2021年10月に厚生労働省で開かれた「障がい児通所支援の在り方に関する検討会」において、放課後等デイサービスの今後の方向性に関する議論が行…
放課後等デイサービスは、6歳から18歳の障がいがある就学児童を対象とした福祉サービスです。年々需要が増加している注目のサービスで、今後も利用者数や事業所数が増えていくことが予想されています。
注目の一方で、放課後等デイサービスの仕事が「きつい」「最悪」という声も一部では見られます。なぜそのような声が見られるのでしょうか。
当記事では、放課後等デイサービスの仕事内容や1日の流れをはじめ、7つのやめたい理由や仕事が最悪なのかどうかを詳しく解説していきます。放課後等デイサービスの仕事に興味がある方はぜひ参考にしてください。
この記事を読む方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
- 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
- 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」
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放課後等デイサービスの仕事内容・1日の流れ
はじめに放課後等デイサービスの仕事内容について解説していきます。放課後等デイサービスの1日の流れは以下の通りです。
14:00 | 子どものお迎え |
14:00〜15:00 | トイレ・手洗い・個別活動・集団活動 |
15:00 | おやつ |
15:00〜16:00 | 療育プログラムに合わせた個別活動 |
16:00〜17:00 | 帰りの支度 |
17:00〜18:00 | 送迎・自宅到着 |
18:00〜 | 1日の振り返り・明日の準備など |
放課後等デイサービスの1日は、学校が終わった子どもを迎えることから始まります。職員の主な仕事は子どものお世話ですが、その他にも個別活動のプログラムやレクリエーション等を事前に考えなければいけません。また、保護者との面談や資料の作成など事務の仕事もあります。
放課後等デイサービスの仕事は最悪?職員が辞めたいと思う7つの理由
次に、放課後等デイサービスの仕事を辞めたいと思う7つの理由について解説していきます。
【放課後等デイサービスの仕事を辞めたい理由】
- 児童の支援方法で悩む
- 責任が重く神経を使う
- 保護者との人間関係が難しい
- スタッフ同士の人間関係の問題
- 施設の方針が合わない
- 人手不足で一人一人の負担が大きい
- 給料が低い
それぞれ詳しく確認していきましょう。
①児童の支援方法で悩む
放課後等デイサービスには、様々な障がいのある子どもが訪れます。障がいの種類や子どもの状況などに応じて困りごとは異なるため、支援方法に決められた1つの答えはありません。
そのため、子どもに応じた最善の支援方法を模索することにつらさを感じる方は多いです。専門的な知識や経験がないうちはストレスを感じることが多いでしょう。
②責任が重く神経を使う
子どもの将来を左右すると言っても過言ではない放課後等デイサービスでは、トラブルや事故があってからでは遅いため、常に慎重に行動する必要があります。また、障がいがあることで発生する予想外のトラブルにも対処しなければなりません。
そのため、人によっては子どもの安全を守る責任感に耐えられず日々ストレスを感じてしまいます。預かる側の責任は重大であることを覚えておきましょう。
③保護者との人間関係が難しい
保護者との関係の難しさも、放課後等デイサービスを辞めたい理由の1つです。親と職員では、どうしても子どもとの関わり方に価値観のずれが生じます。この価値観のずれからトラブルに発展することは多く、保護者への対応のストレスから辞めたいと考えてしまう方がいます。
しかし、保護者と二人三脚で子どもを支えていく姿勢を見せられれば、このようなストレスは軽減できるでしょう。
④スタッフ同士の人間関係の問題
これはどこの職場でも言えることですが、スタッフ同士の人間関係の問題から仕事を辞めたいと考える方もいます。
特に放課後等デイサービスでは、数人程度の小規模で運営している事業所が大半です。このため、一度人間関係が悪化すると改善が難しく、職場に居づらくなってしまうでしょう。
また、職員の年齢の幅が広いことも多いため、考え方の違い・仕事への姿勢・経験値の差などにギャップを感じることもあり、そのストレスから辞めてしまう方もいます。
⑤施設の方針が合わない
一口に放課後等デイサービスと言っても、事業所によって方針は様々です。このため、施設の方針と自分のやりたかったことの相違が生じることがあります。
事業所の運営・支援の方針が自分に合わなければ、やる気もなくなり辞めたいと感じてしまうかもしれません。特に子どもに関する方針の差は大きなストレスになり得ます。
⑥人手不足で一人一人の負担が大きい
放課後等デイサービスでは、職員1人あたりが担当できる子どもの数が5人となっています。利用者に対して担当する職員が少ないため、おのずと1人1人の負担が大きくなってしまうでしょう。
また、送迎・事務作業・清掃など子どものお世話以外にもやるべきことは多く、負担の大きさからつらいと感じる方は多いようです。
⑦給料が低い
最後にあげられる理由は、給料の低さです。厚生労働省の「平成29年障害福祉サービス等経営実態調査結果」によると、放課後等デイサービスで働く方の年収は以下の通りでした。
児童発達支援管理責任者 | 3,298,587円 |
児童指導員又は指導員 | 2,586,851円 |
保育士 | 2,716,548円 |
国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると日本人の平均年収は約433万円なので、放課後等デイサービスで働く方の年収が低いことがわかります。
体力や精神力を使う仕事であるため、給料と労力の差につらいと感じでしまう方は多いでしょう。
放課後等デイサービスで働くメリット・デメリット
次に、放課後等デイサービスで働くメリット・デメリットについて解説していきます。長く仕事を続けるためには、その業種のメリット・デメリットを把握しておくことが重要です。
放課後等デイサービスで働く前にメリット・デメリットの双方をよく理解しておきましょう。
放課後等デイサービスで働くメリット
はじめに放課後等デイサービスで働くメリットについて解説していきます。放課後等デイサービスで働くことで得られるメリットは以下の通りです。
【放課後等デイサービスで働くメリット】
- 子どもの成長を実感できる
- 保護者から感謝してもらえる
それぞれ詳しく確認していきましょう。
子どもの成長を実感できる
1点目のメリットは、子どもの成長を実感できることです。
放課後等デイサービスでは、子どもの自立に向けた活動を日々行っていくため、最初はできないことが多い児童でも次第に成長していきます。子どもの成長を近くで実感できるのは大きなメリットです。
また、自分の支援・サポートによって成長する子どもを見ることで大きなやりがいも感じられるでしょう。
保護者から感謝してもらえる
放課後等デイサービスは、保護者と二人三脚で子どもを支援していく仕事です。保護者にとって放課後等デイサービスの職員は大切なパートナー・理解者であるため、子どもが成長すると保護者から感謝してもらえます。
中には保護者や卒業した児童から手紙やメッセージをもらうケースもあり、感謝の気持ちから大きなやりがいを感じるでしょう。
放課後等デイサービスで働くデメリット
放課後等デイサービスで働く1番のデメリットは、体力的・精神的なつらさです。前述しましたが、放課後等デイサービスでは活発な時期である6歳から18歳の児童のお世話をするので、体力的な負担が大きいです。
また、子どもの障がいに応じた個別の対応が求められたり、支援の方針の違いなどから保護者とトラブルになることもあるため、精神的な負担も大きくなります。
放課後等デイサービスの仕事が向いている人・向いていない人
放課後等デイサービスで働くメリット・デメリットを総括すると、仕事に向いているのは以下のような方です。
【放課後等デイサービスの仕事に向いている方】
- 子どもが好きな方
- 体力に自信がある方
- 成長に喜びを感じる方
- 社会福祉に興味がある方
- 人の役に立つのが好きな方
- 新しいことに挑戦したい方
上記に該当する方は、放課後等デイサービスの仕事に適していると言えるでしょう。しかし、以下のような方は放課後等デイサービスの仕事に向かないかもしれません。
【放課後等デイサービスに向いていない方】
- 子どもの成長に喜びを見出せない方
- 社会福祉に興味のない方
- 子どもが苦手な方
放課後等デイサービスは子どもに携わる仕事なので、子どもが苦手な方はおすすめできません。また、人の成長に喜びを感じない方も放課後等デイサービスの仕事にやりがいを見出せないかもしれません。
放課後等デイサービスの仕事に関するよくある質問
最後に、放課後等デイサービスの仕事に関するよくある質問をまとめました。
【放課後等デイサービスの仕事に関するよくある質問】
- 放課後等デイサービスの仕事はきつい?
- 放課後等デイサービスはパワハラがある?
- 放課後等デイサービスで起きやすいトラブルは?
現在疑問に思うことがない方もぜひ今後の参考としてご覧ください。
放課後等デイサービスの仕事はきつい?
放課後等デイサービスの仕事は決して易しいものではありません。仕事内容は多岐にわたり、激務を極めることもあります。
下記に、放課後等デイサービスのつらいこと・やりがいに感じることをまとめたのでぜひ参考にしてください。
【放課後等デイサービスのつらいこと】
- 体力・精神力が必要
- 給与が低い
- 事務作業が多い
- 子どもに合わせた個別の対応が必要となる
【放課後等デイサービスのやりがい】
- 子どもの成長を見られる
- 社会福祉活動ができる
- 人から感謝される
放課後等デイサービスの仕事は、障がいのある子どもの力になれる社会福祉活動です。大変なこともありますが、それ以上にやりがいを感じられるでしょう。
放課後等デイサービスはパワハラがある?
放課後等デイサービスの職場に限らず、パワハラはどこの業界にも見られます。これは業界よりも人が大きく影響しているので、一概にパワハラがあるともないとも言えないでしょう。
しかし、放課後等デイサービスは小規模の人員体制であることが多いため、他の業界よりも比較的アットホームな職場です。もちろん上司の人柄にもよりますが、良い人間関係が築けるケースの方が多いのではないでしょうか。
放課後等デイサービスで起きやすいトラブルは?
放課後等デイサービスで起きやすい代表的なトラブルは以下の通りです。
【放課後等デイサービスで起きやすいトラブル】
- 児童同士の喧嘩
- 教育方針に関する保護者とのトラブル
- 職員同士のトラブル
- 周辺住民とのトラブル
上記のように、放課後等デイサービスでは様々なトラブルが考えられます。しかし、トラブルはどの仕事にもつきものなので、放課後等デイサービスの問題が特別多いわけではありません。
また、職員と保護者が歩み寄り協力して児童をサポートすることで、トラブルは最小限に抑えられるでしょう。
まとめ:放課後等デイサービスの仕事は最悪ではない!つらいこともあるが、やりがいは大きい
当記事では、放課後等デイサービスの仕事が最悪と言われる理由について解説しました。放課後等デイサービスの仕事は、きついと感じる点が多いことから「最悪」と表現されるケースがあります。
確かに楽ではありませんが、つらいこと以上にやりがいが大きいです。保護者と二人三脚でサポートした子どもの成長には、何にも変え難い喜びを感じられます。
放課後等デイサービスに適正があると感じた方はぜひ就業を検討してください。
この記事を読んだ方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
- 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
- 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」
すららネットでは上記問題を解決するためのセミナーを“期間限定”で開催中です。
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