2021年10月に厚生労働省で開かれた「障がい児通所支援の在り方に関する検討会」において、放課後等デイサービスの今後の方向性に関する議論が行…
福祉事業に興味のある方はもちろん、発達障がいがある子どもの支援現場で働いている方のなかには、「子ども発達障がい支援アドバイザー」という資格を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際どのような資格なのか、詳しい内容や取得することで得られるメリットなどについて分からない方も少なくありません。
そこで本記事では、子ども発達障がい支援アドバイザー資格の概要や取得するメリットについて解説します。発達障がいの支援に関する他の資格についても紹介するのでぜひ最後までご覧ください。
この記事を読む方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
- 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
- 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」
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もくじ
子ども発達障がい支援アドバイザーとは?発達凸凹アカデミーが認定している民間資格
子ども発達障がい支援アドバイザーは国家資格ではなく、発達凸凹アカデミーが認定している民間資格になります。通信教育でおなじみのユーキャンからも販売されているため、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
この資格では、子どもの発達に関する理解を深め、1人1人それぞれの成長に適したサポートが行えるようにするための学びができます。発達障がいに関する基本的な知識だけではなく、子どもへの接し方や具体的な事例なども網羅されており、家庭内での生活支援や育成支援を目的とした資格になっています。
子ども発達障がい支援アドバイザー資格を取得するメリット
子ども発達障がい支援アドバイザーの資格を取得することで、主に下記の2つのメリットが得られます。
【発達障がい支援アドバイザー資格を取得して得られる2つのメリット】
- 発達障がいがある子どもを適切にサポートできるようになる
- 子どもと接する仕事で役立つ
ここでお伝えする内容を深く理解し、どのように役立てられるのかを把握しておきましょう。
発達障がいがある子どもを適切にサポートできるようになる
前述しましたが、子ども発達障がい支援アドバイザーの資格を取得すると、発達障がいのある子どもに対して適切なサポートができるようになります。
発達障がいにより、本来持っている能力を発揮できない子どもや生きづらさを感じる児童は少なくありません。資格を取得することで、それぞれの子どもに合ったサポートが可能となるため、1人1人が持つ能力を開花させたり生きづらさを軽減させることができます。
また、子ども本人だけではなく親や周囲の方々をサポートするのも役割の1つです。資格を取得することで得たスキルや知識を活かすことで、心身ともに寄り添った支援ができるようになります。
子どもと接する仕事で役立つ
発達障がいがある子どもは年々増加しています。そのため、幼稚園教諭や保育士など多くの子どもと接する仕事の場合、そのなかには発達障がいを持った子どもがいるケースも少なくありません。
子ども発達障がい支援アドバイザーの資格があれば、発達障がいがある子どもやグレーゾーンの子どもに対しても正しいサポートができるようになります。
また、資格を保有していることで就職・転職の際のアピールポイントにすることも可能です。特に、近年事業所の数が増えている放課後等デイサービスでは、今後ますます現場における需要は高まっていくとされています。
子ども発達障がい支援アドバイザーの試験の合格率
子ども発達障がい支援アドバイザーの試験合格率は正式に公表はされていません。しかし、70%以上の正答率で合格できるので難易度はそこまで高くないでしょう。
また、ユーキャンの公式ホームページには下記のような記載があります。
【ユーキャン公式ホームページ上に掲載のある文章】
プロのアドバイザーとして、発達障がいをお持ちのお子さんのカウンセリングを行ったり、他者に教えたりするレベルの設定はされていません。
引用:ユーキャン「子ども発達障がい支援アドバイザー講座」
上記から、知識や経験がない初心者に向けた資格となっており、学べる内容も基本的なことが多いと予想できます。簡単ではないですが、しっかりと勉強すれば合格することは可能です。
子ども発達障がい支援アドバイザー以外でおすすめの発達障がい児支援に関する資格
発達障がいのある子どもを支援する際に役立つ資格は、子ども発達障がい支援アドバイザーだけではありません。ここでは、数ある資格の中からおすすめの3種類を紹介します。
【発達障がい児支援におすすめの資格】
- 児童発達支援士
- 発達障がい児支援士
- 発達障がい支援アドバイザー
それぞれの特徴や子ども発達障がい支援アドバイザーとの違いについて解説するので、今の自分に必要なのはどの資格なのかをぜひ見極めてください。
児童発達支援士
児童発達支援士は、一般社団法人「人間力認定協会」が認定している民間資格です。累計で2万名以上も受講者が集まっており、さまざまな資格のなかでも人気が高いと言えます。
子ども発達障がい支援アドバイザーは発達障がいに特化した学習内容ですが、児童発達支援士はそれだけではなく、子どもの能力を開花させるための接し方などについても学ぶことが可能です。
実践ワークも豊富にあり、心理学に基づいたアプローチ方法を具体的に学べるのもポイント。意見交換会に参加できる特典もあるため、学習だけでなくさまざまなノウハウを得ることも可能です。
発達障がい児支援士
塾・予備校としても有名な四谷学院が認定しているのが発達障がい児支援士です。この資格は、保育士・幼稚園教諭・小学校教諭・福祉従事者・発達障がい児の支援や指導に携わる方などが対象となっています。
子ども発達障がい支援アドバイザーは初級者向けの資格ですが、発達障がい児支援士は中級者から上級者に向けたものとなっています。知識や経験などがない状態から資格を取得するのは少し難しいため、子ども発達障がい支援アドバイザーや児童発達支援士を取得してから受験する方も少なくありません。
発達障がい支援アドバイザー
発達障がい支援アドバイザーは、発達障がい支援アドバイザー協会が認定している民間資格。子ども発達障がい支援アドバイザーと資格名が類似していますが、全く異なる資格になります。
発達障がい支援アドバイザー協会では、3つのグレードに分けて資格を用意しており、発達障がい支援アドバイザーは初級に分類される資格です。
専門知識がなくても基礎から学びやすく、子ども発達障がい支援アドバイザーのような基本の対応力だけに限らず、発達障がい児の目線に立った世界や物の捉え方などの学びができます。
子ども発達障がい支援アドバイザー資格に関するよくある質問
初心者も受講しやすい子ども発達障がい支援アドバイザーの資格は、取得を検討したことがある方も多くいるのではないでしょうか。しかし、疑問に思うことがあるために取得するかどうか検討している方もいるでしょう。
そこでここでは、子ども発達障がい支援アドバイザーの資格に関するよくある質問のなかでも、多くの方が疑問に感じる2つの内容について紹介します。
【子ども発達障がい支援アドバイザー資格に関するよくある質問2つ】
- 子ども発達障がい支援アドバイザーの就職先は?履歴書に書ける?
- 子ども発達障がい支援アドバイザーは独学で取得できる?
子ども発達障がい支援アドバイザーの就職先は?履歴書に書ける?
子ども発達障がい支援アドバイザーは民間資格ですが、もちろん履歴書への記載が可能です。保育や福祉の現場で大きく役立てることができます。具体的な現場としては、保育園・放課後等デイサービス・学習塾などがあります。
就職の際に有利になる可能性は低いですが、発達障がい児に関する知識について自らすすんで学んだという姿勢は評価されるため、「勉強したことを活かしたい」という熱意を積極的にPRしてください。
子ども発達障がい支援アドバイザーは独学で取得できる?
子ども発達障がい支援アドバイザーは独学で取得することはできません。受験資格を得るためには、試験を運営している発達障がい支援アドバイザー協会の講座・ユーキャンの認定講座のどちらかの受講が必須です。
ユーキャンの講座期間は約3ヶ月で、1日30分から1時間程度の勉強時間が必要とされています。テキストを活用しながら毎日コツコツ勉強していれば試験は合格できるでしょう。
まとめ:子ども発達障がい支援アドバイザー資格を取得して、発達障がいに関する基本的な知識をしっかり身につけよう!
今回は、子ども発達障がい支援アドバイザー資格の概要や類似する資格について解説しました。
子ども発達障がい支援アドバイザー資格は、難易度が高くなく初級者でも受講しやすい民間資格です。誰かに教えたり子どものカウンセリングをプロとして行えるわけではありませんが、保育や福祉の現場で大きく役立つのは間違いありません。
まったく知識がない状態で支援をするのと、基本となる学びを得た状態で支援に携わるのとではサポートの質が大きく異なります。本記事でお伝えした情報を参考に、子ども発達障がい支援アドバイザーの資格取得を検討してください。
この記事を読んだ方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
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