オンライン授業とは?メリットやデメリット・導入のポイントを解説

2022/06/16(木)

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学校や家庭に広まってきているオンライン授業。2020年からのコロナウイルス流行もあり、需要がさらに高まりました。現在、導入を検討している方も多いことでしょう。
そこでこの記事では、家庭や教育機関でオンライン授業を導入するにあたって、知っておきたい授業の特徴やメリット・デメリットを解説します。

オンライン授業とは?普通の授業とはどう違う?

あらためてオンライン授業とはどういうものでしょうか。ここでは、オンライン授業の特徴について説明するとともに、対面授業や通信教育といった他の授業形式との違いについて解説します。

オンライン授業とはインターネットを介した遠隔授業のこと

オンライン授業とは、インターネットを使って行う授業です。授業者と生徒が別の場所にいながら授業ができるほか、教師が教えている動画を、生徒が後から視聴できる授業もあります。

使用する機器は、パソコンやタブレット、スマートフォンなど様々です。また、国語や算数、英語、プログラミングなど多くの分野で導入されています。

場所にとらわれないのが通常の対面授業との違い

通常の対面授業との違いとして、オンライン授業は教室が必要ありません。生徒は教室にいなくても、自分の部屋や外出先など様々な場所から授業を受けられます。

授業者も同様で、授業環境を整える準備は必要ですが、何十人も生徒が入るような教室がなくても始められます。このように、授業者と生徒どちらにとっても、場所を選ばないことが対面授業との違いです。

同じ遠隔授業である「通信教育」とはどう違う?

テキストを使って郵便でやり取りする従来型の通信教育と違い、オンライン授業は手早くたくさんの情報を動画で伝えられます。
まず、授業は直接生徒のパソコンやスマホに届くため、郵便のタイムラグがありません。
また、テキストに比べて動画のほうが多くの情報を一度に伝えられることも、通信教育との違いです。

オンライン授業は学校・塾・家庭など各所で導入されている

オンライン授業は、学校や塾・家庭など各所で導入が広がっています。特にここ数年は新型コロナウイルスの拡大もあり、オンライン授業の需要が一気に高まりました。

学校での一人1台タブレットの導入、塾や企業などによる授業配信サービスの広がりなど、オンライン授業を受けられる土台が広がってきています。

オンライン授業には3種類ある・それぞれの特徴を解説

オンライン授業は、授業形式によってライブ配信型、オンデマンド型、ハイブリッド型の3種類に分けられます。

オンライン授業を導入する際には、それぞれの特徴を理解して適したものを選びましょう。ここでは、それぞれの授業の特徴を解説します。

1.ライブ配信/双方向型

ライブ配信型では、授業をリアルタイムで生徒に配信します。授業者と生徒のそれぞれが、画面やチャットを使ってやり取りしやすいことが特徴です。

大人数の授業であれば、生徒同士でやり取りしたり、他の生徒の考え方を学んだりできる機会もあります。通常の対面授業に近い形です。ライブ配信なので、決まった時間に参加することが求められます。

2.オンデマンド(録画配信)型

オンデマンド型では、あらかじめ授業を録画しておき、あとで生徒に配信します。動画にテロップなどの編集を加えることもあります。

ライブ型と違って授業時間が決まっていないので、好きな時間に受けられることが特徴です。また、事前に予習をしたり苦手な部分は何度も再生したりすることもできるので、理解度に応じて学習を進めやすくなっています。

3.ハイブリッド型

ハイブリッド型は、対面授業とオンライン授業を組み合わせて授業を行います。

オンラインでは授業動画を見て知識を学ぶことに重点を置き、対面授業ではディスカッションをして知識の活用をねらうなど、それぞれのメリットを生かして授業を組み合わせます。そのほか、1つの授業を対面とオンラインから選択できるという意味で使われる場合もあります。

オンライン授業のメリットは?立場別に解説

オンライン授業を取り入れることは、授業を受ける生徒、授業を行う教育者、そして生徒の保護者のそれぞれにメリットがあります。ここでは、それぞれの立場のメリットを具体的に解説します。

<生徒>時間を有効的に使うことができる

オンライン授業では学校や塾に通う必要がないので、通学にかかる時間がなくなり、その分を遊びや部活動といった好きな時間に充てられます。

また、オンデマンド型では自由にタイムスケジュールを組んで学習を進められます。授業開始の時間が決まっていないからです。そのため、生徒は時間を有効的に使うことができます。

<生徒>オンデマンド型の場合、自分のペースで学習できる

授業の進度が決まっている対面授業と違い、オンデマンド型では自分の理解度に応じて学習を進められます。

何度でも授業動画を再生できるので、分からない部分は繰り返し復習して習熟度を高めることが可能です。また、授業が簡単な場合や予習をしたい場合も、オンデマンド型では先に学習を進めていくことができます。

<教育者>受講者層が広がる

オンライン授業は、ネット環境があればどこでも授業を受けられるので、受講者層が広がります。

塾などで対面授業を行う場合は、どうしても受講者はその地域に住む人、塾に通える範囲の人が対象です。

しかし、オンライン授業であれば全国の人に向けて授業ができるので、受講者数の増加や特定のターゲット層にも働きかけやすくなります。

<教育者>災害やウイルスの流行などの緊急事態時にも授業ができる

オンライン授業は対面授業と比べ、災害やウイルスの流行時にも容易に授業を開催できます。

対面授業であれば緊急事態が起こると授業が開催できなくなる可能性があります。しかし、オンライン授業ならネット環境が復旧すれば緊急時にも対応がしやすく、感染症リスクも減らすことが可能です。

<保護者>通学途中の安全面で安心できる

オンライン授業は、部屋やリビングなど家の中で学習ができるので、通学する必要がなく保護者としても安心です。

近年、子供を狙った犯行や電車内で事件に巻き込まれるニュースがたびたび報道され、保護者としては不安を感じるものです。しかし、オンライン授業であれば在宅で授業を受けられるので、通学途中での事件や事故の危険性が減少します。

<保護者>学校に行けない子供にも学習の機会を与えることができる

オンライン授業という選択肢があることで、不登校や病気などが理由で学校に行けない子供にも、充実した学習の機会を与えることができます。

自力で家庭学習を進めることが難しくても、配信される動画を通して教師が教えてくれるため、理解度を高めやすいです。オンライン授業のコンテンツ内容も日々充実してきています。

オンライン授業のデメリットと対処法

オンライン授業には多くのメリットがありますが、メリットだけでなくデメリットもあります。

次は、オンライン授業のデメリットを解説します。また、デメリットの対処法も示していくので、ぜひ参考にしてください。

<生徒>目の疲れや視力の低下につながる恐れがある

オンライン授業は、タブレットやスマホなどの液晶画面を近い距離で見続けることになります。そのため、目が疲れてしまったり、視力の低下につながったりする恐れがあります。

目の負担を減らすためには、きちんと休憩を挟むことが大切です。30分や1時間などで時間を区切り、長時間画面を見続けないようにしましょう。

<生徒>外に出る機会が少なくなる

オンライン授業は家で受けられるので、外に出る機会が少なくなります。家に閉じこもっていると、運動不足になったりストレスがたまったりする可能性があります。

適度な運動は集中力がアップし、より学習効果も高まります。オンライン授業があっても、散歩する、軽い運動をするなど意識的に体を動かすようにしましょう。

<教育者>テスト時のカンニング対策を講じなければいけない

オンライン授業のテストでは、教師から生徒の様子が見えません。そのため、カンニングの誘惑が高まります。カンニングの対策として、普段はオンラインでもテストのみ対面で行う教育機関もあります。

また、他の対策として、抜き打ちテストでカンニングを準備する暇を与えない、スマホなどで手元を撮影した動画を送ってもらいながらテストをするといった方法もあります。

<教育者>オンライン授業ならではの教育スキルが求められる

オンライン授業は、対面とは違った教育スキルが求められます。対面に比べると、生徒の反応が見えづらくなるため、生徒の意見を吸い上げたり、双方向でコミュニケーションをとったりするのが難しくなります。

生徒側が発言する際は、チャットでも可とすることで、発言する心理的なハードルが下がり、活発な意見交換につながりやすくなります。

<保護者>インターネット環境を用意する必要がある

オンライン授業では安定したインターネット環境が必須です。回線の遅延は大きなストレスとなります。

すぐにネット環境が準備できない場合は、スマホで授業を受ける方法もあります。また、スマホのデザリング機能を使ってタブレットなどの別機器にインターネットをつなげることも可能です。

<保護者>子供の集中力を保つ環境づくりも必要に

オンライン授業では、子供が集中できる環境を用意してあげることが大切です。オンライン授業は家で行うので、スマホやゲームなどの誘惑も多数存在します。また、対面授業と違い、先生に見られているという感覚が薄く、ついついだらけてしまうこともあります。

そのため、誘惑となるものを部屋に置かない、保護者の目が届くリビングで授業を受けてもらうなど、集中力を保つ環境づくりが必要です。また、授業の間は保護者も静かにするなど保護者自身の意識も大切です。

オンライン授業を成功させるために気をつけたいポイント

オンライン授業のメリット、デメリットを紹介しました。授業の特徴をつかんで、オンライン授業を成功させましょう。

ここからは、オンライン授業を実施するにあたって気を付けたいポイントを解説します。

いきなりすべてオンラインにするのではなく、徐々に取り入れる

オンライン授業は多様な使い方があり、メリットも多く存在します。しかし、いきなりすべてをオンライン授業に切り替えるのは控えましょう。

ツールの使い方に問題はないか、環境は整っているかなど、事前に一つひとつ確認する必要があるためです。

一斉にオンラインに切り替えるのではなく、徐々に増やすようにしましょう。

オンラインで授業を行う理由を明確にする

なぜオンライン授業を行うのか、理由を明確にしましょう。理由によって、導入の仕方や授業形式が変わるからです。例えば、大勢の生徒に授業を行うため、一人ひとりに合った学習サポートを行うためなどです。

家庭においても同様です。塾の代わり、学校の復習など、オンライン授業にする理由を考えてから導入することで、学習効果が高まります。

つまづきそうなポイントは周囲の大人がサポートする

子供にとって、慣れない機器の操作は難しく感じる場合もあります。機器の操作でつまづかないために、初めのうちは保護者が操作を手伝いましょう。また、オンラインでの自主学習は一人でしなければならず、難しく感じることも多いです。必要に応じて子供の学習をサポートするようにしましょう。子供がつまずきそうなポイントは、周囲の大人が支えてあげてください。あらかじめどこでつまづきそうか想定しておくことも大事です。

だらだらとやらせずにメリハリを付ける

オンライン授業は場所の移動や決まった休憩がありません。そのため、自分のリズムで学べる反面、だらだらと勉強してしまう可能性があります。
特に家というリラックスした環境では、ついついだらけてしまいがちです。しかし、それでは長時間勉強したとしても学習効果が下がってしまいます。途中で休憩を入れながらメリハリを付けて勉強しましょう。

オンライン授業に利用したい学習システム

すららすららドリル」は、小学生から高校生まで、一人ひとりの理解度に合わせて学習を進められるオンライン学習システムです。
勉強を教えるレクチャー、知識を定着させるドリル、学びを活用するテスト機能がまとまっており、効果的に学習できます。学年の枠がなく、自分で学習を進められることも利点です。学校や塾、家庭などで活用が広まってきています。

まとめ

オンライン授業は、場所や時間を選ばず学習ができます。一人ひとりに合わせた勉強も取り入れられます。
教育者にとっても、全国に授業を届けることができ、災害やウイルスの流行など緊急事態にも強いというメリットがあります。
導入する際には、事前に使用機器や活用方法を考えながら、子供の学習に役立てましょう。

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