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【引きこもりの小・中学生の勉強方法6選】学習を始める際のポイントや部屋から出てこない理由・原因もご紹介

多感な時期を過ごす小・中学生は、些細なことがきっかけで引きこもりになることがあります。大人にとっては大したことがなくても人生経験の少ない子どもにとっては深刻なことで、解決できない悩みで苦しんでいる人はたくさんいるでしょう。

子どもが引きこもりになってしまった時は早めの処置が重要です。この記事では、引きこもりになった小・中学生が部屋から出てこない理由・原因やおすすめの勉強方法をご紹介します。



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小・中学生が引きこもりになるきっかけ・理由

小・中学生が引きこもりになるきっかけ・理由

小・中学生は、今まで普通に登校していたのに突然引きこもりになることがありますが、そこには必ずきっかけがあるはずです。

人それぞれ違いはありますが、小・中学生が引きこもりになる主な理由を3つご紹介します。

  • 学校の先生に理不尽に怒られる
  • 友人関係の悪化
  • 自尊心が傷つけられる言葉を言われる

それぞれの理由について解説します。

学校の先生に理不尽に怒られる

小・中学生の子どもが引きこもりになるきっかけの一つが、学校の先生に理不尽に怒られることです。

精一杯努力しているのにできないことを責められたり、納得していない状態で怒られたりすると、子どもは先生に心を閉じてしまいます

この状態が継続し悪化すると、先生との関わりを避けるようになり引きこもりへと発展する可能性があるでしょう。

友人関係の悪化

友人関係の悪化が引きこもりにつながることは非常に良くあるケースです。

仲違いがきっかけでグループから外される・いじめに発展するなどの場合、学校に居場所がなくなり不登校になる子どももいます。精神的につらい思いをしている時に親や周囲の人の理解がないと、逃げるように自分の部屋に引きこもってしまうでしょう。

部屋から出てくることをむやみに促したり登校を強要したりすると、自分の味方は誰もいないと閉じこもってしまう恐れがあるので気をつけてください。

自尊心が傷つけられる言葉を言われる

自尊心を傷つけられたことがきっかけで引きこもりになる場合、親からの言葉が影響していることが多いです。

成績が悪かったり挑戦したことに失敗したりと、努力が実らないことも時にはあるでしょう。そのような時に責められると自尊心が傷つけられて親との接触を拒み、その結果として自分の部屋に引きこもってしまいます

結果だけを見ずに、努力した過程や挑戦したことを認めてあげるようにしてください。

引きこもりの小・中学生が勉強するためのポイント

引きこもりの小・中学生が勉強するためのポイント

引きこもりが長引いてしまった時、不安になる点の一つが勉強面に関することでしょう。学習する習慣から遠のくほど、学校への復帰の際に苦労するのは子ども本人です。

焦りから親は無理に勉強させようとしてしまいがちですが、まずは子どもの気持ちを重視して学習環境を整えるなどの日常生活から見直してみましょう。

ここでは、引きこもりの小・中学生が勉強するためのポイントを6つ具体的にご紹介します。

  • 子どもが前向きに勉強に取り組める状態か見極める
  • 学習環境・生活リズムを整える
  • 学習の計画・目標を決める
  • 基礎学習から始める
  • 学習の習慣を作る
  • 勉強へのモチベーションを保つ

それぞれについて詳しく解説します。

子どもが前向きに勉強に取り組める状態か見極める

一つ目のポイントは、子どもが前向きに勉強に取り組める状態であるかを見極めることです。親の気持ちではなく、子ども自身の気持ちを尊重してあげましょう。

下記のような状態であれば、子どものエネルギーは回復気味と判断できます。子どもが興味のある分野の学習を提案してみるのに良い時期です。

  • 親との接触を拒まない
  • 物事に好奇心を示す
  • 会話の数が少なくない
  • 退屈そうにしている

子どもがまだ勉強を始めるタイミングではない時は、回復を待ち本人が好きなことをさせてあげましょう。

絶対に学校へ復学しなければいけないわけではなく、他にも選択肢はあります。家でもできる学習方法から始め、子どもに適した方法を模索してみましょう。

学習環境・生活リズムを整える

勉強を始めるために学習環境と生活リズムを整えることも重要です。

引きこもった生活が続いていると、食事を含むほとんどのことを部屋でするようになります。部屋が散らかりがちになるため、机の周辺を中心に整理整頓し、すっきりさせて学習に集中できる環境を整えましょう

また、夜遅くまで起きて昼過ぎまで寝ているような生活を送っている子どもは、規則正しい生活に戻す必要があります。睡眠時間の確保や朝・昼・夜と食事をしっかり摂るなど、生活リズムを通学していた時と近づけられるように心がけましょう。

学習の計画・目標を決める

勉強を始める前に学習の計画と目標を明らかにしましょう。勉強をした先のゴールと、そこにたどり着くまでの明確な計画があることで、子どもは今すべきことを理解できるので学習をする意欲がわいてきます。

ただし、子どもが途中で挫折するようなレベルの高い計画・目標の設置には気をつけてください。一度挫折してしまうと、「自分にはできない」と自信を失いかねません

小さな目標を一つずつ乗り越えて達成感を味わえるようにすると、子どもに自信がつきやすいです。

基礎学習から始める

学習を再開する際には、基礎学習から始めることが重要です。

しばらく勉強から離れていると、子どもは自信を失くし不安な気持ちが大きくなっていることが考えられます。難しい問題に手をつけるのではなく、まずは基礎から取り組み理解できた喜びを感じさせてあげましょう。

基礎が理解できると学習の意欲もわき、難しい問題にもチャレンジしてみたくなります。

学習の習慣を作る

一日の中で学習をする習慣を作ることも大切です。継続した学習は学力アップに確実な効果を出してくれます。毎日決まった時間に勉強をするように生活リズムの中に組み込めることが理想的です。

しかし、学習の習慣を作ることは簡単なことではありません。勉強が終わった後に子どもにとってご褒美になるものを用意するなど、学習に取り組みたくなる工夫をしましょう。

勉強へのモチベーションを保つ

勉強を継続していくためには、モチベーションを保つことも大切なポイントとなります。

子どもが勉強をしようと思うのは、基本的には理解できた達成感・褒められた喜びなど何かしらの充足感が得られるからです。親や周囲の人は、子どもの悪いところに目を向けるのではなく良い点に注目してあげてください。

下記のように、勉強以外の日常生活の中でも子どもの頑張りを見つけて褒めてあげましょう。褒められることで自信を取り戻し、勉強へも前向きに取り組めるようになります

  • 継続して毎日勉強している
  • 部屋を綺麗に保っている
  • 家の中の手伝いをする

引きこもりの小・中学生におすすめの勉強方法6選

引きこもりの小・中学生におすすめの勉強方法6選

どのように勉強をしたら学力が維持・向上できるのかは、子どもの性格や状況によって異なります。まずは複数の学習方法を知って、子どもに合っているものを見極めていきましょう。

引きこもりの小・中学生におすすめの勉強方法は以下の6つです。

  • 個別指導塾
  • 集団指導塾
  • 家庭教師
  • オンライン家庭教師
  • フリースクール
  • オンライン学習(タブレット学習)

親の意思で無理に勉強をさせるのは逆効果になり得るので、子どもの気持ちを尊重して決めるように気をつけてください。

①個別指導塾

個別学習塾は、塾に通って先生からマンツーマンで指導を受けます。学習塾によって異なりますが、完全個室やブースで区切られたスペースで指導を受けられるので、他の生徒を気にせずに勉強をすることが可能です。

個別学習塾のメリットとデメリットを以下にまとめたので参考にしてください。

メリット

  • 自分のペースで学習を進めてもらえる
  • 自宅以外の場所で勉強をするので集中して学習に打ち込める
  • わからない部分をすぐに質問できる

デメリット

  • 費用がかかる
  • 通わなければいけない

費用面と通うことに問題がなければ、第三者とのコミュニケーションの場にもなるのでおすすめです。

②集団指導塾

集団指導塾は、一人の先生が複数の生徒に対して授業をする塾です。数人の小規模な体系から30人程度の大人数で行う塾まで様々ですが、他の生徒と一緒に学習をする点では学校の授業と近い環境と言えます。

集団指導塾のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

  • 受験や定期テストの出題範囲に遅れることなく指導を受けられる
  • 競争心が芽生え、やる気が出る
  • 個別塾に比べて費用を抑えられることが多い

デメリット

  • 授業についていけない可能性がある
  • 通わなければいけない

積極的に学習したいと考えている子どもにはおすすめの環境です。新しい友達ができれば、引きこもりや不登校の解消にもつながるでしょう。

③家庭教師

家庭教師を利用すれば、自宅で環境を変えずに学習ができるので、家から出るのに抵抗がある子どもでも勉強に取り組みやすいです。また、先生に心を開くようになると信頼できる人が増えるので、子どもの気持ちも明るくなることが期待できます。

家庭教師の主なメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 自宅で環境を変えずに学習ができる
  • 自分のペース・性格に合わせて学習を進められる
  • 第三者とのコミュニケーションの場となる

デメリット

  • 先生との相性が合わないことがある
  • 費用面の負担が増える

デメリットにあるように先生と相性が合わない場合は、子どもにとって精神的苦痛が増えるので気をつけてください。家庭教師を利用する際は、先生と子どもの相性を重視しましょう。

④オンライン家庭教師

オンライン家庭教師は、対面ではなくオンラインを通して家庭教師の先生と一対一で学習します。直接人と会うのに抵抗がある子どもでも、画面越しでは安心できる場合があるので有効な学習手段です。

オンライン家庭教師のメリットとデメリットをまとめました。

メリット

  • 場所を気にせず受講できる
  • 先生を選ぶ幅が広がる
  • 自分のペース・性格に合わせて学習を進められる
  • 第三者とのコミュニケーションの場となる

デメリット

  • 通信環境の整備が必要
  • 画面越しのコミュニケーションだけになる
  • 先生との相性が合わないことがある

通常の家庭教師と同じく、先生との相性が良くない場合は交代を依頼することが必要です。オンラインで行うので全国から先生を探すことができる点が特徴的でしょう。

⑤フリースクール

フリースクールは引きこもり・不登校・発達障がいなどの子どもが通い、勉強や課外活動をして過ごす場所です。小学生から高校生までの年齢の異なる子どもが学校の代わりに一緒に過ごしています。

フリースクールのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 同じような状況の子どもと交流ができる
  • 勉強以外の課外活動が豊富
  • フリースクールへの登校が在籍校への出席扱いとなる場合がある

デメリット

  • 費用がかかる
  • 学校や塾と同レベルの学力の向上は見込めない

フリースクールは必ずしも学校への復学を目指しているわけではなく、最終的な社会復帰のための活動をしています。そのため、勉強だけでなく様々な課外活動も盛んです。

同じような不安を抱えた生徒がいるので、子どもは気持ちを通わせやすく心の不安を安らげることができるでしょう。

⑥オンライン学習(タブレット学習)

オンライン学習(タブレット学習)は、インターネットを通じて行う学習方法です。通信環境さえ整っていれば、いつでもどこでも利用できるので気軽にスタートすることができます

オンライン学習(タブレット学習)の主なメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

  • 自分のタイミングでいつでも学習ができる 
  • ゲーム感覚で楽しんで勉強ができる
  • 人に教わらなくて済む 
  • 場合によっては所属の学校の出席扱いとなることもある

デメリット

  • 一人でやるので継続が難しい
  • 通信環境の整備が必要

基本的には一人でパソコンやタブレットを開き勉強をするので、目標や計画を明確にして学習意欲を維持できるよう努めることが大切です。

引きこもりの小・中学生の勉強に関するよくある質問

引きこもりの小・中学生の勉強に関するよくある質問

子どもが引きこもりになってしまうと親や周囲の人の不安は尽きないでしょう。少しでも不安を解消できるように、ここからは引きこもりの小・中学生の勉強に関する2つの質問に回答します。

  • 引きこもり中の勉強の遅れは追いつくことは可能?
  • 引きこもりの小・中学生が勉強できないのは学習方法がわからないから?

引きこもり中の勉強の遅れは追いつくことは可能?

小・中学生が引きこもりになっても勉強の遅れを取り戻すことは可能です。主な理由は下記の通りで、引きこもりになっても自分で効果的に学習を進めれば学校の授業に追いつくことは難しくありません。

  • 学校の勉強の進むペースはそれほど早くないから
  • 自己学習は必要な学習に焦点を当てて進められるから

学校ではたくさんの生徒に合わせて授業を進めていますが、自分だけであれば不得意科目を中心に勉強できます。必要な分野に力を入れて学習すれば、引きこもりや不登校になっていても徐々に遅れを取り戻せるので過剰な心配は必要ありません。

引きこもりの小・中学生が勉強できないのは学習方法がわからないから?

学習方法がわからないのも原因の一つです。しかし、下記のように他にも要因はたくさん考えられます。

  • 将来の夢や目標がなくて学習意欲がわかない
  • もともと勉強が苦手で嫌い
  • 周囲への反抗心がある

上記のように子どもによって考えられる原因は異なるので、普段の様子や引きこもりになったきっかけを改めて見直してみましょう。

まとめ:引きこもりの小・中学生に適した勉強方法はそれぞれ!子どもと向き合い適した対応をしよう

まとめ:引きこもりの小・中学生に適した勉強方法はそれぞれ!子どもと向き合い適した対応をしよう

今回の記事では、引きこもりの小・中学生に適した勉強方法や学習するためのポイントを紹介しました。子どもの性格や状況によって適した勉強方法は異なるため、我が子に合った手段を選ぶことが必要です。

どんなに良い環境を用意しても本人の気持ちが伴っていないと効果は薄く、無駄になってしまいます。親に勉強を強要させられている状態では、子どもの意欲はわきにくく継続は簡単ではありません。子どものやる気を尊重し、焦らず見守っていきましょう。

また、必ずしも学校への復帰を目指さなければいけないわけではありません。紹介したように学習方法はたくさんあるので、本人の希望を考慮して選択肢を提供してあげてください。子どもの一歩前進のために根気強くサポートしていきましょう。



この記事を読んだ方で、お子さまの「不登校」についてお悩みではないですか?
すららは、1人ひとりのペースで学習できる「無学年方式」を採用した学習教材です!

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