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【中学生の不安障がい】6つのタイプ〜親が子どもへできる接し方を解説

人は誰しも不安や緊張を抱えて生活をしていますが、日常生活に支障をきたすほど過剰に感じている場合には不安障がいの可能性があります。ただし、程度によっては気付きづらいケースもあるため、我が子が当てはまっているかの判断は難しいかもしれません。

また、不安障がいだと分かっていても治療方法や接し方に悩む親は多く、どうすれば良いか知りたい人もいるでしょう。この記事では、中学生が不安障がいになる心理状況と種類別にチェックリストを紹介します。

不安障がいの中学生を持つ親ができる接し方と治療方法もまとめたので、我が子のために参考にしてください。



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思春期を迎える中学生は不安障がいになりやすい

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中学生になると、身体と心が大人へと成長する思春期を迎えます。そして、この思春期の中学生は不安定な精神状態に陥りやすく、不安障がいになりやすい年頃でありますが、自分の子どもが当てはまっていても珍しいわけではありません。

事実、思春期になると子ども一人ひとりで個性が強まるため、友達や周りの人との違いを意識し始めます。よって、今までは考えもしなかった違いを急速に感じることから不安を抱く中学生が増えるのは当然でもあるのです。

ただし、不安障がいになると生活に支障をきたすため、早期の治療と心のケアが大切になってきます。もし子どもの症状に対して不安がある場合には、専門医に相談して辛い気持ちを取り除いてあげてください。

思春期の中学生に起こりうる心理状況

思春期の中学生には特有の心理状況があり、不安障がいと向き合うためには理解を深めておかなければなりません。以下は、思春期の中学生に起こりうる心理状況です。

思春期の中学生に起こりうる心理状況

  • 自立したい気持ちと親から離れる不安の葛藤
  • 友達との違いや能力の差を顕著に感じ始める
  • 流行に興味を持ち、友達との仲間意識が強まる
  • 友達と同じなのも違うのも嫌という心の葛藤
  • 社会や周りからの目を気になり始める

上記の心理のコントロールが上手くいかず、本人が意識しない間に不安を抱えるケースは少なくありません。特に、心の葛藤から漠然とイライラが募り、怒りっぽくなるのが思春期でもあります。

小学生までは親に相談していた悩みでも年頃の中学生は打ち明けることの恥ずかしさや干渉されるのを嫌がるため、自分一人で考え込んで不安障がいになるケースも多いです。

チェックリストあり!中学生に起こりうる不安障がいの6つの種類

不安障がい中学生チェックリスト

ここでは、中学生に起こりうる不安障がいの6つの種類を紹介します。まずは、以下を見ていきましょう。

  • 全般性不安障がい
  • 社会不安障がい
  • パニック障がい
  • 強迫性障がい
  • 過剰不安障がい
  • 分離不安障がい

不安障がいは捉え方によっては気の持ちようといわれます。ただし、本人にとっては大きな問題であり、自分では解決できない不安を抱えているのが現実です。

これから子どもに寄り添い治療していくためにも、6つの種類から当てはまる症状があるかチェックリストを見ながら参考にしてください。

全般性不安障がい

全般性不安障がいは、学校や家庭内など生活全般に対して極度の不安を抱えます。また、場所や場面を問わずに常に不安とたたかっているため、過度な心労から体調を崩してしまうケースも少なくありません。以下は、全般性不安障がいの特徴と症状です。

全般性不安障がいの特徴・症状

  • 場所や場面問わず常に不安を抱えている
  • 家族や友達を極度に心配する
  • 疲れやすかったり集中できなかったりする
  • 不眠症や頭痛などの症状がある
  • イライラして怒りっぽくなる

家族や日常生活だけでなく、天災や他人の不幸など本人に関係のない事柄まで不安を抱えるケースもあり、症状が表れる場面は多岐にわたります。単なる心配性と捉えられやすいため、半年以上持続して特徴や症状が表れているかチェックすることが大切です。

社会不安障がい

社会不安障がいは、人と話したり注目を浴びたりすると極度な不安を感じます。この背景は人前で恥をかくことを恐れ、恥ずかしい思いをしたくないという心理を抱えているからです。社会不安障がいの特徴と症状は以下になります。

社会不安障がいの特徴・症状

  • 人前で話す注目を浴びる場面で頭が真っ白になる
  • 字を書いたり工作をしたりする際に人が見ていると極度に緊張する
  • 人混みに行くと見られていると感じて苦痛になる
  • 不安が強まるとパニックになる

あらたまって物事を行う場面になると手が震え、人と話すだけでも声が裏返ることもあります。本人は自分が緊張することを理解しているため、人がいる場面をより避けようとしやすいです。

また、人前で話すのは誰でも緊張するため、性格の問題と捉えられるケースも少なくありません。ただし、不安や緊張が過剰になりすぎてパニックを起こした経験がある場合には、社会不安障がいの可能性があります。

パニック障がい

パニック障がいは、急に動悸が激しくなったり手足が震えたりして強い不安を感じる症状です。また、呼吸の苦しさ、吐き気、めまいなども表れ、本人にとっては命の危険を感じるほど強い恐怖を抱いており、これらの症状をパニック発作といいます。

パニック障がいの特徴と症状は以下の通りです。

パニック障がいの特徴・症状

  • 理由なく手足の震え、動悸の激しさ、呼吸の苦しさ、吐き気、発汗などパニック発作を起こす
  • 現実なのか本当に自分自身なのか理解できなくなる
  • 寝ていたのに急にパニック発作を起こす
  • 本人はパニック発作で苦しんでいるが、病院で体を検査しても異常がない

人は高所や閉所など命の恐怖を感じる場合にパニックになるときがありますが、このケースはパニック障がいではありません。理由なく突然の発作を繰り返し、生活に支障をきたす場合に当てはまります。

また、本人は発作が出ることに恐怖を感じているため、再びパニックになる不安を常に抱えているケースが多いです。この症状を予期不安と呼び、発作が起こりそうな場所や場面を避ける傾向があります。

強迫性障がい

強迫性障がいとは、物事に対する強い不安を抱いて明らかなやりすぎ行為を繰り返します。例でいうと、細菌による不潔感を過剰に抱いて長時間同じ場所を洗ったりさわれなかったりなどがあり、ときには汚れを落とそうと傷をつけてしまうケースも多いです。

強迫性障がいの特徴と症状は以下になります。

強迫性障がいの特徴・症状

  • 入浴や洗浄を長時間何度も繰り返し、ときには傷つけるまで行う
  • 忘れ物や戸締りを何度も確認しに行く
  • 決められた手順で行わないと強い不安を感じる
  • 数字に対して強いこだわりが度を超している
  • 自分の行為で誰かを傷つけていないか不安になり、同じ内容を何度も確認する

症状を繰り返す理由には、合理的に悪いと本人が分かっていても頭から不安が離れない強迫観念があります。そして、この不安を消し去りたいと行為を繰り返すのです。

また、神経質な人だと強迫性障がいと同じような行為を繰り返すケースもあるため、普段の行動をチェックしても判断がしづらいかもしれません。ただし、上記の症状から日常生活に支障をきたしたり人に迷惑をかけたりしている場合には、強迫性障がいの可能性も考えられます。

過剰不安障がい

過剰不安障がいは、不安や緊張を人よりも過剰に感じる症状です。強い不安から人に対して警戒心を持ち、ストレスやトラウマなどが発症の原因とされています。過剰不安障がいの特徴と症状は以下の通りです。

過剰不安障がいの特徴・症状

  • 日常生活で人より強い不安を抱いている
  • 不安が強まると動悸が収まらなくなり、発汗やめまいを起こす
  • 神経質や自意識過剰の人に多い
  • 起きた出来事やこれからの行動に対して不安と警戒心を抱いている

過剰な不安から先の行動に消極的になり、日常生活に支障をきたしている場合は過剰不安障がいの可能性があります。また、子どもだけでなく年齢問わず発症し、大人の場合だとアルコールや精神安定剤の過剰摂取から過剰不安障がいになるケースも少なくありません。

分離不安障がい

分離不安障がいは、自分の愛着のある人や家から離れることに不安を感じる症状です。中学生になると思春期真っただ中になりますが、同年代の子どもに比べて母親や家に強い不安感を抱いているなら分離不安障がいの可能性があります。

分離不安障がいの特徴と症状は以下の通りです。

分離不安障がいの特徴・症状

  • 母親や家族と離れると不安からパニックになる
  • 家庭への愛着が強い場合は学校へ行きたがらない
  • 家以外では寝られない
  • 親がいないと病気や事故など悪い出来事を想定する
  • 家族といる際には症状が見られない

症状だけ見ると親離れできない子どもと感じますが、れっきとした不安障がいの一種です。ただし、周りの友達や父兄からは親に甘えた子どもと捉えられるかもしれません。

家庭内では特に変わりがないため、愛着のある環境や人から離れた行動を見てどのくらい不安を感じているかチェックすることが大切です。

諦めないで!不安障がいになった中学生の2つの治療法

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もし我が子が不安障がいになったとしても諦める必要はありません。ここでは、2つの治療法を紹介するため、以下をご覧ください。

  • 薬物療法
  • 認知行動療法

どちらも病院の協力を得ながら進めていく治療法です。なるべく早めに診察を受け、本人の辛い気持ちを和らげることが大切になります。2つの治療法を組み合わせながら進めても問題ないため、子どものこれからのためにどんな方法があるか参考にしてください。

薬物療法

薬物療法は、服用によって症状を緩和させる方法です。抗うつ剤や抗不安剤などがあり、不安を取り除くために病院の診察のもと適切な薬をもらえます。

薬の名前を聞いて愛する子どもに服薬させるのは不安に感じるかもしれませんが、病院側も症状に応じて適度に投薬するのでまずは相談してみてください。

認知行動療法

認知行動療法は、物事の捉え方である認知を柔軟な考え方へと導き行動へと移せるよう治療する方法です。そもそも、不安は認知が原因とされており、子どもが苦痛に感じることでも人によっては気にしないケースがあります。

例えば、同じコップ一杯の水でも、多いと思うか少ないと思うかは人それぞれです。肯定的に認知できるなら不安にもストレスにもなりませんが、否定的に捉えると苦痛に感じてしまいます。

この認知を少しずつ肯定的に変えていくのが認知行動療法で、思考のバランスを整えることで不安を取り除きながら治療することが可能です。

親がすべき!不安障がいになった中学生への接し方

不安障がい中学生接し方

不安障がいになった中学生への接し方を紹介します。親ができる子どもへの接し方は以下の通りです。

  • 密なコミュニケーションを心がける
  • 子どもの細かい変化に気づくようにする
  • 症状に対する理解を深める

まずは、子どもの気持ちに寄り添って心のケアをすることが大切です。そして、中学生は思春期であることも踏まえた上で接していかなくてはなりません。今日からでも実践できる方法であるため、1つずつ見ていきましょう。

密なコミュニケーションを心がける

我が子の不安を取り除くためには、密なコミュニケーションを心がけましょう。前向きな言葉をかけてあげ、本人が相談しやすい環境を作っていくことが大切です。

例えば学校生活や家族に対して心配や不安があるのなら、内容を問いつめるのではなく耳を傾け話を聞いてあげてください。そして、決して「考えすぎ」という言葉を投げかけず、気持ちに沿って共感してあげましょう。

ただし、思春期の子どもは過度に干渉すると親の存在を煙たがって相談したくないと考えるかもしれません。だからこそ、何気ない会話からコミュニケーションを取りつつ、親なら不安を話せると思えるよう接してみてください。

子どもの細かい変化に気づくようにする

子どもの細かい変化に気づくようにするのも接し方の1つです。いつもは元気なのに落ち込んでいたり食事が喉に通らなかったりする時は、不安が強まっている可能性が高いといえます。

また、体調の変化や顔色、学校から帰宅後の様子を毎日観察してみてください。何気ない変化が子どもの不安のサインでもあるため、常に温かく見守ってあげましょう。

症状に対する理解を深める

治療を進めていく際には、症状に対する理解を深めることも大切です。人それぞれ認知の違いがあって不安を抱えるポイントは異なりますが、不安障がいの特性は基本的にはほとんど変わりありません。

どのような場面で症状が出たり不安に感じたりしているのか、そしてどうやって対応すれば気持ちが落ち着くのかを専門医の先生に尋ねてみてください。

症状を理解していくことでかける言葉や接し方も変わってきます。急に症状が完治するのは難しいかもしれませんが、ゆっくりと時間をかけていけば少しずつ不安を取り除いていけるはずです。

まとめ

不安障がい中学生まとめ

中学生の不安障がいは、思春期の子どもで心身ともに急激な変化をしている時期だからこそなりやすい傾向にあります。だからこそ、自分の子どもだけがと悲観的にならず、諦めずに治療を進めていくことが大切です。

そして、不安障がいは気の持ちようではなく症状の一種という理解を深めることも必要になります。この記事で紹介したチェックリストに当てはまる場合は、専門医の先生に相談して協力を受けながら治療を進めていきましょう。



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