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【ほめビリティ体験談No.3】それは「親の願望」だった。中学不登校の親子関係改善の気付きとは?

「ほめビリティ ペアレンティング」は無学年式教材「すらら」の関連サービスの1つで、行動療法に基づく行動修正に焦点を置いた保護者向けプログラム。「通称:ほめビ」と皆さんに呼ばれています。

このほめビのプログラムは、1960年代にアメリカの児童心理学者によって作られたペアレントトレーニングを応用し、アンガーマネジメント、アサーティブコミュニケーション等の子育てに必要なテクニックやスキルを取り入れながら保護者が子どもとの関わり方を学び、楽しく子育てができるよう支援しています。

この記事では、ほめビに参加して、不登校の子どもとの関わり方に良い変化があったOさんの体験談をご紹介します。三女に続いて二女が不登校になり、「どうしたら子どもが学校に通えるようになるか」ばかり考え、すっかり疲弊してしまったOさん。そんなOさんの気持ちが、ほめビに参加することでどのように変化していったのかをお聞きしました。



この記事を読む方で子育てについて下記、お悩みをお持ちではありませんか?

  • 「ゲーム・スマホばかりで将来が不安になる・・」
  • 「なんでうちの子だけ・・と思うことがある」
  • 「なんで何度言ってもわからないの!?」と咎めてしまう」
  • 「ついつい「あんたは、何やってるの?」と怒鳴ったり手をあげてしまう・・」

保護者向けプログラム「ほめビリティ ペアレンティング」なら「心理学を用いた子育て方法」で親子関係の好循環を作り出します!

【ほめビリティ ペアレンティングはここがスゴイ!】

  • 行動療法に基づく専門的な実践講座
  • Webで実施するので場所を問わず全国参加
  • 子どもの行動改善率96.4%
  • 30分以上のゲーム時間減少率82%

ほめビリティは開催時期が決まっておりますので下記公式サイトよりご確認ください。

【ほめビリティ ペアレンティングの公式サイトはコチラ】

 

ほめビに参加して気づいた「それは親の願望」

Oさんの家族構成

  • Oさん
  • 長女(高校2年生)
  • 二女(中学3年生、不登校)
  • 三女(小学6年生、不登校)

Oさんは、Oさん・夫・長女(高校2年生)・二女(中学3年生、不登校)・三女(小学6年生、不登校)の5人家族です。不登校になった二女の自宅学習のために申し込んだすらら入会時のDMで、Oさんはすららの「ほめビリティ ペアレンティング」を知り、参加することを決めました。

ほめビ参加前の葛藤

ほめビ参加前の〇年生の時、二女が不登校になりました。外に出られない状況になった二女を見るたび、Oさんは「どうしたら学校に通えるようになるか」「二女の悩みをどう聞き出して、どのように解決するか」ばかり考えるようになりました。当時のOさんの1番の望みは二女を学校に通わせて勉強させること。とにかく家から外へ出したいという焦りが強くなり、気持ちの余裕がなくなってしまいました。「朝、起こさなきゃ」「勉強させなきゃ」と、1日中、二女に大注目。子どもの動きばかりを見てしまうので、自分自身も疲れてしまいます。その頃、正社員として働いていた仕事は、会社に相談してリモートワークにしてもらい、24時間体制で子どもと向き合うようになりました。

Oさんが家にいることで解決することもありましたが、学校に行くところまではなかなか進みません。そこで「ペアレントトレーニング」について少し知識があったOさんは、子どもの発達について、地域の支援を探すことにしました。

ペアレントトレーニングとは、知的障害やASD(自閉スペクトラム症)などの子どもの親を対象に開発された子育てプログラム。主に、障がいに対する理解を深めたり、子どもとどのように接するべきかを学んだりします。

1960年代にアメリカで開発され、現在ではさまざまな障がいに対応した講義が開発され、国内でも実施されています。

ペアレントトレーニングを受けると、親はより適切に子どもをサポートできるようになります。療育に行かない時間でも同様のトレーニングができるようになり、特性による困難を減らすのにもとても役立ちます。

地域の支援の中に発達についての講座がいくつかあり、Oさんは参加を検討しました。しかし、どれも単発の講座ばかり。1回話を聞いただけで本当にそれが身につくのか、Oさんは疑問に思ってしまいます。そして、子どもの親に対する学びの講座がありません。現状を変えるには自分が何かを変えなくてはいけないと思っていたOさんにとって、自分の求める支援はなかなか見つかりませんでした。

当時、先に不登校になっていた三女は、フリースクールに通いながら楽しくすららの学習をしていました。そこで、家から出られない二女のためにすららを申し込むことにしました。そして、すららを申し込んだときに届いたDMで、Oさんはすららの「ほめビリティ ペアレンティング」を知ります。すららのほめビはオンラインなのでどこに住んでいても参加できるし、保護者向けの内容です。そして、継続して参加できるプログラムなのもとても魅力的。Oさんは、すららのほめビに参加してみることにしました。

Oさんは自分の考え方をとにかく変えたい、という一心でほめビに参加しました。自分の今の考え方だとこれ以上状況が進まないことがわかっていたので、進むべき方向性を自分でかじ取りできるようにしたかったのです。

参加者同士の楽しい交流で解消した孤独

ほめビ参加前、Oさんは、自分の親にはなかなか不登校について理解してもらえず、不登校の悩みを抱える保護者が身近にいませんでした。そのため、すららのほめびの思春期グループの交流開始と同時に、ここには同じ悩みを持つ人がいて、ここは話せる、共感できる場所だという大きな安心感を持つことができました。そして、ほめビが実践を重視して用意された環境だと実感しました。ほめビは、まさにOさんが求めていた環境で、今までの孤独が一気に解消したのです。

ほめビの高い実践率の秘密は、オンラインコミュニティにあります。

  • 1グループ20名前後のコミュニティとし、思春期前、思春期で更にグループ分けをする。
  • 不登校や発達障がい等の事情や子育てスタイル状況を事前にヒアリングし、共感しやすいメンバー分けをする。
  • グループメンターによるサポートが実践中の疑問を解消。例えば参加者が「今日は子どもが〇〇のときに、△△と褒めた」という実践内容を投稿したとき、投稿した参加者の気持ちに寄り添いながら、もっとこうしたらよくなるという具体的なアドバイスがもらえる。

ほめビのプログラムで気づいた「自分の願望」と「子どもの願い」の違い

ほめビに参加する前、Oさんは何か起こると、すぐイライラする気持ちや自分の考えを子どもに伝えてしまいがちでした。しかし、一呼吸おいてより冷静に対応するために、ほめビのプログラムで行動分析の達人を目指しました。

では、ほめビのプログラムとはどのようなものから始まるのでしょうか。

まず、以下のような応用行動分析学の「ABCフレーム」を使います。

ABCフレームとは…

A先行条件(○○の時に)

B行動(○○したら)

C結果(〇〇だった)

例えば、このように子どもの行動をあてはめます。

  • A先行条件(〇〇の時に)…宿題の時間になった
  • B行動(〇〇したら)…文句を言いながらもやり遂げた
  • C結果(〇〇だった)保護者がやり遂げたことを褒めた

このCの「褒める」はBの「やり遂げた」好ましい行動を強化することができます。

そして、もう1つ、好ましくない行動を減らす方法があります。

例えば、このように子どもの行動をあてはめます。

  • A先行条件(〇〇の時に)…宿題の時間になった
  • B行動(〇〇したら)…文句を言いながらもやり遂げた
  • C結果(〇〇だった)…保護者は文句を言ったことは受け流した

このCの「保護者は文句を言ったことは受け流した」はBの「文句を言いながら」という行動を消去することができます。

しかし、「褒めましょう!」と言われたところで、すぐスムーズに褒められるようになるわけではありません。Oさんは悶々と考え続けました。二女のどこを褒めたらよいのか、全然わからないのです。

そんなある日、二女が食後に自分の食器を片付けた時、Oさんが何気なく「ありがとうねー」と声をかけました。すると、二女がそれに反応したのです。「いつも何も言わないお母さんが声をかけてくれた!」と、驚いたような、嬉しそうな表情です。その出来事をほめビの中で投稿し、他の参加者のリプライやメンターのコメントを見ていると、褒めポイントがわかってきました。まずは、当たり前にできているところから褒めればよかったのです。

その日、Oさんは初めて気付きました。二女の不登校を解決するために「どうしたら学校に通えるようになるか」「二女の悩みをどう聞き出して、どのように解決するか」ばかり考え、学校に通って勉強することが二女の願いだと思っていたこと。それは二女の願いではなく「親の願望」だったのです。家から外へ出したいという強い焦りはOさん自身のもので、それは二女の願いではありませんでした。二女はただ、Oさんに自分の話を聞いて共感してほしかったのです。

この日から、Oさんのほめビが始まりました。

ほめビ実践後の褒め効果

褒めることで二女との会話が増えました。そして、いつの間にか「ここ、褒めポイントでしょ?」と褒めアピールをするようになりました。「今の、見てた?」という表情で褒めを待つ姿はとても微笑ましく、Oさんは、いつ褒めポイントがあるか油断できない!と、楽しみながらほめビを実践しました。

ほめビを実践していると、子どもたちの中によい行動の印象が残り、日常的な会話が弾みます。二女は「昨日はこんなことがあったよ。」と安心してOさんに話せるようになったのです。二女は今まで、Oさんに話しかけても「今忙しいから、あとで」と言われるのではないか、と思って、話しかけるタイミングを逃していました。しかし、ほめビを継続するうちに、今なら声をかければ手を止めて聞いてくれる、という安心感が生まれたのです。

ある日気づいた「継続する意味」

現在、中学3年生の二女は、週に1回学校へ行くという状況が続いています。そんなある日、Oさんがほめビを実践していてよかった!と、とても嬉しくなる出来事がありました。

気が進まない学校の三者面談

ある日、二女の担任から「三者面談があるので、日程はパソコンの中にある共有フォルダの手紙で確認してください」と連絡がありました。Oさんがそれを二女に伝えると、二女は確認した日程を教えてくれたので、その通りにメモをしました。ほめビを実践する前だったら、「それ本当?お母さんにもパソコン見せて!」と言っていたかもしれない…。Oさんはそう振り返ります。

7月の猛暑の中、Oさんと三女は学校へ向かいました。そしてようやく学校へ着くと、担任から思いがけない言葉をかけられました。三者面談は別日になったと言うのです。

職員室に入れず、外で様子をうかがっていた二女。三者面談が別日になったことを伝えると、二女はとても落ち込んでしまいました。Oさんは「三者面談の日にちが違ったみたい。間違えたかな?」と声をかけ、家まで歩きながら、ほめビで学んだいろいろなことを思い返しました。

「なんでちゃんと見なかったの?」なんて、言っちゃいけない。本人が確認して伝えてくれたんだから、怒っちゃいけない…。と、心の中で何度も繰り返したのです。

二女は、少しずつ元気になって活動場所が増えました。しかし、学校だけはどうしても受け入れがたい場所です。教室に行くのはまだ難しく、担任の先生も二女を受け入れられていません。それでも、三者面談を受けようと、行きたくない気持ちを押し殺して制服に着替え、教室まで行った二女のエネルギーは相当なものです。このように二女の背景を推測できたのは、行動分析の知識と、二女との関係が改善されてリアルタイムな情報がOさんの中にあること。そして、二女の気持ちに寄り添えるようになったからです。

Oさんは、歩きながらぽつりと二女に話しかけました。「暑いね。お母さん、運動不足だから、歩きなさいってことだったのかな。」すると、二女が笑顔になりました。

このような時、ほめビを実践する前のOさんは、二女にどうして間違えたのか強く問いただしていました。もしこの時にもそうしていたら、二女はその日の残りをずっと不機嫌に過ごしていたことでしょう。しかし、その日は気持ちを落ち着かせてから家に帰ることができたので、二女と一緒に、もう一度パソコンを見ることにしました。すると、「三者面談日程案」から日程を更新された「三者面談日程」の用紙が別に配布されていたようです。それは娘の手元には届いていませんでした。それを見て、Oさんが二女は悪くないね、先生がお知らせしてくれなかったからだね、と言うと、二女の表情はとても穏やかです。その時、二女を傷つけず、心を守ることができた!と、Oさんは何より嬉しく感じました。

ほめビを継続したからこそ実感できた自分の考え方の変化

この日、Oさんは「自分の考え方を変えたい」と思って始めたほめビの成果を実感することができました。「どうしてそうなの?」と、親の枠の中で考えず、「あなたはこう思うから、こうなったんだね。」と、子ども自身の枠を想像する力がついたのです。Oさんにとって、これがほめビで手に入れた一番のアイテムで、ほめビの最大の魅力。ほめビを知らなかったら二女を叱り倒していたかもしれない!と思いながら、この出来事によって心が軽くなり、気持ちの余裕ができたことを実感しました。

まとめ

子どもたちの不登校を通して、自分が経験したことのない状況が不安を呼んでいたのだと気づいたOさん。今では、これが娘たちが選んだ道なのだ、自分が経験できなかった姿を見せてくれているのだ、と思えるようになりました。

気まぐれに褒めるのではなく継続して褒める

子どもが生まれた瞬間、親について学ぶこともなく、親になるのは突然だと感じる方が多いかもしれません。Oさんは、困ったことがあると、いつも自分の経験から解決していくしかないと思っていました。しかし、ほめビを実践しながら、自分の感覚で気まぐれに褒めるのではなく、継続して褒めることが親子の関係を修復するためにとても重要だと気づきました。保護者の子どもを学校へ行かせたい気持ちが大きいほど、「子どもの褒め方がわからない→焦りが強くなる→保護者がしんどくなってしまう」という悪循環に陥りがちで、継続はとても難しく感じます。Oさんはそれでも継続し、徐々に子どもとの関係に変化が見えるようになりました。「ほめビを使う→子どもたちと笑顔で過ごせる→明日は何をしよう、と思える→気持ちが楽になる」そして、目標をもって過ごせることの大切さに気付きました。これこそが継続する意味だと気づいたのです。

同じ不登校の悩みを持つ保護者の方へのアドバイス

Oさんが二女に言われて気づいたことが3つあります。

  • 会話が増え、子どもが好きなことや今流行っていることがわかるようになったこと
  • 子どもの気持ちに共感できるようになったこと
  • 実は子どもから「お母さんは話を聞いていない」と思われていたこと

日常的な会話が弾んでいないと、子どもは大切なことを言わなくなってしまいます。子どもとの関係が改善されてわかったことは、大切なことを伝えるためには日常的な会話をすることが重要なスタート地点だということでした。

そして、その日常的な会話のスタートのために、Oさんはいろいろな人の助けを借りてほしいと思っています。

  • 親だけで目の前の子どもを何とかしようと思わないこと
  • 思春期の時は、特に親以外の第三者の力を借りること

「助けてほしい」と誰かに言えるようになると、背負っていた肩の荷が少し軽くなり、お母さんが少しずつ元気になれます。そして、お母さんが元気になれば、子どもも元気になれるのです。

Oさんは、同じ悩みを持つ保護者の方に、ほめビやいろいろな人の助けを借りながら親子の関係をよい方向へ改善し、皆さんがお子さんと一緒に笑顔で過ごせることを1番に願っている、とお伝えしたいそうです。

いかがでしたでしょうか。今回はOさんの持つ「不登校の子どもの悩み」を改善してくれた「ほめビ」について紹介させていただきました。褒め方に苦慮されている方へ褒める実践の参考となりましたら幸いです。

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