導入校事例

5回の来校とすららで実践!
ファンを増やす入試イベントとは?

学校法人安田学園安田女子中学校・高等学校

学園訓「柔しく剛く」の精神に基づく、広島県広島市のある中高一貫の女子校。
「柔しく(やさしく)」とは、人を思いやる心。
「剛く(つよく)」とは、自分の未来を切り拓く強い意志や知性。
どんな時代になっても社会に貢献する女性として備わっているべき教養・知性・品格を持ち、さまざまな分野で活躍できる女性を育てていく。

そんな同校では、「新しい時代における新しい学び」をコンセプトに様々な改革を行っていると入試広報部主任 安藤亜矢子氏は述べる。 2020年度から特進コースと総合コースの2コース制を実施し、個々の特性・能力に合わせコースを選択が可能となった。また、全館Wi-Fiの完備された新校舎も完成。自ら学ぶ楽しさを体験できる、自由参加型放課後プログラム「アフタースクール」も魅力的な取り組みである。その中の1つとして「すらら」を導入した。

なお、中学受験が盛んである広島市には同校以外に私立の女子校が3校ある。広島市においては10年後には女子児童数が1500人も減少するということが分かっており、今後、限られた受験生と取り合わなくてはならない。そのため、同校では中学受験生に教育内容を理解して入学を決めていただくツール としても「すらら」を利用している。その広報活動について詳しく紹介する。

「安田女子がいい」と思ってもらう2か月間
~2種類のコミュニケーションでファンを増やす~

8・9月の2か月間すららを使った学習をし、10月の英検合格を目指す「チャレンジイングリッシュ」。流れは以下の通り。
<対象>
小学4,5年生

<実施の流れ>
①6,7月に2か月間、HPなどで告知
②8,9月の2か月間、複数回来校し学習
③10月の英検を受験

<内容>
①少人数でネイティブと英会話の授業
②PC教室で40分間すららに取り組む

<補足>
・目的は英語や学校での活動を楽しんでもらうこと
・成功体験につながるように、学力に応じた受験級に誘導

「チャレンジイングリッシュ」では複数回の来校と、「すらら」のメッセージ機能を用いた直接のやり取りで、児童とコミュニケーションを取ることができる仕組みづくりを行っている。来校のタイミングで先生と何度も顔を合わせることで、親近感を持つことができる。加えて保護者同士・児童同士のつながりもできているという。また、「すらら」内の管理画面では先生が生徒ごとの学習時間・クリアユニット数・自宅学習の取り組み状況を把握できるため、真面目に 取り組んでいる児童にはクリアユニット数がランキング1位であることなどさらに前向きに取り組めるような声かけを行っている。取り組みが鈍い児童にはわからないところがないか質問を促すようなメッセージを送ることで信頼関係を築いている。

さらに、同校では児童だけでなく、保護者とのやり取りも行っている。入学後、子どもがどのような先生に教えてもらえるのか・どのような関わりをもって先生に接してもらえるのかをイメージしやすくしている。入学後も関係のある先生がいるという安心感にも繋がっているのだろう。
実際に第1回「チャレンジイングリッシュ」に参加した10名中5名が入学した。同校のファンになり他校合格にもかかわらず、入学を決めた生徒もいると言う。

▽児童とのメッセージのやり取り

▽保護者とのメッセージのやり取り

多くの先生を巻き込み児童と関わる「チャレンジイングリッシュ」

また、本企画を通して広報活動に積極的に関わってくださる先生も増えてきたと安藤氏は語る。「すらら」により基礎的な英検対策の内容は学習ができるため、児童が来校した際には会話を中心としたゲームを取り入れた楽しい内容を展開することができる。この英会話のレッスンを通して リスニング問題が解けるようになることだけを目的とせず、とにかくネイティブと1対1で話ができること・理解できることを通して英語に親しみ、英語を好きになってもらうことに注力ができているという。同校では小学生の児童が高い確率で英検に合格することで、チャレンジイングリッシュをはじめとする広報活動に先生が興味を持ってもらうことができた。

学校の雰囲気を肌で感じた2か月間

実際に参加した保護者の方からも「チャレンジイングリッシュ」に参加した感想を伺った。
小学5年生の時に同校のオープンスクールで「チャレンジイングリッシュ」を知り、英語は小学校の授業以外では初めてではあるが申し込みをし、参加を決めたと言う。
学校で「すらら」の操作方法を教えてもらい、家でも「すらら」を用いて学習を進めたとのことだ。
すららのレクチャーはキャラクターが1回15分程度でわかりやすく授業をしてくれ、何度も見直すことができるため、1人でも楽しみながら学習ができたようだ。ドリルは児童の理解度に合わせた適切な問題が出る。そのため保護者からは「子どもに対して子ども目線で教えてもらえたおかげで楽しんでやっていた。何度か中学校に通い、先生方がひとりひとりに丁寧に操作の方法や英検について教えてくださった。先生と学校の雰囲気を知ることができ、校内も案内してくれたので子どもも通うのが楽しみだった。」と笑顔で語る。
さらに、「すらら」のすべてのユニットをやり切ることができるように、いつまでにどうやるか計画的に学習を進めることができるようになったと子どもの変化も感じている。
友人や親戚から聞いていた学校の情報だけでなく、実際に来校することで先生が1対1で教えてくれることやずっと見てくれる様子を実際に体験することで保護者の方もさらにファンになったようだ。

「チャレンジすればできる」の自己肯定感が生んだ成長
~学習以外にも 波及していた成功体験~

「チャレンジイングリッシュ」での成長は英検取得という学習面以外にも影響したと、安藤氏は語る。ある児童は英検取得において、1回の不合格を経て合格を手にした。児童はこの経験からチャレンジすることに前向きになり、諦めない力がついたと言う。小学校生活においても、クラス代表に立候補する姿や児童会選挙に落ちても諦めずに次の学期にチャレンジし任期を果たす姿が見られたと保護者の方から報告をもらった。
「チャレンジすればできる」という自己肯定感を高めることにつながったのではないかと安藤氏は分析する。学校生活の中でチャレンジする機会や学びの切り口がたくさんあることを示し、「多様性を推進する」「変化していくことにポジティブな印象」も与えられたようだ。 

中学入学後も意欲的に挑戦!

入学後も「アフタースクール」にて継続的に英検対策講座を中学生向けに実施している。1か月の短期での学習により、部活動に所属している生徒も積極的に参加ができるよう工夫をしている。「すらら」を使うことで家庭学習もできるだけでなく、幅広い級に対応したアダプティブな学びが可能となっている。入学前に「チャレンジイングリッシュ」に参加した生徒の参加率も高く、コツコツと取り組む学習習慣が入学後も継続していることがわかる。学習面・生活面ともに生徒のこれからの活躍にも期待したい。

 

 

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