総合的な探究の時間の教材おすすめ集|教科書・ノート・副教材を徹底比較

2026/03/19(木)

探究学習

【保存版】総合的な探究の時間を充実させるガイドブック

探究学習の導入から教材選定、入試対策まで、先生方のフェーズに合わせたお役立ち記事を体系的に学べます。

STEP 2:授業の質を高める手法・教材

STEP 3:評価・入試・進路に繋げる

2022年度から高等学校で必履修科目となった「総合的な探究の時間」では、生徒が主体的に課題を設定し、解決に向けて探究するプロセスが重視されます。
質の高い授業の実現には、生徒の思考をサポートし、教員の負担を軽減する教材選びが不可欠です。

この記事では、授業の軸となる教科書から、実践的なノート、便利な副教材まで、総合的な探究の時間に役立つ教材を目的別に比較・解説します。

総合的な探究の時間で教材が重要視される理由

総合的な探究の時間において教材が重要視される理由は、生徒が未知の課題に対して自ら答えを見つけるための具体的な道筋を示す役割を果たすからです。2022年度から高校で必履修化されたこの科目では、生徒自身の主体性が重んじられます。しかし、これまで正解のある問いを解くことに慣れてきた生徒にとって、自ら問いを立て、情報を収集し、分析して発表するという一連のサイクルを独力で完結させることは非常に困難です。

そこで、思考のフレームワークを提示するワークシートや、情報の整理を助けるクラゲチャートのような思考ツールを含んだ教材が、生徒の迷いを払拭する手助けとなります。適切な教材があることで、生徒は次に何をすべきかという手順を理解し、探究の本質的な活動に集中できるようになります。

また、教員側の視点においても教材の存在意義は極めて大きいです。探究学習は生徒ごとにテーマが異なるため、個別指導の負担が重くなりがちです。標準的なプロセスを網羅したテキストやICTプラットフォームを活用することで、教員は事務的な説明や進捗管理に費やす時間を削減できます。その結果、生徒一人ひとりの個別の悩みに対する助言や、深い対話を促すファシリテーションに注力する余裕が生まれます。質の高い教材は、学びの質を担保しつつ、持続可能な授業運営を実現するための基盤となります。

【失敗しない】総合的な探究の時間の教材を選ぶ3つのポイント


多種多様な教材の中から自校に適したものを選ぶには、明確な基準を持つことが重要です。
やみくもに教材を導入しても、生徒や教員にとって使いづらく、探究活動が形骸化してしまう可能性があります。
ここでは、教材選定の際に手引きとなる3つの重要なポイントを解説します。

これらの視点を持つことで、導入後のミスマッチを防ぎ、探究学習の効果を最大限に高めることが可能です。

ポイント1:生徒の学習レベルや興味関心と合致しているか

教材が生徒の知的好奇心を引き出し、主体的な学習を促すものであるかどうかが最初のポイントです。学校の特色や生徒の実態によって求められるレベルは異なります。基本的な探究の型を学びたい生徒が多い学校と、専門的なテーマに挑戦したい生徒が多い学校とでは、適した教材は変わってきます。

具体的には、1年生など型を学ぶフェーズであれば、探究のプロセスを1年間で何度か回せる構成のものが有効です。テーマはいくつかの選択肢から選ぶというところからスタートしてもよいでしょう。
また、専門的なテーマに取り組みたいが生徒がテーマ探しに苦戦している実態があれば、自己分析ワークを起点にするなど「課題設定」を重視した教材が適しています。

ポイント2:探究学習のプロセス全体をサポートする内容か

探究学習は「課題設定」「情報収集」「整理・分析」「まとめ・表現」という一連のサイクルで構成されます。
教材を選ぶ際は、このプロセス全体を体系的にカバーしているかを確認することが不可欠です。
特定のステップに特化した教材も有用ですが、年間を通して使用する主教材としては、各段階で何をすべきかが示され、思考を助けるワークなどがバランス良く配置されているものが望ましいでしょう。

これにより、生徒は見通しを持って学習を進められます。

ポイント3:教員の授業準備の負担を軽減できるか

総合的な探究の時間は、教員にとって授業準備の負担が大きい科目の一つです。
そのため、教材が生徒用だけでなく、教員用のサポート体制も充実しているかを確認する視点が欠かせません。
具体的な指導案や年間計画例、ワークシートの解答例や解説、評価規準のサンプルなどが付属している教材を選ぶと、準備時間を大幅に削減できます。

これにより、教員は教材研究の時間を短縮し、生徒の活動を支援するファシリテーターとしての役割に専念しやすくなります。

教材を最大限に活用するための指導と評価のコツ


優れた教材を選定するだけでは、探究学習の成功は約束されません。
その教材が持つ効果を最大限に引き出すためには、指導と評価の方法を工夫することが重要です。
教材をどのタイミングでどのように使うか、そして生徒の探究活動のプロセスと成果をどのように客観的に評価するか。

ここでは、教材をより有効に活用するための指導上のポイントと、評価における具体的な手法について解説します。

ルーブリックを活用した客観的な評価基準の設け方

探究学習の評価では、最終的な成果物だけでなく、課題設定の独創性や情報収集の多様性といった探究のプロセスも重視されます。
こうした多面的な活動を客観的に評価する手法として、ルーブリックの活用が有効です。
ルーブリックとは、評価項目と評価の尺度をマトリクス形式で示したもので、これを用いることで評価の客観性や公平性が高まります。

また、生徒自身も評価基準を事前に理解できるため、目標設定や自己評価に役立ちます。

ルーブリックとは

【種類別】総合的な探究の時間におすすめの教材を徹底比較


総合的な探究の時間で活用できる教材は、探究の基礎を学ぶ書籍タイプの教科書から、思考を整理するワークシート、学習管理を効率化するICTツールまで多岐にわたります。
それぞれの教材に特徴や利点があるため、目的に応じて使い分けたり、組み合わせたりすることが効果的です。
ここでは、教材を4つの種類に分類し、それぞれの特徴や具体的なおすすめの教材を比較しながら紹介します。

探究の基礎を体系的に学べるおすすめの教科書・テキスト

探究学習の進め方がわからない生徒や教員にとって、探究のプロセスや考え方を網羅的に学べる教科書・テキストは心強い存在です。
年間カリキュラムの軸として活用でき、探究とは何かという基礎から、論文の書き方やプレゼンテーションの技術まで体系的に学ぶことが可能です。
各出版会社から多様な書籍が発行されており、事例の豊富さや理論の説明の詳しさなど、それぞれに特色があります。

生徒の思考を深める実践的なノート・ワークシート

ノートやワークシートは、生徒が探究の各段階で自分の考えを書き込み、可視化するための実践的なツールです。
アイデアを発散させるためのフレームワークや、集めた情報を整理・分析するための思考ツール(クラゲチャート、ピラミッドストラクチャーなど)が盛り込まれたワーク形式の教材が特に有効です。
授業ですぐに使えるため、探究活動を具体的に進める手助けになります。

書籍として販売されているもののほか、Webサイトでテンプレートが配布されている場合もあります。

学習管理を効率化するICTツール・オンライン教材

ICTツールやオンライン教材の導入は、生徒の学習状況の可視化と教員の管理負担の軽減に大きく貢献します。
生徒は活動の記録をデジタルポートフォリオとして蓄積し、教員は個々の進捗状況をリアルタイムで把握することが可能です。

これにより、生徒一人ひとりに対して、より的確なタイミングでフィードバックを行えます。さらにルーブリック評価などを用いてデータを蓄積することで評価の負担も軽くすることができます。
また、生徒間の情報共有や共同作業もスムーズに進められるため、協働的な学習を促す効果も期待できます。

具体例①すららマイストーリー

すららマイストーリーは、探究学習の入り口で多くの生徒が直面する「問いを立てられない」という課題を解決するために、現場の教員の声を反映して開発されたICT教材です。
多くの学校現場では、生徒が設定する問いがすでに答えの分かっている調べ学習の域を出なかったり、逆に壮大すぎて手に負えなかったりするという悩みを抱えています。
本教材は、こうした課題に対して「問いを育てる」というアプローチを取り、生徒が自分自身の経験やアイデンティティをワーク形式で言語化するプロセスを重視しています。

個人・グループ活動を通じて、生徒はこれまで自覚していなかった「自分らしさ」や潜在的な「興味・関心」に気づき、自分事としての切実な問いを導き出すことが可能です。
また、ワークの進め方や解説は動画で提供されるため、教員が教壇に立って一斉指示を出す必要がありません。
これにより、教員は授業準備の負担を大幅に軽減でき、机間巡視を行いながら生徒一人ひとりの思考に寄り添うコーチングやファシリテーションに専念できます。

すららマイストーリーを導入することで、探究に不慣れな生徒でもスモールステップで主体性を育むことができ、クラス全体の探究活動の質を底上げすることが期待できます。
単なる手法の伝達にとどまらず、自己理解から始まる深い探究の土台を作るための実践的なツールとして活用してください。

具体例②すららサテライザー

すららサテライザーは、探究学習の土台となる基礎的な思考技術や情報リテラシーの習得に特化した、中高生向けのeラーニング教材です。ICTを活用した個別最適化指導に定評のあるすららネットと、宇宙開発の最先端技術を持つNECスペーステクノロジーが共同開発しました。この教材は、専門的な知識がなくてもアニメーションを通じて直感的に学べるため、指導案の作成に悩む先生方の負担を大きく軽減します。ルーブリック評価も取り入れているためデータに基づいた評価も可能です。

大きな特徴は、実社会の複雑な課題を解決するために必要な「型」を体系的に学べる点です。具体的には、適切な参考文献の書き方といった基本から、情報の整理に役立つKJ法などの思考フレームワークまで幅広く網羅しています。また、食糧生産や持続可能なスマートシティ、仮想通貨の仕組みといったSDGsに基づいた多様なテーマが用意されており、自分の興味関心が分からず立ち止まっている生徒でも、提示された選択肢から選ぶことでスムーズに探究を開始できます。グループワークで進んでいくため、協働学習の経験も積むことができます。

総合的な探究の時間において、多くの生徒が直面する「何をどう調べればよいか分からない」という壁を乗り越えるために、まずは本教材のグループワークを通じて基礎体力を養うことが有効です。サテライザーで探究の作法を身につけることで、その後の本格的な実践フェーズにおいて、生徒が自律的に課題を解決できるスキルの習得が期待できます。詳しい機能や導入事例については、公式サイトの情報をぜひ確認してください。

生徒の知的好奇心を刺激する動画・Webサイトなどの副教材

探究テーマが決まらずに悩んでいる生徒に対しては、知的好奇心を刺激する動画やWebサイトが有効な副教材となります。
NHKforSchoolの「アクティブ10」シリーズのような番組は、探究のプロセスを視覚的に分かりやすく伝え、テーマ探しの良いネタを提供します。

また、大学や研究機関が公開しているWebサイトやデータベースは、より専門的な情報収集の手段として活用できます。
これらを授業の導入で活用することで、生徒の探究へのモチベーションを高められます。

総合的な探究の時間の教材に関するよくある質問

「総合的な探究の時間」が必履修化されてから日が浅いため、教材の選定や授業運営に関して、多くの教員が疑問や悩みを抱えています。
ここでは、現場の教員から特によく寄せられる質問をピックアップし、それぞれ簡潔に回答します。
これらのQ&Aを参考にすることで、授業準備における不安を解消し、よりスムーズに探究学習をスタートさせることが可能になります。

無料で使えるおすすめの教材やワークシートはありますか?

はい、あります。
各都道府県の教育委員会や大学、NPOなどが、探究活動に役立つワークシートや指導資料をウェブサイトで無料公開しています。
特に、課題設定や情報整理に使える思考ツールのテンプレートは豊富に見つかります。

まずはこれらの無料教材を試してみて、自校の生徒の実態に合うかどうかを確認し、有料教材導入の参考にすることをおすすめします。

ICT教材を導入するメリットは何ですか?

最大のメリットは、生徒の学習プロセスの記録・蓄積と、教員の進捗管理の効率化です。
ICT教材を導入すると、生徒は自身の活動をポートフォリオとして簡単に作成でき、教員は個々の進捗をデータで把握しやすくなります。
これにより、的確な個別指導や客観的な評価が容易になり、教員の負担軽減にもつながります。

初めて探究の授業を担当する場合、まず何から準備すれば良いですか?

まずは年間の指導計画の大枠を作成することから始めましょう。
文部科学省の学習指導要領解説や、教科書会社が提供する年間計画例を手引きとして、探究の各プロセス(課題設定、情報収集、まとめ等)をどの時期に行うかを決めます。
この骨子が決まれば、各段階でどのようなサポートが必要かが見え、導入すべき教材の種類や内容もおのずと絞り込めます。

まとめ


「総合的な探究の時間」を成功させるためには、生徒の思考を助け、教員の負担を軽減する教材の存在が不可欠です。
教材を選ぶ際には、生徒のレベルや興味に合致しているか、探究のプロセス全体をサポートできるか、そして教員の準備を効率化できるかという3つの視点が重要になります。

教科書、ノート、ICTツール、副教材といった多様な教材の特徴を理解し、自校の状況や目的に応じて適切に組み合わせることで、探究学習の質は大きく向上します。

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