「子どもを放課後等デイサービスに通わせるか悩む」「どの放課後等デイサービスが良いかわからない」と悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。 …
放課後等デイサービスは、障がいのある就学児童の居場所となる児童福祉施設です。年々利用者が増加している期待の業界なので、働いている職員の年収が気になる方も多いでしょう。
そこで当記事では、放課後等デイサービスで働く保育士・児童指導員などの平均年収や仕事内容について解説していきます。放課後等デイサービスで求められる3つの要素も解説するのでぜひ参考にしてください。
この記事を読む方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
- 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
- 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」
すららネットでは上記問題を解決するためのセミナーを“期間限定”で開催中です。
放課後等デイサービスの競争に勝ち残る経営者セミナーとして、 『学習支援』を武器に<選ばれる放デイ経営>を目指してみませんか? セミナー参加者限定で”学習教材「オンライン学習すらら」を2週間”無料”で利用できる体験IDもプレゼントしています!
もくじ
放課後等デイサービスとは?障がいのある子どもを対象とした児童福祉施設
放課後等デイサービスとは、2012年の児童福祉法改正によって新たに誕生した福祉サービスです。法改正以前は未就学児・就学児がともに利用するサービスでしたが、法改正後は6歳から18歳までの就学児童は「放課後等デイサービス」・未就学児は「児童発達支援」と分類されました。
放課後等デイサービスは、主に学校の放課後や夏休みなどに利用できます。主な活動内容は個別支援計画に基づいた支援や集団活動などです。障がいの重さや手帳の有無に関わらず、医師の診断書があれば誰でも利用できます。
放課後等デイサービスの3つの役割
厚生労働省の「放課後等デイサービスガイドライン」によると、放課後等デイサービスは主に以下の3つの役割を担っています。
【放課後等デイサービスの3つの役割】
- ①子どもの最善の利益の保障
- ②共生社会の実現に向けた後方支援
- ③保護者支援
それぞれの役割を詳しく確認していきましょう。
①子どもの最善の利益の保障
放課後等デイサービスでは、利用している児童に対して生活能力の向上に必要な訓練を供与する必要があります。家庭や学校とは違う集団活動の中で社会や地域との交流を促進し、子どもの最善の利益の保障を行うことが目的です。
子ども一人一人の特性や性格に合った発達支援を行い、健全な育成を図ります。
②共生社会の実現に向けた後方支援
放課後等デイサービスでは、障がいのある子どもでも地域社会に参加できるよう、共生社会の実現に向けた後方支援も行っています。これは、他の子どもを含めた集団の中での育ちを保障する視点が求められており、必要に応じて放課後児童クラブなどと連携をとることも必要です。
さらに、一般的な子育て支援施策を利用している障がいのある子どもに対しては、訪問支援を積極的に実施するなどの事業展開が期待されています。
③保護者支援
最後にあげられる役割は保護者支援です。放課後等デイサービスでは、障がいのある子どものみではなく、その保護者の支援も行っています。
具体的には、子育ての悩み相談・家庭内での療養トレーニング方法の支援・時間の保障などです。これらの支援を行うことにより、保護者は子どもに対する自信やゆとりの回復が期待できます。
放課後等デイサービスの人員基準
続いて、放課後等デイサービスの人員基準について確認していきましょう。放課後等デイサービスを運営するためには必ず下記の人員基準を満たす必要があります。
職種 | 人数 |
管理者 | 1名以上 (事業所の管理業務のみに従事する必要があるが、支障がない場合には他の業務と兼任できる) |
児童発達支援管理責任者 | 1名以上 (児童発達支援管理責任者のうち、1名以上は専任かつ常勤である必要がある) |
保育士・児童指導員 | 子どもが10人までの場合:2名以上 子どもが10人を超える場合:2名に加え、5人以下ごとに1名ずつ増やす (1名以上は常勤である必要がある) |
上記からわかるように、保育士や児童指導員は放課後等デイサービスの中で大きな割合を占めます。管理者を除いた半数以上の人員が、保育士もしくは児童指導員である必要があるので、この業界における需要は非常に高いと言えるでしょう。
保育士や児童指導員の給料は?放課後等デイサービスで働く人の平均年収
放課後等デイサービスの仕事に就くにあたって給料が気になる方は多いでしょう。厚生労働省の「平成29年障害福祉サービス等経営実態調査結果」によると、放課後等デイサービスで働く職員1名あたりの平均年収は以下の通りです。
職種 | 平均年収 |
施設長・管理者 | 3,933,557円 |
児童発達支援管理責任者 | 3,298,587円 |
児童指導員 | 2,586,851円 |
保育士 | 2,716,548円 |
機能訓練担当職員 | 2,651,681円 |
これは日本の平均年収と比べると低いです。しかし、年収の低さから退職してしまう方が多くなっているので、今後は職員の給料の見直しも期待できるでしょう。
放課後等デイサービスの仕事内容
続いて、放課後等デイサービスの仕事内容について解説していきます。放課後等デイサービスの仕事内容は大きく分けると下記の4つです。
【放課後等デイサービスの仕事内容】
- 個別支援計画に基づいた子どもへの支援
- 学校や自宅への送迎
- 保護者への対応や支援
- その他の業務
それぞれの仕事内容を確認していきます。
個別支援計画に基づいた子どもへの支援
放課後等デイサービスでは、子ども1人1人の特徴や障がいに合わせて作成された支援計画書に基づいて支援を行います。具体的には、自立した生活を送るための訓練・集団生活への適応訓練・学習指導などです。
活動内容は様々ですが、事業所によっては社会科見学などの課外活動を行う場合もあるでしょう。生活の手助けのみではなく、多岐にわたる支援が求められます。
学校や自宅への送迎
事業所によって異なりますが、多くの放課後等デイサービスでは送迎業務があります。平日には学校から事業所までの送迎を行い、帰りは自宅までの送り届けが必要です。休日は事業所と自宅間の送迎を行います。
また、送迎の際に学校の先生や保護者から連絡事項を受けることもあります。その際の内容は周囲のスタッフにも共有するようにしましょう。
保護者への対応や支援
放課後等デイサービスでは、子どもへの支援のみではなく保護者への対応・サポートも大切な仕事です。保育士や児童指導員は、保護者からの相談対応や障がいのある子どもへの支援方法のアドバイスなどを行います。
スタッフが保護者の理解者になることで心にゆとりができ、結果的に子どもにも良い影響を与えられるでしょう。また、保護者との連携を強めることにより事業所への信頼も得られます。
その他の業務
放課後等デイサービスでは、子どもや保護者への支援のほかに様々な業務が存在します。下記に代表的な業務をまとめました。
【放課後等デイサービスの業務】
- 支援計画書の作成
- 学習テキストの用意
- おやつの用意
- 年間予定表の作成
- 備品の買い出し
- レクリエーションで使う道具作り
上記に挙げたのはごく一例で、この他にも細かな事務作業が存在します。はじめは子どもの支援がメインとなるケースが多いですが、慣れてくると事務作業をする必要があることを覚えておきましょう。
放課後等デイサービスの仕事で求められる3つの要素
実際に放課後等デイサービスで求められている人材はどのような人でしょうか。この項では、放課後等デイサービスの仕事で求められる3つの要素について確認していきます。
【放課後等デイサービスの仕事で求められる要素】
- コミュニケーション能力
- 発達支援に関する知識・スキル
- 他者と連携する力
それぞれの要素について詳しく解説します。
コミュニケーション能力
1点目に求められる要素はコミュニケーション能力です。放課後等デイサービスでは、子どもや保護者への支援業務がメインとなるので、日々コミュニケーションを取らなければいけません。
そのため、人と関わるのが好きな方や誰とでも難なく話せる方に向いている仕事と言えます。コミュニケーション能力は働くうえである程度養われていくものですが、人と話すことが苦手な方には務まらないでしょう。
発達支援に関する知識・スキル
障がいのある子どもへの支援方法や接し方は、1人1人の特性や状況などによって異なります。そのため、放課後等デイサービスの職員として活躍するためには、発達支援における知識やスキルも欠かせません。
発達支援に関する知識・スキルがないと雇われないわけではありませんが、積極的に知識やスキルを磨いていく向上心は必ず必要です。すでに発達支援に関する知識を有している方は即戦力として歓迎されるでしょう。
他者と連携する力
コミュニケーション能力と似ている部分ですが、放課後等デイサービスで働くには他者と連携する力も必要になります。なぜなら、子どもの支援内容に応じて家庭や学校と連携を行うこともあるからです。
また、日々の業務で他のスタッフと協力する場面も多くあります。他者に報告・連絡・相談を行い、適切な連携ができる力が求められるでしょう。
放課後等デイサービスの年収に関するよくある質問
最後に、放課後等デイサービスの年収に関するよくある質問をまとめました。
【放課後等デイサービスの年収に関するよくある質問】
- 放課後等デイサービスで給料を上げる方法は?
- 放課後等デイサービスは賞与がある?
現在疑問に思うことがない方も今後のために参考にしてください。
放課後等デイサービスで給料を上げる方法は?
放課後等デイサービスで給料を上げたい場合には、児童発達支援管理責任者を目指すことがおすすめです。児童発達支援管理責任者になるためには、5年以上の実務経験と2つの研修を終了する必要があります。
児童発達支援管理責任者になった後も5年に一度の研修を受ける必要がありますが、一般の指導員よりも高い給与水準であることが多く、給与アップが見込めるでしょう。
放課後等デイサービスは賞与がある?
事業所によって異なりますが、放課後等デイサービスでは多くの場合で賞与があります。実際に求人を調べてみても、業績に応じて年に2回の賞与が出るものが多く見られました。
賞与がある会社で働きたい方は、あらかじめ求人票を確認してみましょう。
まとめ:放課後等デイサービスの仕事は専門的なスキル・知識があれば年収アップが見込める
当記事では、放課後等デイサービスで働く保育士・児童指導員などの平均年収や主な仕事内容について解説しました。
放課後等デイサービスで働く人の年収は、平成29年時点では日本の平均年収より低いです。しかし、年々需要が増加しているうえに年収の低さが問題視されているので、今後は給料の増加を期待できます。
また、児童発達支援管理責任者などの需要の高い役職になると年収は大幅に上がります。給与のアップを目指したい方は、積極的に知識やスキルを磨いていく向上心を持って働いてください。
この記事を読んだ方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
- 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
- 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」
すららネットでは上記問題を解決するためのセミナーを“期間限定”で開催中です。
放課後等デイサービスの競争に勝ち残る経営者セミナーとして、 『学習支援』を武器に<選ばれる放デイ経営>を目指してみませんか? セミナー参加者限定で”学習教材「オンライン学習すらら」を2週間”無料”で利用できる体験IDもプレゼントしています!