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「勉強しなさい」を手放したら、自ら机に向かうようになった。 不登校・昼夜逆転の息子と母が掴んだ、”睡眠”からの生活改革

「最初は『勉強』を目標にしていました。でも、どうしても息子が乗ってこなくて、正直『あ、もう無理だ』と挫折しかけたんです」
そう語るのは、不登校で、ADHD・ASDの特性がある小学6年生の息子さんを持つTさん。ほめビリティ・プラクティショナーを経て親子関係は改善していたものの、生活リズムの乱れや学習面での遅れという課題は手つかずのまま残っていました。
しかし、アドバンスドコースで「行動の仕組み」を学び、ある決断をしたことで状況は一変します。「勉強」という目標を捨て、「睡眠」に一点集中すること。その結果、昼夜逆転が解消されただけでなく、あんなに嫌がっていた勉強を、自ら朝早く起きて始めるようになるという劇的な変化が訪れました。母としての苦悩と、6週間の試行錯誤の軌跡をお伺いしました。

【ほめビリティ公式サイト】

「学校に行くのが当たり前」の夫と、動けない息子との板挟み

ベッドで布団にくるまり、悲しそうな表情で横たわる男の子のイラスト。周囲にはレゴブロックや本が散らかり、やる気が出ない様子。
朝、どうしても起きられない…。それは「怠け」ではなく、心や体のエネルギーが切れてしまった「充電が必要なサイン」かもしれません。

――今回はアドバンスドコースでの変化を中心にお伺いしたいのですが、そもそも「ほめビリティ」に出会う前、当初はどのような状況だったのでしょうか。

息子はもともと学校への行き渋りはあったのですが、5年生、6年生になって仲のいい子とクラスが離れてしまい、休み時間に一人でいるのが辛くて学校に行けなくなってしまいました。 心が完全にダウンしてしまって、一日中ベッドの中でうずくまり、レゴをいじったり本を読んだり……。半分「うつ」のような状態で、何をする気力も起きない様子でした。

――お母様としても、見ていて辛い時期でしたね。

そうですね。それに輪をかけて辛かったのが、夫との関係でした。夫は昭和気質な人なので、「学校に行くのが当たり前」という価値観なんです。だから、学校に行かない息子を見てイライラして、怒ってばかりで。 私は「無理強いしちゃいけない」と頭では分かっていても、夫が怒るのを見ているのがストレスで……。夫に怒られないように、私が先回りして「あれしなさい」「これしなさい」と指示を出し続けていました。「学校に行ってないんだから、勉強くらいしなさい」「YouTubeばかり見てないで」って。言えば言うほど、息子の心は頑なになっていきました。 私自身も板挟みで潰れそうで、もう「なんかないかな」と必死で検索して、藁にもすがる思いでほめビリティのプラクティショナーに参加したんです。

――その後、プラクティショナーを受講されて、変化はありましたか?

はい、すごく変わりました。まずは出来ていないことに目を向けるのではなく、出来ていることに注目して「褒めること」徹底しました。そのおかげで、息子の心が解放されていくのが分かりました。 私も「学校に行きなさい」と言うのをやめて、「平日でも二人で楽しもう」と切り替えて、一緒に出かけたりできるようになりました。親子関係という意味では、そこで劇的に改善しましたね。

関係は良くなったけれど……「指示待ち」が変わらない焦り

親が褒めることで関係は改善したが、朝起きる・片付けるなどの自立にはまだ課題がある様子
「褒める」だけで解決しない自立の悩み。親の先回りや指示を減らすことが次のステップになります。

――関係性は良くなっていたとのことですが、それでも今回、さらにステップアップとしてのアドバンスドコースに参加されたのはなぜですか?

「褒めること」で関係は良くなったんですが、やっぱり日常生活のありとあらゆることで自立ができていなかったんです。 朝起きても着替えない、顔も洗わない、歯も磨かない。お風呂に入っても頭を洗うのを面倒くさがる。自分の好きなものは綺麗に並べるけれど、それ以外は全部やりっぱなし、出しっぱなし。

――なるほど。そこでもやはり、お父様の視線が気になってしまっていたのでしょうか。

はい。夫はとにかく綺麗好きで、「1個出したら1個片付けなさい」という人でして。シンクに食器が残っているのも許せないタイプです。だから、夫が帰ってくる前に私が「片付けなさい!」って必死に指示を出して片付けさせて…。結局、私が先回りして指示を出す状況は変わっていなかったんですよね。「自分で気づいてやってほしい」「指示をなくしたい」というのが一番の動機でした。

「勉強」の壁と、メンターからの衝撃的なフィードバック

勉強への挫折から目標の切り替え、メンターのアドバイスを経て睡眠環境を整えるまでの4段階
ラスボス(勉強)に挑む前に、まずは「おやすみBOX」などの環境設定で睡眠を攻略するのが近道です。

――アドバンスドコースが始まって、最初は「学習(勉強への取り組み)」を行動目標にされていましたよね。

はい。せっかくメンターさんが伴走してくれるなら、一番の「ラスボス」である勉強に挑戦したいと思って取り組み始めました。これまでも色々な教材やポイント制を試しては失敗してきて、今度こそ!と思ったのですが、子どもの生活リズムが整っていないこともあり、学習を開始する時間を決めるなどの環境設定が難しかったことに加え、提案内容に息子が全く乗ってこなくて…。スモールステップで工夫してみたものの、定着しませんでした。「あ、もう無理だ」と心が折れかけましたね。

――そこから「就寝」に目標を切り替えられました。大きな決断だったと思いますが、何がきっかけだったのですか?

勉強以前に、生活リズムが崩壊していることに気付いたことでしょうか。ちょうどアドバンスドコースに参加をした後に、息子から「一人で寝たい」という申し出があり、一人部屋で寝るようになっていました。ただそうしたら、夜はやりたいことが多すぎて寝られず、朝は起きられなくなってしまっていて。夫は起きてこない息子にイライラするし、朝から家庭の空気が最悪になる…完全に悪循環でした。そこで気づいたんです。「あ、これはもう勉強なんてどうでもいい。とにかく寝てくれ!」って(笑)。勉強よりも睡眠時間を確保することが最優先だと腹を括りました。

――目標を切り替えてから、メンターとのやり取りで印象に残っていることはありますか?

「環境設定」の話が衝撃的でした。 息子は夜、布団に入ってからも本を読んだり音楽を聴いたりして、いつまでも寝ないんです。それをメンターさんに相談したら、「今のお子さんにとって、お布団は『寝る場所』ではなく、寒さをしのいで遊ぶための『快適なソファ』になってしまっていますね」と言われて。

――「ベッドがソファになっている」。それはハッとさせられる言葉ですね。

本当にそうだなと。寝ないんじゃなくて、遊ぶ場所になっていたんだと気づきました。 そこでアドバイス通り、寝る1時間前から部屋を暖房で暖めておいて、湯たんぽも渡し、布団に入らなくても過ごせるようにしました。 さらに「おやすみBOX」という箱を用意して、寝る時間になったら本やアレクサ(スマートスピーカー)をその箱に入れて、部屋の外に出すというルールを作りました。物理的に遊べない環境を作ってしまったんです。

息子が食いついたご褒美の交渉と、母の意識変化

夜の寝かしつけで怒るのをやめ、子供の選択を尊重して見守るようになった母親の心理的変化
「早く寝なさい!」を「本人が選んだこと」と受け止めることで、親子双方に大きな変化が。

――新しいルールをお子さんに提案するとき、抵抗はありませんでしたか?

勉強の目標を立てた際は上手くいかなったので、メンターさんからのアドバイスを踏まえて、ご褒美に工夫を取り入れました。最初は「えー、面倒くさい」という反応だったんですが、今回は「スタートダッシュキャンペーン」として、最初の2週間だけは特別ボーナスで「できたら1日100円もらえる」という提案をしたんです。そうしたら、息子が「え、1日で100円ももらえるの!?じゃあやる!」って目の色を変えて(笑)。「2週間後からは減額するよ」という条件もすんなり受け入れてくれました。

――工夫がお子さんのやる気を生み出したのですね。実際に始めてみて、どうでしたか?

うまくいかない日もありました。親が寝静まった頃に、隠れて電気をつけて本を読んでいたりして。でも、私自身の気持ちが変わっていたのが大きかったです。これまでは「早く寝なさい!」とイライラしていたのが、メンターさんの言葉を思い出して「この目標行動をやるかどうかを選ぶのは本人」と割り切れるようになりました。翌朝、「昨日は寝たふりして起きてたね」と事実だけを冷静に伝えられるようになりました。イライラせずに「本人が選んだことだから」と手放せるようになったのは、私にとってすごく大きな変化でした。

「朝学習」が勝手に始まった!? 予想外の結末

睡眠リズムを整えることで自律的に勉強や着替えができるようになった子供のイラスト
「急がば回れ」の精神で睡眠を改善した結果、指示がなくても自分で行動できる変化が現れました。

――環境を整え、関わり方が変わったことで、どのような変化が起きましたか?

寝る時間がだんだんと定着してくると、朝も楽に起きられるようになりました。そうしたら、驚くべきことが起きたんです。早く起きた息子がゲームをしたいと言い出したので「朝、やることをやったらiPadで遊んでいいよ」というルールを提案したら、自分から「じゃあドリル2ページやればいいんだね」と言って、勝手に勉強を始めたんです。

――ええっ! あんなに嫌がっていた勉強を、自分からですか?

そうなんです! 本当にびっくりしました。「iPadをやりたい」という気持ちが、朝起きる面倒くささを上回ったんでしょうね。朝起きて、自分で決めたドリルをやって、それからiPadで遊ぶという流れができました。夜はアレクサを部屋の外に出して寝て、朝スッキリ起きて勉強する。薬を飲まないと寝られない日もあったのが嘘みたいに、今では自然と眠くなるようになったみたいです。

――「勉強させよう」としていた時はダメだったのに、「睡眠」を整えたら勉強までできるようになった。まさに急がば回れですね。

本当にそうですね。あのとき、目標を変えて本当によかったなと。「ご褒美がないと動かなくなるんじゃないか」という不安もありましたが、実際にやってみたら、本人が「自分で決めて動く」という体験を積めたことが何よりの収穫でした。

「子どもを変える」のではなく、「自分が変わる」きっかけに

指示出しばかりで悩んでいた親が、相談を経て心が楽になり、親子で笑顔になったBefore/After
一人で悩まず相談し、指示を減らす仕組みを作ることで、親の心も驚くほど軽くなります。

――6週間を終えて、お母様ご自身にはどんな変化がありましたか?

自分の「指示出し」に気づけるようになりました。「あ、今私、指示が多くなってるな」と客観的に自分を見られるようになった気がします。夫の顔色を伺って先回りしていたけれど、息子が自分でできることが増えたおかげで、その必要もなくなってきました。指示を減らせたことで、私自身の心もすごく楽になりました。

――最後に、かつてのご自身のように悩んでいる親御さんへメッセージをお願いします。

一人で悩まないでほしいなと思います。私もずっと一人で検索して、本を読んで、うまくいかなくて…を繰り返していました。でも、こうやってメンターさんに相談することで、自分では気づけない視点をもらえて、軌道修正ができました。 「子どもを変える」ために参加したつもりでしたが、結果的には「自分が変わるきっかけ」になりました。親が変われば、子ども変わる。もし迷っているなら、誰かに話してみてほしいなと思います。

――「自分が変わるきっかけになる」。素敵な言葉をありがとうございます。本日は貴重なお話をありがとうございました。

不安や戸惑いを抱えながらも、「子どもとどう関わればいいのか」を模索している方にとって、ほめビリティは一つの支えになるかもしれません。日々の小さなやりとりを変えることで、親子の関係性が少しずつ前向きになっていく。その一歩を安心して試せるように、LINE相談も承っております。よかったら、公式サイトで詳しくのぞいてみてください。

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