教科ごとの対策
新制度では、もはや「教科」という括り自体の意味合いが薄れていきますので、教科ごとの対策というのもおかしな話かもしれません。けれども、前のページでお伝えした「基礎力」の部分は、まさに現在の「国語」「数学」「英語」…といった各教科がベースとなっています。教科は当然基礎として重要だけれども、教科を超えた総合力を問われるようになる、といったイメージです。
ここでは、基礎となる各教科の対策について考えていきたいと思います。この基礎をしっかりと身につけることで、「思考力」「実践力」を身につける学習も格段にレベルが上がっていきます。
教科ごとの改革方針とその対策
文部科学省より公表されている内容を基に、今後各教科がどのように改革されていくのかと、それに対してどのような対策を取って学習するべきなのかを、考えていきたいと思います。
国語
国語において特に重視すべきの能力については、以下のようなイメージ例が公表されています。
✓ 論理の構成や展開を工夫して意見を述べる力
✓ 自分の考えを文章にまとめる力
✓ 長い文章を課題に照らして的確に読み、趣旨の要約や抽象化を行う力
✓ 必要な情報を抽出して、それらの情報を組み合わせて構成する力
✓ 複数の文章や情報から共通点や相違点、論理の構造をとらえる力
✓ 論理的に思考する力
✓ 物事を推し量ったり、予測したりするなどの想像する力
✓ 豊かな語彙を用いて的確に表現する力
これを見てみると、的確に論理を整理して「インプットする力」と、様々な状況に応じて適切に「アウトプットする力」が求められていることがわかります。
的確に論理を整理して「インプットする力」は、すららの国語を徹底的に学習することでかなり高いレベルで身につけることができます。どのように論理を解きほぐしていけばいいのか、それをどのように要約すればいいのか、推理・考察をどのように働かせたら良いのか、といった読解力の基本から応用までを体系的に網羅しているすららだからこそ、このような「インプットする力」を養うことができます。
また、すららアクティブラーニングイベントでは、まさに様々な資料を調べ、まとめ、プレゼンテーションするといった実践の場で「アウトプットする力」をトレーニングすることができます。
数学
数学において特に重視すべきの能力については、以下のようなイメージ例が公表されています。
✓ 確率や統計を用いて、傾向などをとらえる力
✓ 類推・演繹・帰納などにより推論する力
✓ 事象を数学的にとらえ、論理的に思考する力
✓ 事象から本質を見出し、抽象化したり一般化したりする力
✓ 仮説を立て、検証する力
✓ 必要な情報を選択し、それを問題の解決に活用する力
✓ 数学的に解釈し表現する力
✓ データをとる力
今までの「数学」だけを学習していたのでは通用しない、と言うことが良くわかると思います。まずは「数学」を学習する際に「なぜそうなるのか」といった概念をしっかりと理解し、それをあらゆる分野で応用・活用できるようにならなければなりません。
すららの数学は、レクチャーでその学習単元の概念をひとつずつ丁寧に解説をしています。それを着実に積み上げていくようにしましょう。また、理解した概念は適切にそれを使いこなし、またあらゆる分野で応用できるようにする必要があります。その力を身につけるには、すららのドリル機能やテスト機能を使って活用力を養い、必要に応じて再び概念の解説に戻って「理解できていない部分」の穴を埋めていく学習の方法が適しています。
それだけではなく、すらら「アクティブラーニングイベント」では実際にデータを集め、それを分析し、自分たちなりの結論を見出し、それを説得力を持ってプレゼンテーションする、といった実践をすることができます。まさに、21世紀型能力において求められている、基礎的な知識・技能・情報を基にして思考し、それを表現するといった総合的な能力を養うのに適しているのです。
英語
英語において特に重視すべきの能力については、以下のようなイメージ例が公表されています。
✓ 4技能(読む・聞く・書く・話す)を統合した英語力
✓ 複数の技能を統合させた言語活動
✓ スピーチ、プレゼンテーション、ディベートなどの統合型言語活動
✓ 実社会や実生活の中で英語でコミュニケーションできる力
国語や数学に対して、英語はとてもシンプルです。今までは「読む(reading)」「書く(writing)」が中心だった学習を、「聞く(hearing)」「話す(speaking)」といった口頭でのコミュニケーションも重視した4技能統合型にシフトするという方針です。
多くの高等学校が英会話の授業を定期的に行っていたり、実用英語技能検定にヒアリングが加わるなど、その変化は既に始まっていますので実感のある方も多いでしょう。これらの変化がより進み、「話す」力までが問われるようになるのです。
「聞く」力を養うために最も効率が良い学習方法は、今までの文法や長文読解と言った英語学習の中でネイティブの発音で読み上げられた英文を数多く耳にすることです。「読む」「書く」の学習の他に、わざわざ「聞く」ための学習を追加するのは時間的にも大変です。
すららの英語は、レクチャーもドリルもテストも、英文はすべてネイティブの声優さんが読み上げてくれますので、今までの学習をしながら自然と「聞く」力も養われていきます。また、「話す」という点については、やはり英語で会話をする機会を増やすことが必要になります。とは言え英会話スクール等は高額ですし、時間も場所もあまり融通が利かない場合がありますので、おしゃべリンガなどのスカイプ英会話を活用することをお勧めします。おしゃべリンガであれば、すららの英語で学習した範囲の文法や語彙を使って先生が英会話を進めてくれますので、「読む」「書く」「聞く」といった力を振り返り、活用しながら「話す」力を身につけることができます。