【持ち上げる褒め方はNG】子どもを褒める際のポイント〜注意点を紹介
子どもへ指導または教育する際、「褒める」ことはとても重要です。褒められることで自信が生まれ、向上心やチャレンジ精神がより育まれます。
しかし、子どもを過剰に持ち上げて褒めると、子ども自身が意識しないうちに自慢話が多くなったり承認欲求が強くなったりするきっかけとなるかもしれません。
持ち上げる褒め方をしなくても、子どもを褒めるポイントを押さえれば、子どもの自主性はしっかりと育っていきます。子どもを褒める際に気をつけるべき注意点についても解説していますので、子どもへ教育する立場にある人は、ぜひ参考にしてください。
この記事を読む方で、お子さまの「不登校」についてお悩みではないですか?
すららは、1人ひとりのペースで学習できる「無学年方式」を採用した学習教材です!
自宅ですらら学習を使えば「出席扱い」にもできるため、内申点対策、自己肯定感の一助にも大きく貢献致します。
【すららのここがスゴイ!】
- 自宅で出席扱い
- 学習がストップした箇所からカリキュラムを提案
- 学校授業に追いつくための、最短カリキュラムもご用意
- キャラクターの先生が教えてくれるから、人と関わるのが苦手なお子さまも安心
すららでは、現在無料のサービス資料を無料配布しております。ぜひこの機会にご利用ください。
不登校による学習のお悩みを、すららが徹底サポート致します!
もくじ
持ち上げる褒め方とは「思っていないことを褒める行為」
持ち上げる褒め方とは、思っていないことを褒める行為を指します。「絵が上手い」「字がきれい」「スポーツ万能」など、褒める対象はさまざまでしょう。
子どもを褒めることで自信が生まれると伝えましたが、それはあくまで褒める方に本当に心がこもっている場合です。心に思っていないことについて教育する側が持ち上げて褒めても、子どものためにはなりません。
持ち上げる褒め方は子どももわざと褒めていると感じる
持ち上げる褒め方は心がこもっていないため、敏感な子どもはすぐにそれに気づき、大人がわざと褒めていると感じて不信感を抱く場合があります。
また過剰に褒めすぎると、子どもの世界は褒められるのが当たり前になってしまい、常に自分を認めてほしい、なにかしたら褒めてほしいと承認欲求が高まってしまう可能性もあるでしょう。
承認欲求が高まると、些細なことでも大げさに自慢したり他の子を貶める言い方をしたりする子どももいるため、子どもにそのような傾向が見られる場合、大人は褒め方を見直すことをおすすめします。なんでも褒めるのではなく、子どもの自信に繋がるような褒め方をしていきましょう。
過度はダメ!子どもを持ち上げて褒めると起こりうる3つのこと
子どもを持ち上げて褒めることで起こりうる3つのことを紹介します。
【子どもを持ち上げて褒めると起こりうる3つのこと】
- 自慢話が多くなってしまう
- 承認欲求が強くなる
- うぬぼれてしまう
先に紹介したように、子どもを褒めることは子どもに自信をつけさせたり向上心やチャレンジ精神を育むなど多くのメリットがありますが、大人が思ってもいないことについても褒めるなど過剰にやりすぎた場合、デメリットが生じることもあるのです。
自慢話が多くなってしまう
大人が子どもをなんでもかんでも褒めすぎた場合、子どもは自慢話が多くなってしまう傾向があります。自慢ばかりする子どもを見ると、大人は「他の子から嫌われないだろうか」「どのように言えば自慢するのをやめてくれるだろうか」と頭を悩ますかもしれません。
しかし、子どもは思ったことをそのまま言葉にすることが多く、嬉しい気持ちと自慢したい気持ちの区別がつかないため、自慢話を自慢話と思ってしている子どもは少ないようです。
自慢話をすることは次に紹介する承認欲求に起因するものの、大人が褒め方を変えることで落ち着いていく可能性が十分にあるでしょう。
承認欲求が強くなる
子どもを持ち上げて褒めることで、子どもの「他人から認められたい」という欲求である承認欲求が強くなる可能性があります。
アメリカの心理学者マズローによると、人間の欲求は下記に紹介する順に5段階に分かれており、生理的欲求から自己実現欲求向かって、ピラミッド状の序列になっている特徴を持っているようです。
【マズローの欲求5段階説】
- 生理的欲求
- 安全の欲求
- 社会的欲求
- 承認欲求
- 自己実現欲求
程度の差はあるものの、承認欲求は誰もが持ち合わせている欲求のうちのひとつです。承認欲求が強すぎると、他の子どもを貶めて自分を上に見せたり自分の話ばかりしたりなど他人に認められるための行動によって、周囲が迷惑を被る可能性があるため、注意が必要と考えられます。
うぬぼれてしまう
子どもは持ち上げて褒めることで、うぬぼれてしまう可能性があります。うぬぼれとは実際以上に自分が優れていると思い込み、得意になることで、容姿やスキルなどに過剰な自信を持っている状態です。
人はうぬぼれると自己評価が高くなるため、前向きで強い行動力を持ちます。反対に自意識過剰となり自分の優秀さを周りにアピールするなど鼻にかかる行動を取る場合があるため、周りの子どもたちから疎まれる存在になってしまうことも考えられます。
このように、子どもを褒める際に過剰な持ち上げをすることは、子どもに悪影響を及ぼす可能性があるのです。
過剰に持ち上げなくてOK!子どもを褒める際の4つのポイント
子どもを褒める際は過剰に持ち上げなくても、ポイントを押さえることで子どもは自信を持ち何事にも積極的になります。ここからは、子どもを褒める際のポイントを4つ見ていきましょう。
【子どもを褒める際の4つのポイント】
- 挑戦・過程に着目して褒める
- 頑張ったかどうかを見極める
- 存在自体を褒める
- 頑張ったことを質問して聞く
挑戦・過程に着目して褒める
子どもを褒める際には、なにかに取り組み、できた結果だけを褒めるのではなく、物事に挑戦した姿勢や取り組んでいる過程に着目して褒めましょう。
【例】
- 難しい課題によくチャレンジできたね
- 毎日厳しい練習を休まずにこなしてよく頑張ったね
たとえ結果が伴わなかったとしても、困難な課題に挑戦したことを褒められれば子どもは乗り越えるための力を付けて新たに挑戦しようと向上心を持ちます。
また取り組んでいる過程を褒められると、子どもは成功だけに執着することなく、次はどのようにして課題を乗り越えようかと考え、努力を惜しまず取り組む姿勢を身につけられるでしょう。
頑張ったかどうかを見極める
子どもを褒めることで得られる効果を最大限にするためにも、大人は「子どもがどこまで頑張れるのか」を見極める目を持つことが大切です。今までよりも少し困難な課題が与えられた場合、子どもはそれを乗り越えるため努力をします。努力が見られたときの具体的な褒め方は以下の通り。
【例】
- 毎晩遅くまで勉強を頑張っていて偉かったね
- 朝早くから部活のために走り込みをして頑張ったね
しかし、努力は大人の目に見えない部分で行われている可能性があるため、子どもが100%努力したのに対して、大人は70%の部分までしか褒められておらず、子どもは70%までの努力で済ましても褒められるんだと甘い考えを持つ可能性があるのです。
日頃から子どもがどこまでできるのかを大人は見極め、100%の頑張りを褒めてあげられるようにしましょう。
存在自体を褒める
褒められるに値する特別なことをしていなくても、無条件に子どもの存在を丸ごと認めて褒めることで、子どもには自己肯定感が育まれます。
自己肯定感が高まることで、幸福感を得られる、失敗に強くなる、良好な人間関係を築けるなど、多くのメリットが得られるでしょう。
【例】
- (子どもの名前)がいるから本当にうれしい
- (子どもの名前)がいてくれるだけで助かる
反対に自己肯定感がない子どもは、他人と自分を過剰に比較する傾向を持ち、ネガティブな思考を持ったり最初から自分には無理と決めつけたりすることで、物事に挑戦する意欲すら失くしてしまう恐れがあります。
頑張ったことを質問して聞く
子どもを褒める前に頑張ったことを質問して聞くことで、子どもが大人に認めてほしくて頑張った点に気づくことができます。先に紹介した、子どもが頑張ったかどうか見極めることにもつながり、相乗効果が期待できるでしょう。
【例】
- 何を一番頑張ったの?
- やってみてどうだった?
質問するときは、「はい」「いいえ」で応えられるような質問は避け、どう思ったか、何でこの結果が得られたのか、会話が広がる質問をするようにしてください。子どもが考えていることを引き出すのにとても有効です。
褒め過ぎもNG!子どもを褒める際に気をつけるべき3つの注意点
褒めることで伸びるといっても、子どもは褒めすぎることで自意識過剰に陥ったり、次も大人の期待に応えなければならないと大きなプレッシャーを感じたりします。
子どもを褒めすぎて悪い状態とならないように、子どもを褒める際に気をつけるべき3つの注意点について見ていきましょう。
【子どもを褒める際に気をつけるべき3つの注意点】
- 叱るポイント・褒めるポイントを見極める
- 結果にこだわり過ぎない
- 他人と比較して褒めない
叱るポイント・褒めるポイントを見極める
褒めることはもちろん、子どもにとっては叱ることも必要です。ただし褒めるポイントと同様、叱るポイントも見極めが非常に難しいです。
下手に叱ることで子どもは大人に恐怖を感じてそこから逃れようということに意識がいき、叱られた理由について考えることをやめたり、大人のいないところで悪いことを行うようになります。
【叱るポイント】
- 感情的にならない
- その場で具体的に叱る
- 短く叱ってすぐに気持ちを切り替える
【褒めるポイント】
- 心から褒める
- その場で具体的に褒める
- 小さなことでもこまめに褒める
大人は子どもに対してそれぞれのポイントを見極め、メリハリをつけるようにしてください。叱られただけでは子どもは落ち込んでしまいますので、落ち込みを柔上げるように褒めてあげるなど、両方の比重を考えて行うと良いでしょう。
結果にこだわり過ぎない
物事に取り組むことは結果を出すためではありますが、最終的に出た結果にこだわり過ぎることはやめましょう。
結果にこだわることで、子どもは「良い成績を出したら褒められる、悪ければ褒められない」と考え、自分で楽にクリアできるような課題にだけ取り組み、困難な課題へのチャレンジ精神を失くしてしまう恐れがあります。
取り組んだ末に望んだ結果が出ればもちろん褒めてあげるのが良いものの、その過程の努力を具体的に褒めるようにしてください。何をがんばって褒められたのか子どもが自覚できれば、また頑張ろうと向上心を持つことに繋がっていくでしょう。
他人と比較して褒めない
子どもを褒める際、兄弟や仲の良い友達など、他の誰かと比較してしまいがちな人は多いようです。「お兄ちゃんより早く覚えたね」「(友達の名前)くんより足が速かったね」などがこれに当たります。
他人と比較して褒めることは、評価基準を他者においていることになり、子どもが周囲の環境に左右され、ぶれてしまうことになりかねません。子どもを褒める際には他人と比較するのではなく、その子どもをしっかり見て、以前よりも成長したところやその努力を褒めるようにしましょう。
頑張っている「自分」を大人は見てくれていると子どもは感じることができ、積極的に物事に取り組むことができるようになります。
まとめ
子どもを褒めることは子どもの成長に繋がるものの、思っていないことをわざと褒めたり過度に褒めたりすることは、子どもがうぬぼれたり承認欲求が強くなったりする原因になります。
普段から子どもとふれあい、子どもへ指導をする立場や教育する立場にある人は、子どもへの叱るポイント・褒めるポイントを見極め、結果だけでなく子ども自身が行った努力や過程に着目して褒めると良いでしょう。
この記事を読んだ人は、ぜひ子どもを褒める適切な方法を、教育や指導の立場で実際に行って活用してみてください。
この記事を読んだ方で、お子さまの「不登校」についてお悩みではないですか?
すららは、1人ひとりのペースで学習できる「無学年方式」を採用した学習教材です!
自宅ですらら学習を使えば「出席扱い」にもできるため、内申点対策、自己肯定感の一助にも大きく貢献致します。
【すららのここがスゴイ!】
- 自宅で出席扱い
- 学習がストップした箇所からカリキュラムを提案
- 学校授業に追いつくための、最短カリキュラムもご用意
- キャラクターの先生が教えてくれるから、人と関わるのが苦手なお子さまも安心
すららでは、現在無料のサービス資料を無料配布しております。ぜひこの機会にご利用ください。
不登校による学習のお悩みを、すららが徹底サポート致します!
まずはお子様がやってみようと思えるかどうか、
無料体験してみてください
のお子様が
学習を継続!!
「すらら」は「見る、聞く、書く、読む、話す」などの
いろいろな感覚を使った飽きない学習システムなので、
ゲーム感覚で楽しく集中して勉強ができます。
※2016年1月~2017年6月の期間ですららを3ヶ月以上継続している生徒の継続率