2021年10月に厚生労働省で開かれた「障がい児通所支援の在り方に関する検討会」において、放課後等デイサービスの今後の方向性に関する議論が行…
「放課後等デイサービスを開業したいけれど、どんな物件を選べばいいか分からない」「場所によって変わるそれぞれのメリットが知りたい」このような悩みを抱えている方は少なくありません。
放課後等デイサービスの開設準備をする場合、一番最初に決めるべきは施設の物件です。物件の選び方を間違ってしまうと、そもそも放課後等デイサービスを開設できない可能性もあります。
そこで本記事では、放課後等デイサービスの物件・立地を選ぶ際のポイントや注意点を解説します。立地によるメリットの違いも解説するのでぜひ参考にしてください。
この記事を読む方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
- 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
- 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」
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放課後等デイサービスの物件の選び方
放課後等デイサービスの物件選びは、開業する際にまず最初に悩む重要なポイントです。物件によっては放課後等デイサービスに適していないこともあるため、適当な場所に決めることはおすすめできません。
ここでは、放課後等デイサービスの物件選びにおける大切なポイントを5つ紹介します。それぞれの内容をしっかりと把握し、失敗のない物件選びの参考にしてください。
【放課後等デイサービスの物件の選び方】
- 目指しているコンセプトに合っているか確認する
- 設置基準を満たせる物件を選ぶ
- 建築基準法における用途変更が必要か確認する
- 福祉事業の法令に則っているかチェックする
- 消防法をクリアできる物件を選ぶ
目指しているコンセプトに合っているか確認する
放課後等デイサービスは施設により特色が異なります。自身の考えているコンセプトと照らし合わせ、それに合った物件を選びましょう。
たとえば、「運動療育」をメインとする場合は、ある程度の広さがなければ適したプログラムの提供は難しくなります。学校の宿題やプログラミングといった勉強・座学を中心に行っていく場合は、運動療育と比較するとそこまでの広さは必要ありません。
このように、施設としてどのようなコンセプトにするのか明確にして、それに合わせてプログラムの提供ができる物件を選ぶことが大切です。
設備基準を満たせる物件を選ぶ
放課後等デイサービスの物件選びでは、定められた設置基準を満たせるかどうかも重要なポイントです。基準は細かく決められており、放課後等デイサービスの場合は下記のような専用区画の確保が必要です。
指導訓練室 | 児童1人あたりの床面積が2.47平方メートル以上必要 |
相談室 |
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事務室 |
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静養室 |
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トイレ |
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これらの設置基準は都道府県によって多少異なるケースもあります。そのため、まずは開業するエリアの自治体などに問い合わせを行い、はっきりとした基準を知っておくようにしてください。
建築基準法における用途変更が必要か確認する
建物は使用用途により構造基準が異なります。住宅・ホテル・学校など細かく分けられており、放課後等デイサービスの場合は「児童福祉施設等」となり、特殊建造物に分類されます。
気になる物件を見つけた場合、前の用途は何だったのかをはっきりとさせ、用途変更の手続きを行うようにしてください。物件を安全に使うための基準を改めて確認する重要な項目となるため、必ず建築基準法における用途変更の必要性はチェックしておきましょう。
ただし、建物の延べ床面積が200平方メートル未満の場合は用途変更手続きは必要ありません。
福祉事業の法令に則っているかチェックする
放課後等デイサービスは「障害者総合支援法」「児童福祉法」が適用となるため、これらの法令に準拠して建築やリノベーションをする必要があります。部屋の広さや人員の配置など、細かなルールが定められているので必ずチェックしてください。
いい物件を見つけたとしても、こうした法令に則っていなければ開業はできません。また、充分な広さがある場合でも、レイアウトにより死角が多ければ認められないケースもあります。建造物の広さだけではなく、具体的なレイアウト案もよく考えておきましょう。
「全て自分でできるか不安…」という場合は、プロの手を借りて開業前に徹底的に確認することが大切です。
消防法をクリアできる物件を選ぶ
放課後等デイサービスには消防法上の設置基準もあります。その設置基準を満たせる物件を選ぶことも大切です。主に必要な設備は以下の通りです。
【消防法の設置基準】
- 消火器
- 避難誘導灯
- 自動火災報知設備
見つけた物件がテナントビルの場合、建物の規模や用途により必要となる消防設備が異なることがあるため、事前に確認しておくと安心です。
放課後等デイサービスの立地を選ぶ際の注意点
「どこに施設を開設するか」という点も放課後等デイサービスの開業では重要です。いくつかの物件候補がある方・物件探しをどうやってスタートさせれば良いか分からない方は、立地から見極めていきましょう。
ここでは、放課後等デイサービスの立地を選ぶ際の注意点を詳しく紹介します。先ほどお伝えした物件の選び方と併せて、理想的な場所を見つけてください。
【放課後等デイサービスの立地を選ぶ際の4つの注意点】
- 職員を採用しやすいか確認する
- 集客が見込めるか確認する
- 市街化調整区域には開設できない
- 立地によるメリットの違いを把握する
職員を採用しやすいか確認する
放課後等デイサービスでは人員配置の基準が定められています。保育士や児童指導員などの有資格者を多く募集しなければいけません。なかでも、「児童発達支援管理責任者」は放課後等デイサービスを運用するうえで特に重要です。
しかし、資格を保有している方が少なく採用するのが難しい面もあるため、職員が集まるエリアかどうかをしっかりと見極める必要があります。通いやすさを重視する場合は、色々な場所からアクセスしやすい駅周辺やバス停の近くなどを検討することをおすすめします。
集客が見込めるか確認する
働く職員の目線で立地を選ぶのも重要ですが、施設の利用者の視点も忘れてはいけません。開業を考えているエリアにおいて、放課後等デイサービスのニーズがあるかどうかよくチェックしておきましょう。
サービスの一環として送迎を取り入れる場合は、広い範囲での集客が見込めます。また、送迎サービスがあれば、住宅街など駅から離れた立地であっても集客に期待できる点もポイントです。
利用者の数はそのまま施設の収益にも関係してきます。運営をスムーズに長く続けていくためにも、集客が期待できるうえにニーズに合わせたサービス提供ができるような立地を見つけましょう。
市街化調整区域には開設できない
市街化調整区域とは、住宅や商業施設などの建設は原則として認められておらず、市街化を抑制するためのエリアのことを指します。原則として新しく建物を建てることが不可となるため、市街化調整区域での開設はできません。
もしも選んだ立地が市街化調整区域に該当してしまっている場合、そこは諦めてまた新しく条件に合う場所を見つける必要があります。手間も時間もかかってしまうため、市街化調整区域かどうかは初めにチェックしておくようにしてください。
立地によるメリットの違いを把握する
放課後等デイサービスを開設する立地は、それぞれの特徴により得られるメリットが異なります。立地の種類は大きく分けて以下の2つです。
【立地の種類】
- 駅周辺
- 駅から離れた住宅地等
これからスタートさせる放課後等デイサービスのコンセプトなどに合わせ、駅からの距離が異なるそれぞれのメリットをうまく活かせるか見極めておきましょう。
駅周辺のメリット
駅周辺で放課後等デイサービスを開設する場合、一軒家ではなくビルの一室を借りて行うケースが多いです。物件によっては消防法などの法律が関わってくる可能性が高いため、注意しなければいけません。
しかし、駅周辺で開設する場合、下記のようにさまざまなメリットが得られます。
【放課後等デイサービスを駅周辺で開設する場合のメリット】
- アクセスが良いため広範囲で利用者の募集が可能
- 送迎サービスがなくても集客が見込める
- 送迎サービスがない場合、その分の車両代や駐車場代などを浮かせることができる
- 保護者が通勤の行き帰りで送迎できる
- 人材の確保がしやすい
駅周辺であれば、限定的なエリアだけでなく広範囲で利用者を募ることが可能になります。アクセスも良いので送迎サービスがなくても集客が見込めるでしょう。
また、送迎サービスを取り入れている施設とは異なり、保護者と対面でコミュニケーションをとるための時間も確保しやすいのが特徴です。支援の内容・日々の子どもの様子などを詳しく話すことができるため、安心感を感じてもらえやすいでしょう。
さらに、アクセス面での利点は人材確保でも活躍します。職員にとっても通いやすいことは非常に重要です。
駅から離れた住宅地等のメリット
駅から離れた住宅街などでは、駅周辺とは異なり一軒家で開設するケースが多いです。このようなエリアのメリットは下記のようなものが挙げられます。
【放課後等デイサービスを駅から離れた住宅街などで開設するメリット】
- 地域や自治体との連携が取りやすい
- 賃料を抑えられる
- 十分なスペースを確保できる可能性が高い
住宅街などでの開設の場合、地域に根付いたサービス提供がしやすいのがポイントです。学校・自治体・地域全体と連携し、子どもが過ごしやすい環境作りなどをスムーズにすすめられます。
送迎サービスを取り入れる施設であれば、多少立地が不便な場所であっても利用者に負担を強いることもありません。そういった場所であれば賃料を安く抑えることも可能です。
さらに、送迎サービスを行うことで「送迎加算」の獲得もできるため、施設の収益としてもプラスにしつつ、地域密着型の施設を運営していくことができます。
放課後等デイサービスの物件・立地に関するよくある質問
放課後等デイサービスの物件・立地の選び方について紹介しました。しかし、「さらに物件・立地に関する疑問を解消したい」という方も多くいるのではないでしょうか。
最後に、放課後等デイサービスの物件・立地に関するよくある質問に回答するのでぜひ参考にしてください。
【放課後等デイサービスの物件・立地に関する2つの質問】
- 放課後等デイサービスに居抜き物件はおすすめ?
- 放課後等デイサービスの家賃の相場は?
放課後等デイサービスに居抜き物件はおすすめ?
放課後等デイサービスの物件を選ぶ際の選択肢として居抜き物件もおすすめです。居抜き物件を利用する場合、以前使われていた設備をそのまま使用できるため、改装費などを安く抑えられます。また、近隣からの認知度も高いです。
しかし、前テナントが悪いイメージを与えていた場合は、その印象が残る可能性もあります。運営者が変わったことを前面的に打ち出す必要はあるでしょう。
放課後等デイサービスの家賃の相場は?
放課後等デイサービスの家賃相場は地域や立地により大きく異なります。そのため、一概に「相場は〇〇円」ということは言えません。
しかし、家賃は毎月必ずかかってくる費用となるため、支払い続けることを考えた場合、都市部の場合は約20万円・その他の地域では約15万円ほどに収められるようにするのがおすすめです。
また、送迎サービスを取り入れる場合は駐車場の費用も欠かせません。最初は台数が少なくても今後増えていく可能性を視野に入れると、将来駐車場を増減できる環境にしておくと良いでしょう。
まとめ:放課後等デイサービスの物件を焦って決めるのは禁物!余裕を持ったスケジューリングで理想の物件を見つけましょう!
今回は、放課後等デイサービスの物件・立地の選び方について解説しました。放課後等デイサービスの物件・立地は、焦って探さず時間をかけて厳選しながら見極めることが大切です。余裕を持ったスケジューリングをしておきましょう。
また、物件に関しては法令や規定など、事前に知っておくべき条件が数多く存在します。本記事で紹介した内容を参考に法令を遵守した物件を見つけてください。
「全てを自分で考えるのは難しい…」と感じる場合は、ノウハウを熟知しているプロに頼るのも1つの手段としておすすめです。
この記事を読んだ方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
- 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
- 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」
すららネットでは上記問題を解決するためのセミナーを“期間限定”で開催中です。
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