのお困りごとを支援し、お子さんを見守り励ます保護者の努力を支えるサポーター

期待を持ってスタートされたわけですが、実際に始めてみて、いかがでしたか。

最初は私には難しいと思いました。まず、娘を褒めることが難しくて、何を褒めたらいいのかもわからないし。褒めることによって行動を変えていくっていうところまで、そんなところまで行けるのかなって。不安な気持ちが大きかったです。

当時の娘さんのご様子を見ていて、なぜ「褒めるきっかけ」を見つけるのが難しいと感じられていたのでしょうか。

学校にも行けてない、勉強もしてない、家にいてYouTubeばかり見てる。そういう状況の中で、一体どこを褒めればいいんだろうって。普通に学校に行って、友達と遊んで、宿題やって、お手伝いしてっていう子だったら褒めるところもたくさんあると思うんですけど。うちの娘の場合、本当に些細なことしかなくて。それで本当に変化が起きるのかなっていう疑問もありました。

同じ悩みを持つ仲間と「ステージアップ」の仕組みが継続を後押し

最初は戸惑いや不安からのスタートだったのですね。それでも諦めずに続けられたのは、何が支えになっていたのでしょうか?

同じような悩みを持ってる方との話に共感しているっていうのが大きかったですね。あと私は性格的に、「ここまでに何個褒めると次のステージに上がれる」っていうのがあったから頑張れました。あれがなかったら多分グダグダな面で50日終わってたんじゃないかなって思います。

他の方の褒める言葉とか状況を見て、「あ、こういうところで褒めればいいんだ」みたいなのを教えてもらってるっていうところが良かったです。グループ分けもすごく良くて、思春期で不登校のお子さんが何人かいて、同じような問題を抱えてる方が多くて共感しやすかったです。

毎日投稿するとメンターからの褒めもあったとお聞きしましたが、それも励みになりましたか?

そうですね。毎日投稿するとメンターから優しい言葉をいつももらえて、私も褒めてもらって嬉しかったです。「すごい上手に褒めてますね」みたいな。

それと、同じ悩みを抱えてるお母さんとかの話を聞くと本当に「あ、1人じゃないんだ」って思えて。私がちょっと娘が元気がないみたいなのを書くと、「自分もそうだったけど、こういう時はこうした方がいい」とかってアドバイスをいただいて。すごく嬉しかったです。

最後の方は「あと2週間」とか「あと1週間」って言われて、「え、もう終わっちゃうの、寂しい」とか思ってました。

そんな風に思っていただけていたなんて嬉しいです。そうした仕組みや仲間の存在がある中で、具体的に娘さんを観察する視点や意識はどのように変わっていきましたか?

「何か褒めなきゃ」と思って必死で、何でもいいから褒めるとこを見つけなきゃと思って。「あの時あれ褒められたな」って反省して、次回の時にはそれを逃さないようにして褒めるとか。ほめビリティに書かなきゃいけないっていう自分へのノルマが強くそれをさせたところがあって、やっぱり励みになってたなと思います。

娘の行動を意識的にチェックするようになりました。今までは見逃していたような小さなことも、「あ、これは褒められるかも」って気づけるようになって。

些細な褒めが娘を元気にする。行動の変化も実感

意識的に関わりを変えていく中で、娘さんの反応や行動に変化を感じる瞬間はありましたか?

やっぱり褒められると嬉しいんだなって。今まであまり褒めていなかったんですけど、本当に些細なことでも褒めてあげると、元気になってるっていう感じはとてもしましたね。褒めるって大事なんだなって思いました。

具体的に印象に残っている場面はありますか?

メンターさんにアドバイスいただいて、お茶碗をお水につけて欲しいっていうのをアサーティブコミュニケーション※を心がけて伝えたら、その時はムスッみたいな感じだったけど、ちゃんと覚えてたみたいで、そこから実践してくれるようになって。まあしてる時としてない時あるんですけど、してる時は「あ、ちゃんと行動に繋がってるな」って実感しました。

それと夕飯の支度で「6時半までにお母さん頑張って作るから一緒に準備してね」って伝えたら、6時半にちゃんとスマホを終わりにして準備してくれたとか、一緒にご飯食べられたときは嬉しかったですね。私の指示の仕方も、ただ「やってね」って言うだけじゃなくて、具体的な時間を出したことが娘にも分かりやすかったんだろうなと思って。

※アサーティブコミュニケーション:相手(子ども)の気持ちを尊重しながら、自分の気持ちや要望も大切にし、誠実に伝えるコミュニケーション方法。一方的に叱ったり、逆に遠慮して我慢したりせず、対等な立場で意見を伝えること。

「強い口調」から「アサーティブ」へ。母自身の変化

娘さんとの関係が良い方向に動き出したことで、Hさんご自身の心境にも変化はありましたか?

褒めることを意識的にするようになったっていうか。褒めるとこがないと思ってたところから、「見てみれば褒めるとこって結構あるんだな」って気がついて。それを言葉にして伝えてあげると娘も喜ぶし、関係性が良くなると私も娘との対話が楽になるし。やっぱそこはすごくいいなと思いました。

ほめビリティ ペアレンティング始める前は、仕事で疲れて帰ってきてご飯の準備してるのに何にも手伝わない娘を見て「こっちは疲れてるんだからちょっとは手伝ってよね」みたいな強い口調で言ってしまっていたんです。でもそれはやっぱり反発買っちゃうので、具体的にアサーティブに伝えるっていうのは大事だなと思いました。

イライラをぐっと抑えて、娘を褒めるために指示をして、その後に褒めるっていう流れに持っていけるようになったのは、自分でも大きな変化だと思います。

仲間と励まし合いながら駆け抜けた濃密な50日間だったと思います。完走されてみて、率直にどのような心境でしたか?

楽しかったというか。なんか終わるのが寂しかったです。終わった後は正直、褒めのセンサーが弱まった自覚はあって。でも今こうしてお話しさせていただいて、初心に戻って、また指示褒め※をやっていこうという気になりました。

今は『すららカップ※のほめビリティアワード※』に参加していて、娘もすららを頑張り、私も褒めを頑張りっていうのを一緒にやっていけたらなと思ってます。

※指示褒め:指示をしたあとにみられた好ましい行動に対して具体的にほめること

※すららカップ:学習教材『すらら』利用者が期間内の学習努力量を競い合うイベント

※ほめビリティアワード:『すららカップ』期間中に開催される、頑張るお子さまを褒める保護者のためのアワード企画。ほめビリティ ペアレンティングの簡易版として実施。

最後に、同じような悩みを持つ方にメッセージをいただけますか。

同じ立場の人と出会う場ってなかなか少ないんです。不登校に成り立ての頃なんか、親の会がどこにあるのか分からなかったし。親の会も色々参加したんですけど、合うところと合わないところがあって。

今回のほめビリティは、愚痴の吐き出しの場っていうわけじゃなくて認知行動療法の場なんですけど、こういうコミュニティみたいな場所はすごく貴重で。そこで同じ思いをした人たちと話すことで救われるというか、そういう時もあると思うので。皆さんぜひほめビリティペアレンティングを受講されるといいんじゃないかなと思います。

ありがとうございました。

不安や戸惑いを抱えながらも、「子どもとどう関わればいいのか」を模索している方にとって、ほめビリティは一つの支えになるかもしれません。日々の小さなやりとりを変えることで、親子の関係性が少しずつ前向きになっていく。その一歩を安心して試せるように、LINE相談も承っております。よかったら、公式サイトで詳しくのぞいてみてください。

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