小学校の勉強において、6年間を通して行われるのが漢字です。1年生から6年生まで、学年ごとに覚えるべき漢字の量は学習指導要領において定められていますが、「スムーズに漢字が覚えられない…」と悩んでいる子どもや保護者も少なくありません。
漢字には間違えやすいものも多くあり、誤ったまま覚えてしまうと修正するのに時間がかかってしまうこともあります。 小学1年生から6年生まで、それぞれの学年で覚える漢字のなかでどんな種類が間違えやすいのか、本記事で詳しくみていきましょう。
漢字は、単語の意味を正しく把握したり問題文を解いたりする際にも欠かせません。学年別の間違えやすい漢字の一覧と併せて、漢字学習における3つのポイントもお伝えするのでぜひ最後までご覧ください。
漢字を正しく覚えるためには、形だけでなく意味との結びつきがとても重要です。とくに「似た字を書き間違える」「読み方が混乱する」といったつまずきは、単なる反復練習だけでは改善しにくいことがあります。
漢字アドベンチャーでは、漢字の成り立ちや意味を視覚的に理解しやすくする工夫が取り入れられており、間違えやすいポイントを整理しながら学べる教材として多くの保護者の方に活用されています。
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小学生は、1年生から6年生の6年間で1,026文字の漢字を勉強します。 学年ごとに定められている漢字の数は下記のとおりです。
| 学年 | 漢字の数 |
| 1年生 | 80字 |
| 2年生 | 160字 |
| 3年生 | 200字 |
| 4年生 | 202字 |
| 5年生 | 193字 |
| 6年生 | 191字 |
とくに多いのは3年生の200字・4年生の202字です。 1年生は勉強に慣れていないため80字と少ない ですが、 漢字に初めて触れる子どもにとって80字を覚えるのはとても難しく、なかなか思うように覚えられないケースも多くあります。
5年生・6年生で覚えるべき漢字は200字未満となりますが、学年が上がるごとに複雑で難しい漢字を勉強するため、年間を通して苦戦する子どもも少なくありません。
「どんな漢字が間違えやすいの?」「間違えてしまう理由は?」など、気になる点をここで詳しく紹介します。学年別の間違えやすい漢字の種類や根本的な原因を知ることで、誤ったまま覚えてしまうことを回避することが可能です。
ただ単純に漢字を勉強するのではなく、気をつけるべきポイントを理解したうえで学ぶことで、より効率よく漢字を覚えることができるため、それぞれの間違えやすい漢字についてしっかりと把握しておきましょう。
| 漢字 | 画数 | 音読み | 訓読み |
| 足 | 7 | ソク | あし・た(りる)・た(す) |
| 早 | 6 | ソウ | はや(い)・さ |
| 青 | 8 | セイ・ショウ | あお・あお(い) |
| 田 | 5 | デン | た |
| 正 | 5 | セイ・ショウ | ただ(しい)・ただ(す) |
小学1年生が間違いやすい漢字は上記の5つです。 「足」「田」などは、「あし」「た」といった馴染みがある読み方は理解できているものの、「た(りる)」「でん」など、普段使わない読みを間違ってしまうケースが多くあります 。
また、漢字の形をあいまいに覚えているために、とめ・はねが正しく書けないことも少なくありません。先生によっては厳しめに採点することもあるので、細かな部分までしっかりと書けるようにすることが大切です。
| 漢字 | 画数 | 音読み | 訓読み |
| 戸 | 4 | コ | と |
| 広 | 5 | コウ | ひろ(い) |
| 思 | 9 | シ | おも(う) |
| 直 | 8 | チョク・ジキ | なお(す)・す(ぐ) |
| 考 | 6 | コウ | 考(える) |
| 細 | 11 | サイ | こま(かい)・ほそ(い)・ほそ(る) |
| 里 | 7 | リ | さと |
| 雲 | 12 | ウン | くも |
| 頭 | 16 | トウ・ズ | あたま・かしら |
| 秋 | 9 | シュウ | あき |
| 買 | 12 | バイ | か(う) |
2年生では、異なる漢字で同じ読みとなる同音異語を覚えることが増えるため、状況に合わせた漢字を正しく選べないことも少なくありません。
また、漢字単体では分かるものの、 「細工」「売買」「思考」などの普段使わない熟語が出題されると分からなくなってしまうケースも多くあります 。
さらに、「里」「頭」「直」といった漢字では、横棒の数が少なかったり一本多く書いたりしてしまいます。
| 漢字 | 画数 | 音読み | 訓読み |
| 重 | 9 | ジュウ・チョウ | おも(い)・かさ(なる) |
| 寒 | 12 | カン | さむ(い) |
| 育 | 8 | イク | そだ(つ)・そだ(てる)・はぐ(くむ) |
| 問 | 11 | モン | と(う)・とん |
| 持 | 9 | ジ | も(つ) |
| 路 | 13 | ロ | じ・みち |
| 係 | 9 | ケイ | かかり・かか(る)・かかわ(る) |
| 委 | 8 | イ | ゆだ(ねる)・くわ(しい) |
| 次 | 6 | シ・ジ | つぎ・つ(ぐ) |
| 息 | 10 | ソク | いき |
「重」「寒」などの漢字は、横棒の数を間違えてしまうケースが多くあります。また、 「重ねる」といった読み方の場合、誤って「重る」「重さねる」と書いてしまうことも少なくありません。
さらに、小学3年生ではよく似た漢字における間違いも見られます。例えば、「問・門・聞」「持・侍」を間違えてしまい、それぞれの状況に合った正しい漢字を理解できていないことも多いです。
| 漢字 | 画数 | 音読み | 訓読み |
| 類 | 18 | ルイ | たぐ(い) |
| 説 | 14 | セツ・ゼイ | と(く) |
| 好 | 6 | コウ | この(む)・す(く) |
| 努 | 7 | ド | つと(める) |
| 関 | 14 | カン | かかわ(る)・せき |
| 養 | 15 | ヨウ | やしな(う) |
| 覚 | 12 | カク | おぼ(える)・さ(ます) |
| 栄 | 9 | エイ | さか(える)・は(える) |
| 折 | 7 | セツ | お(る)・お(れる)・おり |
| 求 | 7 | キュウ | もと(める) |
小学校の6年間のなかで最も覚えるべき漢字の数が多いのが4年生です。
とくに注意すべきは送り仮名。 「類い」「養う」「栄える」などの訓読みにおける送り仮名は間違えやすく、気をつけなければいけません 。
また、小学1年生から3年生までの漢字に比べて、複雑で画数が多い漢字が多い傾向となっています。そのため、細かな部分を間違えてしまうことも少なくありません。「類」の左下にある「大」の部分を「女」と書いてしまうケースが多くみられます。
読み方が同じでも異なる字となる同音異字の間違えも注意すべきポイントになります。 「関・観・寒」や「折・説・切」など、同じ読み方の漢字を混同してしまう子どもが多いです。
| 漢字 | 画数 | 音読み | 訓読み |
| 講 | 17 | コウ | かま(える)・かま(う) |
| 絶 | 12 | ゼツ | た(える)・た(つ) |
| 在 | 6 | ザイ | あ(る) |
| 耕 | 10 | コウ | たがや(す) |
| 寄 | 11 | キ | よ(せる)・よ(る) |
| 志 | 7 | シ | こころざし・こころざ(す) |
| 支 | 4 | シ | ささ(える) |
| 述 | 8 | ジュツ | の(べる) |
| 逆 | 9 | ギャク | さか(らう)・さか |
| 興 | 16 | キョウ・コウ | おこ(る)・おこ(す) |
小学5年生でも同音異字の間違いが多いです。上記の表のなかでも、「講・耕・興」の3つは全て「コウ」という音読みになります。他にも「行・公」など、 同じ読みの漢字は多くあるため、どんな状況で使用するのかを正しく覚えなければいけません 。
また、「講」は同じく小学5年生で習う「構」と混同してしまい、間違えてしまうケースも多くあります。「在」は「存」と形が似ており、書き間違えによる誤りが多い傾向にあるため注意しましょう。
さらに、 「寄」「興」はテストで無回答の率がとくに多い種類です 。テレビニュースや教科書に掲載されている文章などでは、「寄付」「復興」という言葉が使われることは珍しくありませんが、日常生活ではあまり使用しないことが原因と考えられています。
| 漢字 | 画数 | 音読み | 訓読み |
| 善 | 12 | ゼン | よ(い) |
| 至 | 6 | シ | いた(る)・いたり |
| 革 | 8 | カク | かわ・あらた(まる) |
| 済 | 11 | サイ | す(む) |
| 亡 | 3 | ボウ・モウ | な(くなる)・な(い) |
| 蔵 | 14 | ゾウ | くら |
| 拝 | 8 | ハイ | おが(む) |
| 収 | 4 | シュウ | おさ(める) |
| 従 | 10 | ジュウ・ジュ・ショウ | したが(う) |
| 縦 | 16 | ジュウ | たて |
小学6年生でも同音異字による誤りが多いです 。「善」は「前・全・然」、「至」は「子・死・指」などと混同してしまうケースが多くあります。
また、「善」は訓読みになると「よ(い)」と読みますが、「良い」と間違えてしまうことが多く、正しく使い分けができないことも少なくありません。
さらに、「収める」は「納める・修める・治める」など同音異字が多くあるため、どの漢字をどの状況で使用するのかがあいまいになってしまう傾向にあります。
学年が上がるにつれて、似た漢字や読み分けが必要な熟語が増えるため、誤ったまま覚えてしまうと後から直すのに時間がかかってしまいます。まずは「どこで間違えやすいのか」を親子で把握し、意味や使い方とセットで理解することが大切です。
漢字アドベンチャーでは、間違えやすいポイントを整理しながら理解できるよう、意味・読み方・使い方を結びつけて学べる構成になっています。自宅での学習に取り入れやすい方法も紹介していますので、参考にしてみてください。
しっかり勉強していても、間違えやすい漢字でつまずいてしまう子どもは少なくありません。漢字の間違えを減らすためには以下の3つのポイントに注意しましょう。
【小学生が間違いやすい漢字の学習における3つのポイント】
効率よく勉強を進めるためにも、漢字の学習における大切なポイントについて把握しておくことが大切です。
漢字を正確に覚えて正しく使い分けるためには、その意味を理解することが重要です。
例えば「速い」と「早い」の2つの漢字の場合、使い分けがあいまいになってしまうことが少なくありません。この2つの漢字は下記のように使い分けます。
【「速い」「早い」の使い分け】
また、熟語の意味についてもしっかりと理解することが大切です。 熟語はその成り立ちに注目して覚えることで、理解が深まり記憶にも定着しやすくなります。 同音異字で誤るケースも少なくなり、漢字を正しく認識してテストでのミスも減らすことが可能です。
「早い:遅い」「細い:太い」のように、対義語の確認も欠かせない大切なポイントです。 例文も一緒に考えるようにすると、さらに漢字に対する力が身につきます。先ほどお伝えした「早い・速い」の例文をみてみましょう。
【対義語の例文】
対義語に対しての理解が深まれば、より楽しみながら漢字の学習に取り組めるようになるので、意識して学習を進めてみてください。
横棒の数・点の配置などを正しく認識するためには、まず漢字を分解して捉えるようにしてください。
漢字の練習をする際に、見本を見ながら書く子どもは多くいますが、それだけでは誤ったまま覚えてしまうケースが少なくありません。まずは漢字を一つずつ分解し、それらを組み合わせて漢字の成り立ちを覚えるようにしましょう。
例えば、「達」という漢字は分解すると「しんにょう」「土」「羊」になります。 このように一つずつバラバラにすることによって、 漢字の形だけでなく書き順もしっかりと頭に入るので、記憶に定着しやすいです。
小学校の6年間で覚える漢字は今後の生活でも使用するものが多く、誤りのないように覚える必要があります。 一度間違えて覚えてしまうと、修正するのに時間がかかってしまうことも少なくありません。
また、横棒の数・点の向き・読み方など、ケアレスミスが重なることで漢字に対する苦手意識が増えてしまう子どもは多くいます。 楽しく漢字を学べるように、間違えやすいポイントに注意しておきましょう 。
本記事で紹介した間違えやすい漢字の種類や学習における3つのポイントをしっかりと把握し、子どもの勉強に役立たせてください。
漢字のつまずきは放置してしまうと自信の低下につながり、学習全体への苦手意識に発展してしまうケースもあります。お子さまの「覚えにくい理由」を理解し、その子に合った学習の進め方が見つかると、短期間で改善が見られることも珍しくありません。
漢字アドベンチャーでは、意味や成り立ちと結びつけながら楽しく学べる構成になっており、間違えやすい漢字への理解を深めやすい設計が特徴です。実際に「書けるようになった」「覚えやすくなった」という声も多く寄せられています。よかったら一度、体験してみてください。
※漢字アドベンチャーは小学3年生の範囲のみご用意しております