福祉事業に興味のある方はもちろん、発達障がいがある子どもの支援現場で働いている方のなかには、「子ども発達障がい支援アドバイザー」という資格を…
発達障がいがある子どもの支援を適切に行える資格として「児童発達支援士」というものがあります。しかし、この資格について実はあまり詳しくないといった方は少なくありません。
本記事では、児童発達支援士とは一体どんな資格なのか、取得することで得られるメリットや取得方法、試験の難易度などについて詳しく紹介します。
これから発達障がい児支援の現場で働きたい方にとって必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読む方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
- 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
- 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」
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児童発達支援士とは?一般社団法人「人間力認定協会」が認定している民間資格
児童発達支援士とは、国家資格ではなく、一般社団法人「人間力認定協会」が認定している民間資格です。この「人間力認定協会」とはどのような団体なのかについて詳しくみていきましょう。
【一般社団法人「人間力認定協会」とは何か?】
- 人間の総合力を高めることが目的
- 認知能力や非認知能力の向上の取り組み
- SNSでの情報発信が積極的
一般社団法人「人間力認定協会」は2019年に設立され、人間力の育成、認定、普及を目的としています。記憶力などの認知能力、自己肯定感などの非認知能力の向上に取り組んでいます。
会員との意見交換会やSNSでの情報発信も積極的に行っており、非常に距離が近いのが大きな特徴です。
児童発達支援士を取得するメリット
資格を取得することで、さまざまなメリットを得ることが可能です。しかし、具体的にどのような現場で役に立つのか、どういったメリットがあるのか分からない方も少なくありません。
ここで、資格取得することで得られる3つのポイントを紹介します。それぞれの内容について、ここでしっかりと理解しておきましょう。
【児童発達支援士のメリット3つ】
- 発達障がい児支援に関するスキルを取得できる
- 就職活動の際に役立つ
- 保護者からの信頼を得やすくなる
発達障がい児支援に関するスキルを取得できる
児童発達支援士は、発達障がいがある子どもの支援に関するスキルを取得できます。主な現場として挙げられるのは下記の3つです。
【資格が活かせる発達障がい児支援の現場】
- 放課後等デイサービス
- 学童保育
- 学習塾
児童発達支援士の資格取得の際には、学習過程にロープレのトレーニングが組み込まれているため、すぐに実践に役立てられるのが大きなメリットといえます。
学習内容は療育に特化しているのが特徴ですが、それだけではなく一般的な子育て知識も習得することができるため、子どもを持つ主婦や学習指導塾の先生、教員、保育士、などにも役立てられる資格です。
就職活動の際に役立つ
先ほどお伝えしたように、児童発達支援士の資格は民間資格ですが、履歴書への記載も可能です。資格としては認知度も高い種類となるため、療育現場への就職では大きな強みになります。
意欲的にさまざまな知識を習得している点や、積極性に関する評価を受けることも多いのが特徴です。求人への応募の際に必須資格となることはほぼありませんが、取得したらぜひ積極的にアピールしてください。
保護者からの信頼を得やすくなる
大切な子どもを預ける保護者にとって、施設に在籍している職員が資格を持つことは信頼できるかどうかの判断材料にもなります。
児童発達支援士は、療育に関することはもちろん、先ほどお伝えしたように、一般的な子育てに関する知識などについても多くを学べる資格です。
そのため、障がい支援だけでなく、子ども1人1人に対する接し方なども習得できるため、児童発達支援士の資格を持つことで保護者も心を開きやすく、発達に関する悩みや小さな心配事なども安心して打ち明けてくれるようになります。
児童発達支援士の資格取得方法
児童発達支援士の資格は、独学で取得することはできません。特別な受験資格などは必要ありませんが、受験のためには認定講座の受講を受け、その後オンライン試験に合格することで取得できます。
認定講座は非常に有益な情報が多く、さらに受講者は毎月意見交換会に参加する特典もあるのが大きな魅力といえます。意見交換会に参加することで、認定講座だけでは得られない現場のノウハウや共通の悩みについての情報を交換できます。
児童発達支援士の試験の難易度
児童発達支援士の試験は、さほど難易度は高くありません。人間力認定協会の理事長ブログによると、2021年7月の時点での合格率は86%ととても高いのが特徴です。
また、児童発達支援士を受講した方へ向けたアンケートの結果、勉強時間は20時間前後が多く、現場で実際に支援に携わっている方や、すでに保育士などの資格を取得している方の場合、10時間前後の学習で合格することも珍しくありません。
一定時間しっかりと学習し、必須となる認定講座を受けていれば比較的簡単に合格できる資格といえます。
児童発達支援士と発達障がい児支援士の違い
「児童発達支援士」と「発達障がい児支援士」といった2つの資格について、それぞれどのような違いがあるのか分からない方は少なくありません。混同している方も多いのが特徴です。
これから資格を取得しようと考えている方の中には、どちらを取るべきか迷っている方も多くいるのではないでしょうか。下記表のさまざまな項目からその違いについてみていきましょう。
児童発達支援士 | 発達障がい児支援士 | |
資格の認定 | 一般社団法人「人間力認定協会」 | 四谷学院 |
受講期限 | 8か月 | 1年 |
学習時間 | およそ1週間から1ヶ月 (10時間から20時間程度) |
およそ6ヶ月 (15時間程度) |
学習の内容 | 療育に関する根本的アプローチ方法 療育に限らず一般的な子育てに関する知識 |
問題行動への対応テクニックや保護者、子どもへの接し方 特性への対応方法 ソーシャルスキルなど |
どちらも療育に関する内容となり同じ資格と混同されがちですが、全く異なる資格であることを理解しておきましょう。さらに、どちらも受験資格は必要ありませんが、発達障がい児支援士の場合、講座内容は下記の方を対象に設定しています。
【発達障がい児支援士の講座内容対象となる方】
- 保育士
- 小学校教諭
- 幼稚園教諭
- 発達障がい児支援者
- 療育従事者
児童発達支援士と比較すると、発達障がい児支援士の方がレベルが高いのが特徴です。まずはじめに児童発達支援士を取り、その後発達障がい児支援士を受けた方も少なくありません。
児童発達支援士に関するよくある質問
本記事を読んでいる方の中には、「もっと児童発達支援士について理解したい」「放課後等デイサービスでも必要かどうか知りたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
ここで、児童発達支援士に関するよくある質問からぜひ知っておくべき3つの質問をピックアップしましたので、ぜひ内容を深く理解し、今後の役に立たせてください。
【児童発達支援士に関するよくある質問3つ】
- 児童発達支援士は怪しい?
- 児童発達支援士はユーキャンで取得できる?
- 児童発達支援士は放課後等デイサービスで役立つ?
児童発達支援士は怪しい?
「国家資格ではない児童発達支援士の資格は怪しくはないか?」「人間力認定協会という団体を聞いたことがないから怪しく感じる」このように感じる方も少なくありません。
しかし、児童発達支援士は怪しい資格ではなく、2021年8月の時点ですでに受講生は4,000人を超えています。また、訪問介護ステーションや学習塾などの企業でも取り入れられている実績があり、注目度が高いのもポイントです。
一般社団法人「人間力認定協会」では、過去に放課後等デイサービスの施設や学習塾などに協力を依頼し、3万人以上の生徒へ講座内容のアプローチ法を実践し、子どもだけでなく従業員の変化もあったといった結果を得ています。
児童発達支援士はユーキャンで取得できる?
ユーキャンは豊富なジャンルの資格取得が可能ですが、児童発達支援士の資格取得は出来ません。本記事でもお伝えしているように、児童発達支援士は、一般社団法人「人間力認定協会」が認定する資格です。
ユーキャンには「子ども発達障がい支援アドバイザー」という似た資格はありますが、児童発達支援士とは異なるため注意しておきましょう。
発達に対する理解を深め、1人1人の成長に合わせて適したサポートが出来るようになるための資格です。気になる方はぜひ調べてみてはいかがでしょうか。
児童発達支援士は放課後等デイサービスで役立つ?
放課後等デイサービスの事業所はここ数年で増加傾向になっており、今後さらにこうした発達障がいに関する知識を持つ人材は需要が高まるとされています。
児童発達支援士の資格は、発達障がいに対する知識があまりない方に向けた資格となっているため、試験を受けるためのハードルも低いのが特徴です。
民間資格となるため、「児童発達支援士の資格があれば必ず役立つ」とはいえませんが、知識を習得している点や学ぶ姿勢を評価され、有利となる可能性は非常に高いといえます。
まとめ:児童発達支援士の資格を取得して有利に役立てていきましょう!
児童発達支援士は、特別な受験資格も必要なく、認定講座の受講と勉強をしっかり行うことで合格率が格段に上がる資格です。一般的な子育てにも活用できるため、療育に携わる方以外でも資格取得を目指す方も少なくありません。
放課後等デイサービスなど療育の現場で、プロとして保護者の方に安心してもらうためにも、専門的知識を身につけ、子ども1人1人に合わせた対応ができるように、ぜひ資格を取得しましょう。
学びの姿勢も評価され、現場への就職や転職も有利になる可能性が高いのも、児童発達支援士の魅力といえます。本記事でお伝えした内容を参考に、資格取得の準備をすすめてみてはいかがでしょうか。
この記事を読んだ方で、放課後等デイサービスの運営・経営において 下記のようなお悩みはございませんか?
- 「近隣に競合施設が多く、生徒確保が難しい」
- 「離職率が高い・指導員の確保が難しい」
- 「学習支援は行いたいが、宿題の対応しかできない」
- 「職員が不足している時間帯の児童支援が難しい」
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