「コントロールして引っ張る」から「下から支える」へ──自己流になっていた声かけを学び直し、本音を話せる親子関係を築いた50日間
「今までは私が引っ張っていかないといけないと思っていたのが、下から支えるというイメージに変わりました」小学5年生の次女の行き渋り・HSCや、過去に学んだペアレントトレーニングが自己流になってしまったことに課題を感じていたKさん。『ほめビリティ・プラクティショナー』で“スル褒め”やルールの導入を学び直した結果、親自身の心持ちが変わり、お子さんが本音を話してくれるようになった変化について伺いました。
【ほめビリティ公式サイト】「肯定的な声かけ」は知っていたけれど、自己流になっていた

── ほめビリティ・プラクティショナー(以下『ほめビ』)に参加される前、お子さんはどのような状況だったのでしょうか。
現在小5の次女なのですが、感情や感覚を優先して、好き嫌いがはっきりしている自由気ままな性格です。 元々幼稚園の頃から母子分離不安があり、小2の時にお正月に夫の実家で地震のニュースを見たことがきっかけで強い不安を抱き、不登校になってしまいました。
その後、学校やソーシャルワーカーの先生方など周囲の温かいサポートを経て小4で学校に戻れましたが、小5のクラス替えなどを機に再び行き渋りが始まりました。
── 一度は学校に戻れていたところから、再び行き渋りが始まってしまったのですね。そのタイミングで、以前にも声かけなどについて学ばれたことがあったと伺いました。
はい。2年前に娘が不登校になった時に、別のところで「勇気づけ」という、『ほめビ』に似た考え方や関わり方について学びました。 肯定的な声かけをしたり、いいところを認めたりすることを実践した時に、すごくいい変化がたくさん起こって。娘をいい方向に導ける方法だと実感したので、ずっと続けていました。
ただ、時間が経つにつれてだんだんやり方が自己流になり、親の自己都合になっていってしまったんです。「もう1回ちゃんと極めたいな」「分からないところもたくさんあったので学び直したいな」と思っていた時に、ちょうど『ほめビ』を知りました。
学び直しの決め手は「スルー」の理解と「ルールの導入」

── 続ける中で「自己流になってきた」と感じるようになったとのことですが、特にどんなところが「まだよく分からない」と感じていましたか。
以前受けた講座でも「否定的な行動に関心を示さない」という手法があったのですが、それが自分の中であまり腑に落ちていませんでした。「スルーしていたら治らないんじゃないのかな?」と自分の中で納得しきれず質問しても、明確な答えは教えてもらえなくて。やりながら体感していきましょうというスタンスだったので、モヤモヤが残ったままでした。
あとは、「ルールの導入」も自分には難しくて、なし崩しになってしまうという課題がありました。
── スルーの解釈にもルールの導入にも、モヤモヤが残ったままだったのですね。それが、今回『ほめビ』で学び直そうと思われた決め手になったのでしょうか。
そうですね。もう一度基本に立ち返って、ちゃんと理解したいと思いました。
「毎日投稿」の仕組みと仲間の存在が、実践を後押ししてくれた

── 実際に『ほめビ』を始めてみて、最初の手応えはいかがでしたか。
「当たり前」と思っていることこそ褒めたらいいと学んでいたので、「ご飯を食べてくれてありがとう」とか「1人で着替えられてすごいね」とか、普段ならつい見過ごしてしまうような行動を褒めることから始めました。それを続けていたら、だんだん娘が苦手なことにも少しずつチャレンジしてくれるようになっていきました。
あと、『ほめビ』には日々の実践をLINE WORKSに投稿する仕組みがあるんですが、それがすごく良かったなと思います。
── 日々の実践を投稿する仕組みが良かったと感じられたのは、どのような理由からでしたか。
「今日も何か1個は褒めるぞ」という気持ちになるので、私も気をつけて子どもの行動を見るようになりました。今までだと、やっているつもりでもちゃんと届いていない時があったり、自分の中でも「とりあえず褒めておけばいいか」とマナーに近い感覚になったりしていたんです。
「今日の実践の成果を投稿に残そう」という気持ちが強くなったことで、褒め言葉が子どもにきちんと届くことが増えました。
── 投稿を重ねる中で、ご自身の意識も変わっていったのですね。50日間の中で、実践が大変だと感じた時期はありましたか。
初めはやる気があるので続けられるのですが、ある時からちょっと投稿が滞ってしまった時期がありました。やらないといけないのは分かっているんですが、娘ではなく上の息子の方に着目してしまって。娘に声をかけていないし、息子への同じような行動への声かけばかりで、毎日同じ投稿をするのもなあ……と悩んでいました。
── 続ける中で、悩まれていた時期もあったのですね。そこから立ち止まらずに続けられたのは、何がきっかけだったのでしょうか。
やっぱり他の参加者の皆さんの投稿ですね。みんながすごい頑張ってやっているのを見て、勇気づけられました。「これを続けていたからこんないい変化がありました」といった報告を見て、「やっぱり私も投稿したいな」という気持ちになって再開することができました。 あとは、期間も限られていましたし、お金を払って参加しているという意識もあったので、どんな時でも「1日1回は『ほめビ』を開こう」という習慣を保てたのも大きかったと思います。
「分かる」から「できる」へ。実践の中で深まった理解

── ドリルや他の参加者の投稿、メンターからのフィードバックもありましたが、それらを通じて、新たに得られた気づきはありましたか。
具体的な行動を褒めるための語彙力が増えました。今までは「ナイス」や「すごいね」といった言葉が多かったのですが、「集中しているね」「やる気があるね」といった、自分では出てこないような言葉をドリルや他の方の投稿、メンターさんの返信から学んで蓄積できたのが良かったです。
── 課題に感じられていた「スルー」や「ルールの導入」については、実践の中でどう変わっていきましたか。
スルーに関しても以前より分かってきました。娘にはスルーするような行動があまりないので最初はピンとこなかったのですが、上の息子の勉強を教えている時に「これか!」と腑に落ちる瞬間がありました。
息子が荒れた態度をとった時に、感情的に「なんでわからないの?」と言いそうになるのを堪えて、その態度をスルーして淡々と教えたんです。そうしたら、だんだん息子の態度も協力的になり、文句も言わずに勉強できました。その時に「あ、こういう感じなのかな」と実感できました。
── 感情的になりそうな場面で、あえてスルーを実践できたからこその「腑に落ちる瞬間」だったのですね。ルールの導入についてはいかがでしたか。
ルールの導入は私の中ですごくハードルが高くて、「私にはまだ早いんじゃないの」と後回しにしていた部分がありました。でもやってみたら、簡単なことから始めていけば良かったんだなと分かりました。 「勉強を頑張ってほしい」とか「早く起きてほしい」といったハードルが高いものではなく、「脱いだパジャマを洗濯かごに入れる」という一瞬の努力で終わるものをルールにしたら、思っている以上にうまくいきました。娘も「やろう」と思ってくれたみたいで、新たな発見でしたね。
「コントロールして引っ張る」のではなく、「下から支える」親へ

── 50日間を終えて、お子さんにはどのような変化がありましたか。
娘が自分から「今日こんなことがあって」と、本音をたくさん話してくれるようになりました。今までやってきたことが繋がって、娘の中で「お母さんは信用できるな」と思ってもらえたのかなという気がしています。
それに伴って、学校や行事など苦手なことに対しても「無理」と逃げるのではなく、「頑張るしかないんだろうな」と立ち向かう強さが出てきたように感じています。
── 「お母さんは信用できる」と思ってもらえたというのは、これまでの積み重ねが実を結んだ証ですね。Kさんご自身の内面には、どのような変化がありましたか。
今までは「私の言うことを聞いていれば合っているわよ」と、私が引っ張っていかないといけないという思いがあったんです。でも、それではうまく届かないしアドバイスも聞き入れてもらいにくいということが、『ほめビ』をしながら分かりました。
親が子どもをコントロールして引っ張るのではなく、「あなたにとって一番いい方法を一緒に見つけていこうね」と、下から支えるようなイメージに心持ちが変わりました。それをきちんと子どもに伝えられるようになったのが、一番大きな変化だと思います。
── 「引っ張る」から「下から支える」へ、関係性が大きく変わったのですね。最後に、これからの展望や、同じように悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
『ほめビ』で学んだ声かけを、いつでも自然に習慣づけて言えるようにしていきたいです。 同じように悩んでいる方には、とにかくやってみた方がいいと伝えたいです。すぐにいい変化が見えて、自分に返ってきます。
それと、子どもにプラスの声かけばかりしていると、自分が落ち込んだ時にも「あ、これ娘に言っている言葉だ」とパッと思い浮かんで、自分のメンタルも落ちにくくなるんです。そういう効果も含めて、いいところがたくさんあったのでぜひおすすめしたいです。
── ありがとうございました。

不安や戸惑いを抱えながらも、「子どもとどう関わればいいのか」を模索している方にとって、ほめビリティは一つの支えになるかもしれません。日々の小さなやりとりを変えることで、親子の関係性が少しずつ前向きになっていく。その一歩を安心して試せるように、LINE相談も承っております。よかったら、公式サイトで詳しくのぞいてみてください。
【ほめビリティ公式サイト】