eラーニングとは?歴史やメリット・デメリットを解説

2022/08/25(木)

ICT

パソコンやスマートフォン・タブレットを使って学べるeラーニング。時間や場所にとらわれずに受講できたり、教育者側のコストを抑えられたりと様々な利点があります。
そこでこの記事では、eラーニングについて知るための具体的な特徴や歴史を紹介します。導入することによるメリットやデメリット、導入に必要な物の紹介もあるので、導入を考えている方はぜひ参考にしてください。

eラーニングとは?特徴や通信教育との違いを解説

まずはeラーニングの特徴の紹介です。同じく教育者と学習者が離れていても学べる学習形態として通信教育がありますが、この2つの違いも合わせて解説します。

eラーニングとはインターネットを利用した学習形態のこと

まずeラーニングを一言で表すと、インターネットを利用した学習形態です。文字はelectric(電子的な)の頭文字eとlearning(学び)を組み合わせています。

教材の形は様々ですが、現在は動画が人気です。パソコンやタブレット・スマートフォンなどの端末を介して教育者が教材を送り、学習者がそれを視聴して学習に取り組みます。

場所・時間・回数に制限なく学習できるのが特徴

eラーニングは対面授業のように教育者と学習者が1カ所に集まる必要がありません。場所にとらわれずに授業を受けられます。特に最近はスマートフォンやタブレットの普及もあり、電車での通勤通学時など、パソコンがなくても受けられるようになりました。

もちろん、学習する時間や回数も関係ありません。自分の好きな時間に、理解できるまで教材を繰り返し見て学習できます。このように、場所や時間・回数に制限なく学習できるのが特徴です。

eラーニングは人の成長を促す

eラーニングは学校教育や企業研修など様々な場所で使われており、人の成長に役立ちます。教育者によって練られた動画を活用することで、テキストを読むよりも効率的に分かりやすく学べることが多いです。

eラーニングは手間が少ないので時間がない人でも学びやすく、多くの人が受講できます。教育者側からも準備や費用に手間がかかりにくく始めやすいです。また、導入前にかかっていた時間やお金を、教材やカリキュラムなど別のところにかけられます。結果的に組織や人の成長につながるのです。

eラーニングと通信教育の違いを解説

教育者と学習者が遠くに離れていても問題ない学習形態として通信教育がありますが、eラーニングとどこが違うのでしょうか。

この2つの違いのひとつは教材です。eラーニングはインターネットを通して動画教材で学びます。一方、通信教育は紙のテキストやラジオ・テレビなどを使います。

通信教育では教材を送りっぱなしになってしまうことが多いです。レポートを後で学習者が返送する形であっても、費用やタイムラグが発生します。一方、eラーニングでは学習履歴が残るので、教育者が学習の進み具合を把握しやすいという違いもあります。eラーニングは通信教育の弱点をうまく補えるのです。

eラーニングはどのようにして広まってきたのか

eラーニングは、1950年代の「CAI※computer assisted(aided) instruction(コンピューターを利用した教育)」を皮切りに、パソコンやITの発展とともに広がりました。言葉自体が出てきたのは2000年頃ですが、当時からも形態は大きく変化しています。その発展の歴史を紹介します。

集合研修での課題を解決するために開発された

従来、研修や授業といえば教育者と学習者が同じ場所に集まって行うものでした。しかし、集合研修では学習に関わる人が1カ所に長時間拘束されてしまいます。研修場所が遠ければそこに行くまでの時間やお金も発生します。場所代やテキスト代など経費も多く必要でした。

また、学習者がどれだけ理解できているかも、テストやレポートなどを参考に人力で把握しなければいけません。このような課題を解決するためにeラーニングが開発されました。

eラーニングの歴史

eラーニングはITの発展とともに変化していきました。今後も技術の向上に伴い、さらに形が変わっていくことが予想されます。ここではeラーニングの歴史と、これからの展望を紹介します。

スタートはCD-ROMを活用した学習

インターネットの前は、主にCD-ROMを使っていました。CD-ROM学習が始まったきっかけは、1995年のWindows 95の発売です。

それまで、パソコンは技術者や詳しい人しか使えない機器でした。しかし、このWindows 95によって誰でも扱えるようになったのです。Windows 95は大人気となり、世界中に広まりました。

このWindows 95には、CD-ROMを搭載できます。そのため、CD-ROMに写真や動画などを入れ、様々な分野で活用が進みました。その中にはもちろん教育分野もあり、CD-ROMを使って学ぶ形式が進んだのです。

インターネットの発展によりWBTが登場

2000年代になるとインターネット接続サービスが次々と現れ、以前より速く大容量で通信できるようになりました。そしてWebを使った学習「WBT(Web Based Training)」が登場します。

CD-ROMでは教材情報がCD-ROM側にあるため、一度配布すると修正や変更が困難でした。しかし、WBTはウェブ上に教材が残るので、簡単に教材のメンテナンスができます。さらに、学習者の情報もチェックしやすいという便利さからITの発展とともに大きく広がりました。

スマホやIT化の浸透で現代のeラーニングに

2010年代になると従来のパソコンを使って学ぶ形から、スマートフォンやタブレットなど様々な端末を使って学ぶ形に変化していきました。2007年のiPhoneの発売を皮切りに、AndroidなどのスマートフォンやiPadなどのタブレットも続々と広がっていったためです。

これらのモバイル端末の普及により、さらに手軽にどこでも学べるようになりました。モバイル端末があれば、パソコンがなくても移動時間やすきま時間での学習が可能です。これにより、eラーニングはさらに進化していきました。

今後はAIやVRを活用したeラーニングに

現在ではAIやVRを使ったものも出てきています。これにより、実感を伴った体験学習がしやすくなりました。たとえば、VRを使えば実技が学びやすいですし、対人コミュニケーションをよりリアル感が伴った形で対応を見ながら学習できます。

AIを使った分野でも、AIを相手にして実践的な形で学習したり、成績やデータを瞬時に分析したりなど活用が進んでいます。今後も技術の発展に伴い、活用方法がさらに広がっていくでしょう。

立場別のeラーニングのメリット・デメリットを解説

このように、時代の変化に合わせて発展したeラーニングは活用するメリットが大きいです。しかし、もちろんデメリットもあります。ここでは、教育者と学習者の2つの立場でメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

【教育者側】eラーニングのメリットとデメリット

eラーニングは学習者の学習状況をインターネット上で一括して管理してくれるためチェックが容易です。学習者が大勢いても問題ありません。教材を修正や変更したい場合も簡単に行えます。

導入したあとはコストが削減できる点もメリットです。テキストの印刷代や授業場所代など、余分な費用を減らすことができます。

一方で、導入するまでには少し費用や手間がかかります。たとえば、教材の管理システムを入れたり、eラーニング用の教材を準備したりなどです。教材を作るときには動画の編集が必要になることも多いので、パソコンに詳しくない場合は慣れるまで少し時間がかかってしまいます。

【学習者側】eラーニングのメリットとデメリット

学習者側のメリットは、好きな場所や自分のペースで進められることです。これにより対面で行うよりも時間を有効に使えます。また、動画教材は文章のみで説明されるよりも分かりやすく、学びが身に付きやすいです。分からないときは繰り返し動画を再生可能なうえ、テストの結果や到達度などもすぐに分かります。

一方で、リアルタイムで教育者や他の学習者とコミュニケーションが困難です。また、自分のペースで学べるのは良いのですが、裏を返せば学習への強制力がありません。そのため、学習スケジュールやモチベーションの管理が重要になります。

eラーニングの導入には何が必要?

eラーニングを実際に導入するにあたって必要なものは、学習管理システム・学習教材・学習を支援する人の3つです。具体的に解説します。

1.学習管理システム(eラーニングシステム・LMS)

まずは学習管理システムです。LMS(Learning Management System)とも呼ばれています。

このシステムは学習者や教材の情報を一括して管理してくれるものです。たとえば、学習者がテストで何点だったかチェックしたり、次にこの教材を公開するように設定したりできます。

2.学習教材

次に学習教材です。現在は動画を使った教材が多く、テロップをつけたものやPower Pointと連動したものなど、その内容は多岐にわたります。教材はオーサリングツールという編集用のソフトウェアで作り、学習管理システムで配信することが多いです。最近は機能を一本化し、教材作成ができるシステムも出てきています。

3.学習を支援する人(メンター・チューター)

eラーニングは人力のコストがかからない点がメリットですが、学習をしっかり身に付けてもらうためには学習者を支援する人の存在も必要です。

メンターは学習者の相談者や助言者として、メンタル面も含めて全体をケアしていきます。チューターは主に教材内容の質問に答える役割です。学習の質問に答えたり、アドバイスをしたりなど、学習関連のサポートを行います。

eラーニングは自分で学ぶことが求められるので、個人のモチベーションがより大切になります。対面ではすぐに質問や相談ができないことも多いので、このような役割は重要です。

まとめ

eラーニングの特徴や歴史、メリットなどについて紹介しました。インターネットを使って自由に学習できるeラーニング。教育者側から見ても時間や場所の制約がなく、成績や教材管理の手間も減らせることから便利な学習形態です。導入するための機材がそろえば、コストをかけずに続けることができます。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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