【技能実習生に日本語能力試験は必要?】実際の現場で必要な日本語レベルやおすすめの勉強方法もご紹介
日本での技能実習に興味のある方・すでに予定が決まっている方が、自分の日本語レベルが仕事現場で通用するのか心配に思うのは当然でしょう。
毎日勉強を続けていても、自分自身の日本語能力を正確に把握することは難しいものです。 そんな時におすすめしたいのが日本語能力試験です。
この記事では、技能実習生にとっての日本語能力試験の重要性や実際の仕事現場で必要な日本語レベル、効率の良い学習方法を紹介します。日本語能力を上げるために役立つ情報なので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読む方で、外国人へ日本語を教えることについて下記のようなお悩みを持っている方はいませんか?
- 「正しい日本語を聞く機会が少ない」
- 「母語で意味を確かめながら勉強したい」
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もくじ
来日時の技能実習生の日本語レベルは?日本語能力試験のN4レベルが多い
来日時の技能実習生の日本語レベルは、日本語能力試験のN4レベルに相当することが多いと言われています。N4は5段階中の下から2番目に位置し、「基本的な日本語を理解することができる」と判断されるレベルです。
N4の特徴から自分の日本語力と比較してみましょう。
【N4レベルの特徴】
- 基本的な語彙・漢字を使用して書かれた身近な話題の文章を読んで理解できる
- 日常的な場面で、ややゆっくりと話される会話であれば、内容がほぼ理解できる
基本的な日本語であれば理解できるレベルですが、仕事中の日本人同士の会話は早く感じることが多く、内容を把握できないこともあるでしょう。
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実際の技能実習現場で必要な日本語レベル
実際の仕事現場ではどの程度の日本語レベルが求められるのでしょうか。現場での状況を説明するので参考にしてください。
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日本語能力試験のN4レベルでは不十分
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日本語能力試験のN3レベルは必要
日本語能力試験のN4レベルでは不十分
N4レベル相当の日本語能力で来日する技能実習生は多いですが、その力で問題なく仕事ができるわけではありません。N4レベルでは不十分と言えるでしょう。
例えば、上司からの指示を1度では理解できないことが多く、何度も繰り返し聞き返して教わる必要があるため、通常より作業に時間がかかります。
業務以外でもコミュニケーションをたくさん取れれば良いですが、元々の日本語レベルが低いとなかなか会話の中に入って行きにくく、遠慮してしまう実習生は多いです。
日本語能力試験のN3レベルは必要
技能実習生として働く際に必要な日本語レベルはN3程度と言われています。N3レベルの力があると、ほとんど自然なスピードで話しても理解でき、難しい言葉であっても言い換えれば伝わるので、コミュニケーションがぐっと楽になるでしょう。
日常生活レベルの会話も支障なく伝わり、仕事中も苦労せずにやり取りができます。日本語能力試験N3レベル以上の日本語力を目指して来日できれば理想的と言えるでしょう。
日本語の能力は仕事だけでは上達が難しい
「日本で仕事をすれば、それだけで日本語も自然と上達するだろう」と考えている方も多いでしょう。しかし、実際は日本語能力は仕事をしているだけで上達するわけではありません。その理由を以下で解説します。
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日本語を話す機会が足りない
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高いモチベーションが続きにくい
日本語を話す機会が足りない
仕事中は上司から話を聞いて教わることが多いので、思った以上に日本語を話す機会が少ないです。見て学ぶことも多く、それで仕事が成立することもあります。「他の実習生と母国語で会話する方が結果的に多い」というのもよく耳にする話です。
自ら意識的に日本語を話す機会を作らない限り、仕事だけで日本語能力を上げるのは難しいと言えるでしょう。
高いモチベーションが続きにくい
仕事に慣れていくと、ある程度の日本語力でも仕事をこなすことが可能です。来日した時は「日本語の勉強を頑張ろう」と意気込んでいた気持ちも、毎日淡々と仕事をこなしているうちに薄れてしまいます。
日々仕事で忙しくなっていくと家に帰ってまで勉強をする余裕がなく、「仕事に影響はないし、とりあえず今のままでいいか」と考えてしまう実習生も多いでしょう。来日当初の日本語に対する高いモチベーションを維持するのは簡単ではありません。
技能実習生におすすめの日本語の上達方法
それでは、どうすればモチベーションを保ちながら日本語を上達させることができるのでしょうか。技能実習生におすすめの日本語の上達方法を紹介します。
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日本人の職員に日本語で指導してもらう
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お昼休憩を日本人職員と過ごす
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日本の小・中学生の教科書で勉強をする
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日本の文化・習慣についても学ぶ
日本人の職員に日本語で指導してもらう
分からないことを先輩の実習生に母国語で質問できる環境があると、実習生の日本語は上達しにくいです。困った時は聞きにくくても日本人の職員に尋ね、日本語で指導してもらうようにしましょう。
日本語を使う機会が増えるように積極的に自分から動くことが大切です。たくさん質問することで職場でのやる気も認められます。間違えていても恥ずかしがらずに話し、指摘されることで日本語の上達に繋がるでしょう。
お昼休憩を日本人職員と過ごす
なるべく自然な日本語が行き交う場面を増やすために、お昼休憩を日本人職員と一緒に過ごすように心がけましょう。
教科書以外の日本語に触れることは言語を習得する上で重要です。また、リラックスして会話ができるような関係性になれば、仕事中も質問しやすくなります。
反対に、実習生だけで集まっていると母国語を使うことになるので、日本語の上達には繋がりません。
日本の小・中学生の教科書で勉強をする
実習生は自国で用意した教材で日本語を勉強している人が多いです。しかし、おすすめしたいのが日本の小・中学生の教科書を利用した学習方法です。
特に、低学年の教科書を集中して勉強することで日本語の基礎を身につけることができます。また、国語の教科書の物語を読むことで文章の成り立ちに慣れ、ひらがな・カタカナ・漢字の練習にも繋がるでしょう。
小学校1年生と中学校3年生では難易度もかなり違うので、自分の日本語力にあった学年を探して学習してみてください。
日本の文化・習慣についても学ぶ
日本は島国なこともあり、独特の文化・習慣があります。そのため、仕事中に常識として行われることが他の国では理解しにくいこともあるでしょう。
日本独特のビジネス慣習・文化について学ぶことで、仕事も人間関係もスムーズ進めることができます。慣れるまで時間がかかることもありますが、辛抱強く学習を続けていきましょう。
技能実習生の日本語能力に関するよくある質問
最後に、技能実習生の日本語能力に関するよくある質問に回答します。
【技能実習生の日本語能力に関するよくある質問】
- 実際の技能実習生の中には日本語ができない人もいる?
- 技能実習生の日本語能力の要件は?
言葉も文化も違う中で技能実習生として来日するのは不安も大きいでしょう。少しでも疑問を解消できるように多くの人が気になる質問を取り上げました。ぜひ参考にして技能実習をスタートさせてください。
実際の技能実習生の中には日本語ができない人もいる?
技能実習生の中には、思っていたより日本語を話せない人もいます。特に日本語能力試験の結果を参考にしている場合、「話す」「書く」に関して想定よりもレベルが低いことも多いです。
日本語能力試験は「読む」「聞く」に特化した試験のため、日本語の「話す」「書く」技能に関しては触れられていません。
英語でも「読み・書きはできても話せない」という話はよく耳にします。同様に日本語能力試験でレベルが高くても、流暢に話せない人がいる可能性はあるでしょう。
技能実習生の日本語能力の要件は?
技能実習生の日本語能力に関して、介護の職種においては「N4に合格している者、またはそれ以上」というのが具体的な要件の1つです。 その他の職種に関しては明確に定まっていませんが、同様にN4程度が目安と言われています。
最低でもN4レベルの日本語力がなければ、技能実習生として仕事を習得するのはハードルが高いでしょう。
まとめ:技能実習生では日本語能力試験のN3レベルがあれば安心
今回の記事では、技能実習生に必要な日本語レベルや日本語の上達方法などを解説しました。
技能実習の現場では、日本人の職員から仕事を教わることが多く、スムーズに働くためには日本語を理解できないといけません。日本語能力試験においてはN3以上のレベルを取得しておくと安心です。
また、厚生労働省で発表されている「技能実習生に関する要件」でも「N4」という言葉が出てくるほど、日本語能力試験は外国人を受け入れる際に参考にするものとして浸透しています。まだ試験を受けたことのない人はぜひ挑戦してみてください。
この記事を読んだ方で、外国人へ日本語を教えることについて下記のようなお悩みを持っている方はいませんか?
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