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行政書士は独学で目指せる資格なのか?過去の試験合格率や効率の良い勉強法を解説

行政書士 独学

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「行政書士を目指したいけど、独学だと合格できないかな?」
「行政書士の試験合格を目指したいけど、通信講座と独学で迷っている」

上記のような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

結論行政書士の試験合格率は2013年から2022年までの合格率の平均を算出しても11.64%と難易度が高く、独学による試験合格は難しいのが現実です。(※1)
※1参照:一般財団法人行政書士試験研究センター

今回は行政書士試験合格を独学で目指すのは難しい理由や、独学が向いている人・向いていない人と対処法を解説します。

独学の他にも通信講座を使って効率よく試験合格を目指す方法もあるので、ぜひ独学と合わせて検討してみてください。

目次

行政書士の資格は独学でも取得できるの?

行政書士は試験合格率は平均約11.64%と合格率が低い資格で、独学での取得は難しいといえるでしょう。
独学で行政書士の資格取得が難しい理由は、下記の3点です。

以下では独学で行政書士の試験合格が難しい理由について解説するので、参考にしてください。

出題科目が多くて範囲が広い

独学で行政書士試験合格を目指すのが難しい理由は、出題科目が多く範囲が広い点があげられます。
行政書士の試験は全60問で、下記の科目・範囲から合格基準を超えることが必要です。

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出題範囲科目合格基準
業務に必要な法令等科目・憲法
・行政法
・民法
・商法
・基礎法学
50%以上
業務に関連する一般知識等科目・政治
・経済
・社会
・情報通信
・個人情報保護
・文章理解
40%以上
参照:一般財団法人行政書士試験研究センター

行政書士試験は法令科目・一般知識科目を合わせると11科目あり、出題範囲が広くなっています。
たとえば法令科目に重点を置いて勉強を進めても、一般知識科目で点数が足りなければ合格できません。

このように行政書士試験は出題範囲が広大なので、独学では合格できない可能性が高いです。

独学で行政書士の試験合格を目指したい場合は、幅広い科目の知識が必要になったり時間をかけた勉強が欠かせなかったりすることを理解しておきましょう。

専門科目で内容が難しい

行政書士は民法や行政法・商法などの法律について学ぶ必要があり、初学者では難解な科目が多く独学で取得しづらいです。

法令等科目では記述式の問題もあるため、一つひとつ法律の意味や内容を理解していなければ解けないでしょう。
とくに法令等科目に関しては50%以上の正答率が必要で、2問に1問正解しないと合格できません。

独学で勉強して間違った知識が定着していると、仮に合格できても仕事に支障が出る可能性も考えられます。

勉強時間の確保が必要

独学で行政書士試験合格を目指すのが難しい理由として、勉強時間の確保が必要な点もあげられます。
行政書士試験は内容を一つひとつ理解しないと解けないだけでなく、出題科目の範囲が広いため時間をかけた学習が必要です。

生涯学習のユーキャンによると、行政書士合格のために必要な勉強時間は500時間~1,000時間必要といわれています。(※2)
参照:生涯学習のユーキャン

仕事や家の用事で多忙な人が行政書士試験の合格を目指す場合は、通信講座などを活用して効率よく勉強すべきといえるでしょう。

行政書士の試験内容や過去5年の合格率から分かる難易度

行政書士試験探求センター 公式サイト
引用:一般財団法人行政書士試験研究センター
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受験年度合格率合格者数受講者数
令和4年度12.13%5,802人47,850人
令和3年度11.18%5,353人47,870人
令和2年度10.72%4,470人41,681人
令和元年度11.48%4,571人39,821人
平成30年度12.70%4,968人39,105人
参照:一般財団法人行政書士試験研究センター

行政書士試験研究センターによると、行政書士の試験合格率は合格率は10%~12%程度という結果になります。
約10人に1人しか合格していない結果で、合格率の低さから難関資格だといえるでしょう。

試験の難易度が高くなる理由は、法律などの専門知識に対する深い理解が必要な点や出題科目が広い点が考えられます。

下記の表が行政書士試験の出題科目範囲や合格に必要な基準点になるため、資格取得を目指す人は把握して勉強スケジュールを組みましょう。

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業務に必要な法令等科目業務に関連する一般知識等科目
出題形式択一式及び記述式択一式
出題科目・憲法
・行政法
・民法
・商法
・基礎法学
・政治
・経済
・社会
・情報通信
・個人情報保護
・文章理解
出題数全46題全14題
合格基準正答率50%以上正答率40%以上
参照:一般財団法人行政書士試験研究センター

行政書士の資格取得を独学で目指すなら何年かかる?

行政書士の資格取得を独学で目指す場合は、2年~3年ほどの勉強が必要です。
具体的な勉強時間や1日あたりの学習目安は、下記の表を確認してみてください。

スクロールできます
必要な勉強時間/年1日の勉強時間の目安
独学800時間~1,000時間2時間~3時間
通信講座500時間程度1時間~2時間
参照:生涯学習のユーキャン

独学で目指す場合は法律関係などの専門知識を理解するために、1年間で800時間~1,000時間の勉強が必要です。
一方通信講座であれば試験のポイントについて学べるため、行政書士試験合格に必要な勉強時間は500時間程度になります。

勉強に割ける時間は人によって異なるので、状況に合わせて独学で目指すか通信講座を活用するか検討してみてください。

行政書士の資格取得を独学で目指すのが向いている人

行政書士の資格取得を独学で目指すのが向いている人は、下記に当てはまる人です。

独学で行政書士を目指すのが向いている人の特徴について解説するので、参考にしてください。

自分にあう勉強方法を理解している人

自分にあった勉強の仕方が理解できている人は、独学で資格取得を目指すのが向いています。
すでに学習スタイルを確立している人は、通信講座を活用しなくても要領よく勉強できるからです。

たとえば書いて覚えることが得意な人は、重要ポイントをまとめた専用ノートを作ると効率よくインプットできます。
ほかにも教材を読んで重要ポイントを覚えて音声データにすると、声に出しながら記憶を定着できるでしょう。

自分にあった勉強方法を理解している人は、独学で行政書士の資格取得を目指してみてください。

法律関係に関する理解・知識がある人

大学などで法律関係の科目を勉強したことがある人は、独学でも行政書士の資格取得できる可能性があります。
学校や職場の関係で一度学んだことがある人は、つまづくことなく勉強できるでしょう。

ただし法律は毎年更新されているので、変更内容の確認などを怠らないようにチェックが必要です。

法律関係に関する知識・理解がある人は、独学で資格取得を目指せるか挑戦してみてください。

身近に教えてくれる専門家がいる人

身近に法律関係や必要な知識を教えてくれる専門家がいる人は、独学で行政書士の資格取得を目指せます。
周囲にメンターになる人や行政書士試験合格者がいると、試験対策に必要なポイントなども学べるでしょう。

たとえばメンターが身近にいなかった場合でも、SNSを活用して一緒に行政書士を目指しているグループを作って教え合う形でも問題ありません。

人脈を活かして行政書士の勉強を進められる人は、独学でも試験合格を目指してみてください。

行政書士の資格取得を独学で目指すのが向いていない人と対処法

独学で行政書士の資格取得を目指すのに向いていない人は、下記の3つのうち1つ以上該当する人です。

向いていない人の特徴にあわせて対処法も解説するので、ぜひチェックしてみてください。

法律関係を初めて勉強する人

法律関係を初めて勉強する人は、独学による行政書士の資格取得はおすすめできません。
行政書士は一般知識等の科目だけでなく法令等科目の学習も必要で、憲法・民法・行政法などの理解が求められるからです。

さらに法令等科目は記述式問題もあるため、暗記をしているだけでは合格できないでしょう。

法律関係の科目を初めて勉強する人は、通信講座や通学講座を活用して基礎から勉強する方法がおすすめです。

短期間で合格を目指したい人

行政書士の資格取得を短期間で目指したい人は、独学は向いていません。
なぜなら試験は11科目と広い範囲の勉強が必要で、独学だと勉強が長期化する可能性があるからです。

法律関係初学者が独学で試験合格を目指す場合は、800時間~1,000時間程度の勉強が必要になるとされています。(※3)
※3参照:生涯学習のユーキャン
このことからも、短時間での合格は見込めないことがわかるでしょう。

なお短期間で合格を目指したい場合は、通信講座を活用すると試験のポイントを押さえて勉強できます。
行政書士の試験合格を短期間で目指したい人は、通信講座の活用も検討してみてください。

完璧主義者・几帳面な人

行政書士の試験合格を目指したい人の中で、完璧主義者や几帳面な人は独学が向いていません。
行政書士試験は法令等科目と一般知識等科目を合わせて11科目の範囲を勉強する必要があり、細かく学習していると膨大な時間がかかるからです

内容を理解するのに時間がかかってしまい、学習が間に合っていない状態で試験当日になる人や無理をして体調を崩すケースもあるでしょう。

完璧主義者や几帳面の人は無理のない効率の良い学習をするために、余裕を持ったスケジュール管理を意識しましょう。

行政書士の資格取得を独学で目指す際の勉強法

行政書士の資格取得を独学で目指したい場合のおすすめ勉強法は、下記の3つです。

それぞれの勉強方法について解説するので、独学で目指したい人はチェックしてみてください。

アウトプットとインプットを繰り返す

独学で行政書士の試験合格を目指したい方は、アウトプットとインプット学習を繰り返す勉強法を実施しましょう。
アウトプットとインプットを繰り返すことで、知識定着と情報の整理どちらも行えます

たとえばインプットした内容を、誰かに理解してもらえるように教える(アウトプットする)方法を繰り返してみてください。

誰かに理解してもらうためには自分の中で情報の整理が必要なだけでなく、声で発することで耳で内容を確認・学習できます。(※5)
※5参照:フォーサイト

アウトプットとインプット学習は、知識定着と情報の整理どちらも行える勉強法なのでぜひ実践してみてください。

過去問題を入念に解く

行政書士の資格取得を目指したい場合は、過去問題を入念に解くのもおすすめです。
過去問題は行政書士試験に出た実績がある問題になるため、試験問題の雰囲気を掴めるでしょう。

さらに過去問題を覚えておくことで、類似問題が出た際に対応できたり繰り返し学習して知識定着が図れたりします。

過去問題を勉強する際は法律の改正などを考慮し、直近から5年程度の問題に絞りましょう

独学で行政書士試験合格を目指す場合は、直近5年以内の過去問題を解きながら知識定着を図ってみてください。

録音機能を活用する

行政書士を独学で目指す人は、スマホやタブレットなどの録音機能を活用する勉強法もおすすめです。
録音機能に向かって覚えたい内容を話すことで、情報を整理できたりスキマ時間に復習できたりするからです。

スマホやタブレットで利用できるボイスレコーダーアプリは、倍速機能が備わっているものも多いです。
覚えた部分は倍速で聞くなどをすると、より効率よく学習できるでしょう。

行政書士を独学で目指す人は、ボイスレコーダーアプリなどの録音機能を活用して効率よく学習してみてください。

行政書士の資格取得を今取ったほうが良い理由やメリット

行政書士の資格を取ったほうが良いメリット・理由は、下記の3点です。

行政書士の資格を取るメリットや理由について解説するので、資格取得を目指している人は確認してみてください。

さまざまな業界の企業内で重宝される

行政書士の資格を保有していると、金融業界や建築業界・不動産業界などさまざまな業界で重宝されます。
企業内に行政書士がいれば、契約書や約款の修正をするとき法律知識が役立つからです。

たとえば業務委託契約や他社と契約を結ぶ際に、企業に行政書士がいると契約不備による損害リスクを回避できるでしょう。

業界問わず行政書士の力が必要になるケースはあるので、資格を持っているだけで多くの企業から必要とされる存在になれます。

専門資格で将来性がある

行政書士は官公署に提出する申請書類や権利義務に関する書類の作成する業務を独占できる国家資格なので、将来性があります。

AI技術の進化に伴って将来を不安視する声があるものの、行政書士しかできない独占業務があるため仕事はなくならないでしょう。

生涯学習のユーキャンによると、行政書士の登録者数は2017年の時点で約4万6,000人で、10年間で20%ほど増加しているといわれています。(※6)
※6参照:生涯学習のユーキャン

ほかにも法律は時代に合わせて変化していくため、行政書士の仕事がなくなるとは考えられません。
専門資格ならではの独占業務があるので、将来性の高い仕事を探している人は行政書士の資格取得を目指してみてください。

転職や就職で活きる

行政書士の資格取得をおすすめする理由は、転職や就職で活きる点も考えられます。
行政書士は法律の専門家になるため、転職・就職活動において資格を持っていない人との差別化を図れるでしょう

さらに行政書士は難易度が高い国家資格でもあるので、目的達成のために勉強・努力できる人と評価されるケースも少なくありません。

他の人とは違ったアピールポイントにもなるため、転職・就職活動を有利に進めたい人は行政書士の資格取得をおすすめします。

行政書士の資格を取るデメリットや注意点

行政書士の資格取得はメリットも多いですが、下記3つのようなデメリットや注意点もあります。

資格を取得する際の注意点やデメリットを解説するので、メリットとあわせてチェックしてみてください。

試験合格までに膨大な時間が必要

行政書士の資格は全11科目の知識が必要なので、試験合格には膨大な勉強が欠かせません。
独学で資格取得を目指す際には800時間~1,000時間の勉強が必要とされ、1年で合格したい場合は毎日2時間以上の勉強が必須だからです。

特に仕事や家の用事で多忙な人が試験合格を目指す場合は、勉強時間を確保できるようタイムマネジメントしなければなりません。

かんたんに取得できる資格ではないため、試験合格を目指す際には学習計画を立てた上で進めることが大切です。

資格取得までのモチベーション維持が難しい

行政書士の資格取得を目指す注意点として、モチベーション維持が難しい点もあげられます。
独学で勉強する場合は通信講座と比べると膨大な勉強が必要で、長期間学習し続けられる気持ちや習慣が必要になるからです。

勉強に割ける時間や学習の進捗状況によって変わるものの、数年単位で勉強を進めて試験合格を目指す必要があります。

通学講座・予備校を活用するなど、勉強仲間を作って励まし合いながら学習を進めるとモチベーションを維持できるでしょう。

登録しなければ名乗れない

行政書士試験に合格しても、行政書士名簿に登録しなければ行政書士として名乗れません。
行政書士法第6条に明記されていて、日本行政書士会連合会の行政書士名簿や各都道府県の行政書士会に登録と所属が必要です。

行政書士となる資格を有する者が、行政書士となるには、行政書士名簿に、住所、氏名、生年月日、事務所の名称及び所在地その他日本行政書士会連合会の会則で定める事項の登録を受けなければならない。

引用:昭和二十六年法律第四号「行政書士法」

さらに各都道府県の行政書士会に登録する際には、登録手数料や入会金・更新するための年会費が必要な点もデメリットになります。

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登録手数料・入会金
日本行政書士会連合会新規:25,000円
変更:4,000円
登録証再交付:3,000円
所属回変更:5,000円
証明:2,000円
証票再交付:2,000円
東京都行政書士会登録手数料:25,000円
入会金:200,000円
会費3ヶ月分:21,000円
登録免許税:30,000円
大阪府行政書士会届出手数料:20,000円
入会金:250,000円
福岡県行政書士会登録審査手数料:25,000円
入会預り金:200,000円
登録免許税:30,000円
支部会費3ヶ月分:6,700円~
必要諸物品費等:12,450円~
参照:日本行政書士会連合会,東京都行政書士会,大阪府行政書士会,福岡県行政書士会
※表示価格は税込表記です

具体的に登録手数料だけでも、日本行政書士会連合会と各都道府県の行政書士会合わせて約270,000円(税込)の初期費用が必要です。

行政書士を名乗りたい人は、登録手続きが必要な点や初期費用が必要な点を理解しておきましょう。

行政書士の資格取得を独学で目指す際のよくある質問

行政書士の資格を独学で目指す際によくある質問は下記の4つです。

それぞれについて回答しているので、気になる質問がある人は参考にしてください。

行政書士の資格を独学で取得するときはなにから勉強すればいい?

行政書士の資格取得を独学で目指したい場合は、民法から学習を始めるのがおすすめです。
民法は生活関係を規律する基本的な法律ですが、抽象型の問題や記述式の難易度を含めて覚えるのに時間がかかる人も少なくありません。(※7)
※7参照:アガルートアカデミー

実際に行政書士試験に関する知識を持っている人や過去の受験者の人が、「民法から始めたほうが良い」「苦戦した」と声をあげていました。

合格者の方に伺うと、

行政法は、抽象→抽象型の問題が多いので、比較的短期間で合格レベルに達するようですが、民法は、具体→抽象型の問題が多いため、記述式も含めて、合格レベルに達するまでに時間がかかるようですね。

これから行政書士試験の勉強を始める方は、民法からじっくりやっていこう!

ー山田斉明合格コーチ具体・抽象の往復運動で合格を目指す方(@goukakucoach)2023年8月3日

民法

昨年行政書士試験ではとても苦労した科目。
特に初学者にはきつい科目だろう。
宅建士でも民法があり、行政書士に比べると基礎的で良質な問題が多い印象だ。
まず、宅建士の民法から入る、という手もあるかも知れない。ただし、範囲が狭いので宅建士の民法だけでは不足なので注意。

ーコロ司法書士受験生ネコ/Season2(@koro240)2022年4月4日

さらに民法は行政法に続いて出題数が多い科目で、配点の約25%を占める重要科目です。
基礎となる法律から始めると他の法令科目も理解しやすくなるため、民法から学習を始めてみてください。

行政書士の資格取得を目指せるおすすめの参考書や問題集はどれ?

行政書士の資格取得を目指したい場合に、おすすめの参考書や問題集は下記の3冊です。

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書籍名
参考書・伊藤塾「うかる!行政書士 入門ゼミ」
・東京リーガルマインド「出る順 行政書士 合格基本書」
・TAC「みんなが欲しかった!行政書士合格へのはじめの一歩」
問題集・東京リーガルマインド「出る順 行政書士 ウォーク問過去問題集1 法令編」
・早稲田経営出版「合格革命 行政書士 基本問題集」
・伊藤塾「うかる!行政書士 総合問題集」
参考書参照:アガルートアカデミー
問題集参照:アガルートアカデミー

問題集を選ぶ際、法律の変更点も対応できるように直近5年分以内を学習しましょう。
また参考書に関しては、読みやすさや自分の勉強法に合うテキストか確認してください。

行政書士の通学講座・通信講座サービスを提供している参考書や問題集は、試験の重要ポイントがわかりやすくまとめられているのでおすすめです。

雇われ行政書士は年収が安いと聞いたのですが本当?

雇われの行政書士は、独立開業した人と比べると年収が安いのは事実です。
厚生労働省が発表する令和4年の統計データでは、行政書士の全国平均は579.8万円と公表されました。(※8)
※8参照:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」

しかし令和5年に掲載されている行政書士に対する求人情報の推定年収は、下記のとおりです。

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求人ボックスindeedエンゲージ
求人例120万円~26万円/月18万円~25万円/月23万円~48万円/月
求人例220万円~25万円/月23万円~40万円/月24万円~45万円/月
求人例320万円~30万円/月20万円~33万円/月25万円~/月
参照:求人ボックス,indeed,エンゲージ

勤務地域によって月収・年収差が異なるものの、雇われ行政書士初年度の年収は約240万円~576万円になります。
また全国平均と変わらない高額年収を狙える求人のほとんどは、実務経験がある人が対象でした。

ただし賞与によって収入が変動する可能性があるので、賞与制度も確認して勤務先を検討することが必要です。

実績を積まない限りは会社員と変わらない年収になるため、雇われ行政書士の年収は安くなる可能性があることを理解しておきましょう。

行政書士を独学で合格したらすごいですか?

行政書士を独学で合格するのは、すごいといえます
なぜなら行政書士の試験合格率は、約11.64%で10人に1人の割合でしか合格できていない難関資格だからです。(※9)
※9参照:一般財団法人行政書士試験研究センター

またユーキャン公式サイトでは行政書士試験の勉強について、以下のように記されていました。

行政書士試験の合格率は例年10%前後です。合格までに必要な勉強時間は1000時間、合格までに2~3年要する方も多いことから、難関資格のひとつに挙げられます。

引用:生涯学習のユーキャン

数多くの人が試験に合格できていない中での資格取得になるため、自信を持ってください。

行政書士の資格取得は独学でも不可能ではないが難しい!

行政書士の資格合格は約11.64%の割合でしか合格できていない難関資格で、入念な試験対策が必要です。(※11)
※11参照:一般財団法人行政書士試験研究センター

独学で資格取得を目指す場合は約800時間~1,000時間の勉強時間が必要で、1日2時間以上の時間確保が欠かせません。

独学で行政書士試験の合格を目指したい場合は、下記の勉強法がおすすめになります。

独学でも試験合格を目指せますが、短期間で資格取得をしたい人や効率の良い学習をしたい人は通信講座の活用も検討してみてください。

通信講座は行政書士試験攻略の重要ポイントをわかりやすく解説しているので、効率よく学習できるでしょう。

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