【未来は明るくできる】いじめが原因で不登校になった子どものその後とは
お子さまが不登校になってしまうと、親は将来について不安を感じてしまいますよね。ましてや不登校の原因がいじめであった場合、子どもにはPTSDなどの後遺症が残る可能性もあるのです。
本記事では、過去にいじめが原因で不登校になった子どものその後を、現実のデータを交えて紹介します。それにより、いま不登校であっても、進学や就職ができたケースがあることがわかるでしょう。
不登校により未来が閉ざされてしまったと嘆くより、子どもの未来を明るくするために、親ができることはたくさんあります。ぜひ参考にしてみてください。
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もくじ
いじめが原因で不登校になる子どもは少なくない
そもそもですが、いじめが原因で不登校になる子どもは少なくありません。令和2年度に行われた文部科学省の調査では、国公私立の小・中学校の不登校児童生徒196,127人の中で、いじめを要因として不登校になった子どもの割合は、約0.2%である399人という結果が出ています。(引用:文部科学省「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」)
ただしこの数値は不登校になった主たる要因を一つ選択するアンケートによって得られた回答です。そのため、複数回答であった場合はもっと割合が増えている可能性も十分にあるといえるでしょう。
全国のいじめの件数
また、令和2年度の全国のいじめの件数は小・中・高校及び特別支援学校合わせて517,163件となっています。(引用:文部科学省「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」)
【平成25年以降のいじめの認知件数】
年度 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 |
いじめの件数 | 188,072 | 225,132 | 323,143 | 414,378 | 543,933 | 612,496 | 517,163 |
引用:文部科学省「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」
この数字は前年である令和元年の612,496件よりも減少した数字ではありますが、例えば平成26年のいじめの件数が188,072件であることを見ると、7年で約2.8倍に大幅増加した数字です。
さらに表の件数は認知されたいじめの件数であるため、水面下で認知されず行われているいじめもあると考えられるため、いじめが起きている件数は潜在的な件数も合わせるとより多いと見れます。
いじめが原因で不登校になった子どもにその後起こりうる3つの後遺症
いじめが原因で不登校になった子どもは学校に通えないだけでなく、心に後遺症を抱える場合があります。
【いじめられた子どもが発症しうる3つの後遺症】
- PTSD(心的外傷後ストレス障がい)
- うつ病
- パニック障がい
度が過ぎたいじめが過度なトラウマや精神的におかしくなる引き金となり、心理的な障がいにつながってしまう子どももいます。子どもに発症する可能性のある後遺症を3つ紹介しますので、それぞれどのような症状があるのか、以下で見ていきましょう。
PTSD(心的外傷後ストレス障がい)
PTSD(心的外傷後ストレス障がい)は、日常的を圧倒した出来事を経験した後に起こる可能性のある、日常生活に支障をきたす不快な反応です。
PTSDは単純性PTSDと複雑性PTSDの2種類に分類されます。
いじめのように不快や恐怖を反復して繰り返し味合わせられる体験により、心に深い傷を負って発症するPTSDは「複雑性PTSD」と呼ばれ、心に深い傷を負う原因となった出来事を何度も思い出し、夢として繰り返し見る症状を「フラッシュバック」なども併発する場合もあるでしょう。
【PTSDの症状】
- フラッシュバック
- 回避
- 覚醒亢進症状
- 解離症状
またいじめを思い出させる出来事や人を避ける「回避」、不眠症や怒りっぽい、物事に集中できない、ひどく神経質になるなどの「覚醒亢進症状」、いじめに関する記憶が無くなる「解離症状」も、いじめによる複雑性PTSDにみられる症状です。
PTSDになると、子どもが正常な生活を送れず、学校を卒業したあとも社会に出ることが難しくなるなどの問題が考えられます。
うつ病
うつ病とは、脳内のエネルギーが足りなくなり、気分や感情を自由に調節できなくなることで心身の不調が表れる病気です。うつ病による症状は個人差がありますが、身体的・精神的にさまざまな不調が表れ以下のような症状が見られます。
【うつ病の症状】
- 睡眠障害
- 疲労感
- 倦怠感
- 意欲の減退
- めまい
- 動悸
うつ病を放っておくと、「病状固定」の概念から、病状が固定されてしまい、治療期間が長期化する可能性がありますので、早めの治療が子どもの社会復帰への鍵になるでしょう。
パニック障がい
パニック障がいとは突然パニック発作を起こす障がいのことです。心理的な不安から発症するケースもあり、一度患うと、自分は死んでしまうのではないか、また発作が出たらどうしようという考えから、動悸や発作が起こる場合があります。主な症状は以下の通りです。
【パニック障害の症状】
- 動悸
- めまい
- 窒息感
- 吐き気
- 手足の震え
突然何のきっかけもなく上記のような症状が起こるため、繰り返し発作を経験することで障がいを抱えた本人の不安が増してしまい、治療が終わるまでは外に出ることも困難になる可能性もあります。
現実のデータは?不登校学生のその後の将来では進学・就職しているケースもある
ここまで読んで、今後自分の子どもが後遺症を抱え、その後の将来を思うように歩めなかったらどうしようと不安に思った親もいるでしょう。しかし、不登校の学生のその後のデータを見てみると、不登校となっていた子どものうち、進学や就職を果たした子どもは少なくありません。
【平成18年度に不登校であった生徒の5年後の状況等の追跡調査】
- 中学卒業後の高校進学率:85.1%
- 20歳現在の就業状況:44.9%
上記のように、いま不登校だから今後も学校に行けない・就職ができないと決めてしまうには早いであろう数字が出ています。いじめにより不登校になった子どもに対しては、親のサポートがとても重要です。焦らず騒がず、親ができることをして子どもを支えていくと良いでしょう。
過去いじめが理由で不登校になった芸能人・有名人もいる
不登校と聞くとどうしてもネガティブなイメージが強いと思いますが、現在活躍している有名人や芸能人の中にも、不登校を経験したという人はたくさんいます。下記をご覧ください。
【元不登校の有名人・芸能人】
- 小栗旬:俳優
- 千原ジュニア:お笑い芸人
- マツコ・デラックス:タレント
- 宮本亜門:演出家
- 蒼井翔太:アーティスト
- 砂間敬太:水泳選手
- 家入一真:起業家
- 金原ひとみ:小説家
名前を見ると、現在活躍している有名人・芸能人の方もたくさんいますよね。テレビの中では明るく見える人にも、不登校の過去があったと知って驚かれた人もいるのではないでしょうか。
不登校は、子どものその後の未来を閉ざしてしまうものではありません。次へ進むためのエネルギーを補充するために、一時的な充電期間として不登校になっている子どももたくさんいるといるのです。
いじめが原因で不登校になった子どもの未来を明るくするには?親ができる4つのこと
最後に、いじめが原因で不登校になった子どもの未来を明るくするために、親ができる4つのことをお伝えします。
【親ができる4つのこと】
- 担任の先生へは子どもの意思を伝える
- 別室登校を検討する
- フリースクールへ相談する
- 自分は子どもの味方であると伝える
子どもが不登校になったからと無理に学校に行かせようとすることは、子どもの心の傷をより深くしてしまうことになりかねません。親は常に子どもを支える気持ちで、できることをしていきましょう。以下で詳しく説明します。
担任の先生へは子どもの意思を伝える
子どもが学校に行っていない期間でも、親は担任の先生と連絡を取り、その時その時の子どもの意思を伝えるようにしましょう。親と担任同士で子どもがどのような意思なのかを擦り合わせておくと、学校と協力してサポートできる場合もあります。
担任の先生であれば、子どもの学校での様子を知っているため、親が知らない事情を知っている可能性があります。また別室登校の対応や、進路や進学などの将来に向けての相談をすることもできるでしょう。
もし担任の先生が非協力的である場合、進路指導の先生や教頭先生など、学校と連携が取れる窓口を探すことも大切です。
別室登校を検討する
不登校を解消するための方法として、別室登校があります。別室登校は学校に行っていることから出席扱いになるため、出席日数が不安な親にとっても安心です。
【別室登校とは】
学校に行っても自分のクラスに行くのではなく、進路指導室や自由教室などの別の場所で時間を過ごすこと
別室登校では必ずしも勉強をしなければならないことはありません。読書をしたり先生を会話をしたり、子どものやりたいことをして過ごします。
他の子どもとの接触機会が少なく、学校に慣れてきたら保健室登校に移行して最終的に不登校を解消した子どももいるため、まずは学校とも相談し、別室登校の検討をしてみると良いでしょう。
フリースクールへ相談する
フリースクールとは、不登校の子どもたちの受け皿として、不登校の子どもが学校以外で勉強をしたり友達と遊んだりできる場所のことです。2015年に行われた文部科学省の調査によると、日本では474ヶ所のフリースクールが確認されています。
現在通っている学校に行かず、フリースクールに通ったとしても、在籍校の校長が認めた場合は、フリースクールへ登校することで在籍校の出席扱いになることも。
設立の目的によって活動内容や規模に違いがあるため、まずは相談の上、子どもが行ってみたいという意思を示した際に、フリースクールへの通学を検討すると良いでしょう。
自分は子どもの味方であると伝える
親は子どもの味方であるとしっかりと伝えることも、子どもへできるサポートのひとつです。いじめを受けた子どもは心に深い傷を負っています。
特に複数人からいじめを受けた場合、自分を助けてくれる人はどこにでもいないのではないかと絶望を感じ、誰にも心を開かなくなってしまうことも多々あります。
不登校は、いじめにより少なくなってしまったエネルギーを充電する期間です。親は子どもが不登校になったからと無理に学校に行かそうとせず、まずは子どもの話をしっかりと聴き、悩みを共有することから始めてみてください。
まとめ
子どもがいじめにより不登校になってしまったら、親は子どもの将来がどうなってしまうのか不安になってしまいますよね。全国で認知されているいじめの件数は以前よりも増えており、いじめが原因で不登校になる子どもも少なくありません。
しかし、現実のデータとして、不登校を経験した子どものうち、20才時点で進学や就職をして過ごしている子どもも多く存在します。
いじめが原因で不登校になった子どもの未来は、暗いものでは決してありません。ぜひ本記事を参考にして、子どもの未来を明るくするために、親ができるサポートを精一杯していってください。
この記事を読んだ方で、お子さまの「不登校」についてお悩みではないですか?
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