すららが考える教育の未来

オンライン授業はいつまで続くのか?その背景や今後の見通し

2022.06.21

資料ダウンロードキービジュアル

2020年に入ってから特に話題になっているオンライン授業。学校によって実施状況は異なりますが、「オンライン授業は一体いつまで続くのだろう?」と疑問に思われている方もいることでしょう。
この記事では、オンライン授業は今後どうなっていくのか、オンライン授業が広がった背景も踏まえつつ今後の見通しを解説します。

 

オンライン授業が広がった背景

オンライン授業が広がった背景には、新型コロナウイルスの感染拡大があります。

新型コロナウイルスの感染拡大防止の対応として、全国の学校では休校の措置がとられました。子どもたちは、自宅での自主学習を強いられ、配布されたプリントなどで学習していました。

しかし、自宅での学習では手軽に教員へ質問することができません。そのため、分からないことがあってもそれを解決する方法がありませんでした。

子どもたちの学びを止めないために、オンライン授業の実施を求める声が大きくなりました。

 

オンライン授業はいつまで続くのか

新型コロナウイルスが猛威を奮い始めてから数年が経ちました。現在はコロナウイルスの感染防止の対策を行いながら、通常の生活に戻そうという考え方が広がってきています。

そんな中でオンライン授業は一体いつまで続くのでしょうか。

 

オンラインでの学習はなくならない

まず、オンライン授業は今後もなくなりません。

オンライン授業は、コロナウイルスによる一斉臨時休校によって学びが止まった学校現場で積極的に導入されました。離れていても子どもたちの学びを止めない方法として重要視されています。

そして、不登校の子どもや学生が学習に参加できるようになるなど、オンライン授業には様々なメリットがあることが明らかになってきました。

そのため、今後もオンライン授業はさらに教育現場で注目され、発展していきます。

 

ハイブリッド型授業は学びを止めない選択肢

ハイブリッド型授業とは、対面とオンラインを組み合わせた授業方法のことです。突然の休校や、不登校などにも柔軟に対応できるため、学びを止めない選択肢として注目されています。

今日は、感染症や自然災害などの予測が不可能な時代です。どんな状況でも学び続けるためには、様々な学び方が必要となります。

個人や社会の状況に合わせて柔軟に学び方を変えることができるハイブリッド型授業は、今後さらに求められていきます。

 

オンライン授業は現状継続されているのか

現在、オンライン授業はどの程度継続して行われているのでしょうか。

小・中・高等学校・大学によって、実施されている状況が違ってきています。それぞれの学校別によってどのような対応がされているのか紹介します。

 

小・中・高校は通常登校に戻っている

小・中・高等学校では、多くが従来の通常登校に戻っています。新型コロナウイルス感染拡大防止のために十分な対策を行った上で、通常の教育活動を行う方針になっています。

感染状況に応じて、一部オンラインを活用した授業が行われていますが、基本的には通常登校という対応がなされています。

 

大学ではオンライン授業が継続されている

大学では、対面授業が再開され始めた一方で、オンライン授業も継続されています。理由としては、講義形態の特性上、オンライン授業を実施しやすいことが挙げられます。

しかし、新型コロナウイルスの感染予防対策として、大人数で行われる講義での実施だけではありません。講義の規模に関わらず、オンラインでの教育効果が高いとされた講義については、積極的に継続されています。

 

オンライン授業の今後の見通し

当初は新型コロナウイルス感染拡大防止のために広がったオンライン授業。しかし、現在は当初の目的だけでなく、他のメリットも多数挙げられるようになってきました。

オンライン授業は今後どのように実施されていくのでしょうか。

 

小中高:現状ではパンデミックや災害の際に再開の可能性大

今後パンデミックや災害などで、通常の対面授業が実施困難になった場合、オンライン授業が再開される可能性が高いです。

GIGAスクール構想により一人一台端末が整備されました。以前よりもオンライン学習ができる環境が整ってきています。

仮に、災害等の理由で通常登校の実施が困難になった場合、より対面に近いようなオンライン授業が実現できます。そのため、緊急時にはオンライン授業が再開される可能性が十分にあります。

 

小中高:将来的にはGIGAスクール構想により授業に取り入れられる

小・中・高等学校でも、GIGAスクール構想により、オンライン授業がこれまで以上に学習活動として取り入れられるようになります。

一人一台端末が整備され、子どもたちはパソコンを学習の中で日常的に使うことが増えています。離れた学校と一緒に学んだり、海外の学校とも頻繁にやりとりしたりするなど、様々な活用が可能になりました。

将来的には、オンライン授業がより一般的に、授業に取り入れられることになります。

 

大学などでは一般化する可能性もある

大学などでは、オンライン授業が一般化されていく可能性があります。

小・中・高等学校で一人一台端末を活用し、オンライン授業に慣れた子どもたちが大学へと進学していきます。大学の授業は講義や議論を中心としたものが多いため、オンライン授業との親和性も高いと言えます。

さらに、大学に通学する際の距離などの課題も、今後はオンライン授業で解決することができます。そのため、大学などでは特にオンライン授業が一般化する可能性が高いです。

 

オンラインと対面をMIXしたハイブリッド型授業

オンライン授業には、後述するようにメリットもデメリットもあります。そのデメリットを克服するためにも、対面とオンラインをMIXしたハイブリット授業について考えていく必要があります。

 

ハイフレックス型のハイブリッド授業

ハイフレックス型のハイブリット授業とは、同じ内容の授業を対面とオンラインの両方で行う授業のことです。教員は教室で対面の授業を行い、学生は学習方法をその2つから選択して受けることができます。

メリットは、学生の体調や予定に合わせて受講方法を選択することができることです。また、対面での実施が難しいときには、対面の授業からオンラインでの受講に即座に移すことが可能です。

デメリットは、教員が対面とオンライン上の学生に同時に対応する必要があり、負担が大きいことが挙げられます。

 

ブレンド型のハイブリッド授業

ブレンド型のハイブリット授業とは、従来の対面式授業とオンライン授業を組み合わせて実施する授業のことです。

メリットは、オンライン学習で学んだ知識を、対面での学習や意見交流で理解を深めることができることです。

デメリットは、対面とオンラインのどちらかにしか参加できない学生には、同等の学習効果が望めないことが挙げられます。また、両方の授業方法に対応する必要があるため、ハイフレックス型と同様に教員の負担が大きいです。

 

オンライン授業のメリット4つ

オンライン授業では、多くのメリットがあります。具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。大きく分けて4つのメリットを紹介します。

 

①感染の不安が減る

1つ目は、感染の不安が減ることです。

オンライン授業は、新型コロナウイルスなどに感染するリスクが減ります。自宅で学習することができるので、移動時や教室で人と接触する機会が少なくなるからです。そのため、新型コロナウイルス感染に対して不安を抱いている人でも安心して授業を受けることができます。

 

②学習を継続できる

​​2つ目は、学習を継続できることです。

オンライン学習は、新型コロナウイルスに感染した場合や不登校で学校に通えない場合でも、自宅で学習を継続することができます。

以前のように突然休校の措置がとられたとしても、貴重な教育を受ける機会を失わずに済みます。様々な困難な状況でも、学習を止めずに継続できることは、オンライン授業の大きなメリットです。

 

③パソコンやタブレットを扱うスキルが身につく

3つ目は、パソコンやタブレットを扱うスキルが身につくことです。

 

情報社会と言われている現代では、パソコンやタブレットを扱う技術が必須とされています。将来、大学や会社でもIT機器を使用する場面に多く遭遇します。例えば、将来タイピングや文書作成、プレゼン作成などを求められた場合です。これらのスキルは小さい頃から身につけておくことで、将来の仕事に役立ちます。

小さい頃からパソコンやタブレットを扱うスキルが身に付くことはメリットであると言えます。

 

④オンラインの環境に慣れる

4つ目は、オンラインの環境に慣れることです。

現在、多くの大学ではオンライン授業、会社ではリモートワークが実施されています。コロナ収束後もこのような新たな学び方や働き方が継続されると考えられます。そういったオンラインの環境に子どもの頃から慣れておくことはメリットになります。

 

オンライン授業の課題4つ

​​上記では、オンライン授業のメリットを紹介しました。大きなメリットがあるオンライン授業ですが、課題も残っています。ここでは、オンライン授業の課題を4つ紹介します。

 

①家庭でのサポートが必要

1つ目は、家庭でのサポートが必要なことです。
自宅でオンライン授業を受ける場合、子どもが学習に向かうモチベーションを維持するのが難しくなります。
対面授業のように、様子を見守る教員や一緒に勉強する仲間が近くにいません。集中力が続かないこともあるでしょう。このようなとき、家庭での声かけや支援が必要になります。

 

②各家庭のインターネット環境の整備

2つ目は、家庭のインターネット環境の整備が必要なことです。

オンライン授業は、インターネット環境が整っていることが必須条件です。通信が遅いと、教材のダウンロードができなかったり、途中で通信が止まってしまったりすることがあります。また、パソコンのスペックによる影響も受けやすいです。

家庭によって大きな差が出ないように、インターネット環境の整備をすることは大きな課題の一つです。

 

③教員側のPCや機材の設定

3つ目は、教員側のPCや機材の適切な設定が必要なことです。

オンライン授業では、担当する教員がPCの設定や配信、授業の資料作りを一人で行うことが多くなります。そのため、教員一人にかかる負担が大きくなります。

また、授業はオンラインで配信している際に、学生側の不具合で通信が途切れてしまうことも想定されます。その際、教員側が臨機応変な対応ができるかどうかが課題となってきます。

 

④教員のオンライン授業についての知識不足

今までは対面授業が当たり前だった教員には、オンライン授業の知識が不足しています。

オンライン授業は取り組みが始まったばかりです。そのため、有効な教材や指導方法などがまだまだ手探り状態です。

対面と同じ教材では画面上で見にくかったり、学習者の理解度を把握しにくかったりします。そうした「対面とは違うオンラインならでは」の知識が蓄えられていない現状があります。

今後は、教員のオンライン授業についての知識不足を補っていく必要があります。

 

学校に行くからこそ学べることがある

オンラインでの学習の効果が認められる中で、学校に行く理由とは一体と何なのでしょうか。その理由は、学校に行くからこそ学べることがあるからです。

例えば、友だちと遊ぶ中で人間関係を学ぶこと、学校のきまりを知ることで、社会のルールを守る大切さを学ぶことなどです。

友だちや先生とのコミュニケーションを通して、社会性を育むことはとても重要です。

 

オンラインだからこそできることも重視したい

学校でしか学べないことがある一方、オンラインだからこそできることもあります。学校は、通う場所が決まっており、授業の時間も決まっています。

対して、オンラインでは場所や時間を選ばずに、個人の興味関心に応じた学習のスタイルを選べます。これはオンラインならではの魅力です。

 

日本全国や世界とも繋がれる

オンラインでの学習は、日本だけでなく世界中の人々とのコミュニケーションを可能にしました。

例えば英語の学習では、教員と学生だけのやりとりに留まっていました。しかし、オンライン学習を取り入れると、実際に海外に住む人との会話を通して英語を学ぶことができます。

オンライン学習は、気軽に世界中の人と繋がることを可能にしました。

 

一人ひとりに寄り添った学習が可能になる

オンライン授業は、一人ひとりに寄り添った学習を可能にしました。学校に来るのが困難な人でも、自宅で受講することができます。

今までは、体調や距離などの理由で学習を諦めるしかなかった人でも、オンラインでなら学習できるという場合もあります。

様々な課題をもつ人、一人ひとりの状況に寄り添った学習が可能になりました。

 

いつまで続くかを考えるよりオンライン授業を継続する準備を

これまで述べたように、オンライン授業は、今後も社会の中でなくてはならないものになっていきます。

オンライン授業がいつまで続くのかを議論することは得策ではありません。

今はまだオンライン授業に取り組み始めたばかりです。大切なのはパンデミックの収束と共に、全て元に戻すことではありません。

大切なのは、オンライン授業のメリットを最大限活かせるよう取り組みを継続できるように準備を整えることです。

 

まとめ

本記事では、オンライン授業の今後の見通しについて紹介しました。

新型コロナウイルス感染拡大と共に、オンライン授業も様々な場で取り入れられ、いろいろな方法が模索されてきました。今後さらにIT機器を活用する会社や学校が増え、オンラインは日常に欠かせなくなっていきます。

 

いつか終わると想定するのではなく、これから当たり前の日常となることを想定しなければなりません。オンライン授業を適切な場面で活用できるように、継続して準備を進めることが必要です。

CONTACT USお問い合わせ

「すらら」「すららドリル」に関する資料や、具体的な導⼊⽅法に関するご相談は、
下記のフォームよりお問い合わせください。

「すらら」「すららドリル」ご導⼊校の先⽣⽅は
こちらよりお問い合わせください。